付き合い始めてから、もう20年ほどになり、
15歳離れているツトムちゃんと
ヒラさんカップルが昨夜も来てくれた。
二人は遠距離恋愛も経験し、
多くの困難を乗り越えてきたようだ。
二人の最も大きな出来事は、
ヒラさんが大動脈解離と
いう重い病を患ったことだ。
7年ほど前のこと。
ヒラさんは仕事が終わる頃、
突然激しい痛みを全身に感じたという。
ちょうど帰宅途中で、仕事仲間を
送っている最中だった。
「この痛みは何だろう」と思いながらも、
仲間を送り届けた。
少し痛みが和らいだように感じつつも、
ジムに行っていたツトムちゃんとは
すぐに連絡が取れなかった。
そこで、自宅から歩いて行ける
大きな病院の救急外来に、自分の足で向かった。
歩いて病院に着いたため、救急車で運ばれてく
る患者が次々と診察を受けるなか、
なかなか順番が回ってこなかったらしい。
ついに自分の番がくる頃には、
連絡を受けたツトムちゃんが病院に到着した。
その時、ヒラさんは、顔は青ざめ、
息も絶え絶えだったのだそうだ。
あと少し遅れていたら、死んでいたかもしれない、と
医師から告げられたようだ。
ツトムちゃんが到着した時には、
係の女性から「どういう関係か」と尋ねられる。
ツトムちゃんが「パートナーだ」と答えると、
「仕事のパートナーか」と返される。
「一緒に住んでいる」と言ってもなお、
「だからどういう関係なのか」と、
冷たく問い続けられたという。
結果的にヒラさんの家族にも連絡が繋げられる、
ということで、ようやく納得されたようだ。
あれから7年が経った。
病院側も、ずいぶん対応が変わったと
ツトムちゃんは語る。
とはいえ、法的な意味では、僕らはまだ
完全に受け入れられていない。
理解増進法などがあるとはいえ、
こうしたことは今も東京で起こるのだと、
改めて考えさせられる話だった。
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