2019年07月09日

NY最終日 オフ・ブロードウェイ "Dog Man : The Musical"、「屋根の上のバイオリン弾き」

長い旅行も終わり、このブログをアップする頃は
ちょうど日本に到着する頃。
(飛行機機内で書いています)
留守を守ってくれたスタッフと、
留守中にいらしてくれたお客様に感謝します。


さて、最終日ということで、昼間に急いで
" ART AFTER STONEWALL"展のもう一箇所、
70年代のほうをやっているSOHOにある
公称Leslie-Lohman Museumに行く。

先日観た80年代以降のモノよりも、
さらに挑発的だったり、
時代のせいかサイケデリックな感じが
あり、これまた見応えがあった。

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多くの美術館と同じく、写真は自由なのだが
「撮る時に、音はMuteにしてください」と。
live photoだと音がまだ小さいけれど、
あの動きがある写真の上がりが苦手で、
本当にこのシャッター音、なんとか
してほしい、そう思った。

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さて、この日の昼間、実は何も入れておらず、
オフでやっていて評判が良い" In the Green"
映画にもなっている「リリィ、はちみつの秘密」を
観ようとしたが、両方とも完売。

そして、とっても悩んだのが「マイ・フェア・レディ」が
この日が最終日で、チェックすると、まだチケットが
少しある!!!
それも、去年の主演から僕が好きなローラ・ベナンティに
変わっているのも、観たい理由だったが、
いかんせん、それが15時から3時間。
このあと、観る予定のイディッシュ語版
「屋根の上のバイオリン弾き」が
始まるのが何と18時。
「マイ・フェア〜」をやっている
リンカーンセンターからいくら
急いで動いても15分はかかる。
増して、最終公演とあったら、
すごく盛り上がるだろう。


そんなワケで泣く泣く諦め
(まあ、去年、二度も観たから良いと言えば良いのだが)
僕が敬愛するミュージカル評論家のミソッパ氏オススメの
"Dog Man:the Musical"に行くことにした。

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ドッグマン、僕は知らなかったけれど、
世界的にベストセラーになっているコミックが原作らしく、
「ファミリー・サマー・シアター」と呼ばれるだけあって
子供向けだし、日曜日だったので多くの子供たちで
劇場は溢れかえっていた。

NYでいつも凄いなあと思うのは、
劇場に入って大騒ぎしている子供たちが
舞台が始まると、まったく静かに集中して観ること。
と同時に、オフで、子供向け、とは言いながらも、
いかにしっかりと作られてて、
子供目線ではない、ということだ。

要は、日本のように「子供は子供らしく」という扱いをせず、
大人たちが自分たちの目線で、教育する、
舞台芸術もその上に成り立っているから
非常に大人っぽく、また出来も良いんだろう。

話は犬の頭脳と警察官の身体になってしまった
ドッグマンが、良い男の子になるために、
あらゆるおかしな犯罪と戦うという流れ。

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セットも、コミックを元にしたモノで
手作り感満載だけれど、安っぽくないのがこれまた素敵だった。


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さて、夜の「屋根の上のバイオリン弾き」。

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イディッシュ語版というのは、ウィキペディアによると
東ヨーロッパでユダヤ人の間で使われていた言語らしく、
今では全世界で300万人くらいの
人たちが使っているらしい。

さて、そんなイディッシュ語。
キャストはユダヤ系の役者たちによって
演じられているものの、実はイディッシュ語を
使える人たちは26人中、3人だけで
残りの23人はひと月間で、
イディッシュ語を学んだと言う。

そんなワケで舞台両脇には、
英語とロシア語(そもそもこの芝居の舞台が
ロシアのアナテフカという村だったため)の
字幕が付くから、英語で歌ったりされるよりは
僕にとってはわかりやすかったりする。

とは言っても「屋根の上〜」の舞台は
もう何度も観ているので、シーン、シーンを
かなりしっかりと理解は出来ているのだけれど。

オフで26人も出演、それもStudio 42は
初めて入ったけれど、かなり大きな劇場だ。

とても嬉しかったのは、「ユーリンタウン」や
「ヘアー・スプレイ」
テレビドラマの「フュード」の家政婦など
やっていたジャッキー・ホフマンおばさんが
マッチメイカー仲人役のイェンテをやっていたこと。

この役はかなり年寄りという役だけれど、
本人のプロフィール見てみたら、僕よりも若かった。
それなりにショック(笑)

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ああ、色々書いているとまた長くなってしまうけれど、
この「屋根の上〜」の素晴らしさは、
伝統は守っていかなければならないが、
それでも時代の変化をきちんと
受け入れていかなければならない、
という主題であることだ。

伝統に縛られ、それを守っていこうとする
ユダヤ人のテヴィエが、
仲人を通さずに次々と自由に恋愛を
して飛び立っていく娘たちを
いかに許していくか、という主題と
自分たちの祖先が守り、育ってきた村を
ロシア政府から追い出されてしまうという現実。

3年前に観たリバイバルの演出は
美術セット共に、感銘を受けたけれど、
今回の簡素でシンプルなりに
胸を打つ演出をしたのが、
なんと映画「キャバレー」や
舞台「シカゴ」に出演していたジョエル・グレイ!

もちろん、オリジナルのジェローム・ロビンスの
振り付けは健在で、結婚式後のワインを
帽子の上に乗せて踊るダンスは、拍手喝采だった。

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ただ、最も残念だったのが、主役のテヴィエ役が
アンダースタディ(つまり代役)だったこと。
ちょっと若い、というだけではなく、
頑張って「テヴィエ像」を作っている感が
どうしても否めなかった。

しかし、最後の晩にたっぷり3時間!堪能した。


全部で18本。仕事のように頑張った(笑)
さあ、本来の仕事、頑張らないと。

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2019年07月08日

オフ・ブロードウェイ・ミュージカル " A Strange Loop"、オンでの「オクラホマ!」

NYに住む舞台好きの知り合いが是非に、と
教えてくれたのがオフのゲイ作品
"A Strange Loop"を
昨日のマチネで観た。

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さすがにかなりチケット取るのは大変だったけれど、
こちらでは毎日座席表を見てクリックすると
突然、キャンセルが出たりするので
それで取れて、行ってきた。

これはもうすぐ26歳になる、という
ミュージカルのライターを
目指している青年アッシャーが主人公。
彼いわく「自分は黒人で、ゲイで、デブで、醜くて、
ウケで、フェミニンで」とネガティブ要素に
悩まされている。

彼をとりまく、色々な人たち
(彼も含めて7人のアフリカ系の人たちが
様々な人間を演じる)が、
どんどん彼を追い詰め、苦しめるかとも
思えながらも、逆に彼に勇気を持つ結果に結びつく。

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それにしても、「ゲイ」、そして「アーティスト」
というアイデンティティの追求が
随所に見えていて本当に見応えがある。

楽曲が特に印象に残るモノがあるかと言うと
そうでもないけれど、ダンスなどは
オフだとは思えないほど、巧みで
マッチョな男も惜しげも無く
筋肉を見せ付けたりする。

可笑しかったのは、
グラインダー(ゲイの出会い系)を
ステージ上で見せる。
アッシャーのうしろに、
蛍光色の枠で囲まれた扉が
いくつも。そこが出会い系サイトのひとりひとりとなり、
アピールしながら、アッシャーとチャットする。
もちろん、アッシャーは断られたりするのだ。

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また、エロマッサージを彼が受ける時に
マッチョなマッサージ師がpoppers
(日本では禁止となったラッシュ)を
吸っていいか?と聞くシーンがある。
多くのストレートのお客さんは
グラインダーや、ラッシュを
どれくらい理解しているんだろう。
まあ、NYだからあり、ありなんだろう。

そんないかにもゲイ、斬新なシークエンスを
織り交ぜながら、彼のコンプレックスは
どう克服されていくのか。
ゲイとは、芸術とは、あらゆる問題に向き合いながら、
舞台は感動的な幕切れとなる。

オフでも、本当に素晴らしい舞台というのは
山ほどあるのだ、と改めて思った。


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長くなるけれど、昨日の夜観たのが
「オクラホマ!」だった。

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これは75年も前に作られた
「サウンド・オブ・ミュージック」や
「王様と私」などのロジャース&ハマースタインの
名作の一本。
すごく簡単に言ってしまうと、
アメリカ西部のある街の三角関係を描いた話。
簡単過ぎるけれど、長くなるので、筋は割愛(笑)

いやあ、これは噂にたがわぬ傑作。
今まで観た映画版、そしてトレヴァー・ナンが演出した
ヒュー・ジャックマン主演(これはテレビ放映で観た)や
そのままブロードウェイに入ったバージョンなどとは
まったく違う。

四方から囲まれるサークル・イン・ザ・スクエア劇場で
煌々と客電も落ちないまま、いつまでこの明るい状態が
続くのか、と思うくらいに演劇は始まる。
そう、ほとんど客席は本が読めるほど明るく、
舞台になる部分にも横一列、向かい合わせに
客席があり、その前に置かれた
テーブルを演出で使われたりする。

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また、眩しいほど明るかった劇場が
ほぼ真っ暗闇になるくらいの暗さとなり、
声だけ、という演出になったり、
暗視カメラでキャストをバックスクリーンに
映し出される。

常に舞台上にキャストと共にいる
演奏家たちのフォーク調のアレンジも
今までのどの「オクラホマ!」とも
まったく違っていてこれまた斬新だ。

割愛したものの、ちょっと流れに
触れておくと、主人公のカウボーイ、カーリーの
敵役、ジャドはそもそも
暗く重く不気味で凶暴な存在。
しかし、今回は、そこにいじめられっ子のような、
不安定でデリケート、そしてあまりに悲しい
キャラクターとして描かれるのが
非常に興味深く観ることが出来た。

また、2部で、一人っきりで荒々しい馬のように
舞台全体を激しくダンスする女性ダンサーの
振り付けも見ものだ。

トニー賞で助演女優賞を見事にとった
最初から最後まで車椅子で歌い、踊った(!)
アリ・ストローカーの演技も本当に素晴らしかった。

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今回、観た中で、「ムーラン・ルージュ」
「キス・ミー・ケイト」と共に強く印象に残り、
誰にも勧めたい一作となった。

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2019年07月06日

ブロードウェイ・ミュージカル「ビートルジュース」

1日1本のアップだと有難い!
昨日観たのは、これまた映画から
舞台化された「ビートルジュース」!

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ティム・バートン監督ファンの間でも
結構評価が高いこの映画。
個人的にはしっくり来なかったが・・・
しかし、舞台はものすごく良く出来ていて
これまたビックリ。

話は、ほぼ映画と同様、
交通事故で死んだカップルが
幽霊となり、自分たちが住んでいた
家に新しく引っ越してきた三人家族。
彼らを追い出したい二人は
悪魔払いモンスター「ビートルジュース」と遭遇し、
破茶滅茶な展開となる。

舞台は葬式から始まるのだが、
雨降る中、そのデザインは
ティム・バートンカラー一色。
このバートン色は全編に渡り、
とにかく驚く仕掛けが盛り沢山、
これでもかと出てくるマジックと
切り替わりの多い舞台装置。
俳優と人形の使い分け。

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ビートルジュースは、映画では
中盤から登場するが、
舞台は最初から語り部となり、
家族の一人娘リディアと共に
ほぼ全編、舞台を走り回る。

そして最初から最後まで爆笑の連続。
特に映画でも注目された
「バナナボート」が流れる
パーティのシーンは多くの幽霊も登場し、
ド派手なダンスで最高潮に盛り上げていく。

このビートルジュースを演じる
アレックス・ブライトマンは
この劇場でつい去年までやっていた
「スクール・オブ・ロック」のクレイジー教師も
演じていて、その激しいアクトに
観客は酔いしれる。
もちろん、リディア役のソフィア・アン・カルーソも
17歳という年齢は信じられないほどうまい

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前日の「ムーラン・ルージュ」もそうだったけれど、
どれだけお金をかけるのだ!と
衝撃的なステージとなっていて、
チケット代が上がるのも、
いたしかたない、そう思ってしまう。


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2019年07月05日

ブロードウェイ・ミュージカル"Be More Chill"そして「ムーラン・ルージュ」

昨日は、朝からグッゲンハイム美術館
「メイプル・ソープ展」を。

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そしてホイットニー美術館で新作を楽しむ。

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そして、水曜日だったから、マチネがあり
ニューヨーカーが熱狂しているという
"Be More Chill"を観に行った。

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劇場に入ると確かに雰囲気が他と違う。
始まる前から異様な熱気。

主役は学校でちょっとイジメを
受けたりしている高校生。
彼はなんと日本製のサイエンス・ドラッグを
手に入れることによって、
大きく自身に変化をもたらし、
ヒーロー然となっていく、
というコメディ。

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出演者が登場するたびに、凄い拍手や
シュプレヒコール。
リピーターが凄く多いということだろうし、
確かに(会話で理解できない部分も
多くあるものの)とても笑えるし、楽しい。
そして何と行っても、エレクトロ・ポップな曲が
とても耳に馴染み、これまたエンジョイ出来る。

主演のウィル・ローランドは、あのヒット作
「ディア・エヴァン・ハンセン」に
主人公の親友役だった男。

そして、彼を超えるほどのど迫力の名演で
ヒロインを演じたステファニー・シューが
(とても美人とは言えないけれど)
歌うたびに観客のあちこちから指笛まで。

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こういう舞台や、去年観た「ミーン・ガールズ」
そして先日観た「ザ・プロム」などは
まさに今のミュージカル、と言える。
舞台が時代をきちんと追いかけている
というのがブロードウェイの未来は
まだまだ明るいと感じさせてくれた。



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さて、さて、夜はまだオープン前のプレビュー中の
「ムーラン・ルージュ」。

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評判もまだ耳にしていなかったし、
正直、あの映画は音楽はともかく、
あまりにカットが多すぎ、
まるでミュージック・クリップを観ているようで、
僕的にはダメだった。

しかし。
いやあ、この舞台は凄かった。

オープン前から、映画同様、ハート型で
囲まれた豪華絢爛な舞台装置に圧倒される。
そこにはダンサーやら、出演者が歩き、
舞台自体がパリのムーラン・ルージュに
見立てられているのだ。

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Studio 54でやっていた
「キャバレー」のような雰囲気を
さらに豪華バージョンにした感じだ。
オーケストラの前から4列ほどは
テーブル使用となっている。

ただ、センターステージが張り出していて
そこで役者が芝居をしたりするため、
このテーブル席はうしろを見たり
しなければならない。

話は、ほぼ映画と同じで、
作家志望(舞台では作詞作曲家)の
若く貧しいクリスチャンと
大富豪のウースターが
キャバレーの歌姫サティーンを
取り合うという話。

クリスチャン役は、「ネクスト・トゥー・ノーマル」や
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に出ていた
アーロン・トヴェイト。
そして、サティーンは、8年前の
「ウエスト・サイド物語」のリバイバルで
アニタでトニー賞をとったカレン・オリヴォ。
僕が大好きだったのは、映画でも道化役となり、
この舞台では語り部のような役割でもある
劇場支配人のジドラー役のダニー・バースタイン。
この人は「フォーリーズ」も良かったけれど、
「屋根の上のバイオリン弾き」が
本当に素晴らしかった。

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この舞台の主役は俳優だけではなく、
映画同様、ありとあらゆるヒット曲の
マッシュアップで成り立っているところ。
もう15年以上経っている今となっては、
多くの新しい曲も入っていて、
その曲が歌われるたびに
観客は大騒ぎだ。

興味がある人は、以下のアメリカ版ウィキベディアに
楽曲がズラリと並んでいるので見てもらいたい。
その選曲は、アメリカン・ポップスが好きな人であれば
(一部、イギリスや他国のヒット曲もあるけれど)
いずれにしても喜ばしい。


ともあれ、ここで空中ブランコあり、
あらゆるところで火花は飛ぶわ、
紙吹雪は舞うわ、どこまで凝っているのだ、
と子供から大人まで、
十二分に目を楽しませる第一部。

舞台のリハーサルシーンから始まる第二部は、
レディ・ガガのエロチックなダンスで盛り上げる。
そして、後半のロマンチックなシーンでは
客席の恋人同士は、男女もゲイも、
肩を寄せ合い、ラストではあちこちで
すすり泣く声がする、そんなアダルトな構成だ。


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とにかく、あまりにもエンターテインメントに溢れた
見事な舞台だった。
これは、なかなかチケットは取れなくなるだろうし、
大ヒット、間違いないと思う。
これからNY行きを考えていて、
新しいミュージカルを何か、と思う人は
是が非ともこれでしょう。

はあ、とても長く書きすぎてしまった。
ほとんどの人が全部読まないだろう。


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2019年07月04日

メトロポリタン美術館”CAMP : Notes on Fashion"、ブロードウェイ・ミュージカル「プリティ・ウーマン」

昨日は、プライド・パレードで来た人たちが
絶賛していたメトロポリタン美術館の
「ファッションについてのノート
/キャンプ展」を観に行った。

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「キャンプ」という言葉は、ウィキベディアを
読んでもらうとわかるように、
大げさに誇張した振る舞いや、
ものすごく装飾の多い
ケバケバしいファッション、
総じてゲイが好むようなモノのことを言う。

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ここには、17世紀から現代までの
250以上もの奇抜なファッションを見せながら、
キャンプカルチャーや、
そのポーズの取り方(笑)、
デザイナーの在り方、
そして文化的アイコンがいかに
僕たちの性的嗜好に何を投げかけたか、
ということが表現されている。

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プライド・ウィークにふさわしく、
多くのゲイや女性たちが詰め掛けていた。
これを観ながら、日本も歌舞伎も含め、
キャンピーなモノはいくらでもある。
あらゆる企業(芸能も含めて)が協力し、
こういう展覧会が、国立美術館などで
開催される日が来れば良いのに。
そう思った。

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さて、夜は「プリティ・ウーマン」のミュージカル化を
観に行った。

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30年前の映画を今さら舞台化。
ロスに仕事で来た大金持ちの資本家が
街角でコールガールに出会って、
恋に落ちるという話。

これが、もう、映画、そのまんま。
主演のサマンサ・バークスは
映画の「レ・ミゼラブル」でエポニーヌをやり
多くの涙を誘った人で、歌はうまいけれど
男を狂わせるほど美人かと言うと
そうでもなかったりする(笑)。

片や、相手役、つまり映画ではリチャード・ギアが
演じた若き大富豪エドワードを演じた
アンディー・カールは
前回「恋はデ・ジャ・ヴ」
"Groundhog Day"が、本当に素晴らしかった俳優で、
「ロッキー」のミュージカル版では
その大きな胸板を露わに歌っていた(笑)

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しかし、この舞台で致命的だなあと思ったのは、
ストーリーをなぞるだけで、
あらゆるシーンで工夫が見えないこと。

映画でも有名なオペラを観るシーンがあるけれど、
あのあたり、舞台装置もかなりうまく作られていて
クライマックスに、そのアリアを歌う歌手が
登場したりという部分もあるのに、
それが生かされていない。

少なくとも、オペラのシーンを現実と
重ね合わせるような夢のような場面を
作るだけで、十分違ったのでは、と思ってしまった。

観た中では珍しく、
僕にとっては、ちょっと残念な舞台だった。
まあ、アンディ・カールを
観ることが出来ただけで良いか(笑)

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2019年07月03日

ブロードウェイ・ミュージカル「シェール・ショウ」

「シェール・ショウ」を観た。

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たぶん、ゲイ・アイコンの一人でもある
シェールのこのショウが、ブロードウェイで
オープンしたのは去年の暮れ。

シェールの人気って、
日本ではそれほどでもないのかも知れない。
僕らの世代は、映画『月の輝く夜に』が
大好きだという人は多いけれど。
映画「バーレスク」や
「マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー」などで
彼女は目一杯フィーチャーされていた。
それで、若い人たちも知っている人は
知っているかもしれない。
いずれにしても、会場に来ると、
その盛り上がりでなるほど、アメリカではこれほど
熱狂的な人気があることがわかる。

さすがに半年以上経っているので、
キャストに変化があるかと思ったけれど、
主演の一人、ステファニー・J・ブロックが
トニー賞の最優秀主演女優をとったからか
全員オリジナルだったのは嬉しい。

一昨年観たドナ・サマーの伝記的ミュージカル
"Summer"も、そうだったけれど、
3人の女性が年代別のシェールを演じる。

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ただ、"Summer"と違うのは、
年代順に交代していくのではなく、
多くのシーンで3人全員が登場し、その時折の
問題や自分の決断を語り合うという
不思議な演出。

ソニーとの出会いと
ソニー&シェール結成とヒット曲の連打。
そして結婚生活。

二人の関係がギャラの問題などで
ギクシャクする。
また、愛する母親が原住民(チェロキー族)の
血筋だということで差別を受けたことを
語りながらも、派手なショウで繋いでいく。

この舞台で、何と言っても凄いのは
その豪華な衣装の数々。

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今年のトニー賞衣装賞を「ハデス・タウン」を抑え、
この作品が受賞したのは十分理解出来る。

100着近いと思われる衣装が
これでもかと出てくるのは鳥肌ものだ。
そもそもシェールや多くの有名人の
衣装を担当したファッション・デザイナー
ボブ・マッキー(なんと80歳!)の手によるもの。

この素晴らしい衣装を見ることが出来ただけでも
「シェール・ショウ」を観て良かったし、
とても幸せな気持ちになることが出来た。


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2019年06月30日

WORKING 、そしてヒュー・ジャックマン ショウ

昨日、コロンビア、夜出発、
NYには朝の5時半到着という便で戻ってきた。
さすがに疲れていて、旅行前半の洗濯をして、
昼寝をしてから、夜のショウに駆けつけた。

NYに戻った初日の公演の"WORKING: A MUSICAL"

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通常のブロードウェイ公演じゃなくて、
いわゆる「アンコール・シリーズ」という
ニューヨーク・シティ・センターで
期間限定で行われる古い作品の
コンサート形式のライブ。

ライブと言っても、ダンスあり、
たっぷり演出ありで、作品を掘り下げる。
「シカゴ」の今のリバイバル版は、
この「アンコール・シリーズ」から生まれた
珍しいタイプのリバイバルだ。

さて、今回の「WORKING」は
なんと1977年に、「ピピン」や
「ウィキッド」の作曲家スティーヴン・シュワルツが書き、
2012年に今をときめく「ハミルトン」の
リン・マニュエル・ミランダが曲を追加したモノ。

出演者が、なんと「恋愛小説家」など映画でも
お馴染みのヘレン・ハント!

そして「ハミルトン」の主演二人、
クリストファー・ジャクソン、ジャヴィエ・ムニョス
「オン・ユア・フィート」でグロリア・エステファンを
演じたアンドレア・バーンズ、
「ウィキッド」や「タイタニック」でトニー賞に
ノミネートされたデヴィッド・ギャリソンなど豪華キャスト。

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物語は、ありとあらゆる労働者、
ウェイトレスや、駐車場の管理人、石工、消防士、
主婦、製粉工場労働者、などの
喜怒哀楽を「コーラスライン」のように綴る。
しかし、今回はこの劇場
ニューヨーク・シティ・センターで働く
3組の親子の話になっていて、
それぞれが微妙な繋がりを見せていて
これも面白かった。

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そう、群像劇としては、
去年観た"Come From Away"にも似ている。
インターミッションなしの1時間半は
あっという間だった。


このステージのあと、金曜日の夜は
今年の冬からNYに住みだしたチムや、
お客さんである2人も加えて4人で楽しい時間を過ごした。

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さて、日が変わって今日は3本も観たので
毎日1本ずつ書いていったら、とても間に合わないので
今日はあと1本追加。
明日、パレードだし、眠いけれど、
頑張ろう(なんのために?笑)

今日の昼間は、マディソン・スクエア・ガーデンでの
ヒュー・ジャックマンのコンサート。

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これはもうずいぶん前に発売日に抑えていたので
すこぶる良い席で驚いた。
転売サイトなら、10万円くらいで売れたかも。

ジャックマンのショウは、もう5年ほど前に
ブロードウェイで観た。
その時の歌やダンスも含めた
彼の高水準のパフォーマンスには興奮したけれど、
今回は場所が場所だけに、お金もかかっている。

歌もさることながら、タップやダンスは
とても50歳とは思えなかった。

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セットリストは、やはり
「グレイテスト・ショーマン」からが多かったけれど、
オーストラリアで舞台デビューした
「美女と野獣」のガストンや、
「ボーイ・フロム・オズ」の
ピーター・アレンの腰振りダンス、
そして「レ・ミゼラブル」の3曲には泣かされた。

ゲイプライドにも言及し、"Over the Rainbow"は、
ハワイアンのイスラエル・カマカウィオ・オレのバージョン。

個人的に最も嬉しかったのが、彼が一度だけ
出演したと言うカーネギー・ホールの
「回転木馬」のコンサート
(なんとこれは僕も観ることが出来た!)
からの"Soliloquy"独白。
これを聴くことが出来ただけで
今回のライブに来ることが出来て本当に良かった。

ちなみにゲストは、キアラ・セトルで
もちろん"This is me"だった。

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2019年06月22日

ブロードウェイ・ミュージカル「ハデスタウン」

さて、ボゴタ一日目は、朝から動き回ったけれど、
その話は明日のブログで。

今日は、今年のトニー賞、9部門も受賞した
「ハデスタウン」”Hadestown”を観た話。

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これ、どう聞いても発音的に
「ヘイディスタウン」なんだろうけれど、
オルフェウス神話に出てくるHADESが
日本では「ハデス」と訳されているので
個人的にはとても気持ち悪いけれど、
とりあえず「ハデスタウン」という事に。


舞台は、そのオルフェウス神話を元に、
20世紀のどこか、不思議な時代空間で
シンプルな話を、ジャズ、フォークを
交えた楽曲で見せていく。

それにしても、この圧倒的なまでに
支持されているのは、どうしてだろう。

オフで評判になり、ロンドンへ渡って、
ブロードウェイに入ったということで
ブラッシュアップされて
かなり大掛かりになった感がある。

舞台変換はほぼないけれど、
バーを模倣した舞台に奏者が囲み、
回転する舞台や奈落や階段上に演者が動く。
振り子のように動くライトの傘の使い方や
壁が割れ、光が差し込むような背景のセットなど
想像力を膨らませるスタイリッシュな演出だ。

そのあたりが、人気の秘密で、
パフォーマンスが終わると
いちいち熱狂的な歓声と
拍手があるから驚いてしまう。


話は、オルフェウスとユーリディケが
出会い、惹かれ合うところら者が立ちは始まる。
二人は愛し合い、結婚を決めるけれど、
貧しい生活の中で、ユーリディケは
ハデスという男からもっと良い仕事を、
と「ハデスタウン」という街の工場に送り込まれる。
彼女の愛を求めて、オルフェウフが
ハデスタウンにやってきて、
ハデスと大きな約束を結ぶ。

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舞台は、先日トニー賞をとった、
72歳のアンドレ・デ・シールズが
この物語の語り部となって、
存在感も本当に凄い。
彼はオープンリー・ゲイだそう。

そしてハデスの嫁になったのが
アンバーグレイ扮する女。
彼女は残念ながら取れなかったが
トニー賞候補にもなった。

オルフェウスには「スパイダーマン・ザ・ミュージカル」で
スパイダーマンを演じていたリーヴ・カーニー、
そしてユーリディケは、つい最近まで
リバイバルをしていた「ミス・サイゴン」で
キムをやっていたエヴァ・ノブルサダ。

思い切り低音で歌うハデス役の
パトリっク・ペイジも
この役でトニー賞候補だった。

演出がどうも似ている、と思ったら
「ザ・グレート・コメット」を作り上げた
レイッチェル・チャフキンだった。
そして、この作品はある意味、
「レント」や「ONCE」にも
通じるところがあった。

そのどれもが日本で公演を
行なっているから、いつかこの舞台も
日本で観ることが出来るかも知れない。

さすがに、今回の前半、NYで観た
舞台の中で、観客の沸き方が
最もすごかった1本だった。


さて、明日のブログからは、
観劇記録はひと休み。
コロンビアについて、書くことしよう。

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2019年06月21日

ブロードウェイ・ミュージカル「ザ・プロム」

NYからコロンビアのボゴタに到着。
午後2時のフライトが1時間半遅れて
結局、ボゴタの市内に着いたのが
22時半を過ぎていたので
今日は何もせず。

さて、とりあえずたまった観劇記録を。


昨日のマチネで、話題の「ザ・プロム」を観た。

卒業記念のプロムパーティの
パートナーに何故、同性がダメなの!?と
インディアナの片田舎の高校で
女子高生をバックアップする
ブロードウェイスターたちの
奮闘ぶりを描いた舞台。

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「キャリー」をはじめとする
多くの映画でもよく出てくる
男子と女子がパートナーとして
パーティに参加するこのプロムは、
アメリカでは1920年くらいから始まったようだ。

高校生カップルが学校公認でダンスパーティに
出られるなんて、と若い頃は
単純にアメリカってなんて進んでいるんだ、
なんて思っていた。

けれど、近年これだけLGBT問題が
どんどん具体化している中で、
確かに男女に限る、というのは
おかしいだろう、という声が出てくる。

現に、グーグルで検索してみると
多くの高校で問題になり、
一方的に否定されている学校も
まだまだ多いようだ。

単純に大好きな女のコ
(その彼女の母親がPTA会長)と
一緒にプロムに参加したい、
という主人公エマの気持ち。

そして、ちょっと落ちぶれたブロードウェイ
スターや、もうひとつ売れない俳優たち4人が
名声を得るために思い立ち
「プロムに同性愛者を!」と
NYからインディアナへとやってくる。

決して、激しいプロパガンダという形ではなく、
ロマンティックさと共に
ところどころたっぷりと皮肉をこめた
コメディとして見せていくから
ひたすら楽しく観ることが出来る。
最初はゲイ・バッシングとも取れる
イジメが横行している学内だが、
俳優たちの努力によって、
LGBTを受け入れる学生たちと
PTAや学校との闘いとなっていく。

ティーンエイジャーたちの派手なダンスと
中年俳優たちの言葉の中に張り巡らせられる
ソンドハイムやら、ボブ・フォッシーへの
オマージュ、とブロードウェイ好きには
たまらなかったりもする。

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ダンスと笑いに満ち溢れた演出を手がけたのが
「アラジン」「ブック・オブ・モルモン」
「ミーン・ガールズ」のケイシー・ニコロウ。
彼はほかの作品同様、
振付も兼ねているから凄い。

個人的には「ヘアースプレイ」や
「プロデューサーズ」を思い出したけれど。

私生活ではレズビアンと公表した
主演のケイトリン・キナナン、
そして舞台上ではクネクネした思いっきりゲイを見せる
ブルックス・アシュマンスカスが良い。

彼らが舞台上で、権利を勝ち取っていくと、
客席はやんやと大騒ぎで、
ラストシーンのプロムのダンス、
そして女子高生二人のキスには大喝采、
笑いながらも泣けて仕方がなかった。

オープンから半年以上経っているのに
この盛り上がりかたに
改めて時代は大きく変化しているのだなあ、と思った。


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2019年06月20日

ブロードウェイ・ミュージカル「キング・コング」

NY2日目の観劇は、「キング・コング」。
正直言って、今回の観劇の中で
最も期待していなかった一作。
しかしながら、驚くほどの良い出来だった。

King Kong @ The Broadway Theatre  on 18 June(Tue)  2019

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もちろん、キング・コングはすぐには
舞台に登場しない。
まずはニューヨーク、主演のアン
(コングが愛するようになる女性)が
ブロードウェイのオーディションを
受けるシーンから始まる。

アンをアフリカ系にしている、
というのもこの舞台の面白さ。
30年代というこの時代に
彼女がスターになることが出来るのか。

ここから彼女が監督に選ばれ、
船を準備し、髑髏島(スカルアイランド)へと
向かうところまでを、、
アクロバティックな群舞と
メリハリのある演技で一気に見せていく。

ニューヨークの街の中から
ブルックリン橋へと舞台背景は
セピア色のLEDスクリーン。
その前を色とりどりの衣装を着た
出演者のダンスの色彩感覚が映える。

舞台を斜面にして、船の甲板を作り、
海の波と月を見せるシークエンスも素敵だ。

そこから舞台はいきなり
ジャングルへと変化する。
グリーンのツタが何本も天井から
ぶら下がり、それに人が絡まりながら、
鬱蒼とした森林の表現も秀逸だ。
原住民がコングに生贄として
アンを捧げようとするところまでの
30分ほどがあっという間。


そして、ジャングルに響き渡る深い唸り声と、
真っ暗な中から突如現れるコングの
登場シーンも、音響、ライティング
そしてLEDによって、
想像以上に興奮させてくれる。

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ここからは、多くの映画などでお馴染みの
アンとコンゴの共演シーン。
恐怖とプレッシャーから、
甘美な優しさへと
変化する作り方がとてもきめ細やか。

何が凄いかと言うと、
このあたりから舞台最後まで
コングを操り人形のように
動かすのが10人の黒子たちだ。
ロープにぶら下がり、引っ張り、
正面からうしろに、
右から左へとアクティブに動く。

マニアトロクス、というロボット製作と
このパペットのテクニックの融合こそ
この舞台の一番の見どころ。

天井から降りてくる様、大きく鼻を膨らませ
歯をむき出しにして吠える様、
そして客席に向かって巨体を乗り出させ、
また舞台上手から下手へと
走り回る豪快さ。

黒子のダンスのような動きと
時には激しく、時には穏やかな表情を見せる
コングのクリーチャーがあまりにも素晴らしい。


比べるのは、何だけれど、
コミックを意識して大仕掛で作られた
「スパイダーマン_ザ・ミュージカル」よりも
芸術的かつ統一性がある、という意味では
こちらに軍杯があがる、そう思った。

舞台はコングが麻酔銃で
眠らされる髑髏島で
一幕を終え、二幕は
また舞台をニューヨークへと移す。
スターを夢見るアンが、
無理やりにNYに連れて来られたコングに
「あなたもスターに」と言ってしまうのが
何とも皮肉だ。

華やかな見世物小屋のシーンから
エンパイヤステートビルにアンを
連れたコングが登っていくところまでの
演出も非常にスタイリッシュ。

アンは、どんどんコングの気持ちを
理解していくが、時はすでに遅く、
衝撃的なラストシーンを迎える。

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確かにストーリーや、
耳に残る音楽という意味では
優れたミュージカル作品と
言えるのかどうかは微妙。

それでも十二分に素晴らしい観劇体験だと
言えるし、ほぼトニー賞からも無視されて
しまったのは残念。

これよりも、さらに美術、照明、音響などを
すべてゲットした"Hadestown"が
どんなモノだったか、また後日
ここに書くことにします。

何だか興奮のあまり、長文になってしまった(笑)


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2019年06月19日

ブロードウェイ・ミュージカル「トッツィー」

NY到着のその夜、最初の観劇は
最近めっきり多くなった映画から舞台化された
「トッツィー」だ。

Tootsie @ Marquis Theatre  on 17 June(Mon)  2019

IMG_9274.jpg

ダスティン・ホフマン主演で大ヒットした
あの映画も、今から37年も前ということになる。
と言うことは、40歳以下の人たちは
「トッツィー」と聞いても
なんのことやら、という人が多いのかも。

映画は頑固な舞台俳優の40男、
マイケル・ドーシーが
女友達のテレビの
オーディションに付いていき、
女装し、女優ドロシー・マイケルズ
ということになって大役を得る。

その女友達(ベッドを共にしてしまったりする)や、
テレビ俳優、そして好きになった女優の父親まで
巻きこみ、人々を翻弄しながら、
ビッグスターになっていく、という話。

舞台は、テレビ局をブロードウェイの劇場に移し、
ドロシーが得るのは「ロミオとジュリエット」の
ナース役。そこから「エヴィータ」まで
演じる大物になっていく。

大筋は変わらないけれど、
女優の父親(映画ではチャールズ・ダーニング)が
舞台版でカットされているのが
カットされたのは残念。
そのかわり、すぐ脱ぐマッチョな
舞台俳優に追われるという流れで
笑わせてくれる。

IMG_9279.jpg

映画のオフマン同様、
この役で今年のトニー賞主演男優賞を
勝ち得たサンティノ・フォンタナ。
彼のコミカルな演技は、
いちいち大劇場の爆笑を誘う。

彼は「シンデレラ」や「ハロー。ドーリー」でも
確かに頭角を現していた。
何と言っても、彼の男から女への
早変わりは見ものだ。

演出は、この前日本でも
ライヴ・ビューイングをやった
「シー・ラヴズ・ミー」のスコット・エリス。

彼のスピーディでメリハリのある演出は
ここでも大いに生かされている。
マイケルが女優として、
大きくなっていくに従い、
自分はストレート男性である、
ということに悩み、
人間関係がぐちゃぐちゃに
なっていく、というところがこの舞台のキモ。

そのグチャグチャぶりを
エリスは実にけれんみたっぷりに見せる。
後日観る「キス・ミー・ケイト」も
彼の演出なのでこれまた楽しみ。

音楽は"The Band's Visit"
(迷子の警察音楽隊)でトニー賞をとった
デヴィッド・ヤズベク。
あの作品ほど耳に残るほど
泣かせる楽曲がないのはちょっと残念。

振り付けは「ホリデー・イン」の
デニス・ジョーンズだが、
マイケルが豪華ドレスに着替えたあと、
クネクネのゴージャスダンス、に
ならないのは、あくまでも彼が男性であり、
ゲイではない、というところなのかも知れない。
それが「キンキー・ブーツ」や
「プリシラ」とは違うところかも。


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2019年06月13日

トニー賞が終わると、モヒートが始まる!

いつもはトニー賞の少し前に
ニューヨークに入り、パフォーマンス映像は
帰国してからのお楽しみにしている。

ところが、今年はパレードが月末にあり、
行くのを少しうしろに延ばしたため、
行く前に観ることが出来たのが
良いのか、悪いのか。

基本的に映画の予告編も観ないで挑むし、
宝の箱はとっておくタイプなので。

でも、生放送やっていて、それをひと月近く
寝かしておくのも出来ない。。。。

そう。そして、トニー賞が終わった途端に
ミントをごっそりと植える季節になった。

IMG_9219.jpg

そう。今年も、モヒート祭りが始まる。
一昨年行ったハバナのモヒートに近い味を
たっぷりとミントを入れることによって
再現出来るだろうか。
お楽しみに。


さてさて、トニー賞。
やっぱり下馬評通り、ミュージカル作品賞、演出賞、
そして楽曲賞は「ハデスタウン」に。
僕が去年行った時に、オフでは
もう終わっていただけに、今回本当に楽しみな1本。

そして、ミュージカル・リバイバル賞と
車椅子姿で歌いながら助演女優賞をアリ・ストローカーが
とった「オクラホマ!」

主演男優賞をとった「トッツィー」
(このパフォーマンスは素晴らしかった!)、
そして主演女優賞をとった「シェール・ショウ」

トニー賞、そしてモヒート。
初夏のドキドキが始まった。

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2019年05月22日

舞台「海辺のカフカ」

村上春樹原作、
故・蜷川幸雄演出の「海辺のカフカ」
最終公演と言われる今回の初日を観た。

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発売当初、読んでいた原作だが
すっかり内容を忘れていて、ここ4日間、
僕はその上下巻を読み直していたのだ。

まだ蜷川氏が健在だった
田中裕子、柳楽優弥が主演した初演、
そして宮沢りえの再演は両方とも
見逃していて、僕は今回の
寺島しのぶ主演バージョンを初めて観た。

舞台は原作にかなり忠実。
15歳の家出少年が何らかの理由で
東京から高松に行く話と、
ある事故から知的障害を持った老人の
ふたつの話が同時進行で進んでいき、
いかにそのふたつが融合されるのか、
というのが見どころ。

蜷川氏の演出は、他の作品でも
何度か使用しているガラスに見立てた
アクリルで囲まれたいくつもの箱に
ワンシーンが入り、それが舞台を
縦横無尽に行き交う。

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そこには図書館の本棚、トラックや、
自動販売機や男子トイレの小便器、
書斎、バス、ホテルの一室、
そして巨大な森林などが入っている。

簡素な文体だけれど、奥深い
春樹ワールドは、その舞台セットと
共に見事に舞台化されていた。

実はこの舞台の戯曲は、
10年以上前にアメリカのシカゴで
フランク・ギャラティという人が書き
上演したモノを、日本語版に
逆翻訳したモノだそうだ。

蜷川氏の追悼公演は、
ひとまずこれで幕引きとなるようだ。

まだ20代だった僕が、花園神社、
築地本願寺の「王女メディア」で
出会った蜷川作品は、
その後、シェイクスピアを中心に
大掛かりなセットや有名無名俳優の
絶妙かつ派手な芝居で、
僕を魅了し続けてくれた。

今さらながら、天国の蜷川さんには
ありがとうと言いたい。

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2019年04月24日

ブロードウェイ・シネマ「シー・ラヴズ・ミー」

3年前、ニューヨーク、ブロードウェイで観て、
大感激した舞台「シー・ラヴズ・ミー」が
なんと今、映画館で観ることが出来る!!

松竹がブロードウェイ・シネマと名打って、
年に3度くらい上映するいわゆるライブ・
ビューイング形式の映画館上映。

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そもそも、戦前にハンガリーで作られた舞台が
その後、アメリカで映画化され、
それがミュージカル化されたのが1963年。

その後、トム・ハンクスとメグ・ライアンで
「ユー・ガット・メール」
という映画になったりもした。

舞台はブタペストにある香水店。
そこで働くジョージと新人のアマリアは、
ことあるごとに衝突。
そして、彼らにはそれぞれに好意を寄せている
匿名の文通相手がいる。実はそれがお互い同士。
二人はそれにいつきが付き、その恋は
どうなっていくのか、というお話。

このハートウォーミングな話を、
切なくも心踊る楽曲で綴っていく。
この曲を書いたのが、
「屋根の上のバイオリン弾き」のジェリー・ボック。

93年にリバイバルされたモノを演出した
スコット・エリスが、
改めてリバイバル公演したもの。
93年には観られなかっただけに、
この公演をどれほど楽しみにしていたか。
そして、その楽しさは想像通りだった。

主役のジョージのザカリー・リーヴァイは、
この頃、まったく無名だったのに
なんと今ヒットしている「シャザム!」の主演。

相手役アマリア役のローラ・ベナンティ。
僕は大ファンで、彼女の歌う
「ヴァニラ・アイスクリーム」の
なんと素敵なことか。
あと、「アリー my love」でとぼけた秘書を
やっていたジョーン・クロコフスキーの
柔らかな身体を使った艶技も最高。

本場の名舞台の醍醐味を是非とも!


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2019年04月12日

まさかのブロードウェイから

昨夜、30年近くの友人であるアメリカ人の
トムが、4人の友人を連れて来てくれた。
その中で、ガッチリとした日系人がいて
トムが「彼、誰かわかる?」と僕に聞き、
「え?誰???わからない」と言うと、
「ニューヨークで会ってるよ」と答える。

いくら考えてもわからない、と伝えると
なんと、渡辺謙とケリー・オハラ主演で
ニューヨークで観た「王様と私」で
首相の役をやったポール・ナカウチさんだ
と言う。
え?あの大胸筋が凄いアジア系の彼・・・!

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その後、ロンドンでは、我らが大沢たかおが
演じた役だ。

ポールさんは、日系人ではあるけれど
長い間、日本に来たことがなく、
数年前、パートナーと一緒に日本に来て、
すっかり気に入り、今回、二度目の来日らしい。

残念ながら、この夏、東京での「王様と私」には
出演しないらしい。

驚いたのは、「ラ・バンバ」で有名な
ルー・ダイアモンド・フィリップスと
ドナ・マーフィが主演した22年前の
「王様と私」や「ミス・サイゴン」の
アンサンブルに出たあと、
ロンドンでエレイン・ペイジ(キャッツのオリジナル)の
アンと共演し、王様を演じたらしい。

そんな話で盛り上がって、彼らが帰った直後、
なんとニューヨクで僕が観ていたその日に
あちらで声をかけてくれたナオト君が来て
「僕、ポールの大ファンなんです」と言う。

そしてその次に来てくれたエイジ君は
最近二度ほど店に来てくれて
やっぱりニューヨークで「王様と私」を
観たと言っていた。

不思議な流れで、平日なのに
ポールさんのおかげで、朝がたまで
盛り上がった。

昨夜の写真は、店のインスタ↓に。

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2019年03月20日

チャイコフスキーのゲイ・ライフ

世界に名だたるチャイコフスキーのオペラ
「スペードの女王」の新作がロイヤル・オペラで
去年から公演されていることは知っていた。

それが、うちのお客さんの
インスタグラムで、映画館で
ライブビューイング中だと知り、
昨日、早速、行くことにした。

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チャイコフスキーのオペラの中で
「イフゲニー・オネーギン」は
メトロポリタンで観ているけれど、
「スペードの女王」は初めて。

アリアもほとんど頭に入っていないと
わかり、一昨日からApple Musicで聴きまくる。
なんと、便利な世の中になったものか。

今回、ステファン・ヘアハイムの演出は
なんとチャイコフスキーの人生が
「スペードの女王」の物語と
平行して描かれていく。

それも、同性愛者として苦悩している
チャイコフスキーこそ、この舞台の
主役、という見せかた。

舞台はハスラーを自宅に呼んでいる
チャイコフスキーのシーンから始まる。

このハスラーが、実はこの舞台の主役、
ゲルマンであり、チャイコフスキーを演じるのが
その恋敵のエレツキー公爵だったりする。

舞台は「生水を飲んでコレラで死んだ」
とされるチャイコフスキーの逸話から
水が入ったグラスを持つ多数の
チャイコフスキーが登場したり、
裸体に羽を数本さした3人の
チャイコフスキーが、賭博のカードの
数字を表現していたり、と
かなり過激なスタイルで見せていく。

royal-opera-house.jpg

現実のチャイコフスキーの同性愛説は
かなり公然の秘密として知られていたらしく、
パリで多くの男と関係を持ったり、
美青年の兄弟を下男として雇って
楽しんでいたという話も聞く。

結婚も6週間しか持たなかったという
彼がそこまで苦悩したかどうなのか。

少なくともこの舞台では
男女三角関係のもつれと共に、
彼の苦しみを描いている。
入り組んだキャストが
少し無理も感じたけれど、
興味深いオペラであることは間違いない。

上映は明日、21日までのようだ。

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2019年02月25日

「王様と私」ライブ・ビューイング

昨日、お客さんのジュンゴが、
この夏、ついに日本にもやってくる
渡辺謙、ケリー・オハラ主演の「王様と私」の
ロンドン公演のライブ・ビューイングを
観てきたと興奮してきた。

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僕も一昨日観たばかりだ。

それにしても、これがまさかの東京だけの
一劇場で、3日間だけ。それも全6回だけの上映。

これって、契約なんだろうか。
それとも、それほど売れる可能性がないだろうか?

僕はインドで東京の発売日を知り、
その発売時間にネットで予約したけれど、
その数時間後には完売になっていた。

そりゃそうだ。
よくよく考えてみたら、
この夏、この二人のキャストで
初めての日本公演をやる。
そのプロモーションに他ならず、
あまり回数をこなしてしまうと、
それで満足して、舞台を観に来ない人も増える、
という計算なのだと気がついた。(ほんまかいな。笑)

ただ、実際映画館でこれを観てみても、
さらに舞台できちんと確認したい、
観てみたい、と思うに違いない、
そう感じるくらいに良く出来た
ビューイングだった。

実際、僕も3年前に、NYの
リンカーンセンターでこの舞台を観たのだが、
その時よりも、ケリー・オハラも
渡辺謙もずっと良くなっていた。
オハラのオペラで鍛えた声には魅了される。
歌のアプローチ、その表現力も鳥肌モノ。
渡辺謙のギリギリ臭くならないという
そのメリハリの効いた芝居心も
大したものだ。

見事に作り込まれたセットデザイン、
そして明暗を微妙に計算された照明。
それも含めた総合的な
バートレット・シャーの演出。

ただし、僕が観たリンカーンセンターは
円形劇場で、舞台を客席が囲むようになっていた。
最初に到着した船が、客席に
突き出るようになったり、
客席の脇から出演者が登場する、
という演出だったが、
ロンドンや東京は舞台を
見上げる形になっているのが
ちょっと残念。

それにしても、オリジナルの持つ
古い封建的社会に縛られる王様が
アンナに寄って、少しずつ自分の考えを
変えていかざるを得ないその苦悩を
渡辺謙は非常に繊細に演じている。

残念ながら、映画館でのビューイングは
終わったけれど、夏の舞台は是非とも。

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posted by みつあき at 15:31| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月03日

演劇の状況変化

ツネヨシ君は、舞台関連の仕事をしている。
もう20年近くやっているようだけれど、
その中でどんどんお客さんが
少なくなっていることに加え、
平日の夜公演がなくなり、
夜公演は週末のみで、あとは昼公演。
あくまでも、主婦層を
中心と考えられた仕組み。
そこまで、演劇層は薄くなって
しまったんだろうかというのは悩みのタネだと言う。

確かに、僕も数は少なくなったけれど、
たまに劇場に行くと、多くは女性。
特にミュージカルなどにいたっては
9割が女性で、休憩時間など
女性トイレ前の長蛇の列に比べて
男性トイレのスカスカ感の半端なさだ。
あまりの男性の少なさに、
恥ずかしささえ、覚えてしまう。

さて、そんな中、昨日は
渡辺謙が王様になったロンドン公演の
日本上陸版「王様と私」のチケット先行発売。

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お客さんのサイジョウ君も
チケットをゲットするのに
かなり頑張ったと言っていた。
ただし、劇場サイトのサーバーが重く、
とにかくサイトに
行き着くまでに物凄い時間がかかり、
何度もダウンしてしまったと言う。
結局、2時間経っても
繋がらないという状態だったようだ。

最良い席が19000円という
日本の劇場公演ではなかなかない金額だが
それが高いか、安いか。
ブロードウェイでは300ドルを超える
プレミアシートもあるのでどうなんだろうか。
とは言っても、ニューヨークの物価は
全体的に高いので、単純に日本のそれと
比べられないのも事実。

それよりも、座席の割られ方のほうが
僕は気になったりする。
SS席が大部分で、安くなるほど
その座席の数が少なくなる。
これは、コンサートの座席もそうだ。

「王様と私」は自分で座席を選べるようだが、
モノに寄っては、まったく席を選べず、
抽選も多く、欲しい座席が手に入らない。

良いか、どうかはともかく、
欧米ではチケット転売会社が
違法ではない状態で、存続する。

さまざまな問題を抱えながらも、
より多くの人たちが
楽しむことが出来るには
どうすれば良いのか。

演劇に限ったことではなく、
将来、素敵な文化をより良くするためにも
劇場、プロモーターに
しっかりと考えてもらいたい案件だと思う。

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posted by みつあき at 16:23| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月11日

30年続けること

先週の金曜日から日曜日までの3日間、
毎年恒例、そして今年が最後、という
2丁目のぺんぺん草さんがやる
芝居が行われた。

僕はちょうど金曜日の中日に、
最終公演を観に行かせてもらった。
題して「花吹雪狸御殿 満月鏡山旧錦絵」

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ここ数年、現代劇と、時代モノ、と
交互に上演されていき、
今回は草履打ちで有名な
歌舞伎「加賀見山」のパロディ版。

うちに来てくれるお客さんも出演し、
今回も存分に楽しませてもらった。

ペンペン草というお店が出来て、40年!
そして、10周年を記念して
マスターとお客さんで作り上げた舞台が
今回、30回目を迎えたと言う。
出演者は8ヶ月前から毎週日曜日、
練習を重ねる。
これは本当に凄いと思う。

前にお店に伺った時に、
「演者とのことでストレスや
もう辞めようと思ったことはないですか?」と
尋ねると
「そんな事ばかりよ!」と言っていた。

役者同士の仲違い、恋愛、
演出家との意見の違い、
何ヶ月も練習したのに辞めていく人、
それで脚本の書き直し、
聞いただけで気が遠くなる。

本当に大変だなあと思いながらも、
それでも一回も頓挫することもなく、
続けてきたことは本当に尊敬に値する。

まず、40年も店を続けること、
なおかつ30年も芝居を続けることなど
うちの店では決して出来ないことだなあ、
そう思うばかり。

来年からの年末が寂しくなる、
そう思う人もきっとたくさんいるはずだ。

まずはお疲れ様でした、と
マスターのヒロシさんを労いたい。

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posted by みつあき at 22:33| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月14日

秋休暇返上

いつも11月から12月にかけて
秋冬の観劇旅行に行くので
「今年はいつから休みですか?」と
お客さんに聞かれたりする。

今年は、新しいスタッフが何人か
入ってくれてまだ慣れなかったりすることや、
平日を守ってくれたスタッフが
共に忙しくなったりして
さすがに無理せずに
頑張って、店のことを考える季節に
しようと決めた。


とは言っても、NYもロンドンも
新作の舞台がどんどんオープンしていて、
ちょっと生唾もの。

ブロードウェイでは「プリティ・ウーマン」や
「キング・コング」のミュージカル舞台化や、
去年のドナ・サマー同様、
シェールの伝記ミュージカルなどなど。

でも、今回はロンドンのほうが観たいモノが
多かった。
尊敬すうrソンドハイムの女性版「カンパニー」、
ここでも紹介した「フォリーズ」の再演、
ゲイの少年が主人公の
"Everybody's Talking about Jamie"
というミュージカル、
"Hot Gay Time Machine"というのも
興味深い!!
トレヴァー・ナン演出の
「屋根の上のヴァイオリン弾き」
ロイド・ウェーバーで僕が最も好きな楽曲の
「アスペクツ・オブ・ラブ」
来年夏には、僕が見逃していた
「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」も始まる。

嗚呼、どれも観たい!(笑)

でも、目標が出来れば、仕事も頑張れる。
ということで、今月は飛ばしていきます!!

CherShowPoster_LATEST.jpeg

シェールのショウのポスター、
Let's Go Bitchesっていうのがアガる(笑)

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posted by みつあき at 11:23| Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする