2018年10月02日

映画「愛と法」

大坂の下町で、法律事務所を開いている
ゲイのカップルを描いた映画
「愛と法」を観た。

320.jpg

日本人というのは、空気を読む、
ということを尊ぶ国民。
人に迷惑をかけない、
いやな気持ちにさせない。
その不快になる相手が
仮りに一部の人間であっても、
その気持ちを配慮する。

それは一見、親切で優しい、
そう思われるかも知れない。
でも、そんな中、気づかないうちに
我慢をし、ストレスを溜めてしまい、
それが逆にネットを炎上させる
ということにつながっていくような
そんな時代になっていることは確かだ。


この映画は、そんな現代の日本人に
物申す青年弁護士二人のドキュメンタリーだ。
二人はゲイだということを公言し、
その上で多くの弱者の弁護を買って出る。

もちろん、依頼人はLGBTなどだけには
限らない。
親の都合で戸籍を持つことが出来なかった人、
自己表現するアート作品をわいせつだと
逮捕されてしまう造形作家、
(この『ろくでなし子』さんのくだりは
とっても面白い)
国歌斉唱の時に、席を立たなかったことで
言及された教師などなど。
彼らの元には、体制がそっぽを向くような
問題を抱える人たちが弁護を依頼しにくる。

これらの問題に頭を抱え、悩みながらも、
真摯に向き合い、解決していこうとする
彼らの姿を中心に映画は描いていく。

問題のひとつ、ひとつは非常に興味深く、
どうなっていくか、と目を見張るシーンも多い。
二人の生活と、その問題が同時に進行していく
演出が、人によっては散漫に見えるかも
知れない。

ただ、実生活でも、この二人が
過去、反対した姻族や友人たちに
いかに受け入れてもらい、
協力してもらえるようになったか、
という過程は、感動的だ。

また、彼らの元に転がり込んで来た居場所を
失った一人のストレ=トの若者との
3人の生活から見えてくる真実も
とても興味深く、
それこそ、彼らの人と成りが見えてくる。

うちの店にも何人もの弁護士を
やっているお客さんが来てくれるが、
これを見ると、改めて彼らへの
尊敬の念を抱かずにはいられない。

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posted by みつあき at 19:34| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本日、10月2日のお知らせ

通常、火曜日はタクヤが営業しておりますが、
本日、10月2日は、マスターみつあきが
変わって営業いたします。

みなさんのお越しをお待ちしております。

posted by みつあき at 02:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月01日

改めて「周年」について、思うこと

昨日は朝まで店を片付け、
終わりきらないまま帰宅した。
怒涛のように寝るはずが寝られず、
夕方、車で荷物を取りに行くはずが
台風でこれまた行けなかった。

片付けのために店を休みにしていたので
結局、うちで、改めて「周年」について
ぼーっと考えていた。

昨日は、パーティの中のパフォーマンス、
その流れのようなモノを
書いたけれど、今日はもっと
「周年」ということについて、
自分なりに考えたことを、
深く書いてみたい。

IMG_7076.JPG


そもそも、僕は自分のお店を開くまでに
他店の周年パーティなど
ほとんど伺ったことはなかった。

店を初めて1周年の時に、
エンターテインメント好きであることから、
ありとあらゆる分野からのゲストを呼んで、
大々的なパーティをやらせていただいた。
その多くが旧知の友人や知人、
そして1年間に来てくれていた
お客さんだったりした。

その後の周年も、お客さんたちに
少しでも喜んでもらおう、と
毎年、ゲストと共にスタッフと共に
何かをやる、という流れが作られた。

それが、決して自己満足にならず、
きちんとお客さんに楽しさ、
ワクワクドキドキすることが
伝わっているのか、どうか。
それはお客さんの心の奥、心の隅まで
覗かない限り、わからない。

周年、というのは、もちろん店が
生まれたということで、
「おめでとうございます」と
お祝いの言葉をくださることも多いのだが、
むしろ、ずっと来ていただくお客さんに
お店が感謝をする、という日であるべきなのだ。
そう思う。

そして、それはうちにいる多くのスタッフと共に
お客さんたちに、その気持ちを捧げると共に、
僕自身がスタッフに感謝をする、
ということを思い知らされる日でもある。

いつもは、ひと夏、
この2日間のために
色々な練習を重ねて、
手伝ってくれるけれど、
もちろんそれだけではなく、
常に店を支えてくれている、ということに
きちんと感謝をしなければ、そう思うのだ。

もちろん、通常のスタッフに加えて、
毎年素晴らしいショウを
見せてくれているエスムラルダ、
パーティの音響や準備をしてくれるとくさん、
撮影をしてくれる旧スタッフ、ジュンイチロウ、
受付をしてくれるカズマサにも。

多くの人に支えられ、
胸を熱くする感謝の日こそ、
周年パーティなのだ。
そのことをきちんと胸に抱きながら、
12年目を踏み出していかなければ、
そう思った。

これからも、よろしくお願いします。

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posted by みつあき at 23:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月30日

11周年パーティ 有難うございました

11周年パーティ、
怒涛の2日間が終わった・・・

2日間、特に昨日の2日目は
雨にもかかわらず、やはりたくさんの
お客さんに来ていただき、
本当に有り難かった。

怒涛、と言いながらも
去年、構想から制作まで半年をかけて
10周年のために作った映画のことを思うと、
エスムラルダの新作パフォーマンス以外は
今回はお客さんの力を借りての
紅白カラオケ歌合戦としたのは
例年よりもユルい形となったけれど、
それなりに楽しんでいただけたら、良かった。

僕自身がハーネスを付けて歌ったり、
タクヤや、シマがカツラを付けたり、
入ったばかりのハチが、
ラップ歌手さながらのB系ファッションで
登場したり、
マサヤが着物から六尺へと
ストリップ的なカラオケをしたり、と
直前にそれぞれが考えついたモノだった。

中でも、昨日が最後となるマサトが
(彼については、また改めて書くけれど)
百恵さながらに、かすみ草を付けて
「さよならの向こう側」と歌った。

驚いたのは、事前にお願いしていた
お客さんでもあるヒラリー(あだ名、笑)が、
真っ赤なラメが付いたスーツで
「哀愁デイト」を歌ってくれたことや、
旧スタッフのシンジが、ヘソ出しで
「どうにも止まらない」を歌ったこと、
飛び入りだった中年紳士のケイゾウさん
(ジャニーズオタクだったらしい)
まさかのキレの良いダンスで
「抱きしめてTonight」を
熱唱してくれたことだった。

IMG_7052.jpg
(大混雑のお客さんたちが帰り、
朝5時頃、まだ歌い続けるお客さんたちの光景)

うちの店は、カラオケがないから
来るのだ、という人も多い中、
うちの今回のパーティがどう映ったのか
わからないけれど、
いずれにしても、11年という
少し中途半端な周年を多くの人が
お祝いしてくれたこと、大変嬉しく
有り難く思った。

この場を借りて、お礼を言わせていただきます。
本当にありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いします。

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2018年09月29日

11周年初日が終わった

昨日、11周年パーティ初日、
旧知のお客さん、
初めて連れてこられたお客さんなど
多くの方で店内は埋まった。

IMG_7045.JPG
エスムラルダは
例のごとく、新作を取り入れながらも
会場を沸かせ、
初めての紅白カラオケ歌合戦には
お客さんも参加してくれながら
盛り上がった。


昨日は晴天だったが、本日は雨。
足元が悪い中ですが、
いらっしゃっていただける方は、
気をつけて、お越しください。

今日も楽しい一夜になりますように。

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2018年09月28日

本日、11周年初日

想像以上に気温も上がり、晴天となった
本日、28日 金曜日。
11周年パーティ初日です。

ブリッジ11.jpg

オープンは、20時。
限られたドリンクですが、
飲み放題3500円です。

ショウタイムは、22時、0時、2時の3回。
エスムラルダのショウと共に、
スタッフ紹介のエスムの部屋のあと、
紅白カラオケ歌合戦と題してお送りします。

事前にお願いしているお客様、スタッフに加わり、
歌ってくださる方を店内で募ります。

優勝した組のうち、お一人にはワインボトル
(もしくはそれに準じた金額の)チケット、
または参加者全員には2杯無料チケットを差し上げます。

審査員は来ていただいたお客様全員です。

それでは、たくさんの皆様のお越しを
お待ちしております。

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2018年09月27日

周年パーティ前日

ここを読まれている方は、ほぼご存知だろうが、
明日、明後日、と11周年パーティが開催される。

ブリッジ11.jpg

周年パーティの前日というのは、例年のごとく、
何から何をやっていいのか、
頭の中がしっちゃかめっちゃかになってしまう。

というワケで、今日から明後日にかけてのブログは
アップしても、非常に簡素なモノになってしまうのを
ご了承いただきたい。

って、ついこの前までは長くブログを休むことなど
しょっちゅうだったのだが、最近は
出来る限り毎日、書こうと努力しているため(笑)

*************************

パーティは両日とも、20時より朝まで。
ショウタイムは22時、0時、2時。
直前は非常に混み合う可能性もあるので
時間に余裕を持ってお越しください。

また、今回は例のごとく、
エスムラルダの新作ショウと
エスムの部屋に加えて、
お客さんとスタッフによる
カラオケ紅白歌合戦。
お客さんから事前に歌ってくれる人は
選んでおりますが、
さらに当日参加も受け付けるので
是非ともお楽しみください。

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2018年09月26日

新潮45問題から学ぶこと

杉田議員の「LGBTは生産性がない」発言が
物議を呼んで、その後、彼女の記事を擁護する
新刊が発売でまた炎上、
ついには休刊となった新潮45。

2166_l.jpg

一連の騒ぎから、LGBTを傷つけた、と
憤慨する意見、それに賛同する多くの
メディア、ニュース。

僕は親族も含めて、昔の仕事関係者など
多くの人が、ほぼ僕が同性愛者であることを
知っているせいもあり、
「大変だよな」
「大丈夫?」という声に加えて
「お前がゲイだと知らなかったら、
こういう問題が起こった時に、
自分がどう考えたか、
今では想像つかない。」などと
言う友人もいて、なるほど、と思ったりする。


そして、こういう事件から、
またLGBTに目が向けられることを
嫌がる当事者も少なからずいる。

世の中に受け入れられる事など、
まったく望んでいない。
少なくとも自分の人生が幸せであればいい、
そう思う人たちだ。

もう亡くなってしまったが、
僕が大好きだった
クロノスというお店のマスター
クロちゃんも
「いいのよ!我々は変態なんだから。
変態は変態として、自分の中で
良しとして生きていけばいいのよ!」
いつも、そう言っていた言葉を思い出したりする。

30年ほど前の自分自身も
ずっと隠れて、ひっそりと自分と
自分の周りだけが幸せであれば良い、
そう思っていた時期もある。


色々な事情、個人的な思いで
自分の事は決して明かさないで生きていく、
そう決めている人は今でもかなりの数いる。
そして、それはなくならないだろうし、
それはそれで良い、僕はそう思う。

ただ、反面、
ゲイを「ただの性の嗜好」
ということではなく、
ストレートの人と同様、
愛する人との関係を受け入れてもらいたい、
法で守ってほしい、
そういう声が多く望む人もいることは確かだ。
それは間違っている、などとは
もちろん言えない。

何が正しいか、間違いかなんて
誰も決められず、
誰も選ぶ事は出来ないのだ。


とてもデリケートな事ながらも、
今回の問題を見聞きしながら、
こういう両者の意見が
真っ向から対立することなく、
お互いに受け入れられていけばいいのだけれど、
そう思う。

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2018年09月25日

何か制覇する

旅行好きというセイヤ君が
「マスターって、何か制覇したことって
ありますか?」と聞く。

制覇。
う〜む。たとえば、好きな
アーティストのアルバムを全部聴いてみたり、
好きな作家の本を読破したり、
それこそ、好きな監督の映画を
すべて観たり、ということはあるが、
それは制覇になるんだろうか。

なんとセイヤ君は、
つい先日40歳になった。
30になった時に、
47都道府県すべてを周ろう
かつJR全線制覇を決めたらしく、
40歳になるその月に、最後の岩手県に行き、
田沢湖線というのに乗ったのが最後え、
全県、制覇をした、と言う。

chizu1.jpg

この歳になった僕はと言えば、
数えてみれば、37県ほどで、
10県ほど行っていない。
特に四国九州地方は、
ほとんど行っていなかったりする。

海外はアメリカを中心に
先日数えたら30カ国ほど行っていることが
わかった。
それでも、何かを制覇する、
という旅ではないことは確か。

それにしても、全都道府県、
そしてJR全線制覇、という目的を持ちながら
旅をする、というのは、
なんと夢があることなんだろうか。

目的がありながらも、
まったく想像していなかったような
新たな発見や出会いがある。

セイヤ君は、多くの場所で
新しいゲイバーに入ったり、
それこそアプリケーションで人と会ったり、
それだけではなく、
各地の美味しいモノ、珍しいモノを
食べることができたのは、
本当にありがたい、そう言っていた。

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2018年09月24日

手作りバースデイ・ケーキ

パン屋で働いていたコウスケが
去年に引き続き、バースデイ・ケーキを
作って持って来てくれた。

僕は生まれてこのかた、手作りのケーキを
人から作ってもらったことなど
なかったので、数年前に
最初にいただいた時には本当に感激した。

それから、僕の誕生日のたびに
ケーキを作って来てくれる。

どれくらいの時間がかかるの?
と聞くとコウスケは
「う〜んと3時間くらい。
時には4時間くらいかな」なんて軽く言うけれど、
こんな僕のために、それくらいの
時間を割いて、作ってくれる、というのは
本当に有難いし、心から嬉しい。

古いケーキの写真は手元にないけれど、
これが去年、いただいたリンゴのケーキ。
(みんな、サーモン!?って騒いだけれど)

IMG_0042.JPG

そして、これが昨日いただいたフルーツいっぱいの
ゴージャスなケーキ。

IMG_6978.JPG

何が素晴らしいかって、おいしさもさることながら、
見た目のこの美しさ。

彼の作ったパンやケーキを見るたびに、
アーティスト職人なんだなあ、
そう思わずにいられない。
とっても嬉しかった。

加えて、この数日間、お祝いをしてくださったり、
プレゼントを持って来ていただいた皆さん、
本当にありがとうございました。

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2018年09月23日

「におい」の話

ヒロユキ34歳は、初体験は15歳、
その後、ゲイ専用のお触りバーでアルバイトしたり、
(と言うか、僕はそういう
ゲイの風俗があるなんて
まったく知らなかった)
かなり多くの人と
そういう関係にはなったらしい。

しかし、かなりの潔癖症。
あらゆる性病の検査は3ヶ月に一度行くし、
とにかく汚い、と思えることは出来ない。
加えて「見た目」「におい」に関して、
とてもシビア。
シビアと言うよりも、いわゆる体臭というモノは
まったくダメ。

満員電車とかに乗る時は、
息を止めていたり、
出来るだけ、若くて清潔そうな男性の隣に
行ったり(それでもダメな場合も多い)
とにかく大変そう。

images-2.jpeg

ヒロユキがそんな藩士をすると、
その周りにいた6人ほどのお客さんの
多くは、逆に「におい」は
性的な事と入り混じって、
相手が好きなタイプであれば、
ほぼ我慢出来ると言う。

と言うか、逆にそこにいたセイジなんて
「好きな相手が臭ければ、臭いほど
アガる」と。

つい数日前に、ここでも書いた
ユニフォームや着衣フェチの人のように
そういう格好でほのかな汗臭さなどがあれば
「もう、たまらんのです」と言う。

そのたびに、ヒロユキも
「ええっ!あり得ない」と叫ぶ。

いろいろ話していると、
この「におい」ということに関しては
「視覚」と共に、男女で
結構分かれるのかも知れない。

ゲイに限らず、男という動物は
性的なイメージを彷彿とさせる臭いであれば
女性が?と思う臭さも、興奮材料になったりする。
(もちろん、ヒロユキのような
例外も多いとは思うけれど)

この世から「臭いモノはすべて無くなればいい」と
いうヒロユキと
「臭う、というモノがなくなってしまうと
性的エネルギーは半減する」というセイジ。

人の求め方の違いが
ここまで、というのは
当たり前ながら、面白い。

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2018年09月22日

歳をとるということ

今月、2度目の連休の前日。
多くのお客さんたちが来てくれて、
ちょうど落ち着いた0時を過ぎた頃、
僕はひとつ、また歳をとってしまった。

images-1.jpeg

去年、恐ろしくも還暦、という
まったく想像を絶する瞬間を過ぎてから、
それこそ、誕生日なんて
もういいか、そう思っている。

しかしながら、
毎週のように来てくれている
ボディビルダーのタカダ君が
シャンパンを入れ、
そこにいたお客さんたちと
乾杯をしてくれた。

こんなおっさん(じいさん?)に、
本当に有難い。


そう言えば、僕の誕生日よりも、
店の誕生日のことを書くのをすっかり忘れていた。
11周年は来週末だが、
一昨日の20日の日が
うちの店が誕生した日だった。

そもそも、6月後半か7月には
出来るはずだった店は、
色々な事情で、工事が遅れ、
オープンしたのが、11年前の
僕が50になる直前の9月20日だったのだ。

オープン2日目の深夜、0時を
回った時に、50歳を迎えた
あの日のバースデイは
本当に忘れられない。

それから1年経ち、2年経った頃に、
他店のマスターから
「何故、もっと大々的にママのバースデイ!」と
みんなに伝えて儲けないと!!と言われた。


30代や40代だったら、それはそれで
頑張ってしまうのかも知れないし、
シャンパンもたくさん入り、
みんなが飲んでくれて、
売り上げにも貢献するのかも知れない。

別に儲けたくない、とか、
綺麗ごとを言う気はないけれど、
自分の店で自分のバースデイを披露する、
というのが何とも恥ずかしいのだ。

スタッフのバースデイも大々的にやらずに
サプライズでやったりもしていたけれど、
彼らも恥ずかしいので、
出来ればやめてほしいと言われたりした。
いかにもうちのスタッフで、
これはこれで、また売り上げには
繋がらなかったりして
ちょっと困ったモノ(笑)

まあ、それでもこうして
お祝いしていただく、ということは
本当に有難いなあ、と感謝の気持ちでいっぱいだ。

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2018年09月21日

深夜のジムで その2

「良かったら、一緒に出ようか」
ジムの風呂で、そう言われたヒロト君は
ドキドキし、頷くことしか出来なかったらしい。

洋服を着替えると、
その野生的な顔からは
想像出来ないパリッとしたスーツだったようだ。

洗い髪ボサボサのまま、作業着なんて着たら、
それこそゲイ雑誌そのものなのに、
なんて思いながらも、
逆に髪にローションを付けると
見る見るイケメン若社長みたいに見える。

「あ。うち、どこ?
良かったら、俺車だから送ろうか?」

え?この時間からうち?
部屋、片付けて来たかな。
と言うよりも、今日
そんな関係にならなくても...
などと頭の中がグルグルまわったらしい。

「タクシーで帰ろうと思ってたんです。
でも、ここから車で20分くらいです。
でも明日は午後出社だから大丈夫です」と言うと
「それなら、俺んちに来るか?
ちょっと遠いけど。」

彼は近県から仕事で車で来たのだ、と
ここのジムは初めてだった、とか
駐車場への道すがら、そんな話を聞きながら、
まあ、いいか、朝帰って
そのまま着替えて出社すれば、
などと考える。

車に乗って、
年齢を聞くと、自分よりも上で
40を少し超えていた。
風呂で裸を見た時には、
すっかり同世代だと思っていたのに、
確かに上に見える。

高速で30分くらい走らせて、
海が見える場所があり、
その高台に、彼のマンションがあった。

マンションの駐車場に停めるやいなや、
彼はヒロト君にキスをした。
想像よりもディープなキスだったらしい。

「俺さ、ちょっと変わってるんだけど
もしイヤだったら、イヤだと言ってね。」
と言うので、何かと尋ねたら、
部屋に入ってから、と言う。

3DKくらいあるマンションは、
都内なら十分億ションだろう。

素敵なリビング。

「こっち」と彼がヒロト君の手を引くと
8畳ほどのワンルームに通される。
そこにちょっとしたトレーニングマシンがあり、
クローゼットの扉を開くと、
数々のスポーツユニフォームや
六尺やケツ割れサポーター、
制服などが転がっていた。

「全裸はダメなんだ。」

それから一夜、
ヒロトはちょっとだけ
汚れた野球のユニフォームや
ラグビーパンツ、レスリングのユニタードなどを
着替えながら、フェティッシュなプレイを
生まれて初めて楽しんだと言う。

images.jpeg

「ちょっと驚くばかりの体験でした。
ほとんど派手な行為をする事はなく、
とにかく、その手のエロい格好のまま、
股間をくっつけあったり、
ちょっと言葉攻め遊びをしたり。

そういう格好をすると、
マッチョな毛深い彼は
さっきのスーツ姿とはまったく違う
雄っぽい獣のようだった。

そして、彼はいかつい兄貴にもなり、
ちょっとMっぽくもなり、
朝まで不思議な一夜が続いたらしい。

朝、別れ際に
「しょっちゅう会っちゃうと
飽きてしまうから、
俺から連絡するまで待っててくれ」
そう言われたらしい。

まだ一週間くらいしか経っていないのに
心待ちにしているヒロト君らしい。


2回にも渡って、長々と書いたのは、
この手のファンタジーというのは、
ゲイのみならず、男ならどこか心の隅にあり、
ましてそれなりに年齢を経た僕なんかは、
妙にドキドキさせられたからかも知れない(笑)

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2018年09月20日

深夜のジムで その1

マッチョな34歳ヒロト君は、
先週仕事が思いのほか、
遅くなり、いつも行っている
24時間営業のスポーツジムに
久しぶりに0時くらいに入店した。

ls.jpg

翌日は比較的遅い出社だったから、
ちょっと疲れてはいるけれど、
しっかり脚を鍛えようと勇んで入った。

前にもこれくらいの時間に何度か
来たけれど、自分が出る2時くらいから
入ってくる人たちは、
一体どんな時間に、
どんな仕事をしているのか、
ちょっと不思議な気持ちだそうだ。

確かに僕も数回、店が終わってから
午前2時過ぎに入ったことがあるけれど、
20人以上もいて驚いた。

とにかく、ヒロト君、
ガッツリとトレーニングしたあとに
シャワーを浴びに行って、
風呂に入ってボ〜っとしていたら
そこに自分と同世代か、少し上の
ヒロト君よりもさらに筋肉質、
毛深い男が入って来た。

自分はジャグジーが付いている部分に
背中を当てて、リラックスしていたが、
彼はその向かい側に座り、
足だけを湯船に入れている。

ちらっと顔を見ると、
イケメンと言うよりも、
男臭い野郎臭が漂う感じ。
でも、あちらは特に自分のほうを
観ることはない、そりゃそうだ、と思う。

自分が少しジャグジー側の風呂の淵に
腰掛けると、彼はザブリと
風呂の中に入り、
ヒロト君の隣に来る。

と同時に、座っているヒロト君の
足首に相手の指が当たっている。
それも微妙な感じで、
触る、と言うよりも
偶然当たっている感じらしい。

ヒロト君はそのままにしていると
彼も手をのけない。
思い切って、ヒロト君も
改めて風呂の中に入る。

これでちょうど並んだ形になる。
結局、ヒロト君の足首に当たっていた
彼の指は、ヒロト君の手の指を握った。

思いきり、ドキドキしてくる。
しっかりと彼の横がをを見る。
彼はヒロト君を観ずに
まっすぐと壁を観ている。

ジム内では気づかなかったけれど、
そう言えば、以前、何度か
ジムで見かけたことがあったが、
ウェアを着ていると、
まったくのストレートだと思っていた。

壁を見ながら、
「良かったら、一緒に出ようか」
そう言ったと言う。


ヒロト君の話を克明に書こうとしていたら、
どんどん長くなりそうだし、
まるでゲイ雑誌の小説のようになってしまった。

長くなるので、出てからの話は
また明日にでも。

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2018年09月19日

Love, サイモン 17歳の告白

今年の春先、ハリウッド大作
「ブラック・パンサー」が
全米の批評家から、
かなり高い評価を受けていた。
それと同時期、小品ながらも、
同じくらい高評価を受けていた
ゲイ・ムービーがあった。

それがこの「Love, サイモン 17歳の告白」だ。

810CfXtnDZL._SY606_.jpg

それほど大スターが出る訳ではなく、
日本では劇場公開すらされなかった。

ところが、先週、ネット配信で
やっと公開されることになったので、
休みの昨日の深夜、早速観てみた。

映画は、ジョージア州の
アトランタの高校に通う
ごくごく普通の高校生サイモンの話だ。

妹と優しい両親に恵まれて
車で学校に通う何不自由ないサイモン。
しかし、彼には誰にも言えない秘密がある。
今さら、それが「ゲイ」ということで
この2018年のアメリカでも?と
驚かされる。

やっぱりアメリカと言えども、
大都会ではない片田舎では、
PCやスマホのネット社会の中でも
かなり閉鎖的なのだと改めて納得する。

結局、自分のことを誰にも言えずにいる彼だが、
ある時にネット上に同じ高校に
「ブルー」というハンドルネームを持つ
ゲイの青年がいることを知る。

サイモンは、このブルーにメールを
送り、唯一の心の拠り所としていく

そんな最中、このメールのやり取りを知った
クラスメイトから、サイモンの女友達を
自分に紹介しないと、バラすと脅迫される。

この辺りまでは、コメディ要素が強く、
高校生の馬鹿騒ぎが加わって、
なるほど、ゲイを題材にしながらも、
いわゆる青春映画によくある映画なんだな、
う〜む、と観ていた。

しかし、後半になり、
この映画はメキメキと存在感を表してくる。

これからも決してなくならないだろうとも
思われる同性愛者への偏見やいわれのない差別。

差別感はないとしても、父親や教師が
ふと言葉にしてしまう会話が
サイモンの心を閉ざしていく。

そして学友などであれば、
それは故意に激しいモノになっていく。

こういう最悪な状態から、彼がいかに
抜け出していくか、という事と共に、
一体「ブルー」とは誰なのか、という
サスペンスが気持ちを存分に
盛り上げてくれる。

チャーミングであり、
心躍る秀作ロマンチック・コメディだ。

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2018年09月18日

死ぬということ

今年に入り、多くの著名人が亡くなっていく中で、
樹木希林さんの訃報が伝えられた。
女性で75歳というのは、まだまだ若く、
全身に癌が広がっていると
メディアで告白してから、6年だった。

僕の周りでも、老若問わず、
ガンになっている人は何人かいる。
ガンでなくとも、
大病になっている人も。

お客さんにもいらっしゃるし、
古い友人、そのパートナー、友人など
細かく数えれば10人には収まらない。

僕自身、胃ガンを宣告され、
治療したのがもう18年も前。

1/4しか残っていない胃なので
食事や排便には、さすがにいまだに
気を使うことは多い。
いくら運動をしても体重が増えないけれど、
それでも、それ以外は
まるで何事もなかったように
元気でいられることが幸せだと思う。

健康である、ということは本当に幸せ。
それがわかるのは、身体を壊してからだ。
それまでは、自分だけは、と
タカをくくったりしていたりする。

元気だった時の希林さんの
メディアでの発言を見聞きすると、
本当にポジティブで
死ぬことへの向き合い方は
学ぶことはいくつもあった。

「病気にならないほうがいいけれど、
病気になってじゃないと
気がつかないこともたくさんある。
だから、病気になって本当に良かった。」

僕自身も確かにそう思ったが、
いざ、またその時が来ると、
彼女のように、どれだけ覚悟できるかは
まったく自信がない。

いつか人は死ぬ、
悲しく、辛いことだけれど、
それをしっかりと受け入れて、
死と向き合っていくこと。
それを彼女は身をもって教えてくれた。

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2018年09月17日

ハチのこと

昨夜は、新しいスタッフ、ハチの
初登場の一夜だった。

ハチはそもそも、店を始めた頃から
ポチポチと来てくれていたお客さんで
(と言うか、うちのスタッフは、ほぼ
長くお客さんだった人が多い)、
正直言って、最初は取っつきにくい
でも何か魅力がある人だなあ、
そう思っていた。

よく来てはくれていたモノの、
僕とは映画や音楽の話をしながらも、
他のお客さんと話すこともそれほどなかった。
なおかつ、数年前にうちのスタッフや
お客さんたちと、あるロックミュージシャンの
コンサートに行った時、
ハチとバッタリ会ったことがあった。
帰りに僕の家が近かったので
みんなで一緒に飲まないかと誘ったら、
「いや、結構です」と
断られたこともあった。

それから数年後。
暮れも押し迫ったある夜、
たまたまハチが当時所属していたとあるグループの
クリスマス・パーティの2次会で
うちの店に来てくれた。

その時にいたのが、うちの店で
アルバイトをしてくれていたちょっと古いスタッフ。
結局、二人はベランダで意気投合。
数ヶ月後、二人は付き合い出してしまった。
それから、やっと僕もハチとゆっくり
話す機会を得た。

話はどんどん弾み、
なるほど、彼はただのシャイボーイだったのだと
理解出来たのはその頃だった。

とは言え、その後、
ペンペン草というお店の芝居に
出演したり、
ジャズを習って人前で歌を歌ったり、
僕個人としては
彼の何がシャイにさせて、
何がオープン気質なのか、
ちょっとわからなかったりする。

ただ、そのどちらも併せ持っている
というのがハチの魅力なのかもしれなんだと思う。
これからも末長く、よろしくです。

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2018年09月16日

夢を生む仕事

昨夜、オープンと同時に、別々に
入って来てくれたジョウジとマサシは
共に26歳。
店の常連、ハヤトがたまたま
共通それも同い年の友人だったことから話が弾む。

ジョウジは、昨日、LGBT専門の不動産
(そこをやっている人も一緒に来てくれた)に頼んで、
新宿近辺のマンションに
入居を決めてきたところだった。

その不動産業者の彼に
LGBT専門のメリットを尋ねると、
主に同性同士(特に男性同士)で住む場合、
部屋を汚す、騒ぐなどという印象で
嫌がる大家さんがいるということや、
連帯保証人の問題など
色々相談に乗ってくれると言う。
なるほど。

そんなこんなでジョウジの
家賃の話になった時、
マサシは「うわあ、そりゃとても払えないなあ」
とつぶやいた。

IT系のジョウジと
エンジニアのマサシ。
二人とも、この夏に転職が決まったばかりだ。

マサシは、比較的特殊な機械を調節したり、
作ったりしている。
毎日、毎日が新しい発見で
仕事は物凄く楽しく、
これほど充実した日々を
過ごせるとは思わなかったと話す。

昇給がどんどん高額になって、という
夢のような事に繋がらなくても
自分の力で夢を生み出していければ
自分はとても幸せなのかも知れない、
そう言う。

なるほど。
価値観、夢、というのは、
本当にそれぞれなのだ、そう思う。

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2018年09月15日

家族の写真

昔、僕が2丁目を知った頃
(何十年前??)、
短髪、マッチョ、野郎系が集まると
評判だったのが、今でもある
九州男さんというお店だ。

このお店では、
当時マスターのマッチャンだけでなく、
今は亡きハジメさんというイケメン兄貴には
とってもお世話になった。

ハジメさんの思い出は、ずいぶん前に
このブログにも書かせてもらった。

今回は、マッチャンでも、
ハジメさんでもなく、
マッチャンから譲り受けた今のマスター、
カツキ君の話。


カツキ君とは、
何かと仲良くさせてもらっているが
先日、うちの11周年のあいさつに行ったら、
ちょうど沖縄に行っている最中だった。

そう。
カツキ君は沖縄出身なのだが、
その直後、インスタグラムで
本当に素晴らしい写真が送られて来た。

そこに写っているのは、
カツキと彼氏と、それぞれの両親、
そして兄弟やら、甥っ子さんやら
家族が勢ぞろいというモノだった。

「ここに来るまでに、
いろんなことがあったけど、
この写真は人生の宝物」
と書いているカツキ君。

確かに時代は少しずつ変化し、
LGBTをとりまく環境は、
かなり変わってきている。
とは言え、なかなかこんなふうに
オープンマインドな家族に
囲まれた二人、という姿は
あまり例を見ないかもしれない。

心からほっこりさせられた。

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2018年09月14日

二人の女性に育てられて

ミズタニは、もう25年以上も前、
僕が前に勤めていた会社にいた部下だ。
彼に限らず、うちの店には過去
何人もの部下や
仕事の関係者が来てくれたりしたが
昨日は関西に住むミズタニが
友人同伴で、あちらに帰る最終バスに
乗る前の数時間、寄ってくれた。

ミズタニとその友人(30歳のストレートカップル)と
最近のLGBTに対する社会の大きな変化などを
色々話していたら
そのカップルの女性、アズミちゃんが
「私、お母さんが二人いるんです」と
切り出した。

アズミちゃんの両親は若くして
結婚したが、どういう理由からか、
彼女が3歳か4歳になる頃から
実家にはもう一人、女性が出入りしていた、
と言うか共に住んでいたと言う。

お父さんは、お父さんで、
どうやら外に若い彼女がいて
(その相手ともアズミちゃんは
よく会ったとも言う)、
不思議な家庭生活だったようだ。

お母さんとその女性は、
二人とも男勝りの性格でボーイッシュで
アズミちゃんは、ひょっとしたら
二人はレズビアンかともと
思っていると言う。

ただ、それについては、母たちはまったく
触れないので、改めて聞くこともない。
もちろん、もしそうだったとしても、
十分受け入れてこうと思う。

それは、彼女が十二分に、母親とその女性、
もしくはお父さんとその彼女から
多くの愛情を与えられ
なんの問題もなく幸せに育った。

だから、一見、好き勝手に生きていると
思われる4人の大人たちは
愛情さえあれば、大丈夫だと
自分に教えてくれているのだ、
そう言った。

世の中には、「普通」という言葉の裏に隠された
ちっぽけな倫理観や、道徳観に縛られ、
そうでないことを否定してしまう人は多い。

それは個人がそう思っていなくても、
ここは否定しておいたほうが、と
思うクセが付いてしまっているんじゃないか。

日頃、色々考えるところを
アズミちゃんは、真っ正面から
自分の幸福感について語ってくれ、
僕自身も幸せな気持ちになった。

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