2024年10月26日

友人が属するカテゴリー

カオルは、うちの店にオープン当初から
来てくれてかなり仲良くなった一人だ。

彼の趣味はバービー人形集めだったり、
ロマンチックコメディ大好きだったり、
ある意味、ティーンエイジャーの
女の子のようだったりする。

しかし、手先はめちゃくちゃ器用で
DIYなどお手のもの。
工具はたくさん持っているし、
もちろんミシンがけや、
植物の手入れまで完璧。

スポーツも好きで、最近は空手を
始めたのだと言う。

顔の作りが小さくて可愛らしいから
おそらく彼の職場の多くの人は
彼をゲイだと思っているようだ。

かと言って、テキパキと仕事をこなすカオルを
バカにしたり、差別するような
人は過去も含めて全くいないらしい。
そりゃそうだろう。

恋愛対象は男だけれど、
関係に持った人は
ストレートのことも多いようだ。

だからと言って、そもそも
ゲイという枠で語られることも
イヤだということもよく聞いていた。

この間、久しぶりに一緒に食事をしながら
カオルの色々な話を聞きながら、
ひょっとすると、彼は実は
ゲイではないのではないか、そう思った。

つい最近、古い友人が自分が
ノンバイナリーだと気が付き、
とても楽になったという話を思い出し、
カオルもそうなのでは、と尋ねてみた。

形式に捕らわれたくない、そう言っていた
カオルが「うん、きっとそうなんだと思う」
そう言った。

だから、彼は特にゲイドラマだから観るとか、
ゲイイベントにも一切興味がなかったことが
よく理解出来た。

多様性という言葉が広がっていく中で、
本当に色々ななタイプの人がいる。

カテゴリーではなく、自分は、彼は、
彼女は、こういう人なんだとわかり、
受け入れることがあれば、
みんなもう少し楽に
生きていけるのかも知れない。



posted by みつあき at 19:04| Comment(0) | ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月23日

見た目だけで判断されたくない

ここ数ヶ月、週末の深夜になると
うちに来てくれるジュンジ 30歳。

彼は、特にメイクをしているワケでもなく、
女の格好をしているワケデモない。

でも、髪の毛に柔らかなパーマをかけ、
ユニセックスのシャツを着ていて、
体の動きも滑らかだ。

で、パッと見、若い女のコのように
見えるらしく、女性扱いする
お客さんも結構いる。

彼は、トランスジェンダーでもなく、
女装している、という気持ちも
ないけれど、思えば、昔から
こんな感じだったんだと言う。

だから、声をかけられるのは
ストレート男性が圧倒的に多いようだ。

とは言え、雰囲気だけで
女のコ扱いされるのは嫌だと言う。

もちろん、「だったら、もっと
男らしくしろよ」なんて、
古い親父的なことを言う人は
店ではまったくいないから良いけれど。


そう言えば、ずいぶん前だけど
メディアで活躍する女装タレントが
店に来てくれたことがある。

その時、彼は「あたし、ノンケ男性から
どんどん声がかかるのはいいんだけど、
ベッドで寝たら、もっと女みたいに
喘げ、とか言われるのはホント、イヤ」
そう言っていたのを思い出した。

逆に、外見が野郎系のように見えて
ベッドの中では女性のようになると、
途端に引いてしまう、という人も
多くいるだろう。

人間というのは、勝手なモノで
自分の思う通りに相手が
そうであってほしい、
そうであるべきだ、なんて
思いがちだ。

おそらく、僕の中にも
そんな部分は多くあると思う。

いつになれば、人はその相手の
あるがままを受け入れるように
なれるんだろうか。

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posted by みつあき at 14:27| Comment(0) | ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月28日

変わりゆく世の中

僕が住むマンションが建った15年ほど前は
新婚カップルが多く、その後、ゆるゆると
子供が出来、最近では小学生を中心に
中学校くらいまで上がる子供たちをよく見かける。

昨日、今日のように天気が良い日は、
マンションの近くの道路で、
スケボーや、ローラーシューズを
履いているような子たちが
マスクをしながら、ワイワイと
遊んでいたりする。

そんな子供たちを見ていて思うのは、
小学生が昔のように
みんな同じようなランドセルではなく、
リュック型のモノとか、ちょっとおしゃれな
形のモノが増えて、時代だなあと感じる。

ちょっと前に、そんなランドセルの話をしたら、
お客さんでスタイリストや美術を担当している
ノリオちゃんが、「今のランドセル業界は大変だ」
という話をしてくれたことを思い出した。

赤は女のコ、黒は男のコ、というのは
子供たちの選択肢から外れてしまう可能性も高く、
なおかつ、LGBTQやジェンダー平等という意味から、
広告では男女どちらが持っていても、
茶やベージュ、そして紺色
というふうに指示されるのだとか。

茶やベージュはわからないでもないけれど、
紺色はどちらかと言うと過去なら
男のコに分類されるのでは?と
尋ねたら「制服が男女とも紺色の
学校も多いので」ということだった。

男のコがピンクを持とうが、
女のコが黒を持とうが、
まったく問題はないとは思うけれど、
広告上のルールで縛られてしまうのも
なんだかなあ。

世間のジェンダー論にはそれなりに
僕も賛同できることも多いけど、
なんだか境界線をどこまで持っていけば
良しなのか。
かなり難しくなっていくなあと感じた。


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posted by みつあき at 20:23| Comment(0) | ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする