2018年08月01日

怖い女子社員の話

オオツキ君、35歳は大きい企業で働く
サラリーマン。
彼と同じ部署にいて、
それなりに話をする30歳の女性社員から
数ヶ月前に、「オオツキさん、
今度、デートに誘ってください」
そう言われたのだそうだ。

美人で仕事も出来るけれど、
何故かまだ独身。

え?積極的!なおかつ、めんどくせえなあ
なんて思いながら、適当にうだうだとしていたら
「いつにします?」とさらに押してくる。

う〜ん、いっそのこと、
一度だけ食事にでも行って、彼女がいる
ということにするか、と日程を決めて
ちょっとオシャレなレストランへと向かった。

ワイン飲みながら、乾杯。

「オオツキさん、何故、私、
オオツキさんをデートに誘ったか、わかります?」
といきなりの質問。

「寂しそうに見えたから??」

「いえ。
オオツキさん、ゲイですよね?」
と、突然来た。

「え!?な、何、それ?」としどろもどろ。

「会社の中の女子社員、結構知っていますよ。」

色々聞いてみると、どうやら出会い系アプリを
一部の女子が男に成りすまして立ち上げ、
会社の中にゲイがいるか、探していた、
と言うか、35歳以上でいい男なのに独身の
社員はホントにストレートなのか、
自分(たち)に、可能性があるか、
探るためだそうだ。

「だから、オオツキさん以外にも
何人か見つけちゃったことを、女子社員で
噂になってるんです。」

こういう話、噂には聞いていたけれど、
オオツキ君にとって、かなりのショックだった。

また、自分自身、社内でそれほどアプリを見ていないせいか、
まさか社内で、他にゲイがいるとは、それも驚きだった。

ということが、ストレート社会では
結構広がっているらしい。

さて、女子社員の話はまだ続いたが、
これは次のブログで。

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2018年07月21日

ミスターゲイ・ジャパン

昨日は、元スタッフのマサヒロが
去年の第一回 Mr. Gay Japanに選ばれたと言う
ショウゴ君を連れて来てくれた。

彼は、16歳からオーストラリアに留学し、
一度帰国したものの、まだまだ勉強したい、
ということであちらに残り、
一昨年まで8年間、教員をしていたようだ。

彼は帰国後、日本の高校に務めることにしたが
それから数ヶ月してから
このMr. Gay Japanという
コンテストがあることを知り、
応募を決めたということだった。

ショウゴ君が、このコンテストに惹かれたのは、
他の多くのゲイ・コンテストに比べて、
ルックスや肉体だけを誇示することではなく、
自分の生き方や、考え方をアピールすることから、
審査される、ということだった。

彼は自分の学校の校長に説明をし、
もしダメだと言うのなら、辞職も覚悟で
挑んだらしいが、
校長先生はまったく動じることなく、
応援してくれ、コンテストまで
足を運んでくれたと言う。

もちろん、生徒やその親御さんたちの
多くは彼がゲイであることはもちろん、
このコンテストで優勝したことを知っている。

ショウゴ君は、コンテストで優勝した
ということよりも、その決勝大会で
南アフリカに行けたこと。
そこで、あらゆる知識を持つ
多くの外国人のゲイの人たちと知り合ったことが
大きな財産だったと言う。

そこには著名なシェフがいたり、
他の大会では見ない細身のオネエさんがいたり、
多種多様な人たちで溢れていたようだ。

僕自身、この手のコンテストのようなことには
とんと疎いのだが、この話を聞いて
まさに21世紀型のコンテストだと思った。
時代は変化している。

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2018年07月20日

猛暑の中で

あまりにも暑い、暑いと
テレビでもネットでも、誰もが大騒ぎするほど
この猛暑は異常なワケで、
うちに来るお客さんたちも
「汗をふきながら、店に入ると、涼しい!!」
というのが、ここのところの第一声だ。

僕が20代や、30代の頃とどれくらい
違うのか、ちょっとネットで見てみると・・・

1980年の8月の東京を調べてみると
驚くなかれ、最高気温が21度くらいから31度くらい
最低気温が18度くらいから24度くらいと
驚くほど低い。ヘタすると今と10度くらい違う!
いや、これはさすがに、ともっと調べてみると
この夏は特に冷夏だったらしい。

で、85年の8月を見てみると、
それでも最高気温は28度から32度くらい。
最低は22度から27度の間だったりする。
やっぱり5度は違う。

子供の頃から夏は暑い、
冬は寒いと思ってはいたけれど、
確実に違うのは、春と秋がものすごく
短かくなったということ。

そんな意味では、公園でゆっくりと
くつろいだりするような時間が
とても少なくなったような気がする。

このうだるような暑さであろうが、
冬の寒さよりも、まだ夏のほうがマシ。
と言うよりも、単に外出先で露出度が多い
格好の人々が増えるのが一番嬉しいのかも知れない。

ただのエロオヤジ(笑)

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2018年07月19日

奉仕活動の原動力

全国で猛暑が続いている日本だけど、
先日の大雨で被害にあったところに住まれている
人たちは、まだまだ大変なんだと思う。
震災の時もそうだったが、こういう事が起こり、
いてもたってもいられずに、
すぐにボランティアなどに動き出す人たちが
かなり多くいらっしゃる。

