2018年07月20日

猛暑の中で

あまりにも暑い、暑いと
テレビでもネットでも、誰もが大騒ぎするほど
この猛暑は異常なワケで、
うちに来るお客さんたちも
「汗をふきながら、店に入ると、涼しい!!」
というのが、ここのところの第一声だ。

僕が20代や、30代の頃とどれくらい
違うのか、ちょっとネットで見てみると・・・

1980年の8月の東京を調べてみると
驚くなかれ、最高気温が21度くらいから31度くらい
最低気温が18度くらいから24度くらいと
驚くほど低い。ヘタすると今と10度くらい違う!
いや、これはさすがに、ともっと調べてみると
この夏は特に冷夏だったらしい。

で、85年の8月を見てみると、
それでも最高気温は28度から32度くらい。
最低は22度から27度の間だったりする。
やっぱり5度は違う。

子供の頃から夏は暑い、
冬は寒いと思ってはいたけれど、
確実に違うのは、春と秋がものすごく
短かくなったということ。

そんな意味では、公園でゆっくりと
くつろいだりするような時間が
とても少なくなったような気がする。

このうだるような暑さであろうが、
冬の寒さよりも、まだ夏のほうがマシ。
と言うよりも、単に外出先で露出度が多い
格好の人々が増えるのが一番嬉しいのかも知れない。

ただのエロオヤジ(笑)
posted by みつあき at 19:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月19日

奉仕活動の原動力

全国で猛暑が続いている日本だけど、
先日の大雨で被害にあったところに住まれている
人たちは、まだまだ大変なんだと思う。
震災の時もそうだったが、こういう事が起こり、
いてもたってもいられずに、
すぐにボランティアなどに動き出す人たちが
かなり多くいらっしゃる。
自分の仕事があっても、休暇届けを出して
駆けつけたりする。
単純に凄いなあ、心から偉いなあと思う。
僕なんて、せいぜい募金くらいしか
やっていない。
こういう時に芸能人を含む著名人が動くと、
売名行為だのなんだのと
言う人たちがいるけれど、
まずは動く、というその気持ちだけでも
僕は単純に尊敬に値する、そう思う。
昨日、店に来てくれていたキョウヘイが
「僕も一度だけ、群馬の大雨の時に、
ボランティアに行ったことがありました。
僕は早朝に着いたけれど、
そのあと来た人たちは、あらゆる理由で
仕事をせずに帰らざるを得なかったりして、
本当に悔しかったと思います。」
そんな事を言っていた。
キョウヘイが、ボランティアをやった、という
原動力って、何だったのか、
そのエネルギーの源になる気持ちが知りたい、
そう言うと、
「う〜ん、なんだろう」としばし考えてから
「ボランティアに行きます、
とツイートをしたりして、
お、コイツはいい奴かも知れない。
そんな事を思って、彼氏になってくれる人が
見つかるかも知れない、なんて思ったのかなあ」
と笑った。
キョウヘイの照れ隠しのようなその言葉に、
「んで、どうだったの?」と聞くと
「当然のように、なんの反応もなかったです。」と
また笑った。
「当分、彼氏探し目的でのボランティアは
やめときます。」
そう言ったキョウヘイだったけれど、
「彼氏探し」という理由ではない理由で
また被災地に行くのだろう。
そんなふうに思えたりもした。
posted by みつあき at 19:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月17日

同性婚カップルの話

先週、HAPPY HOURの看板を見て、
ぶらりと入ってくれた25歳の坊主ガッチリの
ヤスアキ君。

パッと見、ゲイだなあと思うタイプだけれど、
ほとんど2丁目は来たことがない、と言う。
何故来たことがないの?と
聞いてみると理由はふたつ。
ひとつはお酒が飲めないということ。
もうひとつは、恋人がいる、
と言うこと。

ヤスアキ君は、二十歳くらいに
ゲイの世界を覚えた。
それから2年の間に、
スマホの出会い系サイトで何となく
関わった人もいたが、
今、友人としている人はいない。

そんな中で3年前に知り合ったのが、
ひとつ年上のアメリカ人だった。
その彼は仕事で日本に来たばかりで、
日本語はまったく話せない。
ヤスアキ君も英語はほとんど話せなかった。

ただ、カタコトの英語で、
何とか乗り越えながら、
何度か会っているうちに
きちんと付き合おうことになったと言う。

それから2年経った去年、
彼の職場の辞令で、アメリカ本国へ
帰国しなければならないということになった。

色々話し合って、
それでも一緒にいるためには
アメリカで同性婚するしかないのでは、
という話へ思ってもみない展開に。
家族には全員カミングアウトしている彼氏と
家族どころか、友人にも
カミングアウトしたことがないヤスアキ君。

結局、彼の家族が住むシアトルで
ささやかな結婚式をあげたが、
逆に結婚したら、彼氏の会社の辞令は1年伸び、
あと1年は日本にいる、ということになった。
ヤスアキ君の実家は、非常に堅い家族で
ゲイだなんて、とっても話せる雰囲気ではないと言う。
増して、結婚したなどと言うと
父は怒り狂い、
たぶん母親は卒倒してしまうのではないか。

それでも、まだ25歳。
仲が良い外国人の友人がいる、と
連れ帰っても、
それほど変に思われないんじゃないか。
僕はそう思う。

そして、ゲイとか言うことではなく、
大事な人である、ということを
アピールしながら、
いつか理解してもらえる日も来るのでは、
そんなアバウトな考え方で
いいのではないか。


思えば、うちの店に、
海外で同性婚をしたカップルが
一体今まで何組来てくれたんだろう。

少なくとも、僕が聞いた限りにおいては、
30組に近いと思うので、耳にしていない
お客さんを入れると、
50組くらいいるのかも知れない。

もちろん、その中で外国人カップルが
圧倒的に多いのだけれど、
日本人と外国人、というカップルも多く、
僕の友人も何組かいるし、
常連のお客さんの中にも何組かいる。

そんな日本人の中で、ひょっとすると
両親にカミングアウトしている人のほうが
少ないのかも知れない。

上にも書いたように、
何が何でもカミングアウトする、
というのではなく、
とにかく大切な人間がいる、
ということをきちんと伝える、
ことこそ、大切なような気がする。
posted by みつあき at 13:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月15日

アメリカ旅行記 舞台編 その2

舞台編1からの続き


●”Broadway by the year 1988-2017”

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年に数回、The Town Hallで行われている
ブロードウェイの歴史を、多くのミュージカルスターに
より、歌い踊られるショウ。

今回は、1988年から2017年までに上演された作品の曲を
出演者35人たちが歌い、踊るというモノ。
出演者は「南太平洋」リバイバルのウィリアム・マイケルズ、
「恋はデジャ・ヴ」のレベッカ・ファウルケンベリー、
「三文オペラ」などのブライアン・チャールズ・ルーニーなど。

素晴らしい歌声だけではなく、
タップを始めとするダンスも見もの。
ただ、ここでのコンサート、
美術セットがないのはともかく、
照明くらいはもう少し凝っても良いのでは、とも思う。

使われた楽曲で、新しいところでは
「アナスタシア」"Come from away"
"Dear Evan Hansen"、「1812年のグレート・コメット」など。
新しい、と言っても、過去の寄せ集め
(という言い方もどうだけど)
「プリンス・オブ・ブロードウェイ」からの
「ウエスト・サイド物語」や「オペラ座の怪人」などが
入っているのは、どうかとも思った(笑)


●"Beast in the Jungle"(密林のけもの)

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今回のオフの2本目。
ヘンリー・ジェイムズ原作の短編の舞台化。
これはミュージカル、というよりもダンス中心のモノ。

主演は、日本でも「プリンス・オブ・ブロードウェイ」で
来日し、NYでも「オン・ザ・タウン」で
主演を務めたトニー・ヤズベク。
彼のダンスはものすごく定評があり、
その相手役を元アメリカン・バレエ・シアターの
プリンシパルだったI.ドゥヴォロヴェンコが務めていた。

昔、ナポリで出会った男と女。
男の自分の心の中に住む「けもの」によって
彼女の元から去っていく男。
その数十年後、年老いた彼と甥(ヤズベクのふた役)、
そして彼女と彼女の旦那。
そこに流れる苦悩を描いている。

名作曲家ジョン・カンダーが作った曲で、
主人公たちをとりまく6人ほどのダンサーが
男のトラウマを小道具、照明の変化など、
さまざまな形で表現していくところは
とても見応えがある。

決して大きくない舞台の中で、効果的なセットで
エロティックなダンスをたっぷりと見せてくれて満足した。



●「ミーン・ガールズ」"Mean Girls"

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東京で舞台、特にミュージカルに行くと
下手すると9割が女性で、気恥ずかしさが増すが、
ブロードウェイでは、ほぼ男女半々。
ただ、この舞台は、ティーンエイジャーからOLなど
多くの女性が詰め掛けていた。
(それでも7割くらいか)

12年以上前に作られた映画を改めて舞台化。
ケニアで生まれ育った白人の女のコが、
シカゴの高校に転校してくる。
そこで女子同士の嫉妬やいがみ合い、裏切りに
巻き込まれて行くというストーリー。

あちらに住んでいるアメリカ人の友人(40代後半)が
観て「是非とも、観るべき」と騒いでいたので
ちょっと期待していた1本。

スマホやSNSを中心に作られているのが
いかにも現代風だが、ここには"Dear Evan Hansen"のような
苦悩や深みはなく、ただ、ただ楽しくキャンピーな作り。
そのあたりが、女のコや、若いゲイが
楽しめる一作なんだろう。

主演のエリカ・ヘニングセンは実際25歳らしいが、
もう少し老けて見えてしまい、
高校生にはちょっと無理がある。

セットはLED映像を全面に使ったモノで簡素。
ダンスシーンもそれなりにはあるものの、
個人的には今回の旅の中では、
少し残念だった1本だった。
若者が操る英語やそのスラングなどに
乗り切れなかったという悔しさもあるのだけれど。

それにしても「アナと雪の女王」よりも
さらにチケットが売れているというのが凄い。



●”Half Time"

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毎週、木曜日の昼間は
ニュージャージーのPaypermill Playhouseという劇場が
マチネをやっていて、興味があると覗くのだが、
今回は、「キンキー・ブーツ」の演出、振り付けや、
Broadway Baresを仕切っているジェリー・ミッチェルが
演出、振り付けをしている新作がある、
というので行って来た。

内容は、全米バスケットの試合のハーフタイムショウの
オーディションに受かったシニア世代の面々の人生を
見せながら、練習、挫折、そして成功までを描いていくというもの。

凄いのが、キャスト。
「コーラス・ライン」のオリジナル・キャスト、
ドナ・マケックニー、
「ザ・ウイズ」のオリジナル、アンドレ・デシールズ、
"The Life"でトニー賞をとったリリアス・ホワイト、
ほか、「ドロシー・シャペロン」のジョージア・エンゲル
という豪華キャストが共演している。

この70歳前後のキャストが、驚くべきパフォーマンスを
見せてくれるラストシーンには胸を打たれる。


●「アナと雪の女王」"The Frozen"

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まったく期待していなかったけれど、
これが予想を裏切り、かなり良く出来ていた。
基本的に映画をよく踏襲している。
特にエルサとアナのキャストは、アニメそのまんまと
思えるほど似ている。
衣装もほぼ同じ感じ。
逆に言えば、「ライオン・キング」のような
オリジナリティがないとも言えるけれど、
この作品に関しては、やはり映画と重なることを
望むファンが多いということかも知れない。

セットは豪華な大道とLEDアニメーションを
うまく組み合わせて、かなり効果的。
城や街が音楽と共に凍っていくシーンなど
決して安っぽくならない。
雪だるまのオラフは、「ライオン・キング」の
ティモンとプンヴァのように、キャストが操り、
トナカイのスヴェンは着ぐるみだけど、
これがまたうまく表現されている。

二幕のサウナの全裸群舞や、
トロールに変わる「隠れた民族」たちのマッチョダンスは
まったくのオリジナリティがあって
素晴らしい。
劇場中はいちいち興奮の渦。個人的にも満足だった。


●「回転木馬」"Carousel"

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かつて観たブロードウェイで観たミュージカルで
最も好きだったのは何かと聞かれると、
迷わずに答えるのが、94年に
リンカーンセンター(今回の『マイ・フェア・レディ』の劇場)で
観た「回転木馬」だ。

なんと言っても、「ミス・サイゴン」などの演出家
ニコラス・ハイトナーと、
今年来日公演をした「メリー・ポピンズ」の
美術セットをしたボブ・クローリー、
そしてケネス・マクミランの振り付けも
すべてが最高だった。

それから四半世紀近く経ってのリバイバルは、
まったく違う演出ながら、
やはり今回観たミュージカル作品の中では
ベストだった。

そんなワケで「マイ・フェア・レディ」と共に
一回の渡米で、二度同じ演目を観たというのは
オードラが出演しなかった「シャッフル・アロング」
くらいだったけれど、
今回の演出版、オリジナル・キャストで
しっかりと目に焼き付けておきたかったのだ。

オープニングの序曲。歌はまったくないものの、
役者は口を動かしながらも、声は出さず、
ダンスで回転木馬を見せていく。
それから何度も、何度も、息を呑む
ダンスシーンが出てくる。
群舞もソロも非常にクオリティが高く、
今年のトニー賞をとった
ジャスティン・ペックの振り付けは秀逸。

主演のジャスティン・ヘンリーは
"Scottsboro Boys"の時から気になっていて、
この作品でも深みがある声を披露してくれている。
NYのジムで見かけたこともあったけれど、
本当にいい身体をしているのも見どころ(笑)

声、と言えば、オペラ界から参加している
ルネ・フレミングの"You'll never walk alone"は
たっぷりと泣かせてくれるし、
キャリー役ジュリー役の二人の女優も
申し分ない。

ラスト、卒業式では不覚にも涙が止まらず、
これほど泣けたのも、前回の「回転木馬」以来だった。
この作品に関して、書き出すときりがないけれど、
とにかく、本当にこの作品に出会えて良かった。


●「真夜中のパーティ」

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今回、NY旅行の目玉が、このゲイの舞台の
50周年記念公演だったと言ってもいい。
という訳でこれが最後だけど、
少し長くなります。

50年前に作られたゲイが集まって
誕生パーティをやる。
登場人物は9人。
基本的にはまだまだクローゼットな連中
(とは言っても、オネエ丸出しというのもいる)
の中に、ストレート(と言っている)男が
ふらりと訪れてしまうことで
まさにドラマチックな展開となる、という話。

映画にもなっているバージョンは、
舞台のオリジナルキャストそのまま出演していて、
その時は7人がゲイだったようで
当時の彼らはすべてエイズで亡くなったとのこと。

今回のキャストはすべてオープンリーゲイの
著名タレントということで話題になっていた。

部屋の持ち主マイケルは、
テレビドラマ「ビッグバン・セオリー」などで
有名なコメディ俳優、ジム・パーソンズ。
皮肉屋で意地悪だけれど、
それでもデリケートな心を
これはトニー賞もの!と言われる
素晴らしい演技で表現してくれる。

そのパートナー?とも思われる
ドナルド役に、「マジック・マイク」や
ドラマ「ホワイト・カラー」のイケメン、
マット・ボマー。
最初に聞いた時は、彼がドナルド?と
思ったけれど、非常にバランスが良い形で
見せる役を、彼じゃないと、という見せ方で見せていて
これはグッド・キャスティング。
パンいちや、シャワーシーンなどで
彼の良い身体も拝める、というおまけ付き。

誕生日を祝われるアバタ顔の激しい性格のハロルドを
新「スター・トレック」でスポットを演じたりの
ザッカリー・クイント。
彼はメイク次第でイケメンにも醜男にも
簡単に変われるけれど、ここでは後者を
気持ちよく、観客にとっては気持ち悪く演じている。

この舞台をある意味、引っ掻き回す
オネエのエモリーをやるのが
前に「ラ・カージュ・オ・フォールズ」のリバイバル時に
メイド?役をやっていたロビン・デ・ジーザス。
小さな身体でバタつく様は、
あの時のほうが良かったような気がするのは
僕だけだろうか。

恋人がいる癖に遊び人のラリーを演じるのが
ドラマ「GIRLS」や、舞台「ブック・オブ・モルモン」の
アンドリュー・レイノルズ。
彼は「ファルセットズ」でも堂々とゲイの役で
歌を披露してくれていたけれど、ここでもさすがの存在感。

また、ラリーの恋人で、結婚した過去を持つ
ハンクの役は、「デスパレートな妻たち」でも
ゲイの役をやっていたタック・ウィトキンス。
マッチョで好感が持てる感じは、
実際、舞台が終わってからも、真っ先に
出待ちをしているファン全員にサインをしていた。

トラウマを抱えながら、それでもエモリーと共に
明るく振舞おうとする黒人のバーナード役には
これまたエモリーと共に「ラ・カージュ〜」に出演していたり
ドラマ「グリー」にも出ていたマイケル・B・ワシントン。
彼の役は本当に難しく、どう評価して良いか、
僕にはなかなかわからなかった。

ストレートだと言うアラン役の
ブライアン・ハッチソンは、
ちょっと年齢的に老け過ぎている感じと、
アランのあのデリケートな
ストレートか、ゲイかわからないような
ミステリアスさが少し欠けているような気もした。

最後に若き(と言っても、本人は32歳らしいが)
カウボーイをやるチャーリー・カーヴァー。
彼も「デスパレートの妻たち」に出ていたが
あんな若かった、と言うか子供みたいだった彼が
こんなマッチョな男に変身しているとは、ビックリだった。


初演から50年。
LGBTに対しては世界中が大きく変化した。
とは言え、多くの人たちの心の中には、
まったくこの舞台と変わらない部分も
山ほどあるし、ある意味、
自分に対しても鏡のように
見え隠れするところを考えながらも楽しんだ。

最初に中学校の時に、この映画と対面し、
何がなんだかわからないかったことも思い出しながら、
改めて素晴らしい脚本だったと思った。



●チタ・リベラ ライブ
Kathryn W. Stein Memorial Concert featuring Chita Rivera

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NY最終日は、ミュージカル界のレジェンド、
チタ・リベラのコンサート。
まさかの85歳を超えているとはとても思えないほど、
声に張りがあり、ダンスまで軽やかに踊る。

実は、僕は友人の誘いで、
25年ほど前に「蜘蛛女のキス」を
やっていた彼女の楽屋を訪ねたことがあった。
そこには草笛光子さんから送られた暖簾が
かけられていて「とても気にいっているのだ」と言っていた。

その「蜘蛛女のキス」はもちろん、
「ナイン」「バイ、バイ、バーディ」
「リンク」「貴婦人の訪問」"The Visit"などまで
ほとんど自分が出演した楽曲を歌ってくれた。

「ウエスト・サイド物語」や「スウィート・チャリティ」の
舞台裏の話で、いかに当時緊張していたか、
というのも面白かったし、
「シカゴ」では相手役だったグウェン・バートンを
モノマネしながら、二人分の歌を。

彼女が今後、またブロードウェイの舞台に
上がるのかどうかはわからないけれど、
こういう形で観ることができたのは
至福の喜びだった。


長々と書いたけれど、
今回、観ることが出来た作品群。
いつも多くの舞台、ライブに巡り合うけれど、
今回は特に質が高いモノを目にすることが出来た。
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posted by みつあき at 16:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

大雨のニュースの中で

先週の大雨のあとからも、
まだまだ被害が広がり、
大変な思いをしていらっしゃる方も多いようだ。

うちにいらっしゃったことがある方で、
連絡先を知らない方など
大丈夫なのだろうか。

僕の生まれ育った近畿地方も
かなり雨は降ったらしいが、
そこまでではなかったようだった。

そんな中、僕が10年近く付き合っていた
四国地方に住む元彼女、
そして、僕が初めて付き合うことになった
(と言ってもほんの数ヶ月だったが)、
長崎に住む人、
そして25年近く前に、共にニューヨークなどに行った
広島に住む友人などは心配で、連絡をしてみた。

それぞれが、大きい被害はなかったようで
少し安心した。

この中で、長崎(それも市内ではなく、かなり山奥らしい)
に住む彼はもう30年近く
(と言うか、それ以上)会っていない。
僕が唯一付き合った年上の人で、
当時、年齢をごまかされていたようで
はっきりと今、いくつかもわからないくらいだ。

ただ、25年ほど前に
東京から長崎に帰るという時に
連絡をもらい、
それからたまに電話で話す。
ほぼ9割僕から連絡をするのだが
(それも年に一度か、二度)
いつも「もう、田舎暮らしのおじいちゃんだよ。」
と言っている。

一昨年、彼に用事が出来たらしく、
久しぶりに上京するという連絡があった。
ちょうど僕の母が亡くなった時で、
残念ながら会うことは出来なかった。


今回のやり取りで
「もう、疲れ切ってるから、東京は無理だな」
というメールが来たので
「おっさん、何を言ってるの?」と
返信したものの、
あちらの生活が慣れてしまえば、
本当に東京に来ると疲れてしまうらしい。

「んじゃ、俺が行くから、待ってて」
仕方がなく、そうメールを返信した。

会った時は僕は25歳。彼はたぶん30前後。
こちらの人が集まる映画館で、
目と目が会って、
二人で外に出たのがきっかけだった。

2度目に会った時に「付き合わないか」と言われ、
当時、まだ彼女がいた僕はそう伝えたが、
彼にも10年近く付き合っている彼がいる、
ということで、お互い様と承諾。

ただ、初めて男性と付き合った僕は
数週間のうちに、見たことがないその相手に
強く嫉妬し、別れを切り出したのだった。

とは言え、20代後半までは、
一緒に飲みに行っていた店のお客さんや
友人たちと食事をしたりしていた。

まあ、そんな思い出はともかく。
当時はいい男だった彼も、
僕と同様、もう中年もすっかり過ぎた年齢。

2ヶ月前に死んだ仙台のヤスも
25年以上経った時に会った時には
もう一緒に酒も飲めない状態だった。

そんなふうにならない前に、
こういうきっかけがある時に、
会っておかなければ、
そんなことを思わせてくれた今回の大雨。


遅ればせながら、大変な被害に遭われた方に
心からお悔やみを申し上げます。

posted by みつあき at 19:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月11日

SNSという文化

結構、うちの店が静か(だろう)と思われる時を選んで
来てくれているショウゾウ君は
SNSでツイッターをやっても、
インスタグラムはやらない派らしい。

ツイッターでは、不平不満を
ぶちまけることもあるけれど、
それよりもどちらかと言うと
自分の考えをつぶやくことに専念する。


インスタグラムが苦手なのは、
リア充自慢大会、というようなところが
ダメなんだそうだ。

僕自身もやっているけれど、
僕はツイッターやFacebookと同様、
へえ、こういう事、場所、人たちが
いるのか、と情報を得ることに喜びを見出したりするほう。

確かに僕も旅行や舞台や映画などに
胸を打たれた時にあげたりしているのだが、
これも、もし出来れば行ってほしい、
観てほしい、という気持ち、
そして自分の記録しておく、
という意味では、とても良いツールだと思って
使っている。

確かに、SNSはフォローする人、
しない人、いいねをする人、しない人、
そしてその数というものが
如実に反映されている。

若い人の中には、それを
物凄く気にする人もいるのかも知れない。
そういう事に振り回されたくないから
絶対にしない、という人もいるかもしれない。

思えば、僕が最初にやっていたSNSはmixiだった。
mixiは、日記という形をとっていたり、
コミュニティというツールがあったり、
今のSNSよりも、もう少し人々を
繋がりが深くなるモノだったような気がする。

ただ、瞬時にアップされるツイッターは、
たとえば今回の災害などは
人を救う一歩になったりもする。

時代によって、SNSはどんどん変化していく。
それにどういう形で関わるか、
関わらないかは、個人それぞれが
決めていけばいい、そう思う。

posted by みつあき at 18:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月08日

アメリカ旅行記 舞台編 その1

さてさて、旅のブログはサクッと書いたけれど、
また何か思い出したら、書くことにしよう。

例のごとく、この前のライブ編に続いて、
今回は、舞台編。


今回観たモノ(舞台編)

●オードラ・マクドナルド
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彼女は今回、コンサート枠なんだけど、
一応、ミュージカル・スター、ということで
「舞台編」のほうに入れることにする。

現存するミュージカル女優の中では
声の張りや存在感としては最高峰と言っていいと思う。
僕は彼女が、まだほぼデビューしたばかりの
「回転木馬」を観て、その後、カーネギー・ホールで
一夜だけやったヒュー・ジャックマンとの
「回転木馬」も観ることが出来た。

「マリー・クリスティーン」
「ポギーとベス」
「レディ・デイ」
「シャッフル・アロング」
と観たモノを数えると
「回転木馬」も入れると、ちょうど5本だった。

今回のライブは、もちろんミュージカル中心だ。
「フィオレロ」から始まり、ロジャーズ&ハマースタインの
「ステート・フェア」、「晴れた日に永遠が見える」
ジェイソン・ロバート・ブラウンの"SONG NEW WORLD"や、
彼女が主演をした「ポギーとベス」からも。
個人的には圧巻だったのが「シー・ラヴズ・ミー」の
「ヴァニラ・アイスクリーム」
観客と共に歌ったのが「マイ・フェア・レディ」の「踊り明かそう」。

ソンドハイムのモノも「リトル・ナイト・ミュージック」
「カンパニー」「イントゥ・ザ・ウッズ」
ソンドハイムと共に出たテレビ番組で、
自分が歌っている前にモニターがあり、
自分の歌っている姿を見ながら歌うのは初めてで
「これほど大口を開けて歌っているのか」と
凄く恥ずかしかったと笑わせてくれた。
ラストはテレビのライブでやった
「サウンド・オブ・ミュージック」が
いかに大変だったかを語りながら、「すべての山に登れ」
これは鳥肌もの。
そして、アンコールは「虹の彼方に」だった。

「回転木馬」で彼女を観た時は、まだ20代だったが
もう50歳に手が届こうとしている。
そういう意味では、今が絶頂期なのかも知れない。
この機会に恵まれたことは幸せだった。



●ブロークバック・マウンテン(オペラ)
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結構前に企画され、上演され、DVD化も
された、と耳にしていたこのオペラが
たまたま4日間だけ上演していることを知り、
オフの1本を蹴って、こちらを選んだ。
何と言っても、かなり思い入れがある作品だから。

驚いたのは、ある意味ロマンチックな
このゲイ・ドラマを、残酷さや苦悩を表現するためか、
音楽的にはひたすら前衛的というか、
耳に残る旋律がなく、メロディアスなモノを
期待する人たちにとっては、苦痛かもしれない。

作曲家ウオリネンの想像した世界は、
ただただ、不快な音の連続に聴こえるかもしれないし、
アリアがアリアとしても聴こえてこない。

音楽性の好みは分かれるとして、問題はドラマ。
映画とほぼ同じながら(それなりに濃厚なラブシーンもあり)、
やはりオペラとなると、きめ細やかな感情的な部分が
どうしても欠けてしまう。
それは歌で表現する、ということなのだろう。

公演日数が少ないせいもあり、リンカーン・センターの中でも
小さなホールのせいか、かないRシンプルなセット。
大道具の出し入れを移動させるスタッフたちが
芝居の途中でいちいち出入りするのが見え隠れするのは
ちょっと興覚めだったこういうことはNYでは珍しい。

ただ、このテーマをミュージカルとしてではなく、
オペラとして洗濯した朝鮮には頭が下がる。
そして、この難解な楽曲をこなしたすべてのキャストの
底力はすごい。
偶然にしても、この日程で観ることが出来たのは
ラッキーだと思う。



●Escape to Margalitaville
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これは、70、80年代にヒット曲を連発した
ジミー・バフェットの曲を元に、
作られたミュージカル。

マリオット・ホテルの中にある
大きなマーキース劇場で、
既にいつ終わるかも決まっている、ということで
特に期待していなかったけれど、
これがビックリ、楽しめた。

カリブ海の島に住む男たちと、寒い都会から
やってきた女性たちの恋愛を中心に、
火山の爆発や、プロペラ機での脱出などが
ドラマを面白くさせている。

ジャングルの中で、ドラッグの幻覚で見える
スーツ姿の男たちのタップから始まり、
空飛ぶプロメラ機の脇を雲になったダンサーたちは踊り、
スキューバダイビングする恋人同士の宙吊りなど
見どころも多く、お金もかかっている。

主演は去年、"Bright Star"に出ていた
ポール・アレクサンダー・ノーラン。
細身かと思って、いきなり脱いだら
マッチョで驚かされた。

何と言っても、演出が去年の"Come From Away"や
数年前の「メンフィス」でトニー賞作品賞をとっている
クリストファー・アシュレイだから、
そんな悪いワケはない。

それでも4ヶ月でクローズしてしまう、
というブロードウェイの厳しさ。
観ることが出来て良かった。



●ハリー・ポッターと呪いの子 パート1、パート2
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数年前にロンドンで始まった時のフィーバーぶりも
さることながら、ブロードウェイでも年末の発売同時の
チケット争奪戦は凄く、諦めていたけれど、
東京を出る直前にチケットを手に入れることが
出来たのはラッキーだった。

それにしても、パート1、パート2合わせて
6時間近く。途中2時間ほど休憩ということもあったけれど、
これがまったく長さを感じさせない。
それくらい面白く、良く出来ている。

かく言う僕は一応、原作、映画も観ていながらも、
ところどころ話を忘れているし、主要人物や背景も
?的なところはあるけれど、とにかくファン垂涎の
舞台になっていることは間違いない。
キャラクター登場のたびに、客席は大盛り上がりだし、
こちらも心踊らされる。

5分に一度は舞台セットが変わり、
出てくる出てくる魔法の数々。
映画のCGが、まるでそのまま舞台に
乗り移っているようだ。炎も水もフライングも、
そこにいた、と思った人間がまったく違う衣装で
突然驚く場所から出て来たり、と
驚きの連続。まったく飽きさせない。

ここではかつて「スパイダーマン ザ・ミュージカル」を
やり、(失敗してしまったけれど)その時も
劇場全体を作り変えていたが、今回もそう。
ありとあらゆる部分にふんだんにお金がかかっている。

劇場を作る、というのはともかく、
ちょっと頑張れば、この作品は日本でも十分ドル箱になる
舞台になることは間違いはない。
とは言え、映画のキャラクターを
きちんと引き継いでいるということがビシビシと
伝わってくる舞台だけに、日本でのキャスティングは
かなり難しいかもしれない。

ひと言、言っておくと、決してアトラクション的要素だけが
凄いワケではなく、脚本も本当によく出来ていて、
今年のトニー賞のストレートプレイ部門を総なめしたのも
よくわかる。

劇場前には「秘密を守れ」という長いテープが貼られ、
同様のバッジも手渡されるという懲りようだ。

今回の主役とも言えるハリー・ポッターの息子、
アルバス・ポッターのサム・クレメット、
そして大人になったハリーを演じるジェイミー・パーカーは
ロンドンからそのままのキャスト。
映画じゃエマ・ワトソンが演じていた
ハーマイオニーは舞台では黒人女性が
演じているのも面白い。
演出は、何と日本にも来日した「Onece ワンス」の
オリジナル演出ジョン・ティファニー。

見事な1作だった。

(映像はなく、場面写真のみ)


●カルメン・ジョーンズ
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いつもなら、3本以上観ることになるオフ・ブロードウェイだが、
結局、今回、観ることが出来たのは
今回はこれとあと1本("Beast in the Jungle")だけ
ということになった。
(『回転木馬』『マイ・フェア・レディ』を
二度ずつ観たため。笑)
オリジナルは、元々、オペラ「カルメン」を戦時中の
アメリカに置き換えたヴァージョンのリバイバル。
出演者は全員黒人キャストでも上演というのは
なんと75年ぶりらしい。

演出が、昨今のソンドハイム作品で
キャスト全員に楽器を演奏させたり、
「カラー・パープル」のリバイバルで注目を浴びた
ジョン・ドイルだから、期待は膨らんでいた。

舞台を四方から囲むように配された客席は、
ロンドンにあるチョコレート・ファクトリーに近い。
セットはシンプルだが、キャストが大道具、小道具を
動かしていくのだが、
ドイルの演出は、とにかく出演者を動かし続けること。
縦横無尽の動くキャストの計算され尽くした演出はさすがだ。
一人立って朗々と歌うシーンは、1曲あるかないか、だ。

主演のカルメンを演じるのは、"Caroline, or Change"で
トニー賞を受賞したアニタ・ノニ・ローズ。
10人すべてのキャストは素晴らしいが、
彼女は特に群を抜いている。
オフならではの狭いながらの
ダイナミックな演出が唸らせてくれた。


●迷子の警察音楽隊
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本年度のトニー賞ミュージカル作品賞、
演出賞、主演男優、主演女優と
メインどころを持っていったのがこの作品だ。
一昨年の冬、オフ・ブロードウェイで一度
観ているのだが、その時はまずまずかと思った。

今回、オンに上がったモノを観て、
キャストも演出もほぼ変わらないけれど、
これほど強く感情を揺さぶられるのは
何故だろう、と考えてみた。

これはそもそも日本でも公開された同名の映画が原案。
エジプトから派遣され、
間違えてイスラエルの片田舎の町に
辿り着いてしまった音楽隊。

カタコトの英語でしか言葉が通じない彼らが
そこで暮らす人々との一夜限りの話。
大きな事件は起きないが、そこで暮らす
市井の人々とのちょっとしたやり取りが、
観客の人生観を問いただしてくれる。

オフでは人の出入りと、装置の動きで見せていた
場面転換を、ここでは回転する盆の舞台を使って
それぞれの生活、生き方をまさに同時間的に
生かされている。

そして何度も聴いた郷愁感溢れる
デヴィッド・ヤズベク(『フル・モンティ』や
『神経衰弱ぎりぎりの女たち』)の音楽。
ほぼ全編に渡り出演者でもある6人の音楽隊が
奏でる楽曲が心に染み渡る。

10部門もトニー賞をとるとは思わなかったけれど、
これからも口コミでどんどん広がっていくだろう。
素晴らしいことだと思う。



●マイ・フェア・レディ
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今回のブロードウェイ観劇で、
どうしても期待してしまうのが
このリバイバル版だった。
結果的に、あまりにも素晴らしく、
まずない事だけど、これまたオフ作品を棒にふって
これと「回転木馬」は、二度観る、ということにした。

このヴィヴィアン・バーモントという劇場は
最も好きなシアター。円形の客席が囲む舞台は
今まで「ウォー・ホース」や前の「回転木馬」
「(四季)」なども楽しんだし、
何よりも、「南太平洋」、渡辺謙の「王様と私」に
引き続いて、バートレット・シャー演出に寄るモノだ。

オープニング、コヴェントガーデンで花を売る
イライザとヒギンズ教授の出会いのシーンが終わると、
背景のカーテンが上がっていき、遥か向こうと
思われる奥行きがあるステージからグーンと
せり出してくるヒギンズ邸は鳥肌モノだ。

メインのヒギンズ家の書斎は、特にモダンな
作りにはなっていないモノの、重厚感溢れる作りで
この書斎がゆっくりと回ると、研究室、バスルーム、
玄関と360度見せながら、キャストの扉の開閉によって
出入りを見せる見事さ。

主演のイライザをやっているローレン・アンブローズは
かつてテレビドラマ「シックス・フィート・アンダー」で
地味な長女の役をやっていたが、
とりたてて美人でもない。
でも、今回のイライザはそこが魅力。
どこにでもいる姉ちゃん、というこの雰囲気が
強い知性とプライドを持ち始めると
容姿以上に輝き出すのだ。
歌はもちろん申し分ない。

ヒギンズ教授は「ダウントン・アビー」の後半に出演していた
ハリー・H・ペイトン。彼もまさかの好演で
あの語るような歌を完璧にやってのける。
道化役のイライザの父ドリトル(ノルベルト・レオ・バッツ)は
イライザの落ち着いたシーンとは対照的に
楽しくダンスを取り入れて、見事な芝居を見せてくれた。

この3人の演技は、今年のトニー賞でも
披露されたので、あらゆるところで
目に出来ると思うので、是非とも観てほしい。

そして豪華なセットと共に、見ものはやっぱり衣装だ。
特に第一部後半、アスコット競馬場で
紳士淑女がずらりと並ぶシーンはため息が出る。
映画版を元にしがちなイライザの衣装も
ここでは違い、華美にならず、上品なデザインだ。
原作、映画とは違うラストシーンには驚かされたが、
これも文句なし。
二度観ながら、ところどころで新たな発見もあり、
大満足な作品だった。



●Broadway Bares 2018 Game Night
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毎年夏に行われるブロードウェイ・ダンサー
何百人が集い、ストリップを披露する
”Broadway Bares"も今年も観ることが出来た。

今年は"Game Night"と名うって、
ビデオやら、アーケードゲーム、
ボードゲームなどをイメージしたダンスと
ストリップが繰り広げられた。

何年も通っていると、
なかなかマンネリも感じるけれど、
今回はこのあと観ることになっていた
「真夜中のパーティ」のキャストの面々が登場。
カウボーイ役のチャーリー・カーヴァーが
全裸になるというサプライズがあって、
これは楽しめた。



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posted by みつあき at 14:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月07日

ちょっと疲れた時や、不調な時は

あまりプライベートなことは
店のブログには書かない、
そう思っていながらも、旅のブログは
最も個人的なことだったりする。

でも、自分のパートナーの事は、
ほぼここに書いたりはしないのだけれど、
一応、本人が広く伝えたい、と言っているため、
少しだけ。

彼は仕事を数年前にリタイアし、国家試験に挑んだ末、
新宿御苑に鍼・灸・整体マッサージの診療室を
オープンすることになった。

実は、うちのスタッフのミキヤが
ここ2年やっていた場所。
ミキヤはそもそも2年限定ということで
新しい仕事に就くことになり、
そこを改めて借りて、という運びになった。

そういう意味では、Bridgeとは少し縁がある治療室と
なったと思っても良いかもしれない。

彼自身、昔から人を癒す、ということに
非常に関心が高く、
僕自身もこの21年間、ずいぶんと
体を整えてもらうことが出来た。

もし、お時間があり、興味がおありなら、
覗いていただければ幸いです。

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posted by みつあき at 14:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月01日

短髪恐怖症

昨日、初めていらっしゃった30代の
どこから見ても、ごくごく普通な感じのお客さんから
「ここって、短髪マッチョ系の店ですか?」と尋ねられた。

「いや、特にそんなことはないですよ」と
言ったのだが、たまたまその時に来ていたお客さんたちが
そういうタイプが多かった。

「僕、短髪がとにかく怖いんですよ。
たぶん、子供の頃、髪の短いおじさんに
怒って追いかけ回されたりしたトラウマなのかも
しれない。」と彼はそう言った。

「うちの店は、その辺にいるサラリーマンっぽく、
普通に髪を伸ばしている人もいれば、
短めの人もいる。
ガッチリした人も多いけれど、
普通体型から細身の人もいるし、
○○系、というカテゴリーには
あまり入らないと思うんですけどね。」

そんなふうに伝えたのだが
「いや。とにかく短髪の人が一人でも二人でもいると、
蕁麻疹が出そうになっちゃんです。」とのこと。

さすがに一人でも、二人でも、と言われると
どちらかと言うと、この街は短髪率は
かなり多いので、どこも行けなくなってしまうのかも。

自分の好きなタイプ、苦手なタイプ、
というのは、当然、ゲイだからあるのだろうけれど、
好きな系統が多い店に行きたい、
行く、という人が多いのはとっても理解できる。
でも、苦手なタイプが少しでもいたら、
もうだめと言われると、
それは申し訳ないけれど、
こちらもウェルカム出来なくなってしまう。

確かに昔から「友達でもイケメンじゃないと
絶対付き合いたくない。」という連中もいた。

まあ、彼のトラウマは、また違うかも知れないけれど。

難しい・・・。


posted by みつあき at 18:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HAPPY HOUR のお知らせ

Bridgeは、本日、7月1日(日曜日)より、
連日、19時から20時半にお越しいただいた方に限り、
ビール、ワイン、焼酎、ソフトドリンク(お茶類、ジュース類のみ)に
限り、一杯500円、ノーチャージでお飲みいただけます!!
大安売り!(笑)

20時半以降は通常料金となりますが、
それ以前からいらっしゃった方はノーチャージです。

皆さまのお越しをお待ちしております!!
posted by みつあき at 17:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月30日

アメリカ旅行記 ライブ編

さて、さて、いつもながら、
あちらで観た多くのエンターテインメントの感想をちょっとずつ。

まずは、ライブ編ということで。


●ポール・サイモン

FINAL CONCERT OF PAUL SIMON'S FAREWELL TOUR 2018

ロスに到着したその日に、なんとハリウッド・ボウル(初)で
ポール・サイモンの引退コンサートをやると聞き、
すぐにチケットを手配する。
ポール・サイモンは、サイモンとガーファンクルのライブを
もう25年ほど前に東京で観た以来。
単独では初めて。
"Grace Land"を始めとし、彼の世界観は、S&G時代の
フォークロックからはかけ離れ、
ジャズやアフリカン・ミュージックなど
あらゆる新境地をどんどん開拓していった。
ライブを観ると、その世界観の広さを
改めてたっぷりと堪能させてくれる。
とは言え、「ボクサー」や「サウンド・オブ・サイレンス」などは
やっぱり泣かせられた。
僕と同世代、もしくはもっと上の世代のオジさんたちが
共に歌い、踊りまくっている姿は、素敵だった。



●スティーリー・ダン with ドゥービー・ブラザース

STEELY DAN WITH THE DOOBIE BROTHERS: THE SUMMER OF LIVING DANGEROUSLY 2018


これまたロスで、やってるんだ!と知り、
急遽取ったチケット。
このふた組も、たぶん僕が20代の頃に
共に日本武道館で観たのはよく覚えている。
withとは言え、共に演奏することはなかったが
まずはドゥービーが1時間半。
名曲のオン・パレード。
もちろん、今はマイケル・マクドナルドはいないので
大ヒット曲"Minetes by Minets"を聴くことは
出来なかったけど、これは当然。
あれはマクドナルドの声じゃないといけない(笑)
ドゥービーが前日のポール・サイモンと共に、
高年齢層がノリノリだったのだが、
第二部のスティーリー・ダンは
若い人も随分来ていてさらに盛り上がる。
改めて、スティーリー・ダンの音の幅広さに
関心させられる。
スティーリー・ダンは、ドナルド・フェイゲンと
ウォルター・ベッカー二人で作ったバンドだったが、
去年ベッカーが亡くなったことで
今回のライブは彼に捧げれらたモノらしかった。
ポールもそうだったが、ドナルド・フェイゲンの
格好良さったら!ホーンセクションも加わって、
ジャジーなサウンドでたっぷりと酔わせてくれた。



●ピンク

P!NK BEAUTIFUL TROUMA TOUR 2018

さて、今回ロスの目的は初のピンクのライブだった。
とにかく、アクロバティックな
パフォーマンスで有名な彼女。
グラミー賞や、AAAなどの映像では
たっぷりと見せてはいたものの、
まさか、ここまでとは。
のっけから、シャンデリアにまたがり、
大きく振りながら、逆さになり、
飛び上がり、歌い踊る。
まあ、このあたりは口パクだろうけれど、
見応え十分。
何度宙吊りをしたのか。
圧巻は、2万人を超えるこの会場の
端から端までロープで飛びながら、
棒状の止まり木のようなところに
足を止めては、観客を盛り上げる。
もちろん、パフォーマンスをしていない部分では
ドスの効いた素敵な声も聴かせてくれる。
もちろん、どんどん変化するセットも素晴らしく、
今やマドンナや、カイリーにも負けない
ショウアップのアーティストになったのだろう。
そしてアドリブや、ファンサービスも惜しまない。
本人は否定しているらしいが、
会場には多くのレズビアンが来ていたのも楽しかった。



●ジャスティン・ティンバレーク

JUSTIN TIMBERLAKE MAN OF THE WOODS TOUR 2018

実は前回のアルバムのライブを2年前に行こうと
思っていながら(この時のピンクのツアーも)、
断念せざるを得なかったティンバレーク。
アイドル出身とは言え、アルバムの構成力、
クウォリティの高さからもライブには
とても期待していた。
アリーナ部分がすべて長いステージとなっていて、
それを自由自在に動きまくるものだから、
ファンはどこにいても、身近で
ジャスティンを拝めるという流れ。
彼の魅力はその歌と共に、
キレがあるダンス。これは見応えあり。
ただし、やはりまだまだ黄色い歓声に包まれ、
それに応えようとしているアイドル感は
僕は観たことはないけれど、
日本のジャニーズ系のライブを
思い起こさずにはいかなかった。
ちょいと恥ずかしながらも、
楽しい一夜となった。



●ロジャー・ダルトリー 

ROGER DALTREY PERFORM THE WHO'S 'TOMMY' ON 2018 


以前、ヴァン・モリソンを観たことがあるブルックリンの
フォレストヒルズ・スタジアムは屋外にあって
本当に気持ちが良い。
ここで、ロジャー・ダルトリーが
The Whoのアルバム"TOMMY"を全曲熱唱する、
というコンサート。
僕もこのアルバムは大好きで、映画も舞台も観ている。
もう70を超えているダルトリーがマイクを
振り回しながら歌っている様は
決してオジサン、頑張っている、というように映らない。
曲順もそのままで、観客も共に歌う、というライブ。
アンコールはまさかの"Who Are You?"
もっと聴きたいThe Whoの曲もたくさんあったが、
それは無い物ねだりかも。
夜風が気持ち良い一夜だった。


●イマジン・ドラゴンズ

IMAGINE DRAGONS EVOLVE WORLD TOUR 2018


今年、東京に来て、観た人間が口々に素晴らしかったと言い、
日本公演を観られなかった悔しさを
マディソン・スクエア・ガーデンで味わうことにした。
オルタナティブとは言え、かなりポップで
耳障りが良いイマジン・ドラゴンズ。
ヴォーカルの●は、途中から上半身裸になり、
その鍛えた体を見せながらのパフォーマンス。
僕の座席は中央、うしろだったが
ふと気づくと真横にステージが出て来て、
1メートル先で歌っているという状態。
それこそ、そのあと、マディソン・スクエアの
2階席の通路を歩いて行きながら歌いまくる。
このサービス精神も含めて、
ポップ・バンドでCold PlayやMaroon5と
並ぶようになったんだろうと納得。


●U2

U2 SONGS AND EXPERIENCES TOUR "2018


これが僕の今回のラストのライブとなった。
僕は東京公演は初来日を除いて全部観ていて、
マイアミで観た360°ツアーという前代未聞のライブや、
去年フィラデルフィアで観た「ヨシュア・ツリー」の
再現ライブに続いて、アメリカでは3回目。
彼らのライブ動員の集客力と収益は
すべてのアーティストの中でトップという記録があるだけあって、
いつ観てもその安定感というのは素晴らしい。
例のごとく、MSGで端から端まで広げられた
巨大スクリーンには、凝りに凝ったビジュアルが繰り広げられ、
途中、「愛」「自由」「平等」「権利」というような
メッセージ性が強い言葉や、
ネオナチ、KKK、そして銃規制反対派などの映像も盛り込まれる。
相変わらず、ズシンと重く、
そして強く胸をうたわれるコンサートだった。

posted by みつあき at 19:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外国人と日本人

水曜日の飛行機で帰国したのだけれど、
成田に13時半に到着する予定が、
強風のため、着陸できず、
そこから羽田に向かった。

それはそれでラッキーと思いきや、
8割ほどのお客さんがアメリカ人も含む
外国人だったため、
また成田に戻る、戻らないとかで
羽田の機内に3時間ほど閉じ込められ、
結局、荷物を待ち、空港を出たのが18時も
過ぎた頃だった。

ずいぶん昔に、ギリシャに行った際に
パキスタンのカラチで
長時間待たされたことがあったが、
それ以来、ほぼ遅れたことがなかったので
久しぶりの出来事だった。


機内でとても興味深いと思うことがあった。
何かと言いたいことは言う、
とされるアメリカ人たち観光客だが、
特にクレームを出したり、
いつまで待たせるの?と怒るような人はおらず、
意外と呑気な感じでゲームをしたり、
お喋りをしたりしていた。

逆に日本人は、CAの人に
どうなっているのか、と
詰め寄る人や、
細かく聞いている人も多い。

たぶん、外国人というのは、
飛行機に限らず、
多くの交通機関の遅延などに
とっても慣れているということもあるのだろう。

思えば、NYの地下鉄など、
どういう事情で遅れても、
理由を細かく説明をすることもなければ、
謝罪もない。
客もまたか、仕方がないなあ、という感じだったりする。

日本であれば、それが交通機関自体の理由ではなく、
天候や災害であれ、平謝りしたり、
怒涛が飛び交ったりもする光景を
テレビなどでよく見る。

ただし、これは交通機関の遅れ、
ということに限ったことで、
他のことに対するクレームや伝え方は
アメリカ人を含む外国人のほうが強かったりすることも
当然あるだろう。
権利を主張する、ということに関しては
日本人はそれなりに尻込みしてしまう。

これは権利を主張する、ということとは
また少し違うことだけれど、
アメリカで、講演会などに行ったとする。
講演をする人と
お客さんとのティーチインをする場面に出くわすと
どんどん質問が飛ぶ。
と言うか、質問がそのうちに
ユーモアを交えた会話となり、
いわゆる意見交換がこれでもかと続く。

日本では意見交換どころか、
数人、手が上がるくらいだったりする。
それも、申し訳なさそうに。


外国から日本に帰国して、いつも思うのは
日本人は本当に他人をおもんばかる、
気にする、空気を読む国民なのだ、ということ。
常にきっちりとしようとしているし、
はみ出し者は嫌がられる。
嫌がられないように考えて行く。

電車や、レストランで友人や家族と
話すのはOKだが、携帯は遠慮しなければならない。
こんな国は世界で唯一だとも聞く。
これはとっても不思議だという外国人もいれば、
静かで素晴らしいと賞賛する人もいるようだ。

そんなことを考えると、この僕なんかは
日本人の中で最も日本人的なのかも知れない。
そう思う。

さすがに駅でクレームを出したりはしないけれど、
常に周りがどう感じるのか、それを気にしながら、
自分の行動を決めていったりする。

自分が受けてきたいわゆる日本人的教育が
非常に悪いかと言うと、そんなことはないと思う。

ただ、自分の感情を抑えながら、
個性を伸ばせない、ということは
多くの見識者が言うことだったりする。

どちらが良い、悪い、ということではない
そう思う。
いかに各々のバランスをうまく取りながら、
自分らしく生きていけるか、
ということなんだろう。

いつも考えることだけれど、
今回、特に考えてしまったことだった。
posted by みつあき at 19:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月23日

ペルーで考えたこと

去年、恒例のニューヨーク旅行に、メキシコ、キューバ、
そしてブラジルに足を伸ばした。
そして今回、世界遺産としてここ10年ほど
多くの人が行きたいとしている
マチュピチュ(ペルー)に行くことにした。

数年前に、カンボジアのアンコールワットに
行った折、いわゆる秘境の地や
多少危ないとされるところは、
元気なうちに行ける時に行っておかなければ、
そう思ったのだ。
ただ、マチュピチュは、人気が出過ぎて、
人数制限を設けたり、ガイドと一緒にではないと
入れない、そういうことになったと言う。

結局、マチュピチュの入り口まで行けば、
ガイドをする人(特にスペイン語、英語圏用)は
たくさん客引きをしていたのだが、
日本を出る前などそんな事は知らなかった。
そして、今回、ペルーに入り、リマは別にして、
クスコ、マチュピチュのみ、ガイドをお願いする
ということにした。


リマ。
やはりリオやメキシコシティと共に、
物騒と言えば物騒、
バスには人が溢れんばかりだし、
ドアにぶら下がるように人が乗っていたり、
物売りがどんどんバスに入っていっては
出てくる。

東京、ロンドン、ニューヨーク、パリなどとは
まったく違う魅力を見せる南米の街。
まあ、そんなリマから飛行機から1時間20分かけて行くのがクスコ。

クスコは真っ青な空と、ひたすら坂の石畳に包まれた
標高3400メートル、という土地。
本やネットを見ると、高山病になった、
という人が少なからず半分かそれ以上いると聞く。
うちにいたマサヒロも頭痛が大変だったと言うし、
他のお客さんも何人も辛かったと聞いた。

かなり心して、あらゆるところに書いてあるように
大きくゆっくりと深呼吸を繰り返し、
出来る限り、ゆっくりと歩く。

クスコからガイドを務めてくれた
僕と同世代の女性、サチコさん。
歴史地区と言われるアルマス広場に面した教会や、
太陽神殿、サクサイワマン遺跡、マラスの塩田、モライ遺跡など
多くの場所に連れて行ってもらったが、
何が面白かったかと言うと、
彼女の生き方だった。


彼女は35年の前に、山岳部の女友達と
英字新聞の片隅の広告で見つけた
ペルーとアンデス山脈というのから
二人だけで日本をあとにしたらしい。

その当時は、日本政府からは
ペルーは「渡航禁止地域」なおかつ
「危険地帯」として位置付けられていたようだが、
彼女たちはまったくそんなことを
知るよしもなかったと言う。

マチュピチュの「マ」の字も、
まだ世間に晒されていなかった頃、
とにかく初めて訪れたクスコも
まったく観光地化されていなかったらしい。

そして半日かけて歩いて着いたのが
マチュピチュだったとのこと。
まだ世界遺産などになる前だったから
舗装されていない道と遺跡自体も
今ほど整理されていなかったようだ。

しかし、写真にも何も報道されていなかった
当時のマチュピチュ遺跡を目にした感動は
どう伝えたら良いか、わからない、
そうサチコさんは言った。

サチコさんは大層、クスコが気にいり、
そこに旅行に来ていた日本人男性と
「ここが生涯の土地」と心に決め、
結婚したのだそうだ。

当時は1日に一度だけ1時間流れるNHKのニュース放送を
ラジオの凄い雑音の中から周波数を合わせて聞いた。
日本のNHKのテレビが
観られるようになったのなんて
15年ほど前だったと言う。


ほとんどの人たちは穏やかで優しく
(確かにそうだった)、貧富の差が激しいため、
泥棒、スリ、置き引きはキリがない。
たぶん、クスコに住んでいる人たち100%が
泥棒に遭ったことはあるのだと言う。

買い物から帰って来たら、うちはもぬけの殻に
なっていた、なんて言うことは何度となくある。
それで落ち込んでいても仕方がなく、
みんな笑って過ごしているのだそうだ。

それから35年。子供さんたちはまだ学生だそうだが、
彼らはネットで日本のアニメやゲームに夢中。
たぶん、クスコでは、ほぼ日本と変わらないような
生活が出来ると言う。

泥棒はまだまだあとを絶たないようだ。
クスコでは、土壁の家屋のいたるところに
花びらや派手なマークとスペイン語の数文字が書かれている。
あれは何かと彼女に尋ねると、
支持政党を壁にかかげているのだそうだ。

ペルーは、共和国でかつてのフジモリ氏も含めた
国民が選んだ大統領が行政を行使するらしいが、
国民がストライキやデモに強く関心を持っているのは、
子供の頃から「何をどう考えるか」を教え、
授業の中で、自分の考えに基づいて、デモンストレーションを
する、ということが行われているらしい。

とは言え、犯罪と警察が結びついている、という認識は強く
ある意味、誰も警察を信じていない、
サチコさんはそう言っていた。

一度、買っていたペットの犬が突然いなくなり、
警察に届けを出しに行った際に、
見つけた人に賞金を出すか、と問われ、
出す、と答えた数時間後に
警察官が犬を連れて来た。
賞金は警察に手渡したのだと言う。
もちろん、賞金目当てで
警察が犬を連れて行っていたことは明白だった。

本当に日本では考えられないことが
次々と起こる。

警察官はあまりにも賃金が安く、
そのぶん、アルバイトをしている人たちも多いと言う。
だから汚職もはびこっていく。

これはいくらなんでも、と前大統領が
警察の賃金をあげたら、
その瞬間に「警察よりもずっと長時間働いている」
とする、教員がデモを始め、
今年の頭、3ヶ月間、授業がなかったとも言う。

そんなこんなで、常識では考えられないことや、
酷いことも多いけれど、自然の豊かさや
全良な人々が多く優しい、ということ、
そしてのんびりとした風土、
それはサチコさん家族が
「もう少しこちらで暮らしていたい」
そう思うことなのだそうだ。

日本に住んでいて、当然だと思っていること。
普通なら、と思うクセ。
ある意味、民意、という言葉の元に
多数意見が正しい、と思わざるを得ない社会。
これも、今回の旅で、
改めて学んだことだった。


マチュピチュの遺跡は本当に「天空の城」だった。
人気のワイナピチュには登れなかったけれど、
それよりもさらに高い3061メートルもの
マチュピチュ山に登った際には
途中何度も引き返そうかと思うほど辛かった。

山登りなどほとんどしたことがない僕が
一段、25cmにも30cmにもなる石段を
100段も200段も登っていくのだ。
道ゆく人とは笑顔で挨拶しながら、
突然の雨や強風、そして日差しの暑さなど
3時間の中で体験しながら、
それでも、いつものように、こういう経験が
人生であと、何度出来るだろう、そう思った。

あと数年、いや、10年くらいは、
多少過酷でもトライして行きたいものだ。
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2018年06月21日

ジャニスの言葉

先日、ここでも書いた
死んだ友人のヤスのことを知らせてくれた
女性ジャニスと改めて連絡が取れ、
ニューヨークのスターバックスから
skypeを使って2時間、色々な話をした。

彼女はヤスと音楽関係の流れで知り合って
25年くらいになるのだそうだ。

僕がほぼ知らなかったヤスの最後の25年間。

そして彼女が知らない僕の知っている
10代から20代のヤスの話。


もちろん、僕の場合はほぼ歴史もなければ、
事件もない。
その多くは、二人でヤツの部屋で聴いた
数々のロック・アルバムと安い酒の思い出だけだ。

「みつあきさんは、ヤっちゃんのこと、
好きだったのよね」

「うん、そう思う。まだ、男との恋愛経験も
なかったし、よくわからないけど。」

ヤスが帰らぬアパートの玄関で夜を明かして
待っていたこともあったし、
ヤツがバイトに行き、一人彼の部屋に残された僕は
彼の脱ぎ散らかしたジーパンや、
タバコの吸い殻をかなりドキドキしながら見ていた。

恥ずかしくなるほど、若かった。


「あたしもね、もう結婚してたけど
ヤッちゃんのこと、好きだった。」
ジャニスはそう言った。
「でも、ジャニスには旦那がいるじゃないか
ヤスはいつもそう言って笑って、逃げた。」
ジャニスはそう言う。


ジャニスは恋多き女なのだそうだ。
人を好きになることは罪じゃない。
マスコミで騒ぐみたいな不倫イコール悪みたいなモノ、
私はどうでもいい。
人が人を愛すること、それが何が悪いのか、
私にはわからない、と。

嫉妬心っていうのも私にはない。
自分が好きな人が愛する人に対して、
何故やっかむのか。
自分が死ぬほど好きな人間が好きな相手を
とことん、愛したい、私ならそう思う、と。


ジャニスは、若い頃、学校を卒業し、
一流化粧品会社に就職した。

合わなかった。
人の気持ちや心を無視して、
身の回りのことばかり取り繕う「容姿こそ一番」
という考え方が、まったく合わなかったのだそうだ。

ジャニスはその後、養豚所で働く。
化粧品会社の女同士の陰口や
人間関係にほとほと嫌気が指していたのだそうだ。
豚は陰口を言わない。
豚に何を言ったところで、ブーブーと鳴いているだけだ。

そこで今現在の旦那さんに会ったのだそうだ。

彼女は必死で豚を育てる。
多くの人たちに食べてもらうために、必死で育てる。
そして、良い時に、豚の額めがけて
大きなトンカチのようなモノで一撃する。

いかに苦しませることなく、一気に殺すか。
それが彼女の使命だと言う。


子豚の頃は、彼らを襲う野良犬や野良猫がいる。
子豚を食べてしまうのだそうだ。
彼女の育てた豚が多くの被害に遭う。

彼女はそういう野良犬、猫を見つけると
有無を言わさず殺す。
昔は追い払っていたけれど、
払っても、払っても、子豚を食べに来る。

大切な食いブチ。生活の糧。
それを殺す相手は犬や猫でも許さない。

ジャニスの家には犬も猫もいる。
何匹も病気で死んだりしながらも、
それでも大事に育てている。
心から愛している。
夫や、数々の男や、息子たち、
そしてヤスと同様に。

でも、自分が愛する人や動物と、
それに被害を及ぼすモノとはまた違うのだ。

ジャニスは言う。

「人は自分のこと、とっても変わってると言う。
怖いおばちゃんとも言われる。
人に嫌われることなんて、屁でもない、
そう思っている。
人間なんて大嫌い、いつもそう思ってた。
でも、愛してやまない人間もいたりする。
そういう矛盾の中で、
自分の生を全うする。

ヤスもそうして、生を全うしたんだ、そう思う。」

どういう理由があっても、僕自身は
動物を殺す、ということは出来ないだろう。

事実だけを耳にすると、おぞましいことだと
思う人も多いだろう。
ただ、単にそれをやってのけるジャニスが
残酷な人間とは言えない。


長い旅の中で、ジャニスと話をした2時間は
僕にとって、旅行で何を観た、というよりも
ずっと深く、ずっと重く貴重な時間だった。


ヤスのことを思い、
彼が繋げてくれたこの女性のことを思い、
僕が繋がっているたくさんの人たちのことを考えた。

人が僕をどう思っているか。
人にどう思われたいか。
誤解されないように、
誤解を与えないように、
そんなことに振り回されていた時期も長くあった。

今でもない、とは言えない。

でも、この年齢になり、少なくとも自分がどうあれるか、
どうありたいか、
今まで受けた影響を、どういうふうに
人に伝えていくことが出来るだろうか。

マチュピチュの、遥かにすぐ目の上にある空も、
ニューヨークの、まったく手が届かないほど高い空も、
そしてたぶん雨が多く、どんよりと湿った日本の空も、
すべて繋がっており、
それぞれが多くの「生きていること」「死ぬこと」を
ぼんやりと考えながら、
今、2018年で息をしているのだ、と。




posted by みつあき at 07:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

カフェについてのお知らせ

いつも、カフェをやっているアキヒロですが
このたび、親族に不幸があったため、
今月いっぱいはお休みしなければなりません。

昨日は、レギュラーのキムカツと、
お手伝いのセーダイの二人で初めてオープンし、
なかなかの盛況でした。

今月は、17日の日曜日、もう一度、二人で
オープンしますが、それ以外はお休みとなります。

くれぐれも、よろしくお願いいたします。
posted by みつあき at 23:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

親友の死

今回の長旅で、フィラデルフィアに到着した
その空港で、携帯を開くと、
宮城に住む親友のヤスが亡くなった、と
彼女の友人ジャニスから連絡があった。

ヤスのことは、このブログでも何度か
書かせてもらった。



上を書いたあと、僕は数ヶ月に一度、
ヤスを見舞った。

去年の夏の暑い盛り、
自宅から、療養施設に移った時、
実はこの時が一番元気で、ほころぶような笑顔で
僕を迎え入れ、『ゲーム・オブ・スローンズ』などの
テレビドラマの話題まで盛り上がった。

僕がこの1年間の中で
最も彼が元気な顔を見せてくれた1日だった。

彼は懸命に食事療法でガンを克服しようとしていたし、
僕もそれを信じて、疑わなかった。

その後、ほぼ2日に一度、僕はヤスに電話をし、
失われた35年を取り戻すように
たくさんの話をした。

時には痛みや、精神的不安定から
落ち込んでいる様子もあったけれど、
それでもヤスは、ほぼいつも僕には
元気な声を聞かせてくれようとしていた。

しかし、去年の秋を迎えた頃、
彼は自宅で転倒、
前立腺癌が骨髄まで転移し、
足を切除しなければならなくなったと言う。

すぐに病院に駆けつけようとしたが、
ICUに入り、面会が出来ないということで
僕はヤスから連絡が来ることを待った。

結局、数日後、彼の妹さんから連絡があり、
出血多量で、もう余命いくばくもない、とのことだった。

すぐに仙台の病院に駆けつけると
ヤスは昏々と眠っているように見えたが、
どこかで意識があるかと思い、
僕は夢中で話し続けた。
もう長くないかも知れない。
もう、彼の意識は戻ることはないかも。
そんな事を考えながら、僕は東京に戻った。

しかし、彼の生命力は凄かった。
そこから彼の意識は戻り、
暮れに行った時には、
言葉さえ聞き辛かったが
「俺、わかるか?」と聞くと
大きく頷いた。

足は切除され、ずっとベッドに横たわったままの
ヤスの心情を思うと、僕はたまらなかった。

バイクに乗って、まだ10代だった僕の
ボロアパートに来てくれては
情熱的に音楽の話をしてくれたヤス。

いつもポジティブで、
笑顔で酒を楽しく飲んでいたヤス。

ある意味、ヤスは僕にとって
初恋の人だったのかも知れない。

二十歳前後のヤスの姿は
40年以上も経って、
こんな風になってしまったことが
僕には信じられなかったけれど、
それでも彼の瞳の中の輝きは
僕の心に何かを訴えてくれていた。


インフルエンザが流行り、
1月、2月と面会謝絶だったが、
それが解かれた3月に見舞った時も
ヤスは少しやつれた感じではあるものの、
しどろもどろな感じで
「元気か?俺は元気だよ」と
言葉になるか、ならない声を発してくれた。


そして5月。
連休明けた頃に、再度、妹さんから連絡があり、
もう長くはないだろうとドクターから
診断されたとのことを伝えられた。

旅行に出る一週間前、
これが最後だろうという思いを胸に
僕は再び仙台に向かった。

何とヤスは目を大きく見開いて
僕を迎え入れた。
もちろん、声も出せず、
もう前のような表情もなかった。

僕のことがわかるか、
どうかさえわからなかった。

病室には25歳になる彼の娘さんがいた。
二人の娘さんのうちの長女にあたる人だった。

僕が彼と初めて会った当時のヤスよりも
今の娘さんのほうが5つも年上だ。
そんな不思議な気持ちの中で
人間の生きていく時間と、
月日の流れる早さを思った。

娘さんに、僕とヤスが出会った頃の話を色々とすると
「とうちゃんにも、そんな時代があったんだ〜」と
娘さんはヤスの頭を撫でた。

「僕はあなたのとうちゃんのことが
心から大好きだったんですよ」
そんな事を心の中で思いながら、
僕はヤスの手を握り、
最後に彼の細くなった身体を抱きしめた。

あれから10日後、先月の29日の日に
ヤスは亡くなったようだった。

35年ぶりに自宅で会った時に
出会った彼の女友達のジャニスが
どうやって僕の連絡先を知ったか、
メールを送ってくれたのだった。

ヤスのFacebookを見ると、多くの彼の友達が
たくさんのコメントを書いていた。

そこには彼の素敵な生き方、
それに影響を受けた人たちのたくさんの思いなどが
ちりばめられていた。


2年前。
やっぱり僕の旅行中に、僕がゲイだと自覚をして
ほぼ初めて友人になったゲイの同い年の友人オオタが
癌で亡くなった。

オオタも、ヤスも
僕にとっては古い同世代の親友で、
その二人とも。葬儀には出ることが出来なかった。

大きな地球の上で、
それでも繋がっている空を見ながら
僕はヤスに心からありがとうと伝えた。

彼が与えてくれたような多くのことを
僕は誰かに与えることが出来ているんだろうか。

そんな事を考えながら、
もうしばらく旅を続けることにします。

留守で申し訳ありませんが、
毎日、素敵なスタッフが対応しているので、
よろしくお願いします。


posted by みつあき at 01:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月31日

留守中、よろしくお願いします。

先日、お伝えしたように、恒例の初夏の旅行に
出かけることになりました。

基本的には、日、火曜日はタクヤ
月、木曜日がマサヤ、
水曜日がラファエル、
そして週末は、スタッフが入れ替わりで
お相手いたします。
詳細は、スケジュール表、
もしくはツイッターでご覧ください。

ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いします。
posted by みつあき at 18:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月30日

おっさんずラブ

4月から土曜日の夜に始まった
ゲイのコメディテレビドラマ
「おっさんずラブ」。

うちに来る広告代理店のお客さんから
こういうドラマが始まるよ、と
耳にしたのは、3月になるか、
ならないかの頃だったかと思う。

それを聞いた時には、
また、ちょっとゲイをバカにしたような
オネエキャラ満載、
面白おかしいモノかと
とりあえず、つまらなければ
途中でやめるつもりで観てみた。

ところが、これは滅法、面白い。

今週で最終回を迎えるこのドラマも
店で観ている人も多く、反響も大きい。

それは何故なんだろう。

お話は本当にバカバカしくて、
ある意味、リアリティがない。

不動産会社で働くリーマンの男に
思いを寄せる中年上司、
そして移動してきた部下までも。

自分はノンケだと思っている主人公は、
右往左往するんだけど、
その上司の奥さん、幼馴染の女友達、
そして部下と昔付き合っていた、
という課長(この役所はよくわからない)が
ドラマをさらに複雑のモノにする。

リアリティはないけれど、
ここに想像しているような
ゲイをバカにしているような描写はない。

それぞれが男同士で好きだったり、
付き合ったりすることが判明しても、
誰も「ホモ?」「キモ!」などと言わない。

むしろ、ああ、相手は男なんだね、
いいんじゃない?的な流れで
済まされてしまっていることが
ある意味、とても新しい。

もちろん、ゲイにとっても
あり得ないと言えば、あり得ない話だから、
ストレートにとっても、さらに
あり得ないかも知れない。

ただ、ここに流れているそれぞれの「愛」が
笑いの中でも、きちんとリアルに伝わってくる。

バカバカしいながらも、その一直線の気持ちが
リアルだったりするのだ。

そして先が読めないサスペンスフル(笑)な
展開が、ドラマとしても好奇心を掻き立てる。


今年になって「隣の芝生は青く見える」や
「女子的生活」(これはトランスジェンダーもの)、
そして「弟の夫」と、どんどんLGBTを扱うドラマが
放映されている。
今、放映の朝の連ドラ「半分、青い。」も、
主人公が仕事をする漫画家のアシスタントに
堂々とゲイキャラが存在する。


好きか、嫌いかは置いといて、
この多様性が、ストレート社会の日常に
ごくごく普通に登場する、というのは
世の中が少し変化しているということなんだろう。

そう思うと、かつて「同窓会」や「ロマンス」など
2000年代になる前の
ゲイ主演のテレビドラマは
2丁目でも話題になりながらも、
ちょっと人ごとのような感覚だったのが、
ずいぶん変化したような気がする。

今回の「おっさんずラブ」の流れが
それもありか、という流れになるのか、
というと無理もあるかも知れないけれど、
いずれにしても、個人的には
とっても好感が持てるドラマだと思った。

posted by みつあき at 22:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月28日

マサヒロ、ファイナル・ デイ

昨日は、スタッフのマサヒロが卒業という一夜で、
店のスタッフや旧スタッフ、
そして彼を慕う多くのお客さんたちが
別れを惜しみに来てくれた。

マサヒロいわく、いくら仕事都合とは言え、
楽しかった店を辞める、というのは
悔しく、残念だったようだ。
それを聞いただけで、僕自身、
嬉しいし、有難い、そう思う。

いつもは、お客さんが引いていって、
静かになる2時前後にスタッフは
上がったりするのだけれど、
昨日は4時前まで盛り上がっていて、
そのあと、マサヒロと二人でゆっくりと話をした。

思えば、マサヒロが入ってから
スタッフたちが集まったりするようなことも増え、
彼らの絆が深くなったということは
先日も書いたし、それは僕としても
嬉しかった。

他店で、スタッフ同士がどうしてもうまく行かず、
頭を抱えているお店の話もたまに聞くけれど、
そう思えば、うちは恵まれているし、
そんなパイプ役にマサヒロがなってくれていた
というのは、とっても有り難かった。


マサヒロからは、誰が、ということではなく、
スタッフが店に対して、もしくは僕に対して
どんなふうに感じたり、思ったりしているか、
そして、それをどういうふうに運べばいいか、
など、彼の意見を忌憚なく話してくれる、
ということもこの2年半の中で
何度かあった。

そして、昨夜、と言うか、今朝がたは
その集大成だったのかも知れない。

「僕が店の人間じゃなくなると、
きっとこんな話はもう出来ないし、
だから、今日、話したいことは話しますね」

そんなマサヒロのひと言、ひと言は
彼の家族の中で、もしくは学校や職場で
彼自身が培ってきた人間関係に対する
とってもポジティブな思い、のような気がした。

多くの人たちに囲まれて、
ニコニコと笑っていたマサヒロを見ながら、
こうやって、一人、一人がうちの店を卒業し、
それでも顔を覗かせてくれ続けることも
心から感謝しなければならないなあ。
そんな事を噛み締めた一夜だった。
posted by みつあき at 00:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月26日

ユウタのこと

この前のブログで、足掛け3年いてくれた
マサヒロが、今日、26日をもって、店を卒業する、
ということを書いたけれど、
彼と前後して、新人のユウタが
入ってくれる事となり、
昨日、オープンを手伝ってくれた。

ユウタが、店に来てくれたのはもう4年以上も前。
うちの店でも、評判のテレビドラマ”Glee"が全盛で
それを模したイベントが各地で開催されていた。
当時のうちの店のスタッフやお客さんが
2丁目のイベントや、街なかで
フラッシュモブなどをやっていた時に
その流れでダンスをしていたのがユウタだった。

そして驚くことに、なんと当時、
ユウタはストレート。
その後、そのダンス仲間の女のコとも
数年付き合って、二人で店に来てくれることもあった。

子供の頃から、なんとなく男に興味があった、
という人も多く、女のコとは世の流れもあって、
ある意味、仕方がなく付き合っていた、
という人も多いけれど、
ユウタは、もともとまったく男性に
興味を持ったことがない、
というタイプだったようだ。

そういう中で、知り合ったゲイから
言い寄られたということが、
ユウタを変えた。

あれよ、あれよという間に、
男と付き合う、ということになって
ふうむ、これがゲイ、ということなのか、
と確認した、ということ。

結局、そういう事に目覚めて、2年。
当時、付き合い出した男とは別れたし、
ゲイとしては、まだまだ初心者なのだそうだ。

とは言え、基本的にはまったく人見知りをする、
ということもない、という本人。
新たなるスタッフとして、
どんなふうな存在感を見せてくれるか、
楽しみだ。

posted by みつあき at 17:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする