2026年05月18日

お勧め映画『シンプル・アクシデント 偶然』

アメリカがイランを攻撃してから、
もうすぐ3ヶ月になろうとしている。
そもそもイラン国内では、
以前から様々な問題が存在し、
多くの映画監督や表現者たちが
弾圧を受けてきた。

そんな中、出国も映画制作も禁止され、
逮捕までされていたジャファル・パナヒ監督が
今回作った映画が、
『シンプル・アクシデント 偶然』だ。

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映画は、夜の田舎道を走る
一台の車の場面から始まる。
視界の悪い中、父、母、幼い娘を乗せた車は、
犬をはねてしまう。

車が故障し、父親は修理工場へ向かうけれど、
その男の足音を聞いた瞬間、
整備工のヴァヒドは凍りつく。

その足を引きずる音が、
かつて政治犯として拘束され、
激しい拷問を受けた際の
看守のものに酷似していたからだ。

ヴァヒドは男を拉致し、
「あの看守だったのか」と問い詰める。
しかし男は否定し、決定的な証拠もない。
ヴァヒドは、自分と同じように
拷問を受けた人々を探すため、
テヘランの街を巡り始める。

映画はユーモアを交えながら、
サスペンス色濃く展開していく。
けれど、その奥に流れているのは、
暴力や抑圧が、人々の日常にまで入り込んでいる
イランが持つ社会の空気だ。

こういう映画を観るたびに、
僕は僕らゲイを含む少数派の存在について
考えずにはいられない。

もちろん、国家による抑圧の中で
生きる苦しさは、僕らが
普段感じているものとは比較にならないほど
重いものなのだと思う。

とは言え、だからといって、
そこを武力で攻撃するトランプ政権が
決して正しいとも思えない。

国には国の正義があり、そこに暮らす人々には、
また別の現実がある。
この日本だって、そうだ。
その大きな乖離について、
改めて考えさせられる映画だった。

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posted by みつあき at 13:00| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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