自分の仕事があっても、休暇届けを出して
駆けつけたりする。
単純に凄いなあ、心から偉いなあと思う。
僕なんて、せいぜい募金くらいしか
やっていない。

こういう時に芸能人を含む著名人が動くと、
売名行為だのなんだのと
言う人たちがいるけれど、
まずは動く、というその気持ちだけでも
僕は単純に尊敬に値する、そう思う。

昨日、店に来てくれていたキョウヘイが
「僕も一度だけ、群馬の大雨の時に、
ボランティアに行ったことがありました。
僕は早朝に着いたけれど、
そのあと来た人たちは、あらゆる理由で
仕事をせずに帰らざるを得なかったりして、
本当に悔しかったと思います。」
そんな事を言っていた。

キョウヘイが、ボランティアをやった、という
原動力って、何だったのか、
そのエネルギーの源になる気持ちが知りたい、
そう言うと、
「う〜ん、なんだろう」としばし考えてから
「ボランティアに行きます、
とツイートをしたりして、
お、コイツはいい奴かも知れない。

そんな事を思って、彼氏になってくれる人が
見つかるかも知れない、なんて思ったのかなあ」
と笑った。

キョウヘイの照れ隠しのようなその言葉に、
「んで、どうだったの?」と聞くと
「当然のように、なんの反応もなかったです。」と
また笑った。
「当分、彼氏探し目的でのボランティアは
やめときます。」
そう言ったキョウヘイだったけれど、
「彼氏探し」という理由ではない理由で
また被災地に行くのだろう。
そんなふうに思えたりもした。

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2018年07月17日

同性婚カップルの話

先週、HAPPY HOURの看板を見て、
ぶらりと入ってくれた25歳の坊主ガッチリの
ヤスアキ君。

パッと見、ゲイだなあと思うタイプだけれど、
ほとんど2丁目は来たことがない、と言う。
何故来たことがないの?と
聞いてみると理由はふたつ。
ひとつはお酒が飲めないということ。
もうひとつは、恋人がいる、
と言うこと。

ヤスアキ君は、二十歳くらいに
ゲイの世界を覚えた。
それから2年の間に、
スマホの出会い系サイトで何となく
関わった人もいたが、
今、友人としている人はいない。

そんな中で3年前に知り合ったのが、
ひとつ年上のアメリカ人だった。
その彼は仕事で日本に来たばかりで、
日本語はまったく話せない。
ヤスアキ君も英語はほとんど話せなかった。

ただ、カタコトの英語で、
何とか乗り越えながら、
何度か会っているうちに
きちんと付き合おうことになったと言う。

それから2年経った去年、
彼の職場の辞令で、アメリカ本国へ
帰国しなければならないということになった。

色々話し合って、
それでも一緒にいるためには
アメリカで同性婚するしかないのでは、
という話へ思ってもみない展開に。
家族には全員カミングアウトしている彼氏と
家族どころか、友人にも
カミングアウトしたことがないヤスアキ君。

結局、彼の家族が住むシアトルで
ささやかな結婚式をあげたが、
逆に結婚したら、彼氏の会社の辞令は1年伸び、
あと1年は日本にいる、ということになった。
ヤスアキ君の実家は、非常に堅い家族で
ゲイだなんて、とっても話せる雰囲気ではないと言う。
増して、結婚したなどと言うと
父は怒り狂い、
たぶん母親は卒倒してしまうのではないか。

それでも、まだ25歳。
仲が良い外国人の友人がいる、と
連れ帰っても、
それほど変に思われないんじゃないか。
僕はそう思う。

そして、ゲイとか言うことではなく、
大事な人である、ということを
アピールしながら、
いつか理解してもらえる日も来るのでは、
そんなアバウトな考え方で
いいのではないか。


思えば、うちの店に、
海外で同性婚をしたカップルが
一体今まで何組来てくれたんだろう。

少なくとも、僕が聞いた限りにおいては、
30組に近いと思うので、耳にしていない
お客さんを入れると、
50組くらいいるのかも知れない。

もちろん、その中で外国人カップルが
圧倒的に多いのだけれど、
日本人と外国人、というカップルも多く、
僕の友人も何組かいるし、
常連のお客さんの中にも何組かいる。

そんな日本人の中で、ひょっとすると
両親にカミングアウトしている人のほうが
少ないのかも知れない。

上にも書いたように、
何が何でもカミングアウトする、
というのではなく、
とにかく大切な人間がいる、
ということをきちんと伝える、
ことこそ、大切なような気がする。

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2018年07月15日

アメリカ旅行記 舞台編 その2

舞台編1からの続き


●”Broadway by the year 1988-2017”

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年に数回、The Town Hallで行われている
ブロードウェイの歴史を、多くのミュージカルスターに
より、歌い踊られるショウ。

今回は、1988年から2017年までに上演された作品の曲を
出演者35人たちが歌い、踊るというモノ。
出演者は「南太平洋」リバイバルのウィリアム・マイケルズ、
「恋はデジャ・ヴ」のレベッカ・ファウルケンベリー、
「三文オペラ」などのブライアン・チャールズ・ルーニーなど。

素晴らしい歌声だけではなく、
タップを始めとするダンスも見もの。
ただ、ここでのコンサート、
美術セットがないのはともかく、
照明くらいはもう少し凝っても良いのでは、とも思う。

使われた楽曲で、新しいところでは
「アナスタシア」"Come from away"
"Dear Evan Hansen"、「1812年のグレート・コメット」など。
新しい、と言っても、過去の寄せ集め
(という言い方もどうだけど)
「プリンス・オブ・ブロードウェイ」からの
「ウエスト・サイド物語」や「オペラ座の怪人」などが
入っているのは、どうかとも思った(笑)


●"Beast in the Jungle"(密林のけもの)

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今回のオフの2本目。
ヘンリー・ジェイムズ原作の短編の舞台化。
これはミュージカル、というよりもダンス中心のモノ。

主演は、日本でも「プリンス・オブ・ブロードウェイ」で
来日し、NYでも「オン・ザ・タウン」で
主演を務めたトニー・ヤズベク。
彼のダンスはものすごく定評があり、
その相手役を元アメリカン・バレエ・シアターの
プリンシパルだったI.ドゥヴォロヴェンコが務めていた。

昔、ナポリで出会った男と女。
男の自分の心の中に住む「けもの」によって
彼女の元から去っていく男。
その数十年後、年老いた彼と甥(ヤズベクのふた役)、
そして彼女と彼女の旦那。
そこに流れる苦悩を描いている。

名作曲家ジョン・カンダーが作った曲で、
主人公たちをとりまく6人ほどのダンサーが
男のトラウマを小道具、照明の変化など、
さまざまな形で表現していくところは
とても見応えがある。

決して大きくない舞台の中で、効果的なセットで
エロティックなダンスをたっぷりと見せてくれて満足した。



●「ミーン・ガールズ」"Mean Girls"

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東京で舞台、特にミュージカルに行くと
下手すると9割が女性で、気恥ずかしさが増すが、
ブロードウェイでは、ほぼ男女半々。
ただ、この舞台は、ティーンエイジャーからOLなど
多くの女性が詰め掛けていた。
(それでも7割くらいか)

12年以上前に作られた映画を改めて舞台化。
ケニアで生まれ育った白人の女のコが、
シカゴの高校に転校してくる。
そこで女子同士の嫉妬やいがみ合い、裏切りに
巻き込まれて行くというストーリー。

あちらに住んでいるアメリカ人の友人(40代後半)が
観て「是非とも、観るべき」と騒いでいたので
ちょっと期待していた1本。

スマホやSNSを中心に作られているのが
いかにも現代風だが、ここには"Dear Evan Hansen"のような
苦悩や深みはなく、ただ、ただ楽しくキャンピーな作り。
そのあたりが、女のコや、若いゲイが
楽しめる一作なんだろう。

主演のエリカ・ヘニングセンは実際25歳らしいが、
もう少し老けて見えてしまい、
高校生にはちょっと無理がある。

セットはLED映像を全面に使ったモノで簡素。
ダンスシーンもそれなりにはあるものの、
個人的には今回の旅の中では、
少し残念だった1本だった。
若者が操る英語やそのスラングなどに
乗り切れなかったという悔しさもあるのだけれど。

それにしても「アナと雪の女王」よりも
さらにチケットが売れているというのが凄い。



●”Half Time"

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毎週、木曜日の昼間は
ニュージャージーのPaypermill Playhouseという劇場が
マチネをやっていて、興味があると覗くのだが、
今回は、「キンキー・ブーツ」の演出、振り付けや、
Broadway Baresを仕切っているジェリー・ミッチェルが
演出、振り付けをしている新作がある、
というので行って来た。

内容は、全米バスケットの試合のハーフタイムショウの
オーディションに受かったシニア世代の面々の人生を
見せながら、練習、挫折、そして成功までを描いていくというもの。

凄いのが、キャスト。
「コーラス・ライン」のオリジナル・キャスト、
ドナ・マケックニー、
「ザ・ウイズ」のオリジナル、アンドレ・デシールズ、
"The Life"でトニー賞をとったリリアス・ホワイト、
ほか、「ドロシー・シャペロン」のジョージア・エンゲル
という豪華キャストが共演している。

この70歳前後のキャストが、驚くべきパフォーマンスを
見せてくれるラストシーンには胸を打たれる。


●「アナと雪の女王」"The Frozen"

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まったく期待していなかったけれど、
これが予想を裏切り、かなり良く出来ていた。
基本的に映画をよく踏襲している。
特にエルサとアナのキャストは、アニメそのまんまと
思えるほど似ている。
衣装もほぼ同じ感じ。
逆に言えば、「ライオン・キング」のような
オリジナリティがないとも言えるけれど、
この作品に関しては、やはり映画と重なることを
望むファンが多いということかも知れない。

セットは豪華な大道とLEDアニメーションを
うまく組み合わせて、かなり効果的。
城や街が音楽と共に凍っていくシーンなど
決して安っぽくならない。
雪だるまのオラフは、「ライオン・キング」の
ティモンとプンヴァのように、キャストが操り、
トナカイのスヴェンは着ぐるみだけど、
これがまたうまく表現されている。

二幕のサウナの全裸群舞や、
トロールに変わる「隠れた民族」たちのマッチョダンスは
まったくのオリジナリティがあって
素晴らしい。
劇場中はいちいち興奮の渦。個人的にも満足だった。


●「回転木馬」"Carousel"

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かつて観たブロードウェイで観たミュージカルで
最も好きだったのは何かと聞かれると、
迷わずに答えるのが、94年に
リンカーンセンター(今回の『マイ・フェア・レディ』の劇場)で
観た「回転木馬」だ。

なんと言っても、「ミス・サイゴン」などの演出家
ニコラス・ハイトナーと、
今年来日公演をした「メリー・ポピンズ」の
美術セットをしたボブ・クローリー、
そしてケネス・マクミランの振り付けも
すべてが最高だった。

それから四半世紀近く経ってのリバイバルは、
まったく違う演出ながら、
やはり今回観たミュージカル作品の中では
ベストだった。

そんなワケで「マイ・フェア・レディ」と共に
一回の渡米で、二度同じ演目を観たというのは
オードラが出演しなかった「シャッフル・アロング」
くらいだったけれど、
今回の演出版、オリジナル・キャストで
しっかりと目に焼き付けておきたかったのだ。

オープニングの序曲。歌はまったくないものの、
役者は口を動かしながらも、声は出さず、
ダンスで回転木馬を見せていく。
それから何度も、何度も、息を呑む
ダンスシーンが出てくる。
群舞もソロも非常にクオリティが高く、
今年のトニー賞をとった
ジャスティン・ペックの振り付けは秀逸。

主演のジャスティン・ヘンリーは
"Scottsboro Boys"の時から気になっていて、
この作品でも深みがある声を披露してくれている。
NYのジムで見かけたこともあったけれど、
本当にいい身体をしているのも見どころ(笑)

声、と言えば、オペラ界から参加している
ルネ・フレミングの"You'll never walk alone"は
たっぷりと泣かせてくれるし、
キャリー役ジュリー役の二人の女優も
申し分ない。

ラスト、卒業式では不覚にも涙が止まらず、
これほど泣けたのも、前回の「回転木馬」以来だった。
この作品に関して、書き出すときりがないけれど、
とにかく、本当にこの作品に出会えて良かった。


●「真夜中のパーティ」

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今回、NY旅行の目玉が、このゲイの舞台の
50周年記念公演だったと言ってもいい。
という訳でこれが最後だけど、
少し長くなります。

50年前に作られたゲイが集まって
誕生パーティをやる。
登場人物は9人。
基本的にはまだまだクローゼットな連中
(とは言っても、オネエ丸出しというのもいる)
の中に、ストレート(と言っている)男が
ふらりと訪れてしまうことで
まさにドラマチックな展開となる、という話。

映画にもなっているバージョンは、
舞台のオリジナルキャストそのまま出演していて、
その時は7人がゲイだったようで
当時の彼らはすべてエイズで亡くなったとのこと。

今回のキャストはすべてオープンリーゲイの
著名タレントということで話題になっていた。

部屋の持ち主マイケルは、
テレビドラマ「ビッグバン・セオリー」などで
有名なコメディ俳優、ジム・パーソンズ。
皮肉屋で意地悪だけれど、
それでもデリケートな心を
これはトニー賞もの!と言われる
素晴らしい演技で表現してくれる。

そのパートナー?とも思われる
ドナルド役に、「マジック・マイク」や
ドラマ「ホワイト・カラー」のイケメン、
マット・ボマー。
最初に聞いた時は、彼がドナルド?と
思ったけれど、非常にバランスが良い形で
見せる役を、彼じゃないと、という見せ方で見せていて
これはグッド・キャスティング。
パンいちや、シャワーシーンなどで
彼の良い身体も拝める、というおまけ付き。

誕生日を祝われるアバタ顔の激しい性格のハロルドを
新「スター・トレック」でスポットを演じたりの
ザッカリー・クイント。
彼はメイク次第でイケメンにも醜男にも
簡単に変われるけれど、ここでは後者を
気持ちよく、観客にとっては気持ち悪く演じている。

この舞台をある意味、引っ掻き回す
オネエのエモリーをやるのが
前に「ラ・カージュ・オ・フォールズ」のリバイバル時に
メイド?役をやっていたロビン・デ・ジーザス。
小さな身体でバタつく様は、
あの時のほうが良かったような気がするのは
僕だけだろうか。

恋人がいる癖に遊び人のラリーを演じるのが
ドラマ「GIRLS」や、舞台「ブック・オブ・モルモン」の
アンドリュー・レイノルズ。
彼は「ファルセットズ」でも堂々とゲイの役で
歌を披露してくれていたけれど、ここでもさすがの存在感。

また、ラリーの恋人で、結婚した過去を持つ
ハンクの役は、「デスパレートな妻たち」でも
ゲイの役をやっていたタック・ウィトキンス。
マッチョで好感が持てる感じは、
実際、舞台が終わってからも、真っ先に
出待ちをしているファン全員にサインをしていた。

トラウマを抱えながら、それでもエモリーと共に
明るく振舞おうとする黒人のバーナード役には
これまたエモリーと共に「ラ・カージュ〜」に出演していたり
ドラマ「グリー」にも出ていたマイケル・B・ワシントン。
彼の役は本当に難しく、どう評価して良いか、
僕にはなかなかわからなかった。

ストレートだと言うアラン役の
ブライアン・ハッチソンは、
ちょっと年齢的に老け過ぎている感じと、
アランのあのデリケートな
ストレートか、ゲイかわからないような
ミステリアスさが少し欠けているような気もした。

最後に若き(と言っても、本人は32歳らしいが)
カウボーイをやるチャーリー・カーヴァー。
彼も「デスパレートの妻たち」に出ていたが
あんな若かった、と言うか子供みたいだった彼が
こんなマッチョな男に変身しているとは、ビックリだった。


初演から50年。
LGBTに対しては世界中が大きく変化した。
とは言え、多くの人たちの心の中には、
まったくこの舞台と変わらない部分も
山ほどあるし、ある意味、
自分に対しても鏡のように
見え隠れするところを考えながらも楽しんだ。

最初に中学校の時に、この映画と対面し、
何がなんだかわからないかったことも思い出しながら、
改めて素晴らしい脚本だったと思った。



●チタ・リベラ ライブ
Kathryn W. Stein Memorial Concert featuring Chita Rivera

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NY最終日は、ミュージカル界のレジェンド、
チタ・リベラのコンサート。
まさかの85歳を超えているとはとても思えないほど、
声に張りがあり、ダンスまで軽やかに踊る。

実は、僕は友人の誘いで、
25年ほど前に「蜘蛛女のキス」を
やっていた彼女の楽屋を訪ねたことがあった。
そこには草笛光子さんから送られた暖簾が
かけられていて「とても気にいっているのだ」と言っていた。

その「蜘蛛女のキス」はもちろん、
「ナイン」「バイ、バイ、バーディ」
「リンク」「貴婦人の訪問」"The Visit"などまで
ほとんど自分が出演した楽曲を歌ってくれた。

「ウエスト・サイド物語」や「スウィート・チャリティ」の
舞台裏の話で、いかに当時緊張していたか、
というのも面白かったし、
「シカゴ」では相手役だったグウェン・バートンを
モノマネしながら、二人分の歌を。

彼女が今後、またブロードウェイの舞台に
上がるのかどうかはわからないけれど、
こういう形で観ることができたのは
至福の喜びだった。


長々と書いたけれど、
今回、観ることが出来た作品群。
いつも多くの舞台、ライブに巡り合うけれど、
今回は特に質が高いモノを目にすることが出来た。

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2018年07月13日

大雨のニュースの中で

先週の大雨のあとからも、
まだまだ被害が広がり、
大変な思いをしていらっしゃる方も多いようだ。

うちにいらっしゃったことがある方で、
連絡先を知らない方など
大丈夫なのだろうか。

僕の生まれ育った近畿地方も
かなり雨は降ったらしいが、
そこまでではなかったようだった。

そんな中、僕が10年近く付き合っていた
四国地方に住む元彼女、
そして、僕が初めて付き合うことになった
(と言ってもほんの数ヶ月だったが)、
長崎に住む人、
そして25年近く前に、共にニューヨークなどに行った
広島に住む友人などは心配で、連絡をしてみた。

それぞれが、大きい被害はなかったようで
少し安心した。

この中で、長崎(それも市内ではなく、かなり山奥らしい)
に住む彼はもう30年近く
(と言うか、それ以上)会っていない。
僕が唯一付き合った年上の人で、
当時、年齢をごまかされていたようで
はっきりと今、いくつかもわからないくらいだ。

ただ、25年ほど前に
東京から長崎に帰るという時に
連絡をもらい、
それからたまに電話で話す。
ほぼ9割僕から連絡をするのだが
(それも年に一度か、二度)
いつも「もう、田舎暮らしのおじいちゃんだよ。」
と言っている。

一昨年、彼に用事が出来たらしく、
久しぶりに上京するという連絡があった。
ちょうど僕の母が亡くなった時で、
残念ながら会うことは出来なかった。


今回のやり取りで
「もう、疲れ切ってるから、東京は無理だな」
というメールが来たので
「おっさん、何を言ってるの?」と
返信したものの、
あちらの生活が慣れてしまえば、
本当に東京に来ると疲れてしまうらしい。

「んじゃ、俺が行くから、待ってて」
仕方がなく、そうメールを返信した。

会った時は僕は25歳。彼はたぶん30前後。
こちらの人が集まる映画館で、
目と目が会って、
二人で外に出たのがきっかけだった。

2度目に会った時に「付き合わないか」と言われ、
当時、まだ彼女がいた僕はそう伝えたが、
彼にも10年近く付き合っている彼がいる、
ということで、お互い様と承諾。

ただ、初めて男性と付き合った僕は
数週間のうちに、見たことがないその相手に
強く嫉妬し、別れを切り出したのだった。

とは言え、20代後半までは、
一緒に飲みに行っていた店のお客さんや
友人たちと食事をしたりしていた。

まあ、そんな思い出はともかく。
当時はいい男だった彼も、
僕と同様、もう中年もすっかり過ぎた年齢。

2ヶ月前に死んだ仙台のヤスも
25年以上経った時に会った時には
もう一緒に酒も飲めない状態だった。

そんなふうにならない前に、
こういうきっかけがある時に、
会っておかなければ、
そんなことを思わせてくれた今回の大雨。


遅ればせながら、大変な被害に遭われた方に
心からお悔やみを申し上げます。

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2018年07月11日

SNSという文化

結構、うちの店が静か(だろう)と思われる時を選んで
来てくれているショウゾウ君は
SNSでツイッターをやっても、
インスタグラムはやらない派らしい。

ツイッターでは、不平不満を
ぶちまけることもあるけれど、
それよりもどちらかと言うと
自分の考えをつぶやくことに専念する。


インスタグラムが苦手なのは、
リア充自慢大会、というようなところが
ダメなんだそうだ。

僕自身もやっているけれど、
僕はツイッターやFacebookと同様、
へえ、こういう事、場所、人たちが
いるのか、と情報を得ることに喜びを見出したりするほう。

確かに僕も旅行や舞台や映画などに
胸を打たれた時にあげたりしているのだが、
これも、もし出来れば行ってほしい、
観てほしい、という気持ち、
そして自分の記録しておく、
という意味では、とても良いツールだと思って
使っている。

確かに、SNSはフォローする人、
しない人、いいねをする人、しない人、
そしてその数というものが
如実に反映されている。

若い人の中には、それを
物凄く気にする人もいるのかも知れない。
そういう事に振り回されたくないから
絶対にしない、という人もいるかもしれない。

思えば、僕が最初にやっていたSNSはmixiだった。
mixiは、日記という形をとっていたり、
コミュニティというツールがあったり、
今のSNSよりも、もう少し人々を
繋がりが深くなるモノだったような気がする。

ただ、瞬時にアップされるツイッターは、
たとえば今回の災害などは
人を救う一歩になったりもする。

時代によって、SNSはどんどん変化していく。
それにどういう形で関わるか、
関わらないかは、個人それぞれが
決めていけばいい、そう思う。

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新宿2丁目 Gay Bar Bridge(ブリッジ)
東京都新宿区新宿2丁目13の16
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2018年07月08日

アメリカ旅行記 舞台編 その1

さてさて、旅のブログはサクッと書いたけれど、
また何か思い出したら、書くことにしよう。

例のごとく、この前のライブ編に続いて、
今回は、舞台編。


今回観たモノ(舞台編)

●オードラ・マクドナルド
IMG_5625.jpg

彼女は今回、コンサート枠なんだけど、
一応、ミュージカル・スター、ということで
「舞台編」のほうに入れることにする。

現存するミュージカル女優の中では
声の張りや存在感としては最高峰と言っていいと思う。
僕は彼女が、まだほぼデビューしたばかりの
「回転木馬」を観て、その後、カーネギー・ホールで
一夜だけやったヒュー・ジャックマンとの
「回転木馬」も観ることが出来た。

「マリー・クリスティーン」
「ポギーとベス」
「レディ・デイ」
「シャッフル・アロング」
と観たモノを数えると
「回転木馬」も入れると、ちょうど5本だった。

今回のライブは、もちろんミュージカル中心だ。
「フィオレロ」から始まり、ロジャーズ&ハマースタインの
「ステート・フェア」、「晴れた日に永遠が見える」
ジェイソン・ロバート・ブラウンの"SONG NEW WORLD"や、
彼女が主演をした「ポギーとベス」からも。
個人的には圧巻だったのが「シー・ラヴズ・ミー」の
「ヴァニラ・アイスクリーム」
観客と共に歌ったのが「マイ・フェア・レディ」の「踊り明かそう」。

ソンドハイムのモノも「リトル・ナイト・ミュージック」
「カンパニー」「イントゥ・ザ・ウッズ」
ソンドハイムと共に出たテレビ番組で、
自分が歌っている前にモニターがあり、
自分の歌っている姿を見ながら歌うのは初めてで
「これほど大口を開けて歌っているのか」と
凄く恥ずかしかったと笑わせてくれた。
ラストはテレビのライブでやった
「サウンド・オブ・ミュージック」が
いかに大変だったかを語りながら、「すべての山に登れ」
これは鳥肌もの。
そして、アンコールは「虹の彼方に」だった。

「回転木馬」で彼女を観た時は、まだ20代だったが
もう50歳に手が届こうとしている。
そういう意味では、今が絶頂期なのかも知れない。
この機会に恵まれたことは幸せだった。



●ブロークバック・マウンテン(オペラ)
IMG_5647.jpgIMG_5643.jpg

結構前に企画され、上演され、DVD化も
された、と耳にしていたこのオペラが
たまたま4日間だけ上演していることを知り、
オフの1本を蹴って、こちらを選んだ。
何と言っても、かなり思い入れがある作品だから。

驚いたのは、ある意味ロマンチックな
このゲイ・ドラマを、残酷さや苦悩を表現するためか、
音楽的にはひたすら前衛的というか、
耳に残る旋律がなく、メロディアスなモノを
期待する人たちにとっては、苦痛かもしれない。

作曲家ウオリネンの想像した世界は、
ただただ、不快な音の連続に聴こえるかもしれないし、
アリアがアリアとしても聴こえてこない。

音楽性の好みは分かれるとして、問題はドラマ。
映画とほぼ同じながら(それなりに濃厚なラブシーンもあり)、
やはりオペラとなると、きめ細やかな感情的な部分が
どうしても欠けてしまう。
それは歌で表現する、ということなのだろう。

公演日数が少ないせいもあり、リンカーン・センターの中でも
小さなホールのせいか、かないRシンプルなセット。
大道具の出し入れを移動させるスタッフたちが
芝居の途中でいちいち出入りするのが見え隠れするのは
ちょっと興覚めだったこういうことはNYでは珍しい。

ただ、このテーマをミュージカルとしてではなく、
オペラとして洗濯した朝鮮には頭が下がる。
そして、この難解な楽曲をこなしたすべてのキャストの
底力はすごい。
偶然にしても、この日程で観ることが出来たのは
ラッキーだと思う。



●Escape to Margalitaville
IMG_5669.jpgIMG_5668.jpg

これは、70、80年代にヒット曲を連発した
ジミー・バフェットの曲を元に、
作られたミュージカル。

マリオット・ホテルの中にある
大きなマーキース劇場で、
既にいつ終わるかも決まっている、ということで
特に期待していなかったけれど、
これがビックリ、楽しめた。

カリブ海の島に住む男たちと、寒い都会から
やってきた女性たちの恋愛を中心に、
火山の爆発や、プロペラ機での脱出などが
ドラマを面白くさせている。

ジャングルの中で、ドラッグの幻覚で見える
スーツ姿の男たちのタップから始まり、
空飛ぶプロメラ機の脇を雲になったダンサーたちは踊り、
スキューバダイビングする恋人同士の宙吊りなど
見どころも多く、お金もかかっている。

主演は去年、"Bright Star"に出ていた
ポール・アレクサンダー・ノーラン。
細身かと思って、いきなり脱いだら
マッチョで驚かされた。

何と言っても、演出が去年の"Come From Away"や
数年前の「メンフィス」でトニー賞作品賞をとっている
クリストファー・アシュレイだから、
そんな悪いワケはない。

それでも4ヶ月でクローズしてしまう、
というブロードウェイの厳しさ。
観ることが出来て良かった。



●ハリー・ポッターと呪いの子 パート1、パート2
IMG_5653.jpgIMG_5652.jpg

数年前にロンドンで始まった時のフィーバーぶりも
さることながら、ブロードウェイでも年末の発売同時の
チケット争奪戦は凄く、諦めていたけれど、
東京を出る直前にチケットを手に入れることが
出来たのはラッキーだった。

それにしても、パート1、パート2合わせて
6時間近く。途中2時間ほど休憩ということもあったけれど、
これがまったく長さを感じさせない。
それくらい面白く、良く出来ている。

かく言う僕は一応、原作、映画も観ていながらも、
ところどころ話を忘れているし、主要人物や背景も
?的なところはあるけれど、とにかくファン垂涎の
舞台になっていることは間違いない。
キャラクター登場のたびに、客席は大盛り上がりだし、
こちらも心踊らされる。

5分に一度は舞台セットが変わり、
出てくる出てくる魔法の数々。
映画のCGが、まるでそのまま舞台に
乗り移っているようだ。炎も水もフライングも、
そこにいた、と思った人間がまったく違う衣装で
突然驚く場所から出て来たり、と
驚きの連続。まったく飽きさせない。

ここではかつて「スパイダーマン ザ・ミュージカル」を
やり、(失敗してしまったけれど)その時も
劇場全体を作り変えていたが、今回もそう。
ありとあらゆる部分にふんだんにお金がかかっている。

劇場を作る、というのはともかく、
ちょっと頑張れば、この作品は日本でも十分ドル箱になる
舞台になることは間違いはない。
とは言え、映画のキャラクターを
きちんと引き継いでいるということがビシビシと
伝わってくる舞台だけに、日本でのキャスティングは
かなり難しいかもしれない。

ひと言、言っておくと、決してアトラクション的要素だけが
凄いワケではなく、脚本も本当によく出来ていて、
今年のトニー賞のストレートプレイ部門を総なめしたのも
よくわかる。

劇場前には「秘密を守れ」という長いテープが貼られ、
同様のバッジも手渡されるという懲りようだ。

今回の主役とも言えるハリー・ポッターの息子、
アルバス・ポッターのサム・クレメット、
そして大人になったハリーを演じるジェイミー・パーカーは
ロンドンからそのままのキャスト。
映画じゃエマ・ワトソンが演じていた
ハーマイオニーは舞台では黒人女性が
演じているのも面白い。
演出は、何と日本にも来日した「Onece ワンス」の
オリジナル演出ジョン・ティファニー。

見事な1作だった。

(映像はなく、場面写真のみ)


●カルメン・ジョーンズ
IMG_5691.jpgIMG_5690.jpgIMG_5637.jpg

いつもなら、3本以上観ることになるオフ・ブロードウェイだが、
結局、今回、観ることが出来たのは
今回はこれとあと1本("Beast in the Jungle")だけ
ということになった。
(『回転木馬』『マイ・フェア・レディ』を
二度ずつ観たため。笑)
オリジナルは、元々、オペラ「カルメン」を戦時中の
アメリカに置き換えたヴァージョンのリバイバル。
出演者は全員黒人キャストでも上演というのは
なんと75年ぶりらしい。

演出が、昨今のソンドハイム作品で
キャスト全員に楽器を演奏させたり、
「カラー・パープル」のリバイバルで注目を浴びた
ジョン・ドイルだから、期待は膨らんでいた。

舞台を四方から囲むように配された客席は、
ロンドンにあるチョコレート・ファクトリーに近い。
セットはシンプルだが、キャストが大道具、小道具を
動かしていくのだが、
ドイルの演出は、とにかく出演者を動かし続けること。
縦横無尽の動くキャストの計算され尽くした演出はさすがだ。
一人立って朗々と歌うシーンは、1曲あるかないか、だ。

主演のカルメンを演じるのは、"Caroline, or Change"で
トニー賞を受賞したアニタ・ノニ・ローズ。
10人すべてのキャストは素晴らしいが、
彼女は特に群を抜いている。
オフならではの狭いながらの
ダイナミックな演出が唸らせてくれた。


●迷子の警察音楽隊
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本年度のトニー賞ミュージカル作品賞、
演出賞、主演男優、主演女優と
メインどころを持っていったのがこの作品だ。
一昨年の冬、オフ・ブロードウェイで一度
観ているのだが、その時はまずまずかと思った。

今回、オンに上がったモノを観て、
キャストも演出もほぼ変わらないけれど、
これほど強く感情を揺さぶられるのは
何故だろう、と考えてみた。

これはそもそも日本でも公開された同名の映画が原案。
エジプトから派遣され、
間違えてイスラエルの片田舎の町に
辿り着いてしまった音楽隊。

カタコトの英語でしか言葉が通じない彼らが
そこで暮らす人々との一夜限りの話。
大きな事件は起きないが、そこで暮らす
市井の人々とのちょっとしたやり取りが、
観客の人生観を問いただしてくれる。

オフでは人の出入りと、装置の動きで見せていた
場面転換を、ここでは回転する盆の舞台を使って
それぞれの生活、生き方をまさに同時間的に
生かされている。

そして何度も聴いた郷愁感溢れる
デヴィッド・ヤズベク(『フル・モンティ』や
『神経衰弱ぎりぎりの女たち』)の音楽。
ほぼ全編に渡り出演者でもある6人の音楽隊が
奏でる楽曲が心に染み渡る。

10部門もトニー賞をとるとは思わなかったけれど、
これからも口コミでどんどん広がっていくだろう。
素晴らしいことだと思う。



●マイ・フェア・レディ
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今回のブロードウェイ観劇で、
どうしても期待してしまうのが
このリバイバル版だった。
結果的に、あまりにも素晴らしく、
まずない事だけど、これまたオフ作品を棒にふって
これと「回転木馬」は、二度観る、ということにした。

このヴィヴィアン・バーモントという劇場は
最も好きなシアター。円形の客席が囲む舞台は
今まで「ウォー・ホース」や前の「回転木馬」
「(四季)」なども楽しんだし、
何よりも、「南太平洋」、渡辺謙の「王様と私」に
引き続いて、バートレット・シャー演出に寄るモノだ。

オープニング、コヴェントガーデンで花を売る
イライザとヒギンズ教授の出会いのシーンが終わると、
背景のカーテンが上がっていき、遥か向こうと
思われる奥行きがあるステージからグーンと
せり出してくるヒギンズ邸は鳥肌モノだ。

メインのヒギンズ家の書斎は、特にモダンな
作りにはなっていないモノの、重厚感溢れる作りで
この書斎がゆっくりと回ると、研究室、バスルーム、
玄関と360度見せながら、キャストの扉の開閉によって
出入りを見せる見事さ。

主演のイライザをやっているローレン・アンブローズは
かつてテレビドラマ「シックス・フィート・アンダー」で
地味な長女の役をやっていたが、
とりたてて美人でもない。
でも、今回のイライザはそこが魅力。
どこにでもいる姉ちゃん、というこの雰囲気が
強い知性とプライドを持ち始めると
容姿以上に輝き出すのだ。
歌はもちろん申し分ない。

ヒギンズ教授は「ダウントン・アビー」の後半に出演していた
ハリー・H・ペイトン。彼もまさかの好演で
あの語るような歌を完璧にやってのける。
道化役のイライザの父ドリトル(ノルベルト・レオ・バッツ)は
イライザの落ち着いたシーンとは対照的に
楽しくダンスを取り入れて、見事な芝居を見せてくれた。

この3人の演技は、今年のトニー賞でも
披露されたので、あらゆるところで
目に出来ると思うので、是非とも観てほしい。

そして豪華なセットと共に、見ものはやっぱり衣装だ。
特に第一部後半、アスコット競馬場で
紳士淑女がずらりと並ぶシーンはため息が出る。
映画版を元にしがちなイライザの衣装も
ここでは違い、華美にならず、上品なデザインだ。
原作、映画とは違うラストシーンには驚かされたが、
これも文句なし。
二度観ながら、ところどころで新たな発見もあり、
大満足な作品だった。



●Broadway Bares 2018 Game Night
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毎年夏に行われるブロードウェイ・ダンサー
何百人が集い、ストリップを披露する
”Broadway Bares"も今年も観ることが出来た。

今年は"Game Night"と名うって、
ビデオやら、アーケードゲーム、
ボードゲームなどをイメージしたダンスと
ストリップが繰り広げられた。

何年も通っていると、
なかなかマンネリも感じるけれど、
今回はこのあと観ることになっていた
「真夜中のパーティ」のキャストの面々が登場。
カウボーイ役のチャーリー・カーヴァーが
全裸になるというサプライズがあって、
これは楽しめた。


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2018年07月07日

ちょっと疲れた時や、不調な時は

あまりプライベートなことは
店のブログには書かない、
そう思っていながらも、旅のブログは
最も個人的なことだったりする。

でも、自分のパートナーの事は、
ほぼここに書いたりはしないのだけれど、
一応、本人が広く伝えたい、と言っているため、
少しだけ。

彼は仕事を数年前にリタイアし、国家試験に挑んだ末、
新宿御苑に鍼・灸・整体マッサージの診療室を
オープンすることになった。

実は、うちのスタッフのミキヤが
ここ2年やっていた場所。
ミキヤはそもそも2年限定ということで
新しい仕事に就くことになり、
そこを改めて借りて、という運びになった。

そういう意味では、Bridgeとは少し縁がある治療室と
なったと思っても良いかもしれない。

彼自身、昔から人を癒す、ということに
非常に関心が高く、
僕自身もこの21年間、ずいぶんと
体を整えてもらうことが出来た。

もし、お時間があり、興味がおありなら、
覗いていただければ幸いです。

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