2022年11月13日

海外から続々と

海外からの規制がほぼなくなったからか、
ここのところ、店にも続々と
外国人旅行者が来てくれるようになった。

昨夜もアメリカから、香港から、オーストラリアから
韓国から、そしてノルウェーから
など多数の人に来ていただいた。

中には人から勧められて、という人もいれば、
Google MAPから、もしくは検索エンジンから、
という人などもいる。


ノルウェーからのヨアキムさんは、
付き合って3年、結婚したばかりの
パートナーと、世界をハネムーン中らしく、
店中からおめでとう!と祝われた。

逆に、アメリカからのダグラスさんは、
数ヶ月前に8年付き合ったパートナーに
彼氏が出来た、と言われて別れ、
今、シングルでアジアを回っていると言う。

また、香港からの実業家のヘイワード君
(彼はまだ30歳!)は、東京の物件を探しに
来たらしく、六本木や銀座の値段を見て、
めちゃくちゃ安い!と驚く。


円が150円前後する現在。
外国人にとって、僕たちが昔、
東南アジア諸国で安い!と騒いでいた頃と
同じで羨ましい話だ。

僕が最初にNYに行った頃の、1980年初頭も、
円は同様に、140円くらいだったと思う。
ただ、その頃のアメリカの物価は
日本よりもすごく安く感じた。
確かビールが90セントくらいで
驚いたのもよく覚えている。

まあ、そんなことを考えながらも、
来ていただく上では有難いなあ、
そんなことを感じた土曜日の夜だった。

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2022年09月02日

日本大好きな素敵なカップル

一昨日、過去、店には何度も来てくれている
シンガポールのカップルから
「やっと東京に来れれるようになった」
と連絡が入った。

9月になったばかりの昨日、成田に着き、
金曜日の今夜、店に来てくれると言う。

彼らのことは、何度かここにも
書いたことがあるけれど、
年上のライオネルは過去結婚していて
当時若かったジョナサンと恋に落ち、
今ではライオネルの子供たちとも
非常に仲良くやっていると言う。

そして僕も、ちょうどコロナ騒動が始まる
直前にペナン島の彼らの別荘で
本当にお世話になった。

そのあたりのことは、このブログにも。


あれから2年半以上。
お互いに体調や、それぞれの国の状況を
メールでやり取りしていたものの、
会うのは、本当に久しぶりだ。

彼らは生まれたマレーシアよりも、
シンガポールよりも、
そして数々旅行をしている世界のどこの国よりも
日本がとにかく好きだ、と言う。

楽しい夜になりますように。

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2022年09月01日

海外での映画、ドラマの配信状態

先日、ベトナム出身の二人のお客さんが
来ていただいたことをここに書いたけれど、
昨夜は、ホーチミンに転勤していた
ノブちゃんが一時帰国で寄ってくれた。

あちらの生活は、彼が行ってから
長い間、ロックダウンが続き、
(その前にホテルでの隔離期間も
かなり長かったらしい)、
去年いっぱいは、ほぼ
仕事にもならなかったし、
生活も部屋の中だけ、
という形だったようだ。

それではどんな生活をしていたかと聞くと、
ずっと配信で映画を観たりしていたらしい。
僕も一昨年、去年そうだったから、
よくわかるけれど(笑)

驚いたのが、彼の東京に住む妹さんが
契約をしている映像配信サイト。
家族ということで同期して、あちらで観ているのだが、
同じサイトであるのに、
日本で観られない映画やドラマは多く、
逆に日本映画などはほとんど観られないらしい。

ノブちゃんいわく、調べてみないとわからないけれど、
おそらく、アメリカで観られている映画やドラマが
ベトナムではそのままなのかも知れない、という話。

日本語字幕が付いているモノがあるけれど、
それは日本で配信されているモノで、
日本で流されていないモノは
逆に日本語字幕は付いていない感じだ。

それも、配信の会社に寄って、
海外でも同期して観られるか観られないか、
異なるらしく、ノブちゃんいわく
出来るのは唯一Netflixのみらしい。

長らく海外など行っていない僕は
もうまったくわからない状態。
ニューヨークでVPNで色々観ていたのが
懐かしい。。。

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2022年08月27日

諸外国から見えること

昨夜は、日本のとあるコンベンションに
参加するためにやってきたアメリカからの
カップルがいらっしゃった。

彼らに加え、名古屋に住むイギリス人と
日本人のハーフの青年、
いつも来てくれるモンゴル出身のドルジと
シンガポール出身のジョンの二人組、
たまに来てくれるマレーシア生まれ
中国系のリュウちゃん、
また、1年少し海外赴任をしていて
昨日、帰国したばかりの
タカシと、とにかくあちらこちらから
英語が飛び交う一夜だった。

海外ではもうコロナ感染者の数を
誰も知らなかったり、ほぼ風邪のようなモノ、
と気にしていないという話もあった。

そんな中、タカシは、店に来る前に
街を歩きながら、ふらりとレストランに
入ったようだ。

彼がものすごく驚いたのは、
屋外で歩いている人は
ほぼ100%マスクをしているのに、
レストランで食べたり飲んだり
している人は、まったくマスクを
していないというこの日本の現実だった。

確かに、みんながするからする、
しないからしない、という
いかにも日本らしい事に、
今の政治もすべて繋がっている、
そんな気がした。

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2022年06月13日

美容院で結ばれた仲間たち

昨夜、来てくれたイタリア人のマルコは
2回目で、27歳。
彼は5年前に日本に来て、それから
大学院に入り、日本語を勉強しながら
日本のゲイ活動を楽しんでいると言う。

彼は中央線沿線に住んでいるのだが、
最近、行った美容院で話している時に
カットしてくれている女性に
ゲイだとカミングアウトした。

そうしたら「さっきいた彼もゲイなのよ」と
言われたとのこと。


それから数週間、マルコは友人から
うちの近くにある一軒のゲイバーを紹介された。

そこに行くと、何とあの美容院の女性が
「さっきいたゲイ」と言っていた彼がいて、
あの場所で会ったことを話すと、
その彼も覚えていたようだ。
確かに、マルコはイタリア人なので覚えられやすい。

そんな話で盛り上がっていると、そのゲイバーの
マスターが、「あの美容院に行ってるゲイは多く、
その何人かはこの店に来てくれているよ」と言う。

楽しくなって、マルコがその店に通うたびに
あの美容院に行く人たちとどんどん会うことに。

小さな町でこんなふうにゲイコミュニティが
出来る、ということにマルコは驚いた。
「イタリアの小さな町では絶対ない!」と
彼は言うけれど、東京でもなかなかないと思うよ、
と僕は言った、

いずれにしても、なかなか素敵な話。
今度、みんなを連れて、バルコニーで
ビール飲みたい、そんな嬉しい言葉を残して
マルコは帰って行った。

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2022年04月16日

ニューヨークからの来客

ニューヨークで一人でバーを経営している
アキトが4,5年ぶりに店に来てくれた。
ロックダウンが終わって落ち着いた
ニューヨークで、店にも多くのお客さんが
戻ってきたようだが、とりあえず
里帰りも含めた帰国だったようだ。

店にはアキトと仲が良い、当時NY在住だった
ジャーナリストのキタマルさんカップルや、
やっぱり数年前まであちらに住んでいた
僕と同世代の広告代理店出身のトヨダさんや、
まだ若いフォトグラファーのススム君。

NYでラーメンチェーン店を繰り広げられている
ヤスダさんや、また、最初に僕をアキトの
店に連れて行ってくれた音楽関係のツトムちゃんは、
偶然来てくれていて居合わせた。

僕がアキトの店(その時は、比較的大きめな
バーの一部を深夜だけ借り切って
営業していた)に連れて行ってもらったのは
もう7、8年前。

その後、3年前に彼はマンハッタンのど真ん中、
ミッドタウンに自分の店を出した。
その途端、世界はコロナに見舞われ、
大変で、僕も自分の店もそうだけれど、
まだ見ぬ彼の店をとても心配していた。

ただ、持ち前の明るさ、友人の多さで
アキトはオンラインや出前などで
どんどん乗り切っていったようだ。
少し古いタイプのゲイ乗りを取り入れながらも、
アイデアも豊富で、まだまだ若い彼から
学ぶことは山ほどある良い一夜だった。

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2021年09月10日

異国からの帰還

またまたまたまた、
緊急事態宣言が月末まで延長になった。

うちの店はとりあえず、現在同様、17時から
20時まで、ノンアルコール営業という形で
営業は続けるつもりですが、
また休業したりする際は、ここか
ツイッターなどで発表をする予定です。


さて、そんな昨日は海外からひと月ほど前に帰国した
友人二人がふらりと立ち寄ってくれた。

一人はイギリスからバケーションで
久しぶりに東京に戻ったユキヤ君。
もう一人はオーストラリアから仕事で
帰ってきたヨシロウちゃん。

ユキヤ君いわく、これはひと月前の情報だけど、
イギリスはデルタ株で感染者が増えている、とは
言いつつも、街では誰もマスクもしていない状態。
そういう中で、日本人のユキヤ君としては
とても不安な状態だったと言う。

そうそう。ちょっと話がずれるけれど、
今現在、仕事でラスベガスに行っている
うちのお客さんのセイヤが、数日前にドラッグショウに
行ったと連絡があった。
そこで、マスクをしているセイヤに、
店の人間がマスクを取れ、と言ったらしい。
どうやら、ロンドンもベガスもずいぶん
日本とは違うようだ。

またヨシロウちゃんが住むオーストラリアは
都市部はまだロックダウン中で、
ちょっと外に出ているだけで、尋問があり、
罰金を取られる状態だと言う。
外にはほとんど人が出ていないから
マスクをしているか、どうかはわからないと言っていた。

ユキヤ君のほうは、イギリスから日本に入国の際、
成田にある指定のホテルの狭い部屋で
2週間隔離されていたと言う。
1日3色、お弁当がドアノブにかけられていて、
部屋にテレビはあるけれど、それと自分の携帯を
見る以外は、一歩も外出出来ず、
なんだか初めて留置所に入った気分だったらしい。

しかし、オーストラリアからのヨシロウちゃんのほうは、
自分の家まで、ハイヤーを使えば帰ることが出来た。
そのかわり、コンビニなどの買い物以外は
外出禁止で、2週間、日に3度、
電話がかかってきて、変化がないかを
問われるらしい。

要は、出る国に寄って、対応もまちまちだということだ。
ワクチンが半年以上で効果が落ちる話や
デルタ株、ミュー株の話を聞くにつけ、
まだまだ、先が長い気がして気が重い。
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2020年09月12日

海外からの帰国

古い友人でもあるオキヤスが、
久しぶりにシドニーから帰国した。
彼はあちらで25年ほど付き合っている
オーストラリア人のパートナーと
同性婚をしているけれど、
パートナーは今回なかなか日本に来ることが
難しいらしく、彼一人での帰国だった。

シドニーよりもメルボルンの感染者が多く、
欧米諸国と同じく、多くのレストランバー、
ジム、ショッピングモールなど
まだクローズをしていたりするようだ。

日本へ向かう時、
シドニーはそうでもなかったようだが、
やはり羽田では、そこそこ大変だったようだ。

空港からPCR検査をやる事務所に
直行して唾液の検査を受けたらしいが、
通常3時間ほど待つ検査結果が
彼が羽田に着いた便が早朝だったせいか、
30分で陰性だとわかったと言う。

とは言え、空港からは公共交通機関には乗れず、
ハイヤーを呼んで自宅に帰ったようだ。
それほど早く陰性だとわかったら、
もう交通機関は大丈夫かと思うと
そうではないらしい。不思議だ。

また、家の周りで飲食するのは
仕方がないけれど、それ以外は
2週間できるだけ出ないように、と言われ、
数日に一度、保健所からメールで
その日1日、どう過ごしたか、ということを
返信しなければならなかったらしい。

ただ、3ヶ月前、4ヶ月前に帰国した人から
聞いた内容よりは、少しずつ
楽にはなっているようだ。

Go To キャンペーンが東京が入るか
ということも月末まで微妙らしいけれど、
いずれにしても、国内はともかく
国外への移動は大変そうだ。。。

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2020年08月30日

日本在住の外国人の人たち

アイルランド人で、たまに来てくれるコリンが、
コロナ後、初めて来てくれた。

どうしていたのかと尋ねると
2丁目や他の地域のバーには
まったく出なかったようだ。

しかし、10人ほどの友人宅に
いつも、4、5人が集い、
ハウスパーティのようなことをしていたが
その際は、いつも検温をして、
中にはマスクをしながらの人もいたらしい。

コリンはほとんど外食はしていないけれど、
友達の外国人によると、
都内のレストランで、「外国人はちょっと
ごめんなさい」と断られたこともあるようだ。
あまり表面的には出ていないけれど、
あちこちでちょっとした差別があるのが
よくわかる。

アイルランドに帰りたいとは思ったけれど、
あちらは日本とは比較にならないほど
コロナ対応に関しては厳しく、
ロックダウンが続き、今の状態が
来年の夏まで続く、と言われているのだと言う。

もちろん、あちらでも若い人たちは
ある程度自由にしているようだが、
お酒を売る時間はもちろん、
レストランもバーも外で飲める場所だけ、
そして時間も限られているようだ。

これから寒い季節になると、
感染者もどんどん増え、
なおかつ外で飲食もできず、
そんな状態なら、日本にいるほうが
ずっと楽だ、コリンはそう言う。

とは言え、今、日本に住む彼がやっている
出会い系のSNSには
「今晩、空いていますか?」
「今日、やりませんか?」という連絡が
どんどん来るらしい。

とてもきちんとしている部分と、
そうでない部分。
それはアイルランドももちろんそうだが、
微妙に違うのが、とても不思議で面白い、
コリンはそう笑った。

とは言え、コリンがコロナ後、3人目の外国人だった。
それも日本に住んでいる人ばかり。
いつになれば前のように
外国人のお客さんたちと
ワイワイ飲むことが出来る日が来るのだろうか。

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2020年06月13日

パキスタンからの帰国

先週から来てくれるお客さんたちの中で
諸外国から帰国した人が少なからずいる。

一昨日、常連のシュウゴに
連れて来てもらったセイヤ君は、
仕事で8年ほどパキスタンに住んでいるようで
このコロナ騒ぎで3月に帰国した。

パキスタンと言うと、何年か前、
セネガルと共に、世界で最も
ゲイが住みにくい国として
公表されていたことを僕もよく聞いていた。

そのあたりをセイヤ君に聞いてみると、
確かにゲイバーはもちろん、ハッテン場も
含めて、ほぼない。

理由は、言うまでもなくイスラム教。
これはかつて同性愛が悪とされていた
キリスト教などと比較できないほど
許されない行為であり、
イランが同性愛者を死刑に
している、ということも有名だ。

少なくとも彼が知りうる限り、
自称ゲイ、とする人もほぼいない。

しかし、異性間の交流に対しても厳しいせいか、
男性同士の接触は多く、セイヤ君は
時に「え?全員、ゲイ?」と思うほどに
いやらしい雰囲気を感じることもあると。

そして、もしどうしてもそういう関係を
持ちたくなったら、それぞれが直接、問うらしい。
もちろん、それがトラブルにならない
ということは絶対にない、とは言い切れないが
かなり多くの頻度であるとも言う。

それは「同性愛行為、ではない。
ただの戯れなのだ」という暗黙の
共同認識なのだそうだ。

もちろん、そこで愛が芽生え、
共に生きていきたいと願う人も当然
いるだろうけれど、そこは闇の中らしい。

同性愛をイスラムが受け入れていく、というのは
この世の中から感染症がすべてなくなる、
と等しいほど難しいのかも知れない。

そんな話を聞きながら、日本がやっぱり良いと思うのか、
セイヤ君に聞くと、「いや。パキスタンで暮らし続けるのは
それほどイヤじゃない。」そう言う。

お酒が飲めず、ゲイの恋人と幸せに暮らせはしないけれど、
基本的には人はおおらかで非常に優しく、
特に親日家の人が多い。
政治的問題は数あれど、それでも日本の
多くの問題を垣間見ると、今、パキスタンで
暮らしているほうが幸せだと思うことのほうが多いらしい。

加えて、首都のカラチでさえ、驚くほど、大自然に
恵まれている。
降るような星空を見ながら、嗚呼、この国に
来て本当に良かった、そう思うのだそうだ。

人が求める本当の幸福って、一体なんだろう。

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2020年06月04日

パリからの帰国

去年来てくれたマツノ君が
2週間前にパリから帰国したジュン君を
連れて来てくれた。

ジュン君はあちらで生活をしているのだけれど、
このコロナの問題でさすがに
生活が大変になってしまい、
帰国を先月決めたようだ。
しかし、とにかく飛行機が飛ばない、
チケットが取れない、
その前に外にも出られない、と
あちらでは大変だったようだ。

ちょっと外出しただけで警察に尋問され、
日本円で1万5千円くらいの罰金を
取られる。
みんな、それなりに理由を伝えるけれど、
よほどのことがない限り、ほとんどの人が
取られてしまう。
だから、本当に散歩や買い物でさえ、
かなり気を使いながらだったようだ。

成田に到着して、すぐにPCR検査、
翌日に出た結果は陰性。
それでも海外からの人間は
2週間、成田にいなければならず、
その拘束期間が終わって
やっと東京に戻ることが出来たらしい。

パリも今頃は少しだけ変化が
ある、との話だけれど、それでも
あちらの生活に比べると、東京は天国ですよ。
ジュン君はそう言った。

確かに日本は感染者の割合いに比べると
亡くなった人は少ないようだし、
経済を回すために、非常事態宣言も
解除された。
今後、感染者が絶対増えないのか、は
誰にもわからない。

日本が諸外国に比べて天国なのか、どうかは
まさにこれからなのだと思う。


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2020年02月15日

国境や人種や性別も超えて

昨夜、スコットランドから
スコットランド人のストレート男性と
バングラデッシュ人のストレート女性の
36歳の夫婦が来てくれた。

ストレートなのに、
何故、うちの店を?と尋ねると
日本に来る前にスコットランドから
日本の禁煙バーを探すと、
最初に出て来たのが
うちのバーだったということ。
これには驚いた。

ゲイバーで検索して、うちの店が
出てくるのならまだわかるけれど、
禁煙バーなんて、山ほどあるだろうし、
増してスコットランドで検索して、
何故、うちの店が。。。
いずれにしても有難いことだ。

彼らにはゲイやビアンの
友達はたくさんいて、ロンドンなどで
プライド・パレードを歩いたこともあるし、
ゲイバーに行ったこともあるようだ。

スコットランドは、同性婚も出来るけれど、
イングランドと比べると
なかなか閉鎖的で、
ゲイバーも少ないと言う。

そして、彼らがいつも思うのは
自分たちはLGBTと同じだなあ、ということ。
それは、お互いに国籍が違うという理由で
結婚に至るまではとても大変だったらしい。

特にバングラデッシュは保守的で
宗教も肌の色も違うスコットランド人と
結婚する、というのは彼女の両親にとって
受け入れがたいことだったようだ。

そんな両親の猛反対を
押し切って結婚しようとした彼らだが、
スコットランド人の旦那が
あらゆることで頑張ってくれたおかげで
二人は結ばれたのだ、と彼女は
本当に幸せそうだった。

愛は、国境や宗教や人種、そして性差など
簡単に超えてしまう、だから素晴らしい
二人はそう言った。

僕も本当にそう思う。
どんどん色々なモノが許し合い、
入り混じっていけば、
面倒な問題の多くは解決するのに、と。

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2019年12月21日

ソウルからのお土産

一昨日、昨日と2日、続けてきてくれた
キム君はソウルからで、日本語が達者な
爽やかな好青年の33歳。

学生時代から日本に憧れていて、
日本にはもう何度も来ている。
うまく行けば来年には日本で働きたい、
キム君は、そう思っているようだ。

ただ、昨今の日本と韓国の問題で、
東京や大阪以外に飛ぶ便が
ものすごく少なくなってしまったことが
とても残念だと言う。
前は直行便で、日本の地方都市の
素晴らしさにすぐに
触れることが出来たのに、と。

そして、インスタグラムなどで
日本の写真を上げたりすると、
繋がってもいない人たちから
ものすごくバッシングを受けたりするらしい。

韓国の周りの友人たちや、
普通のソウル市民は、日本人や日本に関して
嫌悪感を表わす人は少ない、
キム君はそう言う。

ただ、メディアや一部の人たちが
非常に煽る傾向があると言う。
それは日本にも言えるかもしれないねと僕。

一昨日は一人だったけれど、
昨日は当日、SNSで知り合った
中国に住む台湾人と、
その友人と3人で来てくれて、
そこにうちのお客さんたちとも交流し、
ワイワイとしているのを見ると
少しホッとしたりする。

キム君は、韓国土産だと
大好きだというチョコパイを
みんなに食べさせてくれた。
彼はいつも、韓国の友人たちから
日本のプリッツやこんにゃくゼリーが
欲しいと言われて、いつも大量に
買って帰るのだそうだ。

そして最後に言っていたのは
「日本人のゲイの人は韓国人は
圧倒的にタチが多いと言うけれど、
そんな事はないです。
文化的にウケと言うと、女性的だと思われたり
蔑視されたりする文化
(これは昔の日本もそうだった)なので、
言わない傾向があるだけで、
たぶん普通にウケの人も多いと思います。」
だそうだ。ふうむ。

いずれにしても、これだけ近い国。
まだまだお互いの文化を知る必要がある、
そんなふうに思った。

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2019年11月15日

オスロから一時帰国

昨夜、初めて来てくれたケント君は26歳で
ノルウェーのオスロに住んでいる。

子供の頃から寒いところが大好きで、
大学の時に一度留学し、
卒業して、改めて大学院に入っていたようだ。

長い冬は、10月後半から4月前半まで続き、
その間は11時くらいに日が昇り、
15時過ぎると暗くなる。

他の北欧諸国と共に、自殺者も多く、
僕の兄も長くスウェーデンにいるけれど、
冬は東南アジアへと居を移したりしているが、
逆に夏のシーズンはすこぶる快適だと言う。


ケント君がゲイだと気がついたのも、
男性との初体験もすべてオスロ。
同性愛者はごくごく普通に一般庶民に
受け入れられ、子供や老人まで
きちんと存在だけでなく、友人、知人に
LGBTの誰かはいるそうだ。

税金は25%と高いけれど、医療費は無料。
彼も含めた海外からの学生も、
学費はすべて免除されているのが
非常にありがたいと言う。

大学院を卒業して、日本に戻るか、
オスロに留まるか、かなり悩むところで
あるらしい。

いつも思うことだけれど、
若い大切な時間を、
ありとあらゆることが違う
海外で暮らすという贅沢は
たぶん一生の宝物になると思う。
頑張って、素敵な体験を
どんどんしてほしいものだ。

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2019年10月29日

外国で会う同国人との距離感

昨日、ほぼ同じ時間に
ドイツのフランクフルトと
ハンブルクからふた組のカップルが
来てくれた。

ひと組はもう15年付き合っている二人で
同性婚もしている。

そしてもうひと組は出会って2年。
まだ若いから、結婚はもう少し先だ、と。

まあ、彼らの話はともかく、
たまたま、隣同士に座ったので
「あ、彼らもドイツかららしいですよ」と
伝えたが、ふ〜ん、そうですか、と
ほとんど挨拶もしない。

IMG_1519.jpg

僕に対しては、それぞれが
英語で色々なことを尋ねてくれたり、
フレンドリーに話すのに。

確かに僕も含めて、外国で
日本人とばったり会ったからと言って、
「やあやあ、どこからですか?」と
気楽に話す人はそれほど多くないだろう。
むしろ日本人を見たら避ける傾向に
あったりもうする。

しかし、昨日のように人から紹介されたりすると
僕ら日本人はとりあえず、会話はするだろう。

以前、オーストラリアのシドニーと
ブリスベンから来た人たちが同様に
遭遇したことがあり、
その際はひどく盛り上がっていたから
昨夜は、余計に不思議な感じがしたのかも知れない。

まあ、それは彼らがドイツ人だからなのか。
いや、そうではなく、たまたまそういう人たち
だったのかも知れない。

僕の親しい友人でも、
海外であれ、国内であれ、
まったく見知らぬ人に普通に話しかける、
というタイプだっているんだから。

ともあれ、国柄の性格の違いと共に、
個人間の距離感というのがあって
とても面白い、そう思った。

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2019年10月19日

コロンビア、スウェーデン、メキシコetc

コロンビアからのマリオは日本に来てから
ほぼ毎日、店には来てくれている。

まあ、その前に連日、僕が珍しく
都内を色々案内している、ということも
あるのだが。

ここ3日で行ったのは、原宿、渋谷、
銀座、築地、秋葉原、六本木、上野、浅草
そして新宿。

主要な街をほぼ駆け巡り、
映画館がない場所などは
こんなことでもないと
僕もなかなか行けないので
そういう意味で、僕自身も楽しい日々を過ごした。

古い建造物や、博物館、美術館もそうだけど、
やっぱり外国人の彼にとって、
ドンキ・ホーテやアニメートのような
日本ならでは、のオタク文化は
刺激的だったようだ。

さて、昨日、浅草から店へと
戻って来ると、今日、ストックホルムから
戻ってきたよ、というシュウゾウが来てくれていた。
彼は彼自身が贔屓にしているスウェーデンの
メーカーからの招待で、
あちらに行ってきたとのことだ。
当然のように寒いけれど、
釣りなどして楽しかったとのこと。

その横には、先月ずっとメキシコで
仕事に行っていたというキョウジが座っていて、
自分は何週間もいたけれど、
朝から晩まで仕事、仕事で、
まったく時間が取れなかったとのこと。

まあ、海外と日本の違いをそれぞれが
話しだして、盛り上がった金曜日の夜だった。

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2019年10月17日

コロンビアからの来客

僕は旅行に行くと、
よほどのことじゃない限りは
最近はbnb(いわゆる民泊)を使っていて、
それもゲイ用のモノで良い場所を探す。

この初夏にコロンビアに行った時に、
世話になったのがマリオだ。
とは言っても、彼はちょうど
旅行中で、一度も会うことはなかった。

彼とはSNSでやり取りをしていて、
ボゴタに着いた時も、彼の家までの車を
ちゃんと手配してくれたり
旅行中も、常に「何か困ったことはないか」と
尋ねてくれたりもした。

ボゴタは想像よりも、肌寒く、
薄着なモノしか持っていなかった僕は
彼のジャケットなどを借りたりもした。

そんなマリオが、僕が帰国後、
日本に来たいけれど、その時には
会えるかと言うので、もちろん大丈夫だと
返事をしていた。

実は先週、日本に到着して、
京都に行く予定だったのが、
あの台風で一昨日まで韓国に滞在。
そして、昨日、東京で合流した。

原宿から渋谷へ。
あまり時間がない中、
彼は渋谷のスクランブル交差点で
他の外国人同様、はしゃいでいた。

SNSでは知っていたモノの、
実際会うと、それはハンサムで
非常に誠実だった。

IMG_1398.jpg

夜には店に来てくれて、
日本酒を飲み、
お客さんたちには
とてもフレンドリーに接してくれた。

コロンビアでは同性婚が認められていて、
以前、結婚をしたけれど、その彼とは別れ、
今の新しい彼と仲良くしているようで
あらゆるところで、
電話で連絡をし、仲が良いところを
見せつけられた。

いずれにしても、海外に行くたびに
色々な世話になって助かっているので、
僕も空いている昼間くらいは
出来るだけのことがしたいと思っている。

マリオにとって、東京が
少しでも刺激的で、素敵な街に
映ると良いのだけれど。。。

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2019年08月12日

中国からの一時帰国

中国に行って7年のキミオが、
夏休みを利用して帰国し、
店に来てくれた。

彼がうちの店に来てくれたのがもう9年くらい前。
その頃、キミオはまだ25歳くらいで、
ゲイ生活はまったくしておらず、
地方都市から来た特有の
田舎っぽさにイケメン具合が微妙に重なって
なかなか人気者だったりした。

そんな自覚がなく、そして何も経験もしないまま、
彼は仕事の都合で中国のシンセンに行った。

そして驚くなかれ、そこで知り合った
彼より年下の中国人と付き合い始め、
もう6年が経過すると言う。

一度、彼を連れて帰国した時に
店に寄ってくれたが、
ちょっとだけ大人びたキミオを見て
そうか、人というのは
こんなふうに成長していくんだなあ、
そう思った。

この7年間、キミオ自身だけではなく、
中国、そしてシンセンもとても変わったと言う。
それこそ、多くの地方出身者が多いけれど、
街はどんどん未来都市化していく。

現金で色々なモノを買っていたのが、
今や90%以上が、QRコードも含んだ
キャッシュレス決済。

高級店もどんどん出来、以前はまったく
列に並ぶことをせず、
待つことをしない中国人が
並んで待つようになった。

トイレにもウォシュレットが
付いているところもあり、
日本ほどじゃないにしても、
ずいぶん綺麗だそうだ。

一番頭を悩ませるネット環境は、
外国人観光客がVPNを通してしか、
繋がらず、そのVPNも、中国政府が
どんどん遮断し、新しいVPNが出来、
といういたちごっこらしい。

そんな不便さも便利さもすべて受け入れ、
キミオは、ずっとシンセンに移住するのも
それほど悪くない、そう思っているそうだ。

彼を見ていると、本当にうちの店を
オープンしたこの長い時間、
色々なことが変化しているのだ、
と考えずにはいられないなあ、そう思う。

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2019年08月10日

世界各国のゲイのセックス事情

昨日、ネット経由で初めて店に来てくれた
イギリスのウェールズ出身、ドバイに住む
ピーターさんはまだ30代。

彼は仕事やプライベートで全世界を回っていて、
60カ国ほどに行ったと言う。

彼が最も好きな南アフリカの
ケープタウンは、とてもリラックス出来、
素晴らしい場所だったらしく、
是非、一度行くべき、と勧めてくれたりする。

各地で知り合った人と関係を持つことも多く、
人種、国によって、結構違いがあることが
面白いと言っていたので
各国のゲイのセックス事情を色々聞いてみた。


ケープタウンを含む、アフリカ系の人たちは
ペニスの大きさはもちろん、
性的にはものすごくアグレッシブ。
いわゆるセックス好きだし、
男女の間ではレイプ犯罪も多く、
ゲイの間でもオープンリレーションシップ、
複数などは当たり前だったりしていたと言う。

インドでは、とにかくトップのタチが多く、
すぐに入れさせろと言う人ばかりだったようだ。
自分は受けられないというと
怒り出す人もいるようで、
ピーターにとっては良い思い出ではないらしい。

ドイツではスポーツ感覚で、大らか。
身体を鍛えているマッチョも多く、
セックスをエンジョイする傾向が強い。
アクティブであり、セックスに
罪悪感を持つ感じがまったくなく感じたと言う。

逆にイタリアでは、クリスチャンの国のせいなのか、
うしろめたさのようなモノを感じるけれど、
そのせいか、前戯もたっぷりと
濃厚な時間を持ったと言う。

身長があまりにも高く、
ペニスも長いスウェーデン人の
話も面白かった。
包茎か、そうでないかを重要視する
ヨーロッパ系(いわゆるUncutファンが
かなり多くいたらしい)に比べると、
イスラム圏は多く知られているように
割礼をしているのが9割以上。
韓国人も包茎手術をしている人が多いようだ。

まだ行ったことがないロシア人に
興味がある、とピーターさんは言っていた。

本当に世界は広い。

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2019年06月02日

ヘイトについて

昨夜、ネットで調べて来てくれたのが
韓国からのスンウ君、35歳。
彼は日本には仕事やプライベートも兼ねて
8回ほど来ていると言う。

本当に日本が好きで、特に安室や
平井堅はすべてアルバムを持っている
というほどのファンらしい。

また、日本の映画も結構色々観ていて
最近では「万引き家族」「シン・ゴジラ」
宮崎アニメはほとんど観ているらしい。

スンウ君、日本語を少しだけ勉強したけれど、
何となく話していることは理解できても
自分から流暢には話せない。

街で片言の日本語で道を聞いたり、
英語でモノを尋ねたりすると
多くの日本人は優しく
やり取りをしてくれる。

そんな中、昨日、うちの店の
前に行ったゲイバーで、
一人の男性が「俺、韓国人、すごく苦手。
出来るだけ、関わりたくない」
とマスターに話しているのを
耳にして、ちょっと悲しくなったと言う。

話していた彼が、スンウ君自身が
韓国人だとわかって
言ったワケではないだろう。
それもスンウ君はわかっている。

そして、もちろん、そういう経験は
初めてではないけれど、
差別を受けることも多いゲイの人から
そういう言葉を聞くことが
ショックだったらしい。

差別やヘイト、というのは
ゲイだから、マイノリティだから
絶対しない、ということはない、そう思う。

ゲイの中にもホモフォビアがたくさんいるし
(ゲイだけど自分も含めてゲイ嫌い)、
中には自分は差別されたくないけれど、
嫌いなモノは嫌い、と言っている人も
結構いるのだろう。

スンウ君は言う。
「僕の周りにはいないけれど、
もちろん韓国にも日本人嫌い、苦手
という人はいっぱいいると思います。
でも、各々の国の政策などは
受け入れられないけれど、
その国の人たちを嫌う、というのは
僕にはあまり理解できないです。」

僕もまったくその通りだと思った。

IMG_9196.jpeg

うちの店には諸外国から色々な人が
来てくれたりするし、コミュニケーションが
うまく取れないことだって稀にある。

それでも、それぞれの思いやりや
優しさで、色々な気持ちを
伝えあったり出来るものだ。

人の好き嫌いを、他人が
どうこう言うことじゃないし、
誰も制止することなど出来ない。

ただ、ちょっとばかりの愛情と
人へのリスペクトの念があれば、
もう少し変わるんじゃないかと思ったりする。

スンウ君の話を聞いたことで
世の中から少しでも嫌悪感や
ヘイトがなくなることを
さらに強く願う気持ちになった。

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