2019年12月13日

隣にいた客がまさかの!?

昨夜、平日の2時過ぎなのに、
6人のお客さんでそれそれに盛り上がっていた。

そのひと組は、待ち合わせしてた
僕の古い友人のセイヤの3人組。

また、仕事場の部下のゲイを
伴って来てくれていた常連のゴロウ。

そしていつも一人で
遅くまで飲んでいるアキオ。

3時も回る頃、ゴロウが会計をして出る時に
僕のほうを見ながら
「う〜ん、言おうかな、どうしようかな」
そんな事を言っているので
「え?どうした?」と尋ねると
彼の隣に座り、背を向けていたセイヤに
「○○(都内の都市)の●●という高校の
セイヤ君だよね」
そう言った。

「え?」とセイヤが振り向くと
「同じクラスだったゴロウだよ。」と言う。

セイヤは、少し考え「ああっ!」と驚く。
高校時代2年、3年と同じクラスだったようだ。

実はゴロウは、ずいぶん前から
セイヤのことをこの街のあちこちで
見かけていたらしい。
ただ、高校時代、それほど一緒に
行動したりしていなかったこともあり、
来遅れして、声をかけられなかったようだ。

かたや、せいやは今までまったく
気がついたことは、なかったらしい。
それくらい、ゴロウは変わったらしく、
ゴロウに言わせると、セイヤは
ほとんど変わっていなかった。

それにしても、それぞれを10年以上
(セイヤのほうは、もう25年ほど)
知っている僕としては、まさか
こういうことで繋がっている二人だとは、
とビックリだった。

本当に店をやっていると、
偶然が、必然のように起こるから面白い。

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2019年12月12日

キツネにつままれたような話

34歳のサスケが昨夜、久々に来てくれた。

で、来るやいなや、
「昨日の夜、凄いことがあったんです」と。

サスケはいつも仕事が終わって
5キロくらいうちの周りをランニングする。

ポツリポツリとコンビニがある住宅地を抜けて
川沿いの公園を回って、戻ってくるらしい。

で、そろそろまた自分のマンションがある
住宅地に戻るあたりで、
電柱のそばに倒れている若い男がいる。
ジーパンにグレーの
パーカーを羽織っていたそうだ。

酔っ払って寝ているのかな、と思い、
「こんなところで、寝ていたら、危ないですよ」
サスケがそう肩に手をかけた。
いきなりサスケの顔を見た20代のコが
思いっきりキスをしてきたのだそうだ。
それもかなりハードなディープキス。

「お、おい!」と言うと
酒臭い声で「抱いてほしい」と。

え。サスケは、相手が自分をゲイだと
知っているのか、どこかで会っているのか、と
一瞬、固まったけれど、
どう考えても、会ったことも、
どこかで見たこともない。

「お前、誰に何やってんのか、わかってんのか?」
そう言うと、「誰でもいいんだ」と
泣き出して、ガッツリと抱きついてくる。

完璧に酔ってる。
だからなのか、
それとも本当にゲイなのか。

そんなふうに考えている自分に
ダメ、ダメと言い聞かせて、
「とにかく、しっかりしろよ」
そう言い残して、自宅へとまた走ったそうだ。

「ダメ、ダメって思ったってことは
ちょっとは可愛かったってこと?」と
僕が尋ねると、
「そうですね。悪くはなかったけれど、
でも、さすがに部屋連れてくるなんて、
怖いじゃないですか、やっぱり」
そりゃそうだ。

昨日の朝、仕事へ行く時にその場所を
通ったけれど、もちろん彼の姿はおろか、
その痕跡さえ、まったくなかったようだ。

このあたりに住んでいて、またすれ違ったり
することがあるのだろうか。
サスケは、ちょっと名残惜しそうだったことを
僕は見逃さなかった(笑)

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2019年12月11日

愛はイデオロギーを超えるか

ツイッターやFacebookをはじめて
もう随分と時間が経つ。

最初は仲が良い友人だったりしたのが、
古い友人や、お客さんから繋がろうと言われれば
あまり考えず繋がる。

そこでその人の日常や生き方を
知ることが出来るのは、
興味深かったりもする。

とは言え、あまり知らない人から
申請をされても、ちょっと困ったりもする。

特にFacebookは、知らない者同志で
繋がるという理由がわからなかったりする。
僕自身は鍵をかけていないので
すらっと読んでもらったりするのは
構わないし、僕自身も
繋がっていない人の文を
読ませてもらったりする。
「いいね」こそ、つけないけれど。


そんな中で、ここ半年ほど
学生時代の頃の友人から申請が来て
繋がった。

もう何十年も会っていなくて、
たまにメールでやり取りを
したりしていた。

学生の頃は、本当に仲が良くて
くだらない話で盛り上がったり、
楽しい時間を過ごした仲間の一人だ。

ただ、彼が書く文章が、ことごとく
政治的発言、それもかなり偏ったモノで
正直言って、どうしたものだろうと
思ったりする。

罵詈雑言だけではなく、
違う思想家を叩き、蔑み、
その暴言は読んでいるだけで辛いので
今はもう読んでいない。

つい先日、テレビに、有名な右派の
高須クリニックの委員長と
その恋人である西原理恵子氏が出ていて
「私たち、思想はまったく
逆だけど、愛し合っている」というような
ことを言っていた。

昔、映画で「ジュリア」というのがあって、
リリアン・ヘルマンとダシール・ハメットという
二人の作家が思想を超えて、
愛し合う、という作品だった。

バーブラ・ストライサンド、
ロバート・レッドフォードの「追憶」もそうだ。
両方、結構古い映画だけれど。

僕たちは、各々がまったく違う属性で生まれ、
育ち、そこには自ずと考え方が産みだされてくる。
すべてが同じ人など、まずいない。

日本人だから、黄色人種だから、
宗教が同じだから、
男だから、ゲイだから、というくくりで
どれほどのモノを共有するかと言うと、
まったくそんな事ない。

基本的には、そういう事を
乗り越えて、関わっていきたい、
そう思うのだけど、
果たして、友情や愛情は
イデオロギーを超えることが出来るか。
個人的には、そうでありたいのだけれど。

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2019年12月10日

詐欺に巻き込まれそうになったという話

先日、常連のジョウ君が来てくれて、
突然、彼の家族が振り込め詐欺に
引っかかりそうになった、
という話をしてくれた。

ジョウ君のお母さんは、ここのところ
体調が思わしくなく、
たまたま昼過ぎに、様子を見に
ジョウ君が家に帰宅したら、
マスクをした見知らぬ女性がいたとのこと。

警察の人だということで、お母さんは
部屋に入れたということだったけれど、
どう見ても、そういう雰囲気ではない。

なおかつ、携帯で誰かと連絡を取っている。
どうやら「振り込め詐欺にジョウ君の家が
巻き込まれているため、その調査に」という
ワケのわからないことを言っている。

ジョウ君は咄嗟にこの女こそ、振り込め詐欺の
受け子じゃないか、と聞くと、大慌てで
玄関を出ようとする。

それからマンションを駆け下りる彼女を追って
ジョウ君は奮闘。
片手で彼女を押さえながら、
もう一方の手で警察に電話をかける。

それから10分。何人もの警官が来て、
彼女と共に、ジョウ君、そしてお母さんは
事情徴収するために、警察署へ。

細かいことはわからないけれど、
どうやら彼が想像した通り、
振り込め詐欺の受け子だったようだった。

その調書をとるのに、約3時間。

まさか、自分にこんな事が起こるなんて、
かなりクタクタになったようだった。

僕の周りで、初めて聞いた詐欺事件。
さすがに自分や、自分の家族だけは、
そう思っている人も多いだろうけれど、
こういう話を聞くと、
何があるか、わからない、そう思った。

ジョウ君、本当にお疲れ様。

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2019年12月07日

スマッシュ25周年

もう26年ほど前に知り合った仲良しの
カツミちゃんがやっているゲイバー
スマッシュが先週、25周年を迎えた。

先週はさすがにバタバタしていたので
昨日、店が終わってから、
お祝いに出かけた。

あまりお店との付き合いがない
僕自身は、こういうお祝いや挨拶は
苦手なのだけど、カツミちゃんは
気負うことなく、気楽な人。

前にも書いたけど、カツミちゃんとは
変な縁で、つかず離れず、
とても良い距離感で
繋がっていて、ちょこちょこ行くと
気さくに喜んで迎え入れてくれるのが有難い。

お互いに店をオープンする前からの
知り合いだと言うと、
あまり共通点を感じない人もいるようだけれど、
同世代だし、考え方や感じ方に
同調することも多い。

スマッシュに行くと、
たまに手伝うと言うマッチョな
イケメン君と、他店のマスターと
そこのアルバイトの人が
来ていて、金曜日の深夜と言うか、
朝がたまで、4人でしこたま飲んだ。

そこには、ジャンケンテキーラがあり、
エロ会話があり、いちいち大爆笑する、
という、なかなかうちの店にはない
気楽で、バカバカしくも(失礼)
心から楽しくなる、という魔物があった。

そうか。
カツミちゃんとは色々共感出来ながらも、
まだまだ学ぶべきモノが山ほどあるなあ。
そんなことをぼんやり考えながら
朝の地下鉄で帰路についた。

改めて25周年(うちの倍以上!)、
おめでとうございました。

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2019年12月06日

女装するゲイ

昨日の深夜、地方から来てくれたという
女装している30歳のカオルちゃんというコ。

何故、女装しているのかと言うと、
子供の頃から女装するのは好きだった、と。

かと言って、トランスジェンダーでもなければ、
ニューハーフでもない。
ゲイで、ペニスもちゃんとあるし、
ウケも出来ない。
でも、女装はやめられないのだ、と。

店をやっていると、今までも
そういう人は何人か来ていて
僕も今さら驚いたりはしない。

カオルちゃんは、今は普通のストレート相手の
女性がやっているバーで働いていて、
彼以外、店にいるのは全員女子だとか。

だから、ドラッグクイーンとかとは
ちょっと違う。
特になんの芸もないし、
する気もないようだ。

たまに「俺、ノンケだけど、
女装している男とやってみたいんだよな」
そういうお客さんがいて、
ホテルまで予約しているから、是非
と言われることもあるらしい。

しかし、お客さんとのプライベートな
交流は店で禁止をされているし、
自分自身も気乗りがしない、
だから絶対に断るようだ。

今まで付き合った人もいたけれど、
ゲイで女装していても良い、という人は
なかなかいない。
増して、自分がこの人は、と
思うような人は、ほぼ自分には
振り向いてくれないのだ、と。

ただ、いつか終わってしまうような関係を
求めて傷つくよりも、自分がどういうふうに
生きたいか。
今はそういう生き方を
追求していきたいのだそうだ。

結構、恋愛至上主義だった自分の
若い頃を思うと、彼はしっかりと
自分の足で立っているのだな、と
ちょっと胸を打たれた。

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2019年12月03日

親の介護について

昨夜は40代と50代、3人が
それぞれ70代から70代の親御さんが
大変だという話になった。

特に足を悪くして、寝たきりになってから
アルツハイマーが始まったという
ショウジ君のお父さんは大変そうだった。

そんな日に、やはり古い友人二人から
メールが入った。

一人はお母さんが脳梗塞で倒れ、
北海道の病院まで行き、
昨日、手術だったということ。

一人は栃木に住む昔の僕の彼氏で、
お母さんを病院に連れていっている間に
隣のうちからのボヤからのもらい火で
彼のうちの倉庫(そこの2階は
彼の子供の頃過ごした部屋だったらしい)に
引火、全焼したらしい。

二人とも、予想以上に、しっかりとしていて
「世の中、何が起こるか、わからないけれど、
突然起こった出来事を、きちんと
受け止めなければ」という気持ちだったので
ちょっとホッとしたけれど。

これから寒い季節が始まると
本当にお年寄りには大変だ。

僕はもう両親がいないけれど、
悔いのないように、孝行してあげてほしい、
そう思った。

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2019年11月28日

「幸せ」という気持ち

30歳のショウスケが、先週デートした
50代の人が割り勘でもなく、
自分がほとんど払わせられた、と
悔しく怒っていた。

よくよく聞いてみると、
万札だけで、細かいのがなかったので
自分が払います、と
ショウスケが支払いをしたようだ。

そのあと、飲みに行った場所で
「あ、さっき払ってくれたから、
ここは俺が」と彼が払ったらしい。

よくあると言えば、よくある話だ。
でも、その前に行ったレストランのほうが
高額だった、ということだった。

「自分で払いますって言ったのは
ショウスケなんだよね?」と僕が尋ねると
あとで、彼が「いくらだった?」と
聞いてくれると思っていたらしい。
20歳も違うのに、これはないって
思ったようだった。

確かに歳の差や、経済的な差はあると思う。
加えて、どういう関係かということもあるだろう。

「でも、とりあえず、
その食事は楽しかったの?」と聞くと
その時は楽しかったけれど、
終わってから、お金のことを考えると
辛くなった、らしい。

楽しかったなら良かったんじゃないか。
僕はそう思う。

その人がケチなのか、どうかはわからないし、
多くの大人たちは年上だからと言って
ポンポンとお金を使う人もいる。
でも、そうではない人もいる。

人と人が食事や飲みに行った時に、
歳の差や収入の差があれ、
絶対どうであるべきか、ということは
決して決まっていない。

どうであれ、その時にいかに
充実した時間を過ごせたか、
ということであり、それに
対価を支払ったのなら、
「それで僕は幸せだ」
そう思ったほうが、楽になるんじゃないか。
僕はそう思った。


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2019年11月21日

小学校時代の記憶の中で

昨日、20代、30代、40代の
常連の3人と話をしていて、
子供の頃の友人との話になり、
その時、自分のことでハッと
思い出したことがあった。

小学校4年生くらいの頃だったか、
同級生で仲良しの女のコが
放課後、僕に声をかけてきた。

「すごく面白いおじさんがいて、
『みつあき君、連れて来て』と言うから
ちょっと行ってみない?」

そう言われ、学校の近くにある
鬱蒼としげった林の中へと
入っていった。

そこに、作業服を着た40前後のおじさんが
「ええもの、見せちゃろか」と
僕にささやいた。
僕はまったく知らないおじさんだった。

そして、僕を連れてきてくれた女のコは
「うち、先に帰るわ」と言って、
そそくさと帰ってしまった。

おじさんは、ゴソゴソとポケットに
突っ込んでいた封筒から
写真を取り出し、僕に見せた。

全裸で股を開いている
女性の写真だった。

その時に、興奮するどころか、
とっても嫌な気持ちになったのは
僕自身、もはや、ゲイだったということだろう。

「おちんちん、大きくなるやろ」
おじさんは言ったけれど、
僕は逃げるように走って
林を駆け抜け出た。

咄嗟のことで、その時にはまったく
何とも思わなかったけれど、
今、思うと、そのおじさんは
ゲイだったのではないか。そう思う。

何故、僕を知っていて、指名して、
女のコに頼んだのか、
そしてそのコとおじさんの関係は
何だったのか。

謎が多い話だけれど、
もしあのまま残っていたずらを
されたりしていたら、
と思うとゾッとする。

トラウマになって、
男嫌いになったのだろうか。
まあ、それはないだろうけれど。。。

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2019年11月14日

個と集団

昨夜、遅い時間に来てくれたユキオ。
つい最近、ユキオは
友人が急死してしまって
その時に何人かの友人から
「お通夜とお葬式、どちらに行く?」とか
「何時くらいに着く?」とか聞かれて、
とても違和感を持ったと言う。

何故、故人を偲ぶ場所を、
まるでパーティのような交流と思うのか
ワケがわからなかったと言う。

そこから、ユキオと僕とで
集団行動、そして一人で行動する、
ということについて色々と話をしはじめた。

僕は、昔からどちらかと言うと
かなりの恋愛至上主義のようなところは
あったけれど、それでも基本的に依存体質ではない、
そう思っている。

ユキオも同様だが、恋愛も
依存の一種だと考えているようで、
そこは少し僕とは違っていた。

僕はパートナーというのが、
常に寄り添って生きていく、
ということではないと思っている。
それぞれが自立していた上で
何か困ったことがあった時には、
支え合える形が理想的だと。

基本的には、僕はなんでも
一人でやることが好きだ。
よく、お客さんに「映画や舞台など
絶対、一人では行けない、行かない。
まして、一人旅など、ワケがわからない」と
言われたりする。

ボランティアに行った話をすると
「ひとりで?」と聞かれて
ちょっと唖然とした。
ボランティアとは、
誘いあって行くものだろうか、と。

ユキオも僕もそうだが、
決して人との交流が嫌だというワケではない。
大勢でいることが楽しいと
思うことだってある。

そして、もちろん、寂しい、という感情もある。
海外を旅などして、食事をする時には
誰かと話をしながら、食べたいとも思う。

ただ「つるむ」というのが
苦手なのだろう。

色々考えてみると、団体行動からくる
「仲間意識」というモノが
強く生まれてくると、そこからこぼれてしまう人、
誘われなかったりする人や、
排除されたりする人、
そういうことをついつい、
考えてしまったりするのかも知れない。

それは協調性がない、ということとは
まったく違う話だったりする。

だから、昔から団体スポーツをやるよりも、
個人で黙々とやる、もしくは
一対一で対戦する、というほうが
性に合っていたのかも知れない。

ユキオと話しながら、
そんなことを考えた一夜だった。


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2019年11月12日

九死に一生を、という体験

昨夜、古くから仲良くしている
音楽家のシュウゾウが、友人のリョウタ君を
連れて飲みに来てくれた。

色々話をしていると、偶然にも
シュウゾウは僕が先週、栃木に
行った同じ日に、いわき市に
ボランティアに行っていたようだった。

彼は平日、ヒマな時間もあるから、と
彼はバスで行ったようだったが、
行くだけで結構時間がかかる。
2日、3日手伝おうとして、
宿泊施設に泊まると
お金もかかってしまうから
結局1日で帰ってきたと言う。

都市部から遠い場所ほど
人手不足が深刻だというだけに、
そこに行くのにはお金も時間もかかる。

被災者への支援もそうだけれど、
ボランティアをする人たちへの運賃の補助なり、
それは無理でも、東京からバスなどを出すという
助成金が出れば、
もう少しボランティアをしようと
思う人たちが増えるのに、と思う。

政治家の「何とかの会」とかに
使われるお金を少しでも回せれば、と。


まあ、そんな話から、神戸の震災の話になった。
シュウゾウの友人のリョウタ君は
その頃、大学1年で
神戸の古いアパートに暮らしていたらしい。

それも、あの倒壊した阪神高速道路の
真横にあったアパートらしく、
あの大きな揺れで一気に倒れてしまったらしい。

2階に住む人たちは助かったモノの、
彼が暮らす1階は全滅、彼は壁を腕で支え、
辛うじて足の骨折で終わったが、
彼の両隣りに住む人たちは
すべて亡くなったということだった。

そのトラウマはいまだに消えないようだが、
その時に経験した被災のこと、
来てくれたボランティアのことなど
色々思うことは多いようだ。

まさに九死に一生を得たことは、
何かをする時に、必ずリョウタ君の
頭をよぎるようだ。

彼とは逆に、僕の知っている人のご家族で
震災の時はまったく大丈夫だったのに、
その後、余震で瓦屋根に頭があたり、
お亡くなりになった、という
辛い話も聞いた。

災このように人の力では
どうすることもできないこともあれば、
何らかの形で乗り越えることもあったりする。

いずれにしても、そこから
僕らはどう学んでいくか、ということを
災害は教えてくれるような気がする。

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2019年11月08日

深夜の恐怖体験

昨日は最後の12周年パフォーマンスの上映会で
パーティに来られなかった人も、
自分が観た回ではなく
違う回を目にした人も、
なかなか楽しんでもらえたようで良かった。

深夜の回に来てくれた旧友のショウジちゃん。
僕よりも少し若いけれど、
彼いわく、「もうすっかりおっさん」

そんなおっさんの彼が、前日、
結構遅くまで2丁目で飲んでいて、
半分嬉しいような、でもとても恐い
体験をした、と言っていた。

彼がふらふらと歩いていると
タクシーが横につき、運転手がちらっと
自分のほうを見ている。
ガッチリとした可愛いタイプの
40前後だったと言う。

そうこうしていたら、ショウジちゃんを
少し追い抜かして、側道に止めたと思ったら
その運転手が降りてきた。

「俺とHしませんか」
個人タクシーのようではあったけれど、
こっちがどういう人間かもわからず、
大胆だなあと思ったと言う。

「いや。酔っ払ってるし、
最近、糖尿病の薬を飲んでいるから
勃たないから、ダメだよ」
そう言うと、「ええ・・・そうなんですか」

名残惜しそうに、彼は自分の車に戻った。
ゆっくりとタクシーは発車したが、
そのあと、うしろから
「あの・・・」と声をかけてくる人間。

タクシー運転手よりも、少し若いけれど
オタクっぽい。
「あの、既婚者の方ですか?」

もちろん独身でゲイなんだけど、
面倒臭いので「そうだよ。子供も3人いるけど何か?」

「このへんにいるっていうことは男に
興味あるっていうことですよね?」
と聞いてくる。

「だとしたら、何?君は何を求めてるの?」
「いや、あのタクシーに乗らなかったから、
むしろ僕に興味があるかと思って」

「いや。まったく興味ない」
ショウジちゃんは小走りに歩くと
小走りに着いてくる。

最終的にショウジちゃんは角を
曲がると全速力で走って逃げたと言う。

「いい歳こいて、何やってんだか」と思ったと言うので
「モテたからいいじゃない」と僕が言うと、
「そういう問題じゃない。
ひょっとして、運転手もあの男も
グルだったのかとか色々考えて
ホント、気持ち悪かったし、怖かった」

確かに。みなさん、気をつけましょう。

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2019年10月24日

災害、その後

数ヶ月に一度店に来てくれるアキオが、
そう言えば姿が見えない、そう思い、
一昨日、元気かと連絡をしてみた。

程なく、アキオから、実は先日の台風で
大きな被害に遭い、被災しているのだと聞いた。
アキオはニュースにもなった
大型マンションに住んでおり、
いまだに電気が復旧せず、
多くの人は被災しているのだそうだ。

地方都市の海沿い、川沿いの一軒家に
住まれていて、大変な被害に
遭われている方たちのニュースは
毎日のように目に飛び込んでくる。

車は廃車になり、家屋も倒れて
しまっていて、路頭に迷われている
お年寄りの姿などを見ると
胸が潰れそうになり、
天災の怖さと共に、自分も含めた
人間の無力さに愕然とする。

アキオなどのように都会の
大きなマンションに住む人への
思いやりのない言葉、
また被災した人たちを襲う窃盗や、
詐欺などを耳にすると、
激しく憤りを感じる。

被害に遭われたこと中での差異などを
語ることが、いかに無意味な事か。。。

まだまだ人道支援も、義援金も
足らない状態だと言う。
明日の我が身をも思いながら、
災害について学んでいかなければ
この国はこれからも大変な事になってしまう。

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2019年10月20日

人生の転機

昨夜遅く来てくれたリョウ君は、 39歳。
音楽大学を出て、
自分の夢を追いかけていたけれど、
自信がなくなって断念。

その後、音楽教師の道を進んだりもしたけれど、
それも人間関係で挫折。

ここ数年は、東京近郊の小さな街に移り、
工場に勤めながら、たまに友人たちと
ライブハウスで歌を歌ったりしているらしい。

愚痴と悪口、羨望からくる嫉妬などだらけの
仕事仲間との会話は、気分をネガティブにさせるし、
仕事にも精が出ずについつい転職を考えてしまう。
何度目かの転職だ。

自分がやりたいことと、食べていくことの両立。
仕事は仕事、と割り切ろうとしながらも
ストレスフルな日々だと言う。

僕も30代の頃は、当時自分が
やっていたことがこれで良いんだろうか、
という状況にいた。
最も良くなかったことは、
それなりの収入があったことで
次の一歩が踏み出せなかったこと、
そして自分に自信が持てなかったことだ。

30代の後半にパートナーとめぐりあったり、
病気になり、親族へカミングアウトしてから
自分の人生観は少しずつ変わり、
ポジティブに考える方向へと動き出した。

今、振り返ってみると、20代、30代の頃の
自分に「こう伝えたい。こういうふうに動けと。」

ただ、それぞれの転機や、変化っていうのは
いつ訪れるのか、神のみぞ知ること。

あの頃、気がつかなかったことを後悔するよりは、
多くのことに気がつかせてもらい、
やりたい事をどんどんやることが出来ている今に
感謝し、謳歌することかと思う今日この頃。

リョウ君も、夢さえ持ち、諦めずに
ポジティブに歩いていけば、
きっと身を結ぶかなと思う。

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2019年10月18日

友人の意見陳述を聞いて

このブログにも何度か書かせてもらっている
友人のタダシが、同性婚訴訟の
原告になったことは
ここでも書かせてもらった。

昨日、いくつかのニュースで流れた
同性婚法制化の裁判では
国側の馬鹿馬鹿しい理屈と、
残念な結果には本当にがっかりさせられた。

なんと「伝統的に生殖と子供の
養育を目的とする」から、というのが
いまだに我が国の主張と判断なのだ。

タダシの意見陳述には、友人だから、
というだけでなく、同性愛者の真実の叫びとして
胸が熱い思いをした。

ここのリンクにもある彼の
昨日のブログのリンクしておこう。


彼がパートナーのカツ君と出会い、
そして関係を築き上げ、それを
ご両親に報告するまでの件りは、
これを読む何十人かのゲイの人たちも
経験しているかも知れない。

僕も同様にその一人である。
かつて二人でマンションを買おうとした時、
僕が癌で入院をした時、
両親にカミングアウトをした時など
様々なことが起こった。

幸いにも、今でこそ、そういう問題を
個人店的には乗り越えることが出来たけれど、
社会的にはまったく受け入れられてはいない。

タダシが言うように、心から
こういう時代を早く終わらせたい、そう思う。

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2019年10月15日

台風のあとで

今のところ、うちに来ていただくお客さんの中で
台風の大変な被害に遭った、という話は
まだ耳にしていない。

でも、昨日久しぶりに来てくれた
カノウちゃんは、世田谷区の一軒家に
ちょっと年老いたお母さんと住んでいる。
携帯に送られてきた避難勧告に従って、
お母さんを連れて、
避難所となっている小学校へと行ったらしい。

そこには多くのお年寄りと、
子連れの若い夫婦ばかりで
40を過ぎたカノウちゃんのような人は
ほとんど見かけなかったと言う。

彼と同世代がいるとすれば、警護や
ボランティアをしている人ばかり。
手伝いたくても、母親がいるので
何も出来ない。
そんな自分に違和感を感じて、居心地が
悪かったのだそうだ。

思えば、僕は幸いなことに、
どこかに非難した、という経験がない。
震災の時もそうだったが、
体育館などに段ボールで仕切りを作り、
毛布などを敷き詰め、
赤の他人と長時間
(ひょっとすると、何週間、
何ヶ月と)過ごす、ということは
想像できない。

増して、僕たちゲイが仮りにカップルで
被災したりしたら、どうなんだろうか。

IMG_1359.jpeg

僕のところにはそういう話は届いていないが、
地方都市などで、兄弟だとか友人、という形で
そんな被災の仕方をしている人が
いるのかも知れない。

被災されている、ということだけで
大変な上に、そういう事でものすごく
気を使わなければならない、
そんなこともあるだろう。

そういう気遣いがなくなることが
出来る世の中になれば、心からそう思う。

※久しぶりに絵を描いてみたら
相変わらず酷い(笑)
勉強します。。。


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2019年09月24日

夢の選択

シュウジ君は、つい10年くらいまで
大手の芸能プロダクションに入り、
俳優を目指していたらしい。

20代の頃の下積み生活は厳しく、
アルバイトをしながら、
舞台装置を作りながら
とある俳優養成所に入り、
それからオーディションに受かり、
テレビや映画でセリフがもらえるようになる。

とある番組で、かなり
目立つ助演の仕事にもありつけ、
CMやミュージッククリップなどに
立て続けに出られるようになった。

やっとアルバイトをせずとも何とかなりそうで、
そんな矢先、事務所に
自分がゲイであることをカミングアウトしたい、
と相談した。

社長、マネージャー以下、事務所のすべての人から
猛反対を受けることに。

まだ、そこまで売れてもいないし、
これから、という時に危険過ぎる。
確実にCMの仕事などは、来なくなる、と。

その時に言われたのは「君が今後、
オネエキャラで売る、
と言うのなら考えるけれど」と。

外国はカミングアウトしている俳優はたくさん
いじゅないですか、とシュウジ君は言うが
日本じゃそういうワケにはいかない、と怒鳴られる。

色んな話を聞くと、今まで多くの俳優たちが
そういう理由でカミングアウトを諦めていると。
その中には驚くほどの大物の名前も聞いた。

そうか。そんな人たちが
日本の芸能界の中で、潰されることを
恐れて、カミングアウトせずにいたのか。

でも、逆に人として、潰れてしまったのじゃないか。
そんなふうにシュウジ君は考えるようになった。

自分の人生の夢、それを成功させていく事と、
自分自身がありのままに正直に生きていく事、
どちらを取るか、という選択ではなく、
シュウジ君は両方、実現したかった。

ただ、この業界ではまだまだ無理なのだ。
シュウジ君の落胆たるやなく、
揉めに揉めたあと、プロダクションもやめ、
俳優への夢も断念したとのことだ。

友人たちはもったいない、と言い、
多くの業界の人間はバカだと言った。

その後、彼はやりたかったデザインを学びながら、
今は自由な気持ちで、仕事を続けている。

何が正しいか、間違っているかは
わからない。
仕事は仕事、プライベートはプライベートだ
という人も多いと思う。
僕自身、まだ偏見が多く、色々な人がいる中で
職種にも寄るけれど、無理にカミングアウトする事の
必要性は感じない。

でも、シュウジ君のように人前に出る仕事に
就いているからこそ、自分はどうであるか、
それを表現したかった、
そんな気持ちは決して間違ってはいない
僕はそう思った。

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2019年09月22日

9月20日が周年記念日

12周年のことは、ブログで何度も伝えているけれど、
本当の12周年は、一昨日、2007年の9月20日だ。

毎年のように書いているのかも知れないけれど、
その日を迎えるまで、どういう風に
店の構造を考え、こういう形にしたい、
と思うまでに随分時間がかかった。

あれから12年、そう思うと
不思議な感じがする。

12年と言うと、なんと僕が生まれたのが
なんと終戦を迎えてからの年月。
そうたった12年で、日本は想像ができないほど
復興したし、少なくとも僕の幼少期に
戦争の傷あとなど、どこでも見ることは
なかった。

また、12年、というと、干支がひと周り。
うちの店に来てくれる僕と同じ酉年生まれが
4世代揃うということもある。

最も若い20台の連中は、
店がオープンした時には
まだ、小学校や中学校、
自分がゲイだということを受け入れるどころか、
そのゲイだとわかっていなかったかも
知れない。

何と言っても、12年という長さは、
小学1年の子供が、高校を卒業する
期間だったりするのだ。

それを思うと、短いようで
本当に長い。

それをしか、と噛み締めながら、
店に色々な思いを託していこうと思いながら、
昨日の13年目の第一歩を
感慨深く、感じた夜だった。

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2019年09月17日

彼女の浮気相手

昨日、常連のアサオ40歳が連れてきてくれた
彼の大学の同級生の女性、
うちの店は2度目になる。

彼女には10年前に結婚したひと回り上の
旦那がいるのだが、彼はセックスよりも、
身体を鍛えたり、車を選んだりするのが
大好きなのだそうだ。
そう、もう7年ほどセックスはない、と言う。
だから、子供もいない。

え?彼って実はゲイの経験あるんじゃない?と
アサオなどが聞くけれど
「それはないみたい」彼女がそう言う。

彼が二十代の頃、友人の家に行ったら、
いきなり自分はゲイで、あなたが好きだと
告白されたのが、初めてのゲイとの
遭遇だったと言っていたけれど、
日頃の行いからは、まったく
ゲイであるようなことは、ほぼないらしい。
女性も含めて、性的なことには
関心が薄い、ということは確かのようで。

まあ、そんな旦那のことはともかく、
驚くことは、セックスがない、
ということもあって、
彼女には浮気相手がいると言う。
それがなんと、旦那のジムのトレーナーで
彼女よりもひと回り若いとのこと。

旦那から「お前も身体、鍛えろよ」と
彼を紹介されてから、彼女が昼間
色々と教えてもらっている間に
そういう関係になってしまったと言う。

たまに旦那は彼を自宅に連れて来て、
共に食事もすると言う。
もちろん、旦那はわかっていないけれど、
さすがにちょっとバツが悪かったりもする。

ゲイの中では、たまに聞くような話だけれど、
アサオに聞くと、ストレート社会でも、
意外と多い話でもあるようだ。

ひと回り上の旦那と
ひと回り下の浮気相手。
倫理観がどうこう、と言うよりも
ただ、ただ、凄いなあと関心した。


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2019年09月16日

旧友の生活

地方都市に住むとても古い友人のタシロが
ぶらりと来てくれた。

タシロと知り合ったのは、それこそ
25年以上前の話で、ハンサムな彼に
付き合ってもらえないかと
告白したことがあり、
「ゲイっぽくないから(今となっては
褒め言葉。笑)ダメ」と断られたりしたのが
懐かしい。

それからは良い友人となり、
ゲイ・クラブ(当時はディスコ)や、
コンサートなど、色々な場所に行ったりもした。

その後、お互いに付き合い出し、
彼はイギリス人と共に、クルーズで
世界一周を旅するようになったりと、
住む世界が大きく変わったような気もしていた。

そして、今は日本アルプスのとある地域で
二人でペンションを経営し、
ゲイ・イベントなどを催したりしている。

もちろん、彼らは町の人々にゲイであることを
オープンにしているようだ。
その地域では、他の地域から移り住んでいる人が
多い、ということもあり、
嫌な思いをしたことはない、そう言う。

ただ、彼がイギリス人である、ということと、
日本では同性婚が認められない、
ということで、将来の不安は大きいようだ。

タシロに何かあったら、強制的に
パートナーは日本から出なければならない。
彼らの隣に住むオーストラリア人と日本人の
男女の夫婦とは大きく違う。

それでも、一縷の希望を持ちながら、
二人で仕事をしながら生活をすることに
充実感を覚えていることは間違いないらしい。

タシロカップルのような二人が
今後とも、増えていけば、
世の中の僕らに対する感じ方も
もう少し変わるかも知れない。

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