2020年04月21日

「ういっす」の心理

僕が住んでいるマンションは去年の夏から、
大掛かりな修繕工事をやっていることは
ブログでもちらっと書いた。

コロナウィルス騒ぎの中でも、寒い中でも
暑い中でも、みんなメットにマスク、
思い思いの格好で作業に励んでくれている。

廊下や、屋外にある作業部屋などの横で
すれ違って「お疲れ様です」と
僕が声をかけると、深々とお辞儀を
してくれるのがほとんど。

そんな中で、ある朝
「ウイ〜ッス」という青年がいて、
上司らしき親方から「おい、お前、
きちんと挨拶しなきゃ、ダメだろ」と
ドヤされてしまっていた。

好青年っぽかったし、
もちろん悪気はないだろうに、
こちらから声をかけたりしたのが
悪かったかな、なんてちょっと
申し訳ない気持ちになったりした。

若い人たちは
「〜っす」という言葉をよく使う。
それは特に目上の人などに使用するワケで、
敬語とはいかないまでも、
そういうつもりだったりするんだろう。
ただ、ここで怒られるというのは
「失礼である」ということだ。

「ちわ〜っす」「お疲れっす」「了解っす」

たぶん、中小企業の上下関係では
ごく普通の会話のような気がする。
少なくとも、僕が前いた会社ではそうだったし、
うちの店のスタッフも僕には
そういう感じだ。

また、それが、ゲイの世界ではノンケっぽくて
アガる、ということだったりする。
「俺、イクっす」だとか
「やばいっす」(ほぼエロ用語。笑)に変化し、
それは、兄貴と子分のやり取りとして
一部の(それとも多くの?)ゲイを
興奮させたりするのだ。

IMG_3309.jpg

と言うか「っす」を付ければ、
ノンケっぽい、という観念も広がっている。

ともあれ。
そもそも「ういっす」というのは、
どういう流れから来たのだろう。

調べてみると、先日亡くなった志村けんさんが
いたドリフの番組で、長老のいかりや長介さんが
テレビの前のみんなに、そう呼び掛けたところから
始まったとか(ほんまかいな)

そこでは「こんばんは!とか
「元気でやってるか?」とかいう兄貴が
子供たちに声をかける感じだったようだ。

と言うことは、特に敬語でもなく、
ちょっと慣れ親しんだ感じなんだろう。

で、ゲイの場合、その慣れ親しんだ感じが
よりエロチシズムを生むのかも知れない。

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2019年04月20日

突然のキス

ヨウジ君、28歳はデザインの会社に勤めて4年。
それほど大きな会社じゃないので、
スタッフも特に増えも減りもせず、
8人くらいの面々の中で
黙々と仕事をしている日々だ。

それくらい小さな会社だから
カミングアウトしよう、しようと
思いながらも、まだ出来ていないのだと言う。

仕事柄、そういう事には
比較的寛容な社長や社員だと思っている。

そんな矢先、花見をみんなですることになり、
会社の近くの公園で、夕方から夜まで
酒を飲んだ。

あまり強くないヨウジ君は、
女性の先輩だとか社長とかに
かなり飲まされて、ちょっとヘロヘロだった。

みんなで飲んでいる場所から
少し離れたところに公衆トイレがあり、
そこに行こうとすると、
7歳ほど上の先輩(男性)が
一緒に行こうと言う。

くだらない話をしながら、トイレに行き、
用を足して、戻ろうとしたその時に、
その先輩がいきなりキスをしてきた。

舌こそ入れられなかったけれど、
濃いヒゲがヨウジ君の頬にあたり、
それは、それは衝撃的だったと言う。

IMG_8887.jpeg

先輩は今は別れたとは言っていたが
つい去年まで彼女がいて、職場にも
連れてきたことがあった。

確かにヒゲ面だけど端正な顔立ちで
ヨウジ自身、入社した頃、
かっこいいと思ったことはあったけれど、
また、何故。

唇を奪われたあと、
「え!先輩。ゲイなんすか?」と聞くと
「わからない」そう言う。

「酔っ払ってるからですか?」
そう聞くと「うん、たぶんそうだと思う。すまん。」
と言う。

その日から、ヨウジ君は、その先輩と
どう関わればいいか、わからなかった。
先輩は自分のことをゲイだとわかっているのか。
それとも実は彼もなんだかんだ言って、ゲイなのか。
本当に酔っ払っていたからか。

まったくわかならいまま、
あれから3週間ほど
悶々とした日々が
過ぎようとしているようだ。

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2019年04月05日

愛すべき大きな窓

昨日、来てくれていたジョウジと
ヨウスケが、店内とまだテラスに残っている
桜を見ながら「こういう景色だけで
いつものBridgeとは違うねえ」と
言ってくれていた。

店内にはスペースが、取られてしまうため、
花などを置くことは普段はないし、
ずいぶん昔に外にガーデンフラワーなどを
置いたりしていたのだけれど、
何度もカラスに荒らされてしまい、
諦めてしまった。

それにしても、とジョウジが
「この窓の大きさがある物件に
当たったのは、良かったね」
そう言ってくれると、確かに運が
良かった、そう思う。

画像 066.jpg

ここにもずいぶん前に書いたかも知れないけれど、
この店に行きあたるまで
30軒くらいだっただろうか、
かなり多くの物件を見た。

値段の折り合いもともかく、
これ!と思うモノになかなか巡る会えず、
もう諦めて小さな会社でもやろうか、
そう思って改めて、不動産に連絡したのだった。

事務所なら、という条件で
案内されたのが今の店の物件だった。
当時、大家さんはこのビルでは
飲食をやらせるつもりは
まったくなかったのだそうだった。

その時点では、
まだ前の経理事務所が入っていて、
社員の人たちが数人、仕事をされていた。

窓にはカーテンが引かれ、
「ちょっといいですか?と
僕が少し覗いてみると、
ボロボロガタガタのベランダに
多くの荷物が置かれている。

しかし、ここまで大きな窓がある場所はない、
こここそが、僕が探していた場所だ。
そう思い、大家さんに直談判に行った。

基本的には店子(ミセコじゃなく、タナコ。笑)には
会わないと言う大家さんだったが、
何故、ここでバーなどやりたいかなどと
色々な話をした結果、
「あなたなら、貸しましょう」
そう言ってもらえたのだ。

それから数年後、次々と
うちのビルは飲食店が入り、
なんだったんだろうかとも思うのだけれど、
それにしても、6階のこの場所に
店を持てたのは、本当にありがたい、
今さらながらに、そう思う。

この大きな窓がある限り、
そしてこのビルが壊されない限り、
店を移転したりすることは
きっとないだろうなあ。

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2019年04月04日

4月からの変化

昨日、30代のショウゾウが、
「この4月からの働き方改革で、休みが
取りやすくなって、
旅行どんどん行けるようになった!」
と喜んでいた。
今までは、まったく休めなくてヒ〜ヒ〜
言っていたのが、夢のようだ、と。

かたや、20代のヨシヤは、
長いバイト生活から
ここ数年で社員になることが出来て、
どんどん残業して儲けたいのに、
それにストップがかかってしまい、
お金が儲からない、とボヤく。

俺は管理職だから、関係ないよなあ、と
つぶやく50代のタカダさん。
若い二人からは「あ。高度プロフェッショナルだ!
高額取得者は違うなあ」と揶揄されていたりする。

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ともあれ、この4月から
本当にそれぞれの働く内容が
少しずつ変化していっているのは確実なようだ。


僕のサラリーマン時代は映像関係で、
残業代も付かなければ、時間も関係なく
徹夜続きのこともあれば、
1日4時間くらいで帰ることもあった。
旅行で一週間から10日ほど休むことも
自由だったので、有り難かった。

ただし、当時の周りのゲイの友人たちは
とにかく拘束時間が長い、仕事もないのに
ダラダラ会社にいるオッサンが
いるので帰ることが出来ない、だとか
たまに仕事がなくなると、
飲みに行くぞ、とキャバクラに誘われる、
おまけに給料はあがらない、と
結構ブツブツ言っていたものだ。

そういう意味では、仕事のやりかた、
ルールが変化し、とっても良いところと、
それでも問題も生まれてくる。

仕事の半分は自宅で仕事をしていても
OKという人も数多くいるようで、
本当に時代は変わったなあと思う。

いずれにしても、多くのことが
変化していく2019年、春なのだ。

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posted by みつあき at 15:27| Comment(0) | 職場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月25日

クリスマス・イヴのサプライズ

20代でうちが初めてのゲイバー
という人も多いけれど、
30歳や、40歳を超えてから
うちの店でゲイバーデビューする、
という人は結構いらっしゃる。
その多くがこのブログを読んで、と聞くので
それを聞くと、単純に嬉しかったりする。

コウジも40代後半で5年ほど前に
うちの店に来てくれた一人。
彼の場合、既婚者であることもあったり、
一部上場の大企業に勤めている、
ということもあり、
クローゼットな日々を送っていた。

とは言え、奥さんにバレてしまったり、
地方都市にいる男性と
お付き合いも始めたりして、
彼の中でのゲイライフは
徐々に変わって来ている。

そんなコウジが、昨日30代の
長身のイケメンを連れて来た。
え?このイヴの夜に
みんなから新しい恋人?と
聞かれたりしていた。

1543729304.jpg

しかし、なんと、うちに来る前に
路上でバッタリ会った
会社の部下だそうだ。

もちろん、二人はそれぞれが
ゲイだということは認識していなかった。

それも、会社でも数メートルしか
離れていないようなところに
座っているほどの距離感!

彼もコウジ同様、
既婚者なのだそうだが、
うちの店にはカフェにも
来たことがあったようだ。

うちの店に会社の同僚同士で
来てくれるゲイも何組かいる。

仕事のことや、家庭のこと、
そしてもちろんゲイであることを
色々話している二人を見て
隣に座っていたエイゴは
「微笑ましいし、ある意味、
羨ましい」と言っていた。

店内、このあと、朝まで
カラオケで大盛り上がりとなって
それもビックリだったが、
コウジたち二人にとっても、
ビッグ・サプライズなイヴの夜に
なったようだった。

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posted by みつあき at 11:14| Comment(0) | 職場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月14日

狭いゲイの世界

夕べはスタッフのケンが
会社の同僚を連れてきてくれた。
今まで会社に入った中で
初めてカミングアウトした人らしい。

ケンよりも2歳ほど年上で
既婚者で子供も二人いるストレートで
色々と物分かりが良いと
ケンは思ったらしい。

昨日、ちょうど同じタイミングで店に
来てくれていたリョウジも、
そう言えば先月あたりに
会社の同僚とその社長を
連れてきてくれていた。

面白かったのは、
リョウジの社長というのが
若い頃にウリ専のアルバイトを
していたことがあったらしい。
もちろん、彼はストレートで
経済的な理由だったらしいけれど、
それを会社の部下にあっけらかんと
言うことが出来るのは
すごいなあと思った。

話をケンの同僚に戻そう。
僕が彼に
「ゲイの人と会ったことは今まである?」と
尋ねたら
「そうそう。僕の元彼女の
弟がそうだった。」と彼は言った。

その彼女と弟の写真が
たまたまFacebookにアップしてあるらしく、
「これ、これ」とその写真を見せたら
なんとケンがよく知っている人で、
二人は思い切り驚いていた。

こんな偶然は、狭いゲイの社会では
意外によくある話で、
今まで店で仕事をしていて
どれくらい、お客さんたちが
驚くとろこを見てきたか。

その半数以上は、このブログに
書いているはずだけれど。。。

思えば、僕もそういう偶然は
何度かあった。

30年ほど前に、僕が初めて
NYに行った時に、バーで
声をかけられたアメリカ人。
僕よりも5歳上の彼は
とてもアジア人好きだった。
翌日、彼の親友であるという日本人を
紹介された。
色々話していると、
その彼が僕の日本にいる友人を
たくさん知っていて、本当に驚いた。

ゲイの社会での偶然、というのは
ほぼ必然のような気もするし、
映画「私に近い6人の他人」に
描かれる六次の隔たりのように、
人の知り合いを辿っていけば、
全世界の人に繋がり、7人目には
自分に踊る、と言うから、
ゲイの知り合いだと、
4人くらいで繋がるかも知れない。
世界は狭い(笑)

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写真は、映画「私に近い6人の他人」
まだ若いウィル・スミスがゲイの役だった。

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posted by みつあき at 17:23| Comment(0) | 職場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする