2024年09月14日

地方都市での出会い

年上好きなエイジロウ40歳は、
つい先日マッチングアプリで、地方都市の
55歳の人に会いに行ったらしい。

やり取りは1年ほど前からあり、
それほどマメに連連をしていた
ワケではないけれど、
たまたまその地方に仕事があり、
エイジロウは週末にかけて
休みを取ったらしい。

その相手は地方の新幹線の駅まで
車で迎えに来てくれて、
とりあえずお茶でも、ということになった。

実際、写真よりも良い男で、
口数も少なかったが
車の運転も丁寧で。
エイジロウはついついキュンと
してしまったようだ。

ただ、彼はずっと田舎暮らしのため、
付き合った経験もなく、
ゲイの友人もまったくいないと言う。

アプリを始めたのは、ここ2年ほどで
それで会ったのは3人ほどだと言う。
さすがにエイジロウも
それ以上は、詳しく聞けなかったらしい。

趣味は釣りと写真を撮ることだと言う。

エイジロウは、釣りはまったくしたくことがなく、
いつか連れて行ってほしいと言うと、
「いや、釣りはひとりでするものなので」
と言われたと言う。

「じゃ、今度写真を撮ってもらえますか」と
言うと、「人の写真は撮らない」
そう言われたようだ。

こりゃ、ダメだと思っていると
「飯、作るので、今日、うちに泊まっていくか」
と言われる。翌日が日曜日だったし、
万が一の時に、と泊まれる準備はしていた。

食事は魚や煮物、漬物や味噌汁など
ほぼオシャレとはほど遠いけれど、
すべてが美味しかったようだ。

それほど期待しなかった夜の営み(笑)も、
バニラだったけれど、その人らしい
優しさに包まれた行為だったと言う。

東京に戻ってきてから、何度か連絡を
したものの、この1年と変わらず、
相変わらず淡々とした返信だ。

距離もあるし、付き合える訳ではない、
そうわかっていながらも、
エイジロウは悶々とした日々を
送っているらしい。
posted by みつあき at 19:16| Comment(0) | 出会い系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月18日

懐かしき伝言ダイヤル

昨日、僕よりも5歳くらい若いゴロウが、
今の若いゲイの人たちは圧倒的にインターネットの
出会い系の時代になったけれど、
自分は伝言ダイヤル時代、ど真ん中だったと言う。

確かに、今から20年から15年前くらいにかけて
ゲイの出逢いの中で
伝言ダイヤルというのが猛威をふるった。

1メッセージ60秒だけ20回まで録音できて、
24時間で消去されてしまう。
その多くは、エロ系の言葉を
モジった暗証番号からたどる。

0105(男)やら、0213(お兄さん)
というごく普通のモノから
2686(ジム野郎)、2986(肉野郎)、
6489(六尺)、0501(501ジーンズフェチ)
9280(ケツ割れ)、2929(肉肉)、4500(汚れ)
とかいうフェティッシュなものまで多くあり、
聞くだけでも笑ってしまうモノから、
かなりそそられるダイヤルがあった。

そこに各々メッセージなどを入れたり、
自分の電話番号を入れ、
やり取りするのだが、携帯もなかった時代、
ダイヤルQ2と共に、法外な電話料金に
苦しめられた人も多くいたようだ。

今のネットSNS上での短文のメールのやり取りと違い、
声を聞けるし、電話番号さえわかれば、
お互いにゆっくり話すことも出来る。
これはプラスでもあるけれど、
マイナスということにもなる。
相手の存在が目に見えないということが大きいのだ。

あれだけ電話で盛り上がったのに、
会ってがっかりしてしまう自分に自己嫌悪するし、
当然、がっかりされることもあった。

ゴロウは、それからと言うもの、
あまり長く話さず、電話で話したらすぐに会う、
という事に決めたと言っていた。
僕も苦い失敗を何度かしたので、よくわかる。

いかに外見に捕われているのか、と
そんな当然のことだけに、
電話中には良い相手だ、と思ったことで
頭を抱えたりしていたものだ。


今、ネットのSNSをやっている
多くの人だってそれは同じだろう。

20年後、ネットでのまた違う形の出会い系が
横行しているけれど、
その時は、今の携帯アプリと、同じように
懐かしく思い出されるんだろうなあ。
posted by みつあき at 18:19| Comment(2) | 出会い系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする