2024年12月02日

未成年者へのファンタジー

先々週の「報道特集」という番組で、
幼少の男児に10回以上も手を出した
という62歳の彼が、実名、顔出しで
証言をするドキュメンタリーだった。

この人は、中学生の頃に、子供たちが
裸で遊んでいる映画を観てから、
ワクワクする気持ちになったのだと言う。

それから、寝ている男のコの
性器を触ったり、マスターベーションを
教えてあげようというようなことを
繰り返したようだ。

そんな自分に嫌気がさして、
自殺をしようと考えたりもするけれど、
ただその前にもう一度、と
さらに酷い状態へと続く。

その後、ヤケになり、ロープ、
カッターナイフ、ガムテープを準備して、
とある少年をトイレに誘った。

ただ、その子が嫌がって逃げたことから
自分は人を殺しかねない、そう怖くなり、
交番に行き、自主したということだった。

4年の実刑を受け、彼はその後、
反省とこのようなことを繰り返さないために
生活の中であらゆる工夫をし、
同様の加害者へも呼びかけている。

昔、一人のお客さんに同様の悩みを
店で、打ち明けられたこともあった。
ある意味、同じ性的マイノリティに
分類される僕だが、たまたま
成人男性に対してしか
性的興味を持たないだけの違いなのだ。

それはある意味、幸運でもあったし、
彼らに対しては、非常に不憫に思った。

未成年に手を出してしまうことは
絶対あってはいけないけれど、
自分が持つ性癖のファンタジーを
抑えて暮らす、ということは
どれほど辛いんだろう。
そんな思いで番組を見終わった。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 18:54| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月25日

僕にとって一番大切なこと

先日、尊敬すべき谷川俊太郎氏が亡くなった。

彼が書いた詩の多くは、
生きる、ということについて
それぞれの感情や、人間も含めて動植物を
例えて、繊細さだけでなく、力強く
描かれているモノが多い。

僕が彼から強く学んだのは人権に対する意識だ。

いつもあらゆる主権者を選び、投票する際に
僕自身が何を重要に選択するかと考えると、
一番に「人権を重んじる」ということだ。

谷川さんの詩は、
それぞれに素晴らしいけれど、
彼が訳した30条から成る「世界人権宣言」
というモノがある。
今から75年前に作られた条文だ。

子供にもわかりやすい言葉で、
人間にとって最も大切だと思う
言葉が並んでいる。

僕がゲイでなければ、そこに考えがいったのか
わからないけれど、人として生まれたからには
こうでありたい、そういう言葉たちだ。

https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/75th_humanrights/amnesty/

******************






posted by みつあき at 19:14| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月22日

早期退職の幸せ

ここふた月くらい前から
ちょくちょく来てくれる
モリオちゃんは
今年還暦を迎えた。

落ち着いた雰囲気とその語らいは
おそらく若い頃からずっと
モテてきたのだろう、そう思える。

普通ならあと5年で定年退職、
という年齢だけど、
モリオちゃんは、実家の土地の売却
という理由から50歳で仕事を
リタイアしたようだ。

モリオちゃんに、仕事を辞めた時に
何か新しいことを始めようと
思わなかったかと尋ねると、
50になる直前に、もう何もやらない、
そう決めたのだそうだ。

今は、あらゆるスポーツや、国内旅行や
地方都市に長く住むパートナーと
遠距離ながら、充実した生活をしているようで
とても幸せそうに見てとれる。

50歳と言えば、ちょうど僕が
店を始めた年齢。
今、思えば、よくそんな大胆なことを
考えたなあ、あのエネルギーは
なんだったんだろうかと思う。
とは言え、逆にこの仕事に就いて
良かった、と僕も思えるので
人生いろいろだ。

閑話休題。
モリオちゃんのゲイ遍歴はなかなか興味深く、
地方都市の学生の時に、ふらりと
東京に来て、偶然会ったのが
もう亡くなった某ゲイバーのマスターだった。

その彼が、うちの店の一番最初の
お客さんだった、という偶然に僕は驚いた。
思えば、僕も何十年も前に
その店によく行き、マスターが
地方都市の若者と付き合っている
そんな話を聞いたことがあった。

