CSで、僕が非常に影響を受けた1983年のテレビドラマ
「早春スケッチブック」が再放送だれた。
これは、ここでも紹介した80年代の名ドラマ
「岸辺のアルバム」の脚本を書き、
ゲイ映画「異邦人たち」の原作を書いた
山田太一の傑作ドラマだ。
「岸辺〜」とその後の「ふぞろいの林檎たち」の
ちょうど中間の頃に書かれていた。
彼は当時、向田邦子や倉本聰と並ぶ
高い評価を得た脚本家だけど、
今の若い人はほとんど知らないだろう
今の若い人はほとんど知らないだろう
多くの当時の俳優、女優が、山田氏の
「人間の生き方」についてもがき、語る
熱い台詞に全編、彩られている。
話は、過去に大恋愛をしたツッパリの
美人だった岩下志麻が、今では
信用金庫に勤める河原崎長一郎扮する夫と、
鶴見辰吾扮する高校生の息子、
二階堂千寿扮する妹と穏やかに暮らしている。
そこに息子の実の父親、つまり岩下志麻の前の男
である山崎努が瀕死の状態であることがわかる。
穏やかな家族とそれを脅かすのように
登場する妻の昔の男。
しかし、息子や今の夫の実の娘である
妹でさえ、その男にどんどん惹かれていく。
過去、多くの非日常的な人間たちを
カメラに収めていた写真家だった山崎努が発する
「いかに人は生をまっとうし、いかに死んでいくか」を、
山田太一独特の方法で描き出し、今さらながら
見事な台詞が連なっていく。
特に、小市民のありきたりな生活を
送る家族に「てめえら、それでいいのか。
それが本当にやりたかった生き方かと
山崎努は吠え続けるのだ。
改めて、こうして観てみると、さすがに緩いドラマ展開と、
いささか説教くさいとも思えるのが、
確かに40年以上前のモノだと思う。
改めて素晴らしいドラマだった。
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