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ネパールに次ぐ3番目の同性婚が
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GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
今日、サラリーマンのジュンイチ君が
店に入るやいなや、「すごく落ち込んで
いることがあるんです」とぼやいた。
彼の会社は150人くらいの中小企業らしいけれど、
その中に結構女性的な男性社員がいる。
で、今日の昼間、他の男性社員から「ジュンイチさん。
彼には気をつけたほうがいいよ。
アイツ、これ(手を口元にかざす)らしいから。」
「え・・・。」と言葉を選んでいると
「キショいだろ。前から変だと思ってたんだよなあ・・・。」
と言われ、何も言えずに固まってしまったらしい。
夜には2丁目を男のコと
手を繋いで歩くほどの自分のクセして、
やっぱり彼と同類に見られたくない、
という思いが強いのか、
ものすごく自己嫌悪になったと言う。
僕もその昔、行っていたトレーニング・ジムで
同じようなことがあった。
ゲイだと噂の一人の人を指して
ある人が「あの人、ヤバイから、
近づかないほうがいい。」と僕に言う。
その人こそ、2丁目で見たことあるのに
「うわ〜。キショい、キショい!」と
言っていたのを見て愕然とした。
とは言え、当の僕だって、
何も言えはしなかったんだけれど・・。
今なら「何がヤバイ?男、好きならヤバイ?
男好きなら、男はみんな、彼のエジキになるのか?」と
食い下がりはしないだろうけれど、
それなりの対応を考えるかも知れない。
いずれにしても、ごく普通の生活の中にでも
こんな事ってゴロゴロ転がっているんだなあ。
また、30代後半に差し掛かるレズビアンの彼女は、
ここ数ヶ月、知り合ったパートナーが出来て、とっても幸せ。
しかし、そんな彼女は、子供の頃から、自分の子供を生む、
というのが夢だったらしい。
同性愛者でありながら、子供が欲しい・・・。
レズビアンの間では、比較的、多い悩みであることを
僕は初めて知った。
彼らが、どうしても自分の子供が欲しい、と思う気持ちの中に
自分勝手なエゴだけでなく、人間としての根本的な
想いがあることは、僕もある程度は理解出来る。
何を隠そう、この僕も、長い間、自分自身の子供を
持てないということに対して、「ゲイであるから」という
理由だけで、どうしても諦めきれない何かがあった・・・。
(多くの友人は、不思議がるんだけれど。
この部分を話せば長くなるので、僕の話はまたの機会に・・・)
で、このゲイ、レズビアン友人同士は、協力し合って、
子供を作る、ということを決意したと言う。
とは言っても、まずは、自宅での人口受精
(シリンジ<注射器のようなモノ>で、精子を注入する方法)。
彼らの友人のゲイ、ビアンのカップルが成功しているらしい。
これには正直、驚いた・・・・。
そして、それがうまく行かなければ、海外での人口受精。
両方とも、一応法律に触れることはなく、
しかしながら、受精する確立は低いと言う。
彼女の新しい彼女も、いつかは自分の子供を作り、
二人で二人のそれぞれの子供を一緒に育てて行きたい、
そう話している。
離婚経験者のレズビアンカップルが、連れ子を育てている
話は何度か聞いたことがあるけれど、こんな話は初めて聞いた。
倫理的、人道的、あらゆる問題を抱えながら、
それでも自分のDNAを残して行きたい、
そう思う気持ちは、果たして罪なのか・・・。
このあと、彼らが本当にどうなって行くのか、
僕は静観していきたい、そう思った。
今日、僕の前の仕事場のストレートの知り合いが
ふらりと来てくれた。
彼はいわゆるノンケだけど、僕の店が気にいって
たまに覗いてくれる。
彼を見て有難い、そう思うのは、
いつも店の中の空気を読み、
ゲイに対してまったく偏見を
持っていないことを感じさせてくれるところだ。
そんな彼を見ながら、あることを思い出した。
随分、前に初めて来た人で
「ここってゲイ・バーですか?」と
入って来た一見のお客さんがいた。
そうだけど、ストレートの人ですか?と尋ねると
「まあ、そんなところ。」と言う。
うちは、別に本人さえ(ゲイ・バーだとわかって)
良ければ、ストレートの人でも断らない。
しかし、よくよく聞いてみれば、うちのそばにある
ハッテンサウナの帰りらしい。
「なんだ、ゲイじゃないですか。」と僕が言うと
「いや、男はやるだけ。結婚してるし。」と、しらっと言う。
「ヒマなので、この店に1時間くらいいようかな」と言う彼。
とにかく男には性的なことしか考えないし、
恋愛なんてもってのほか。
オネエ言葉なんか大嫌いだし、
このあたりにウロウロしているオカマ(と彼は言った)も
気持ち悪い、と言う。
なのに、何故うちに?と聞くと
「ただビールが飲みたかったから。」らしい。
僕がそう言うと「お勘定」と言って出て行ってしまった。
この人は永遠に自分のことは「ゲイじゃない」と
言い続けるんだろうか。
しかし、よくよく考えてみると、
東京の、いや、日本に住む潜在的なゲイには
彼に近い人も少なからずいるのだろう。
結婚し、(サウナなどには行かずとも)こっそりと
ネットでビデオなどを見ながら、
自分は世間一般で言うゲイではない、と信じている・・・。
そして、ひょっとすると20代前半の僕のままだと
僕自身もそうなっていたのかも知れないのだ。
たまにふらりとお店に来てくれるモトヤ。
今日、彼や他のお客さんと色々話をしていた中で、
タレントのいっこうさんや、KABAちゃんは
トランス=性同一性障害、に近いのか、
それともゲイなんだろうか、っていう話題になった。
まあ、その話は本人じゃないから、わからないけれど
その話の流れでモトヤ
「僕もたまにトランスなんじゃないか
って思うことがある」と言う。
よくよく聞いてみると、人を好きになって付き合うと
必ず、その人の子供を生みたい、
という気持ちになるらしい。
「それって、養子とか代理母とかに生んでもらって
二人で育てるっていうのではなくて?」
と他のお客さんが聞く。
「いや。極端に言うと、
育てるのは自分ひとりでもいいから
(二人で育てるに越したことは、ないけれど)
好きな人と自分のDNAを持った子を
身ごもりたいんだよ。」
体格も良くて、別に女性的だと
言うワケでもないモトヤだけど、
そして、それが本人が言うように
「性同一性障害的」なのかどうか、
判断つきかねるけれど、
そういう意見は初めて聞いたような気がする。
ゲイと言っても、色んな考え方、思いがある、と
その多様化が、改めて嬉しい気持ちになった。
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