昨夜来てくれたヤスヒサ君は大の美術好きだ。
昔から絵を買うことが好きで、
新しく入居した分譲マンションの居間に
作品を飾って、日々素敵な生活を
送っているらしい。
しかも、彼が通い慣れた美術館の
すぐ近くにそのマンションがあるそうだ。
ただ、仕事場や周囲に美術の話をしても
誰も乗ってこないし、
興味を持つ人もほとんどいない。
ゲイだからどうかとバーで
美術の話をしてみても、やはり同じ感じだと言う。
確かに文化的なことが好きな人でも、
音楽、映画、テレビドラマ、読書、
舞台鑑賞ならそれなりにいるけれど、
美術の話題となると少し関心が
薄れるのかもしれない。
現代美術やパブリックアートなら
関心を持つ人もいるだろうけれど、
クラシックな美術を追いかけている人は
少ないようにも感じる。
自分も海外に行くと美術館に足を運ぶけれど、
国内は混雑が激しいこともあって、
ずいぶん行かなくなってしまった。
有名な画家や絵画も知ってはいるけれど、
即座に思い浮かぶほど詳しくもない。
そんな話の中でヤスヒサ君が
「世界三大美術って知ってますか」と聞いてきた。
「う〜む、モナリザ?」と答えると、
それは当たっていたが、あと二つは分からなかった。
あとの2本。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」と
レンブラントの「夜警」だというが、
どんな絵だったか調べてやっと思い出した。
話を聞くうちにもっと勉強したいと思うけれど、
やりたいことが多すぎて気づくと
自分の人生もそれほど時間がない。泣笑
自分の時間の問題はともかく、
これから年月が経つにつれて、
クラシック美術が好きな人は
もっと減っていくだろう。
オペラ、歌舞伎、そして古い映画なんかも、
同じ道を辿るのかもしれない。
そんなふうに思った。