結果的にモリオちゃんとマスターは
ほどなく別れ、それから数年後、
モリオちゃんは東京に住むようになる。

今はそれから友人になった2丁目の
多くの店のマスターや、
若い人たちとの付き合いなどが
広がったらしい。

モリオちゃんと話をしていて
共通の話題も多いのが、世代の近さの
楽しさだなあ、そう思った。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 19:41| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月17日

変わりゆく性愛への感情

昨夜、地方都市から来てくれた
ソウスケ君は42歳だが、
こちらの世界に目覚めたのは
今から3年ほど前だったらしい。

それでは女性が好きだったのかと尋ねると、
それもよくわからない。
さほど性的なモノに興奮しなかったし、
恋愛にも興味がなかったと
人に言うと、おかしいとか不思議などと
言われるので、ずっと黙ってはいたけれど、
おそらくAセクシャルと
いうやつだったようだ。

それが、いきなり40になる前に
ネットで見つけた動画に、カッコ良いと
思うタイプが現れ、彼を追うと
ゲイAVの男優だったらしい。

そこから地方都市のゲイバーや、
たまに東京に来ると、ゲイクラブに
出入りをするようになった。

性的なことへの関心は深まったけれど、
それが恋愛には結びつかない。
とにかく人と深く関わることが
苦手なようだ。

そんなこと言うと。ちょっと人非人のように
聞こえるかもしれない。
ただ、ソウスケ君は、少し年老いた
御両親が心配で、出来ればその日が来るまで
一緒にずっといてあげたい、と言う。

人を思いやり、支えたい優しさと、
相手のことを求める恋愛の感覚は
また違うモノかもしれない。

ソウスケ君の話を聞いて
そんなふうに思った。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:53| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月03日

人生に悔いはないか

昨夜、このブログを読んで来て初めて
来ていただいたタクマさんは、
九州地方のとある都市に
生まれ育ったと言う70歳。

若い頃から同性には、ずっと
関心はあったものの、
ただただ、抑え込んで生きてきた。

特に大きな都市に出て
住むたこともなく、
ごくごく普通の学生生活を送り、
社会人となり、結婚をしたそうだ。

3人の子供さんにも恵まれ、
彼らは成長し、家から離れて
関東近郊で暮らしているそうだ。

仕事も定年退職したあと、
数年前に、奥様が病気で亡くなられ、
ちょっと鬱っぽくなっていた時期も
あったのだと言う。

そして、3年前に意を決して、
街に数軒あるゲイバーの
扉を開けられたらしい。

今回、お孫さんの顔を見る、という理由もあり、
上京し、兼ねてからチェックをしていた
うちの店に辿り着かれたようだった。

タクマさんと同世代のゲイで、
独身でそれなりに活動している人も
地方都市にも結構いる。

タクマさんが、若い頃から、
ゲイライフを送っていたら
どうだったのだろうか。
まったく何にも手を出さなかった、
そんな時代を後悔しないか、
と言えば嘘になるとおっしゃる。

ただ、だからと言って、
家族と過ごした日々や
これまでの人生を否定もしないし、
幸せだったと思うそうだ。

それはここにもうよく書くように、
ある意味、まったく反対の立場にいる
僕にだってある。

子供を持ち、育てることもなかった
そんな人生を後悔しないかと問われたとする。
ちょっと、答えに悩みながらも、
それでもとても幸せだったと答えるだろう。

きっと悔いのまったくない人生などない。
ただ、少しでも充実した、と思える
近い未来を想像しながら生きていくことが
おそらく大切なのだ、そう思う。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 19:03| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月31日

許してもらえない何か その2

昨日のブログのつづき

タケルのように、理由がわからず、
友人、知人から離れていかれたことは、
僕にも何度かある。

理由がわかれば、至らなかったことは謝るし、
反省を心がけようとする気持ちはある。
それでも、おそらくその人の大切な部分
(いわゆる地雷というモノだろう)を
踏んでしまい、まったく連絡が
取れなくなることはあった。

タケルのパターンと同様、
もう会話すらする気はないのだろう。

人には長所もあれば、短所もたくさんある。
成功もあれば、失敗もいっぱいする。
僕個人としては、許し合っていけることこそ、
むやみに争いも、おおきな問題は
起きないと思っている。

ただ、人にはどうしても許せない、
ということはあるのだろう。

自分自身が、地雷のようなモノを
持たない、そんな緩さが
人を苛立たせることもあると思う。

僕の接客態度に憤慨する人も
いるのかも知れない。

親しいと思っての軽口が
大きく傷つけてしまうこともある。

私的や注意を受けたことは、出来る限り、
改めていくべきだと思う。

ただ、近年思ったのは、
許してもらえないことに対して
自分がずっと抱え込んでいっても
前に進めないことだ。

人間関係は難しい。
ただ、これだけの人間がいる。

すべての人が自分を許し、
受け入れてくれることなんてないだろう。

そんな事柄を繰り返さないように思いながら
とても残念だけど、その人とは
縁がなかったのだと
考えるしかないのだろう。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 13:56| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月30日

許してもらえない何か

43歳のタケルは、
ものすごく仲が良かった
友人と突然、連絡が取れなくなったと言う。

送ったLINEは既読にもならない。
電話をかけてみたけれど、何度かけても
電話も出ない。

最初は事故や入院かと考えたけれど、
その友人が、共通の知り合いと
普通に連絡を取っていることがわかった。

自分が、何らかの理由で、
LINEもブロックされ、
電話も出ないのだろうと思った。

それにしても、どんな理由か
皆目わからない。
最後に会った時のことを考えても
特に思い当たる節はない。

共通の知り合いに、タケル自身に
何か問題があったら謝りたい、と
伝えてもらうことにした。

しかし、その後、知り合いも
よくわからないから、
仕方がないんじゃないか、と。

おそらく知り合いには何らかの
事情や理由は伝わったのかも知れないけれど、
それをタケルには話さないように、と
言われているのかも知れないと。

色々なことを語り合った仲なのに、と
タケルは落ち込んでいるらしい。

色々思うところがあるので、
それは明日書こうと思う。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 17:52| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月28日

ピーコさんの訃報

ピーコさんが亡くなられた。

僕がまだ店をやるずっと前、
ピーコさんは亡きHIROKIというお店、
そして兄弟のおすぎさんとはやはり去年
亡くなったTAKAHASHI というお店で
よく話させてもらっていた。

また、お二人とは映画会社の試写室で
たまにお会いし、声をかけさせて
もらったこともあった。

お二人は(大体別々だったが)
いつも最前列の中央に座っていらっしゃり、
あんな前の席だと自分なら
絶対寝てしまうなんて、よく思っていた。

また、ピーコさんには、何人かの友人たちと
青山にあったご自宅のマンションに呼ばれ、
ハリウッドの古典のバズリー・バークレーの
映画のビデオなどをどんどん出して来てくれた。

ドラマの流れを重視するおすぎさんとは
ひと味違い、様式美を楽しむピーコさん
ならではだなあ、そう思ったことも懐かしい。

お二人とも、テレビなどで見るのと
ほぼ変わらず、おすぎさんは楽しくも
どんどん攻撃されるタイプ、
ピーコさんは穏やかだけど、笑いながら
ちくりとした言葉で刺す感じだった。

その後ずいぶん経って、
少しアルツハイマーぎみの
おすぎさんをピーコさんが
介護をしていることが報道された。

その後、おすぎさんが施設に入り、
ピーコさんも認知症だということも
知らされた。

美輪さんやピーター(現池畑慎之介氏)とは
違って、とにかく毒舌で売り出し、
それは昨今の「ゲイとはこういうモノ」
というイメージを作り上げた先駆者だった。

とは言え、もちろんベースには
心遣いも優しさもあり、それぞれ
目を潤ませているのもよく見かけた。

ご冥福をお祈りします。

***************************

各種公式SNSはこちらから

Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:49| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月25日

セイゴ君の決断

うちの店にずっと前から来てくれていた
セイゴ君40歳が、SNSで自身の
特別なことを発表していた。

メディア系の会社に勤めて
15年以上経つけれど、ここに来て、
辞めるということだった。

セイゴ君にはアメリカ出身の
中国系アメリカ人の
同居しているパートナーがいる。

コロナよりも前に外国旅行中で知り合い、
都のパートナーシップ制度にも
登録していたようだ。

ただ、コロナ禍になり、
海外にいたパートナーは
入国制限で、日本に入られなくなり、
二人は2年間、まったく会えなかったらしい。

もし、二人が男女で結婚していれば、
配偶者ビザとして入国出来るけれど、
これが同性同士だと許されない。

二人はこの2年の間、
PCの画面上で、ずっと
関係を育んできたのだそうだ。

外国人という問題ではなく、
たとえば病院の面会や相続、
ほかさまざまな場面で
同様の不安に陥るかもしれない、
そう思ったらしい。

自身も不安定な状況の中、
同性婚の社会運動にボランティアとして
関わるようになった。

そんな活動の中で、
職を辞して、あらゆることに
チャレンジしようと決意したと言う。

選択的夫婦別姓も含めて、
色々な事情から多数の問題に
面してしまっている人が多くいる。
なんとかならないものか、
心からそう思う。


***************************

各種公式SNSはこちらから

Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 20:01| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月23日

人生の歓び

特に子供を持つこともなく、
自分がやりたいことだけを
やってきたような自分の人生。

そんな中で、先週末、スタッフたちと
旅行に行って、色々なことを話しながら
ふと思ったことがある。

彼らは、もし僕が子供を使っていれば
自分の息子、もしくはそれよりも
ずっと若かったりするのだ。

それはうちにいらっしゃる
多くのお客さんたちも同じだ。

僕は長いあいだ、自分が子供を
持つことが出来なかったことを悔い、
辛いとさえ思い続けてきた。

ただ、果たして自分が人の親となり、
今の時代、より良い教育などが
出来たのだろうか。

と言うよりも、共に学んでいくこと。
それこそ、僕自身の夢だった、そう思う。

僕は会社の社長でもなく、
学校の教員でもない。
何かを教えるような立場にはない。

むしろ、若い彼らからこの
2020年代という時代、その傾向、
そして僕にはそれほど長くはない未来の姿、
そういうことを学ばされているのだろう。

下ネタもあれば、恋愛の話もあるのは
もちろんゲイバーならではだけど、
文化的な話や健康の話から、
家族、そして人生のことも
あらゆる角度、立場で聞くことが出来る。

60も過ぎた僕にとって、そういう
若い人たちと日々、過ごせることは
実に頼もしいことだ。

ストレートの人のみならず、
ゲイの人でも僕ほどの年齢になると、
なかなかそんな機会も
ほぼ持つことができないものだ。

それは仕事、商売、ということを超えて、
なんと幸せなことだろうか、
それは店をオープンした頃には
まったく気がつかなかったことだった。

あと、どれくらいこういう状況を
保てるかもしれないけれど、
幸せな時間を、きちんと
噛みしめていきながら、
お客さん、スタッフと良い時間を
過ごしていきたい、改めてそう思った。

***************************

各種公式SNSはこちらから

Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 15:41| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月11日

ゲイに目覚めて良かったという話

ふた月ほど前だったか、初めて来てくれた
21歳の青年が翌日からワーキング・ホリデーで
海外に向かったことをここに書いた。
昨日は同じく海外でワーホリ中の
31歳のノリオ君が一時帰国して寄ってくれた。

ノリオ君は、10代の頃からずっと
まったく男性には興味がなく、
肉体関係は女性ばかりだったと言う。

20代になってから、マッチョブームが到来、
毎日のようにジムで
トレーニングをすることに夢中になった。

ジムのトレーナーをやりながら、
ボディビルの大会に出たらしい。

そんなさなか、ジムのサウナで
40代の人から声をかけられ
食事に行ったことから、
そういう経験を持つことになる。

そのあと、彼の紹介で何人か
トレーニングに励んでいる
ゲイの人と会ったのだそうだ。

筋肉の付きかた、付け方などの話に
盛り上がりながら、性的に旺盛な人たちと
ノリオ君はどんどんこちらの世界に
興味を持つ。

そしてこの3年。
外国で生活をしながら、SNSなどを通じて
多くの海外のゲイ・トレーニーたちと
知り合い、関係を持つ。

まだ人を好きになることや
付き合う、という経験はないらしく
今後もそれは未知数だと言う。

ただ、これほどセックスが楽しめるのだ、
そんな意味で、ゲイに目覚めて良かった、
ノリオ君はそう言う。

恋愛生活で充実するゲイもいれば、
ノリオ君のような人も多くいる。

何が正しく、何が誤りということはないけれど、
充実して悔いがない人生になれば
良いなあ、そう思う。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 17:08| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月04日

青春の光と影

初めて来てくれた22歳のモトキ君は、
ほとんどゲイバーに行ったことがなく、
このブログを見つけて来てくれた。

座るやいなや、「あまりお金がないので、
一杯だけしか飲めなくてすみません」
とウーロンハイを頼んでくれた。
ここまで気を使ってくれる若い人は
とても珍しく、好感を待った。

モトキ君はとある小さな会社で職人を
やっていて、地味ながらも自分の
スタイルでモノを作っていく作業服は
とても楽しいと言う。

しかし、数ヶ月前に、地方都市に住む
ご両親が、何らかの詐欺にあったようで、
かなりの借金を背負わされたらしい。

一緒に住む妹が、父親からモトキ君には
絶対言うなと言われたようだ。
ただ、結果的にどうしようもなく
彼女から連絡が入ったと言う。

それからモトキ君は、本職とは別に
宅配と居酒屋でアルバイトをして、
毎月送金するようになった。

よほどネットで見つけた売り専でも
しようかと思ったらしい。
ただ、好きな人やタイプの人でないと、
興奮出来ない自分がわかっているので、
向いていないと納得したと言う。

ただ救いは昼間やっている本職が、
なかなか先輩は厳しいけれど、
かなりやり甲斐があること。

ふと、大好きなジョニ・ミッチェルの
「青春の光と影」のタイトルが
頭をよぎったけれど、むしろ
まだまだ何でも出来る、という
輝きが、ネガティブな部分を
消し去っているんだな、そう感じた。

ふた月に一度くらい少しだけ時間が
取れるので、また色々報告をしに
来ます、と帰りがけの笑顔が
なんとも眩しかった。

posted by みつあき at 18:34| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月30日

人生のターニングポイント

一昨日来てくれたカツトシは、
僕よりも3歳年下だが、
もう35年以上も前からの友人だ。

当時、まだ20代だったカツトシとは
とあるバーで知り合い、その頃、
彼は5年ほど10歳ほど上の人と
オシドリカップルだった。

農家を営む田舎で育ったと言う
カツトシだが、ハンサムなルックスと
垢抜けた雰囲気には僕自身もキュンと
したものだった。

当時、車を乗り回していた僕は
彼を伴って、深夜0時から始まった
井上陽水のコンサートや、
逗子までユーミンを観に行ったり、
六本木のクラブ(当時はディスコ)まで
繰り出したものだ。

その後、彼は前の彼と別れ、
新しいパートナーを見つけ、
二人で最近まで長く事業などをしていた。
ただ1年ほど前、その関係にも
終止符を打ってしまったようだ。

日本のみならず、海外でも華やかな生活をし、
セックスライフも楽しんできたカツトシ。
自分でもあの頃、よく
性病にもならずに遊んでいた、と笑う。

今でも、テニスにジムと
まったく元気だけれど、
老後の貯蓄もそこそこ溜まったので、
田舎に帰ってのんびりしようか、
そう呟いた。

僕自身は、両親も亡くなり、
帰る田舎もない、ということも
あるけれど、まったく東京から離れようと
思ったこともない。
この年齢になると、それこそ
人生の最終的な分岐点になるのかも知れない。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F





posted by みつあき at 18:29| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月25日

夏の終わり 地方のジムで

よく来てくれているミツハル 50歳が
前回の連休で地方都市にある実家に
帰ったそうだ。

そこで自分が都内でも入っているジムに
行ってみた。

実家から電車を乗り継いで30分くらい
ある、ということで、今回が初めてだった。

休みの日の夕方とあって、そこまで
混んではいなかったけれど、
割腹が良く、自分より少し年上だろう
男性と目が合う。

ミツハルはどちらかと言うと締まった
筋肉質の歳下が好きなので、特にそれ以上
目で追うこともなく、トレーニングを
していた。

しかし、なんだかんだとそばに寄ると
その彼がちょっと覗き込むような顔を
して、ちらちらと見る。

なんか嫌だなあと思いながら、
その彼の目をしっかりと見て
拒否感を示そうとした時に
「やっぱり、そうだ。ミツハルだろ?」と
彼が言葉を発した。

最初、まったくわからなかったが、
なんと、小学校5年、6年と
同級生の一人だった。

40年近くぶりだったけれど、
カツヤという名前もよく覚えている。

「おお!お前、ここのジムに入ってるの?」
そう聞かれ、「いや、東京で暮らしていて、
今、里帰りなんだ」そう言うと、
「おお!そうか、そうか。
どおりでまったく見ないと思った。
って言っても、俺もこの腹だし、
嫁から逃げるために、月に二度くらいだけど」
と笑いながら
「よし、飲みに行こう!」と元気がいい。

誘われるままに、カツヤの常連の居酒屋に
彼の車で行く。帰りは代行を頼むから
大丈夫!と笑うカツヤは、よくよく見ると
子供の頃と変わっていなかった。

ただ、どう見ても東京にはいない
いい歳の髪の毛もうっすらと禿げた親父だ。

飲みながら「お前、嫁さんは?子供は?」と
「仕事は何してる」と矢継ぎ早に聞いてくる。

仕事のことはともかく、友人にも会社の
女性一人しかカミングアウトしたことない
ミツハルは「いや、独り身だよ」と誤魔化す。

「東京ならいい女、いっぱいいるだろう。
お前、モテそうだからなあ、
一生遊んで暮らす気か?」などと
ズケズケ入ってくるけれど、
彼は彼で数年前にガンを患い、
そのことでちょっと奥さんと
うまく行っていない、そう語った。

そう言う流れで、一瞬、ミツハルも
カミングアウトしようかとも思ったけれど、
もう何十年も会っていなくて、これからも
どれくらい会うかもわからないから
今回はやめておいた。

最近、男と別れたばかりだったということもあった。

ただ、次に新しい男でも出来たら、
こいつには話せるかも知れない。
ミツハルは初めてそう思ったそうだ。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 19:07| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏の終わり 地方のジムで

よく来てくれているミツハル 50歳が
前回の連休で地方都市にある実家に
帰ったそうだ。

そこで自分が都内でも入っているジムに
行ってみた。

実家から電車を乗り継いで30分くらい
ある、ということで、今回が初めてだった。

休みの日の夕方とあって、そこまで
混んではいなかったけれど、
割腹が良く、自分より少し年上だろう
男性と目が合う。

ミツハルはどちらかと言うと締まった
筋肉質の歳下が好きなので、特にそれ以上
目で追うこともなく、トレーニングを
していた。

しかし、なんだかんだとそばに寄ると
その彼がちょっと覗き込むような顔を
して、ちらちらと見る。

なんか嫌だなあと思いながら、
その彼の目をしっかりと見て
拒否感を示そうとした時に
「やっぱり、そうだ。ミツハルだろ?」と
彼が言葉を発した。

最初、まったくわからなかったが、
なんと、小学校5年、6年と
同級生の一人だった。

40年近くぶりだったけれど、
カツヤという名前もよく覚えている。

「おお!お前、ここのジムに入ってるの?」
そう聞かれ、「いや、東京で暮らしていて、
今、里帰りなんだ」そう言うと、
「おお!そうか、そうか。
どおりでまったく見ないと思った。
って言っても、俺もこの腹だし、
嫁から逃げるために、月に二度くらいだけど」
と笑いながら
「よし、飲みに行こう!」と元気がいい。

誘われるままに、カツヤの常連の居酒屋に
彼の車で行く。帰りは代行を頼むから
大丈夫!と笑うカツヤは、よくよく見ると
子供の頃と変わっていなかった。

ただ、どう見ても東京にはいない
いい歳の髪の毛もうっすらと禿げた親父だ。

飲みながら「お前、嫁さんは?子供は?」と
「仕事は何してる」と矢継ぎ早に聞いてくる。

仕事のことはともかく、友人にも会社の
女性一人しかカミングアウトしたことない
ミツハルは「いや、独り身だよ」と誤魔化す。

「東京ならいい女、いっぱいいるだろう。
お前、モテそうだからなあ、
一生遊んで暮らす気か?」などと
ズケズケ入ってくるけれど、
彼は彼で数年前にガンを患い、
そのことでちょっと奥さんと
うまく行っていない、そう語った。

そう言う流れで、一瞬、ミツハルも
カミングアウトしようかとも思ったけれど、
もう何十年も会っていなくて、これからも
どれくらい会うかもわからないから
今回はやめておいた。

最近、男と別れたばかりだったということもあった。

ただ、次に新しい男でも出来たら、
こいつには話せるかも知れない。
ミツハルは初めてそう思ったそうだ。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 19:07| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月23日

誕生日の夜

一昨夜から昨夜にかけて、
僕の誕生日、ということで
スタッフやお客さんに有り難く
祝っていただいた。

うちの店は、僕やスタッフの誕生日を
お客さんに大々的に宣伝をして、
バースデーイベントはやらない、
ずっとそうだった。

とは言え、スタッフも日にちが近ければ
内輪でおめでとうを伝えたり、
ささやかなお祝いはしたりする。

バースデーに限らず、
スタッフなり、お客さんなりの中で
常に僕が年齢的に一番上、ということになり、
ついつい気恥ずかしくなってしまったりもする。

若い頃の誕生日には、次の年代になると
どうありたいか、どう成長し、変化するか
そんなことを考えたりしていた。

最近はついつい来たりくるゴールを
考えずにいられなくなる。

とは言え、まあ、出来ることを、出来る限り
やることしかないのだ。

みんなの優しい笑顔に包まれて、
改めて腹をくくった67歳だった。

お祝いしてくださった方々、
ありがとうございました。
posted by みつあき at 18:54| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月16日

SNS時代のWARNING

昨日の深夜、来てくれたサチオ君が
「マスターって、本名を全面的に
オープンにしていますね。
このSNS時代に大丈夫ですか?」と
尋ねられた。

思えば、店を出す前にやっていたmixiなどでは
僕もハンドルネームを使っていたりしもした。

その頃は、家族や友人たちには
すでにカミングアウトもしていた。
ただ、当時の職場には特にオープンには
していなかった。

だから、ハンドルネームか、と言われると
そうでもなく、mixiの場合、おそらく
本名で投稿している人はいなかった
そう思っていたからだ。
(いたのかな、一部には。。。わからん。笑)

確かに、僕がゲイであることが公になる、
ということよりも、今やストレートであれ、
何が起こるか、わからない世の中だ。

だから、サチオ君が心配するように、
本名のフルネームを提示することは
あまり薦められることではないんだろう。


店を始めて17年(あと4日で18年目に!)
その間に、僕自身は本名だということも含めて
嫌な思いをしたことはまったくなかった。

特に親しくもない映画関連の
仕事関係の人に、突然
「ゲイバー、やられているんですね」と
言われて、驚いたことはある。
おそらく、僕の名前を検索したんだろう。

ただ、僕自身、自分の名前に検索をかけたり、
5ちゃんねる的な(今でも健在なんだろうか。
それすらわからない)匿名掲示板など
一切見ない、と決めている。

僕はまったく著名人でも有名人でもないから
そこまでもないだろうけれど、
知られた名前を挙げて、叩かれる事実は
ニュース等でよく目にする。

言われもないバッシングを目にして、
傷ついたり、
メンタルを病んでしまったり、
果ては自分の命を落とす人もいることは
僕だってよくわかっている。

僕があと20歳ほど若ければ、
そういうことも気になって
目を皿のようにして見たり、
何かあったら教えてくれ、などと
知人、友人に頼んだりしたのかも知れない。

しかし、今、この年齢になって、
それをわざわざ目にし、ショックを受け、
落ち込んだところで(おそらく僕だって
そうなるはずだ)、そこからは何も生まれない
そう思ってる。

もちろん、実名や、相手がわかる人から
注意を受けたり、意見を言われたりすると、
出来る限り、きちんと耳を傾け、
反省すべきは反省し、謝罪もする。
何かを追求されても、逃げも隠れもしない。

ただ、やみくもにワケのわからない
黒い雲のようなモノに巻き込まれ、
あと何年生きられるか、
わからない人生を決して無駄にはしたくない。
そんなふうに思う日々だ。

でも心配してくれたサチオ君の気持ちは
とても嬉しかった。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 18:36| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月09日

肌の色への偏見

アミール君27歳は、お父さんが日本人、
お母さんがインド系というハーフだ。

彼は日本生まれ日本育ちなので
子供の頃から基本的には日本語しか
話せない。

いきなり英語で話しかけられたり、
食事に行くと英語のメニューが
出てきたりするのは
もう慣れたものだと言う。

子供の頃のように、外見で差別されたり、
いじめられたりすることはもうない。

ただ、外国人が多い観光地などに行った時に、
慣習が違う彼らの行動があるせいなのか
周りにいる日本人の言葉が胸に応える。

日本語がわからないだろうと思いながら
アミール君を見て、半笑いしながら
「外国人って、いやあねえ」
という声が聞こえてくることがあるそうだ。


もちろん、長く日本で普通に暮らしているので
自分自身が違う外見だ、ということを
忘れてしまったりすることもあるとも言う。

最も強く感じたのは、彼が通っていた中学に
ヨーロッパからの女子が入学してきた時に
すごい違和感を感じた。
それは自分自身に人が感じていることだ
ということが、あとになって
やっと理解出来たりしたと言う。

それはゲイシーン(たとえば、ハッテン場、
たとえばゲイバー)でも顕著だと言う。

彼はそれほど多くゲイバーには
行かないらしいけれど、
外国人お断りのお店は、
日本語大丈夫です、と言っても
入れてくれないこともある、
これは他の外国人からも聞いたことがある。

インバウンドが増えたせいで
そういう店も少なくはなっているだろうけれど、
ただでさえ区差別されていた
僕らだからこそ、広い気持ちで
受け入れたいものだ、僕はそう思う。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 17:52| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月31日

夢に向かって走る

昨夜は台風が西日本から東日本に
向けてゆっくり近づいてきている中、
多くのお客さんがいらっしゃり、
水商売、ホントに読めないと実感。

そんな中、うちの店には初めて、
という20代のお客さんが別々に
二人来てくれた。

昨夜、マッチングアプリで会った
二回り上の人と一緒に来てくれたのは
21歳のサダヒロ君。

ゲイバーには初めて来たと言うけれど、
ここ数ヶ月、日本を転々と周っていたと
朗らかに笑いながら話してくれる。

さらに、明後日からカナダに
ワーキングホリデーとして向かうのだと言う。

とても初めてとは思えないくったくない
笑顔をふりまき、この年齢でこれほど
人見知りもせず、オープンな性格だと、
広がる世界も違うのだろう。

「次に会えるのは、いつかわかりませんが、
その時はネイティブな英語でお邪魔します」
と言っていた。


もう一人は、10年以上前から来てくれている
マサオが連れてきてくれたケン君だ。

29歳の彼はフィリピンと日本のハーフのマッチョ君。
彼は、10代で調理師のライセンスを取った。
とあるレストランで働きながら、
休暇をとってロスに渡り、あちらでもライセンスを
取得したのだそうだ。

将来はアメリカ日本を行き来しながら、
自分の店を持つのが夢だと言う。

若いというのは素晴らしい。
10年先、20年先もさらに夢は
広がっていくだろう。

そんな彼らを見ながら、僕自身、
残された時間がどれくらいあるのだろうか、
そう考えた。

逆に言えば、残された時間でどれだけ
自分がやりたいこと、出来うることに
トライ出来るだろうか。

気持ちが若いとかではなく、
そういうことに気付かされる、
そんな意味でこういう人々と
出会える仕事をやって本当に良かった、
改めてそう思う。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:55| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月30日

リュウジ君の冒険の日々 その2

昨日の続き。

テルアビブのホテルがあまりに高額なため、
リュウジ君、ビーチで野宿をしていたら、
身ぐるみはがされるという
大事故に遭ったのだそうだ。

携帯も財布も洋服も取られた時に
声をかけて、救ってくれたのが
初老の現地の人だった。

その人の家で一週間ほど世話になったが、
会った数日後からマッサージをしてくれて、
その時点で彼がゲイだとわかった。

特に激しいことも求められず、
リュウジ君にとっても、そういうタイプでは
なかったため、深い関係になることも
なかったのだと言う。

ある意味、とても控えめな人だっただけに
その時の感謝の気持ちも今でも
忘れないと言う。


旅行から帰国して、去年の年末から
最近まで引っ越し屋のアルバイトや、
鳶職も経験したようだ。

スノボーや居合で鍛えたせいか体力には
自信があった。

ただ、鳶の仕事は今ではあり得ないと
思うほど、殴る蹴る暴言の数々で、
とても続ける気にはならなかった。

何よりも辞めるに辞められない海外からの
労働者の人たちには同情を
禁じえなかったと言う。

こういう瞬間、瞬間にリュウジ君は
自分の人生について、世界の平和について、
心の平穏について、ついつい考えてしまうらしい。

一度では書ききれないほどのリュウジ君の
様々な体験。

これをいつか生かせる仕事に就きたい、
そう思っているとのこと。
大いに応援したい、そう思った。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 16:18| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする