昨日は休みだったので、何かと評判の
松任谷由実こと、ユーミンの
『THE WORMHOLE TOUR』に行ってきた。
※この先、少しだけネタバレ注意。
前回、50周年記念の『THE JOURNEY』は
アリーナツアーで、たっぷりとお金をかけた
海賊船を模したステージだった。
ところが、僕が座った席は
船の帆先の真下。
ステージの大半が見えず、
残念ながら十分に楽しむことができなかった。
今回はアリーナではなくホールツアー。
それほど巨大なセットではないけれど、
いつものようにLEDを駆使した背景に、
思わず驚くような仕掛けも盛り込まれ、
相変わらず目でも楽しめる演出となっていた。
ただ、最初の4〜5曲は
少し声が出ていないように感じられ、
大丈夫だろうかと思わせられた。
しかし、ステージが3分の1ほど進んだ頃から
大きく変化。後半になるにつれ観客の熱気も増し、
会場は大いに盛り上がった。
ここから、ネタバレになってしまうけれど、
今回、僕が驚き、そして嬉しかったのは、
沢田研二ことジュリーに提供した
『静かなまぼろし』と、原田知世に提供した
『時をかける少女』を歌ったことだった。
沢田研二版も素晴らしい『静かなまぼろし』は、
比較的ライブでも歌われていて、
僕も何度か聴いたことがある。
しかし、『時をかける少女』は、調べてみると
苗場や逗子での"Surf & Snow"ライブを除けば、
40年前の"Yuming Blood"ツアー以来
ほとんど歌われていないらしい。
しかも、この曲でまさかの総立ち。
このあと2曲でツアーのコンセプト部分は終了し、
アンコールでは例によって『やさしさに包まれたなら』
『14番目の月』『DESTINY』。
そして再アンコールは『卒業写真』だった。
何度も聴いてきた曲なのに、
僕はこの曲で初めて涙が出た。
72歳の彼女が、72回もの場所でのツアーを行う。
そのこと自体が、
まず本当にすごいことだと思う。
そもそも彼女は、飛び抜けて歌が上手いと言われる
タイプの歌手ではない。
時には少し揶揄するような意見を
耳にすることもあるし、
僕自身、そんなことを口にしてしまうこともある。
それでも、あの見事なメロディライン、
胸に刻まれる深い歌詞、そして半世紀以上にわたって
歌い続けてきた彼女の姿に、
ほぼ同世代とも言える僕は
思わず涙をこぼしてしまったのだ。
なんだかんだ言っても、
また次のツアーも観たい。そう強く思わせてくれる、
素晴らしいステージだった。
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