2024年05月03日

レイプは男のファンタジーか

ここでも紹介しなければ、と思っている
ゲイ映画「異人たち」を観て、原作者の
山田太一氏のことを色々思い出した。

今から40年以上前に作られた
ドラマ「思い出づくり」を配信で
リアルタイム以降、久しぶりに再見した。

若き小手川裕子、田中裕子、森昌子が
男社会の中で、結婚や恋愛について考え、
友情を育むとても優れたドラマだった。

ただ、この中で、どうしても
腑に落ちないシチュエーションがあった。
小手川裕子に憧れる柴田恭兵が
レイプまがいの行為をする。
そのあと、彼女が柴田に惹かれていく、
という流れを見て、当時もだったが、
今回も強く不快感を持った。

基本的に戦時下も含めて、レイプシーンを
目にするのは、不愉快を超えて、
いつも許しがたい気持ちになる。

しかし、たとえば日本のAVの中では平然と
「レイプもの」というジャンルが存在し、
それに興奮する人が多くいる、という現実に
今さらながら、愕然としてしまう。

仮にそれがストーリー仕立てであれ、
そしてこのドラマのように、犯された
女性がその男を好きになる、という
設定になる流れであれ、違和感を覚え、
憤りを覚えるのは僕だけだろうか。

ノンケ男子は、ファンタジーとして、
レイプ願望がそれほどあるんだろうか。

それを思うと、同意の下での陵辱プレイは
あっても、成人男性をレイプする、
というゲイポルノをあまり観たことはない。
それは男が力を持っているからなのか。

名作と言われるドラマを改めて観て、
そんなことを考えた一日だった。





posted by みつあき at 17:20| Comment(0) | テレビ配信ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月12日

2本の配信ドラマ「シングル・アゲイン」「スマイリー」

年末から年始にかけて、
Netflixで2本のゲイドラマを観た。

1本は、「SEX AND THE CITY」のチームが
作った、と言う「シングル・アゲイン」"Uncoppled"

もう1本はスペイン産の「スマイリー」だ。

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「シングル・アゲイン」はニューヨークを舞台に、
17年付き合った恋人同士(二人とも実際に
ゲイの俳優で、ブロードウェイでも有名)が
50歳のバースデーパーティの会場で
別れを切り出すところから始まる。

逆に「スマイリー」は、バルセロナでゲイバーの
バーテンとして暮らしている男が、
間違い電話から建築家の中年男と出会い、
それぞれが色々な誘惑の中で
どう向き合っていくのか、というドラマ。

「シングル〜」のほうは、いかにも
現代のマンハッタン。
セレブリティの匂いをぷんぷん漂わせながら、
それでもお金では買えない恋を
どうやって取り戻そうか、ともがいていく話だ。

「スマイリー」は、そういう意味では等身大。
南欧の街らしい明るさに加えて、
スペイン人独特のエロチックさ、
また、アルモドヴァル映画さながらの
色とりどりの美術セットが楽しい。

双方に通じるのは、ゲイの恋愛と
セックス事情。
これは、日本も含めて世界共通だ。

この人!と思いながらも、身体は
また他の男を求めてしまう理不尽さ。
それで失敗を繰り返す人もいれば、
許す人もいる。

特に「スマイリー」は、主人公のバーテンの
死んだ父親のゲイ疑惑と母の葛藤や、
働いている店のオーナー女性の
レズビアン関係の問題など
いくつかの性愛事情が
複雑かつ面白く絡んでくる。

双方ともに、コメディ仕立てで
リアリティのなさもありながら、
それぞれ個人的に色々考えさせてくれる
年末年始にはうってつけのドラマかも知れない。

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posted by みつあき at 15:33| Comment(0) | テレビ配信ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする