2023年09月29日

airB経営の秘訣

うちのお客さんのリュウゾウさん52歳は
長年連れ添った彼氏と10年ちょっと前に
一軒家を買い、そこで民泊、
いわゆるairB&Bをやっている。

5年ほど前に始めたけれど、それから
すぐにコロナに入り、落ち着いた
去年あたりからお客さんが戻り始め、
今では来年頭までいっぱいだそうだ。

写真を見せてもらうと、それはそれは
そのあたりのホテルよりも
ずっと居心地が良さそうで、
高級感さえある。
朝食付きらしく、それも
かなりリーズナブルな価格だ。


僕も海外旅行をするたびに、
ホテルがあまりに高いため、
ここ10年くらいは、
airBを使わせてもらった。

特に僕が使うのは、ゲイがやっている
Mr.B&Bというサイトで見つけた部屋。

マンションの一室丸ごとや、
一軒丸ごと、というのもあったけれど、
その多くがゲイカップルが運営している
民泊だった。

何が良いかと言うと、通常観光客が
行くような場所以外の穴場を教えてくれたり、
中には共にゲイバーに連れて行ってくれたり、
食事をご馳走してもらうこともしばしば。

リュウゾウさんたちは、特にゲイ、
ということを謳うこともなく、
それらしき人が来ても、
特にそこをつっこんだり
共に話したりはしない。

むしろ、部屋の鍵を渡したあとは、
よほど深夜にうるさくしたりしないい限りは
何かを注意したり、逆に親しくなり過ぎず、
ラフに楽しんでもらう、
という形をとっているらしい。

それがある意味、あまりストレスをためず、
長く続けることが出来る秘訣なのだそうだ。

インバウンド需要が増え、ホテルや
タクシーが混んでいたり、高かったりする現在、
こういう状況は自然と生まれてきて
当然なような気がする。

今さらながら、日本のタクシーとも
共存できるようなUberタクシーが
いち早く日本にも出来ればいいのに、
そう思う、今日この頃だ。

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2023年09月23日

66本の薔薇

昨夜は、自分の66回目の誕生日だった。

元々、僕が過去行っていたお店では
大々的にマスターやスタッフの
バースデイなどするところがなかった。
だから、うちは内々にやっても、
特にイベント的なことはやってこなかった。

それでも、お客さんやスタッフから
お祝いしてもらうことも多く、
そのたびに、こんな歳になってまで、と
気恥ずかしかったりするものだ。


昨夜は土砂降りでおそらくかなり暇な
金曜日になるだろうなあ
と思っていたら、突然、電気が消え、
スタッフが準備してくれたケーキや
花束が贈られた。

ある種、巻き込まれた形のお客さんたちも
それぞれにお祝いしてくれて、
とても有り難かった。

その中で、旧スタッフでもあり、
週に一度は店に来てくれる(下手すると
もっとか)セイゴが、なんと
僕の年齢の薔薇の花束を手渡ししてくれた。

以前、うちを手伝ってくれていた
ストレートスタッフのハルキが
自分の彼女(今ではれっきとした奥さん)に
プロポーズした時に100本の薔薇を
送ったことを聞き、驚いたのだけど、
まさか、こんなサプライズがあるとは。

いずれにしても、去年から
自分がまさかの高齢者枠に入ってしまうとは
まったく信じられない。
基本的に、今のところ衰えも感じないし、
一応、健康でもあるので、これからも
今まで同様、やりたいことをどんどん
やっていこうと確信した。

今後とも、店ともども、よろしくお願いします。

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2023年09月21日

騒音問題、その後

以前、このブログでそれほど
音も立てていないのに、
騒音の苦情が下の部屋から来た、
というショウスケの話を書いた。


あれから、下の階の人間が
弁護士を付けて訴状が送られてきて、
こちらも弁護士を付けるまでの
大騒ぎになっていたらしい。

そして昨日が裁判だったそうだ。

とにかく、ショウスケがその苦情や
いやがらせから非常にストレスを感じ、
こちらのほうが告訴したい、という
気持ちだったこと。

そして、相手の人がかなり病的なまでに
神経質な人だったことがわかり、
(対面したのは、ほぼ初めてに
近かったらしい)裁判官も
圧倒的にショウスケに分がある、
という結論を出したとようだ。

ショウスケは、かなり言いたいことも言えて、
相手の人はまるで窮鼠のように
途中退場したらしい。

今後、どうなるかはまだ
わからないけれど、
ショウスケはストレスから
解放されたようだったので
本当に良かったなあと。

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2023年09月11日

PCで育った世代

ここ数ヶ月、よく店に来てくれている
ハジメ君 30歳は、ITの会社にいる。

本人いわく親がヤンキーなので、
子供の頃から、よほど悪いことでもしない限り、
やりたいことは何でもやらせてくれたと言う。
ちなみに、彼のご両親は48歳!とびっくりする。

小学校低学年の頃からゲーム三昧、
携帯も早くから買ってもらえて、
周りからは羨ましがられていたと言う。

勉強がすこぶる出来たワケではないけれど、
とにかく、携帯からスマホ、そしてPCを
とことん触りまくった。

彼は高校時代、アプリ開発の大会で
かなり優秀な成績を取ったのだそうだ。
それが縁で今の会社に入社。

ほとんど一流大学卒業の人々の中で
ハジメ君は高卒。
しかし、誰よりも仕事のスピードは早い。
世の中がコロナ禍になり、
業務がリモートになると、
自宅でほんの数時間で仕事が終わる。

それなら、新しいアプリ開発など
色々やってみたりしないのかと尋ねてみた。

ハジメ君は、元々プラモデルなど
完成系がわかるモノを細かく
作っていくことが好きだった。

だから、そもそも決められたことを
しっかりとやる、ということ以外、
何もないところからモノを考えたり、
産み出したりすることは苦手なのだそうだ。

それであれば、余暇を使って
自分がやりたい別のことをやる、と言う。

少なくとも、僕の時代にはなかなか
なかった考えで、とても現代らしいなあ、
そう感じさせられた。

そりゃそうだ。僕などは、ネットの「ネ」の字も
なかった時代で暮らしていたんだから(笑)

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2023年09月10日

人生での挫折感

一昨日、お客さんたちの間で
自分の人生に於いて、挫折を
感じることがどれだけあったか、
という話になった。

ヨウジ君は、大学受験が通らなかった時、
ムネヒコは、希望した会社に入ることが
出来なかった時、
モトユキさんは、大恋愛に失敗した時、
まだ30になっていないセイヤは
日々、挫折感ばかり感じていると言う。

色々な人の話を聞くと、挫折を
感じている人たちの多くは
高い目標をかかげ、そこにトライ
している人たちがほとんどだ。

逆に言うと、そのゴールが遠ければ
遠いほど、頑張りも効く。

その目標値を挫折することもなく、
どんどんクリアしていく、という人など
ほとんどいないだろう。

よくよく考えてみると、僕はそこまで
高望みをしたことがしたことが
なかったような気もする。

昔から夢がなかったと言えば嘘になる。
もちろんそれらをクリアをしたワケじゃない。

ただ、自分の身の丈にあったチョイスしか
していなかったような気もする。

そう思うと、なんだかこの長い人生、
もうちょっと努力をおこたらず、
挫折感に苛まれたほうが
もっと成長できた気もする。

挫折感ではなく、劣等感や苦しみは
もちろん多くあり、それが自分がゲイである、
ということだった。
それをクリアすることが目標だった
ワケではなかったけれど、
その苦しみから逃れることはできた。

そんなことを考えた時に、
はっと思い立ったことがあった。

僕の唯一の挫折感は
子供を持てなかった、ということだった。

ゲイであることを受け入れた瞬間に、
ほぼ自分の子供を持つことを放棄した。

そんなことを挫折感と言うのか、と
逆に驚かれるのかも知れない。

ずっとこのブログに書き続けたように、
僕の人生の中で、自身の子供を
持てないことが、ほぼ永遠に
悔いが残っていることなんだろう、そう思う。

困ったものだ。やれやれ。

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2023年09月06日

10代の日記から

一昨日、片付けモノをしていたら、
なんと19歳から20歳の1年間の
日記が出てきた。

日記と言っても、40文字くらいの
短いモノで、その日、何をやったか。
その行動から何を得たか、どう思ったかなど、
簡単に書いてある。

改めて読んでみると、大学を中退しようと
決断する経緯や、それこそ、バイトと
映画館に明け暮れていた日々が
思い出される。

最近はつい1年前に観た映画でも
忘れているのに、さすがにこの頃に
観た映画は、はっきりと覚えている。


そして、それよりも何よりも驚いたのが
当時は、まったく自分がゲイであることなど
まったく受け入れていないことだ。
受け入れているどころか、
女性を好きだと思い込んでいたことが
とても強く書かれている。

それまで、性的に男性に興味があることも
わかってはいたし、高校時代、
寮で、地味だが、それなりの
性行為を何人かとやっていた。

それでも、日記には、あの女のコが
可愛かった、どうやったら近づくことが
出来るか、などと書かれている。

あの当時、ゲイというアンデンティティを
ほとんど誰も語ることなく、
そういう人たちが存在していることさえ
知らなかったのだ。

レストランのバイトで知り合った2歳年上の
ヤス(彼はコロナ前に癌で亡くなったが、
http://bar-bridge.seesaa.net/article/458212472.html
この時期、僕は確実に彼に憧れ、
好きだったことは事実だ。
それは結局本人はおろか、
誰に話すこともなく、日記にさえ
書くこともしていなかったことに
驚いたりする。


そしてこの日記は、レストランから
米軍のホテルのアルバイトに移る直前のモノで、
そのホテルで知り合った同い年の
女のコと、そのあと8年近く付き合うことに
なったのだ。


その後、5年ほど経ち、初めて行った
新宿2丁目は店こそ賑わっていたものの、
2丁目の仲通りさえ、週末でも
ひっそりとしていた。

それから数十年。
世の中も、街も、そして自分自身も
大きく変化した。

しかし、二十歳前後の僕も決して
嘘ではなく、自分がどういうふうに
生きていけばいいのか、
必死に模索をしていたのだろう。
そう思う。

日記の端々から読み取ろうとするけれど、
やっぱり当時の自分では、男が好きである、
ということを受け入れたり、
認めたくはなかったのだろう。

ゲイ映画の最高峰かとも思われる
「ベニスに死す」でさえ、
よくわからなかった、と書かれてあったのが
今思うと、あまりにも幼いというか、
不思議な気がするのだ。

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2023年08月23日

期待すること、しないこと

ずいぶん昔に付き合った人から
「俺はこれだけ、あなたにこうしているのに
返してもらえない」
そんなふうに言われたことがあった。

自分は自分なりに相手を気遣って
何かをしても、彼には物足らず、
いつもイライラされたりしていた。

「何故、そんなにクールなのか。
何故、求めてくれないのか。」
相手から、何度もそう言われた。

僕は恋愛に関して、決してクールではない。
むしろ、恋愛至上主義、と言えるほど
熱いタイプだと自分では思っている。


ただ、子供の頃、両親から
「人に期待するな。期待すると
失望するし、怒りも湧く。
愛は与えるのには良いけれど、
それを求めようとしてはいけない。」
そう教えられてきた。

だから、モノや事柄に期待しても、
人には期待しない、
そうやって生きてきた気がする。

モノや事柄。
それは僕の場合、主に、
これから観る映画だったり、
舞台だったり、ライブだったりする。

ライブには、ほぼがっかりすることはないけれど、
映画や舞台にはそれがある。

感銘を受けた監督の作品だったり、
他国でかなり評価が高かったりすると
どうしても期待値が上がる。

それらも、ある意味、人間と同じように
期待せずして、挑むことが良いのかも知れない。

それを考えると、まったく期待を
しない、ということは、
本当に難しいことなのかも知れない。

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2023年08月20日

人混みの中に埋もれた生活

東京近郊の地方都市から、
数ヶ月に一度来てくれる
タイト君、25歳は、最近転職をして
ようやく、一人で生活を始めたらしい。

転職をしたのは、親や兄弟と離れるため、
とにかく一人で生活したい、
ゲイ活動も自由にしたい、
そういう気持ちだったらしい。

とは言え、近くにはもちろんゲイバーなどなく、
出会い系アプリをやっても、
一番近くても数キロ先、その次になると
10キロ単位で離れていく世界。

この先、30、40になった時に、
自分のテリトリー範囲で、自分自身が
どう変化していくかなんて、
想像が出来ない、そう言う。

僕個人としては、だからと言って
すべての地方都市のゲイの人たちが
どんどん都会に出てくるべきだとは思わない。

とは言え、仕事を東京で探す、という
選択肢がなかったのかと聞くと、
とにかく人混みや満員電車を想像するだけで
もどしそうになってしまうらしい。

思えば、僕は10代の頃に東京に住み、
そこからもう何十年も、そういう生活を
しているせいか、人混みが無理、という
感覚がまったくないことに気がついた。

ただ、地方の友人、知人が上京すると、
確かにみんな口を揃えて
「よく、こんなところに住んでいるな」
と言う。

人混み、ということが、よほどの
イベントで何万、何十万という人に
紛れないと、自分はそういうふうに
感じなくなっているのだ。

改めて、タイト君と話をして、
「木綿のハンカチーフ」のように、
とっくにと「都会の絵の具に染まってしまった」
自分に気がついてしまう。
遅っ・・・笑

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2023年08月19日

古い訃報を聞きつけて

昨夜、10年来のパートナーと
来てくれたセイサクちゃん。

彼はオープンの頃、
よく来てくれていたが
その後、忘れた頃にふらりと
一人、またはパートナーや
友人と訪れてくれる。


昨日、来てくれたのは、
実はうちの店で12、3年前に
素敵だなあと思って
声をかけた人がいたのだそうだ。

その彼は、店によく来てくれていた
アーティストで、セイサクちゃんも
彼自身のこともよく知っていた。
ただ、そういうミーハーな思いとは別に、
ルックスがとてもタイプだったのだと言う。

その時は、丁寧に断られ、
それは仕方がないと思っていた。

けれど、つい先日、とある人のブログで
その彼の死を知ったことがショックで
その事実を聞きに来た、ということだった。

そう、その彼は長く患っていて、
コロナになる前に、まだ若くして
亡くなってしまった。

まさか、あの彼が、いつもは
酔っ払って、明るいセイサクちゃんが
パートナーを横にしながら、
うなだれていた。

広くカミングアウトもしていなかった
彼だけに、特に僕自身もその彼について、
特別に話題にもしなければ、
このブログにも書くことはなかった。

あれから、何年経つのだろうか。
世界中がまさかのコロナ騒ぎになったり、
ウクライナ戦争のことも知らずに、
安らかな場所へ行った、
それはそれで幸せだったのかも知れない。

そんな話をしながら、セイサクちゃんカップルと
ひっそりと献杯をした。

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2023年08月05日

弱かった自分からの脱出

つい先日、大勢の仲間たちと一緒に
来てくれた日本人のお父さんと
オーストラリア人のお母さんの間に
生まれたハーフのケイン君。

一昨日、ふらりと一人で来てくれた。
まるでモデルのような容姿の30歳の
ケイン君だが、実直に自分の事業を
拡大し、この年齢で会社を作ったと言う。

先日、連れてきてくれた大勢の仲間は
その仕事で知り合った日本人や海外からの
アーティストだったらしい。

今は成功しているように見えるけれど、
オーストラリアに住んでいた幼少の頃は
アジア人とバカにされ、嫌な思いをし、
中学で日本に来た時も、外人、外人と
言われ、落ち込んだと言う。

僕からすると、こんな容姿なのに、と
思うけれど、彼はそんなルックス頼ることなく、
とにかくやりたいことをどんどんやって、
それで稼げるようになりたい、
そう思っていたらしい。

その意思は、母親譲りだと言う。
オーストラリア人女性の彼女は
やりたいことをやる、という人で
実は、子供がほしいけれど出来ない、
と言っていたカップルの相談に乗り、
ケイン君が10(歳の頃、自分のお腹を
貸し、代理母になったことがあった。

そしてそんな中で出来た子は、
誕生日やクリスマスの時には
家に遊びに来て、今はもう二十歳。

なんと数年前に、ゲイだとカミングアウトして、
ケイン君のお母さんも「生きたいように
生きなさい!」と彼の背中を押すようだった。

ケイン君の人生は、そんなお母さんの
強い言葉に因って生かされている、
そう信じて、今の仕事に打ち込んでいるらしい。


posted by みつあき at 19:26| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月04日

元AVトップ女優来たる

僕が男女モノのアダルトビデオの
プロデューサーをやっていたことは
ここにも書いてるし、店でも話している。

当時、5年くらいの間か、業界のトップを
走る女優を担当したことがあった。
故・飯島愛がデビューする少し前だった。

その彼女(ここではRと言おうか)の
長く担当をしていた僕は、彼女が
引退をし、カミングアウトして
最後に会ったのが、約25年ほど前。

Facebookで繋がり、昨夜、
店を訪れてくれ、25年ぶりの再会となった。


そもそもRは、歌手になりたいところを
イメージビデオに出ないかと誘われ、
そこからCDも出し、少しだけ
NHKの大河ドラマに出たところで、
AVに転身をした。

絶対こういう仕事をしていることは
バレたくない、としている
多くの女優たちと違い、
Rはやるのなら、とことん
誰にも恥ずかしくないくらいに
徹底したい、そう言っていた。

そして彼女はまさに女王の階段を
登り始め、デビューからRの担当だった僕は
仕事についても、またプライベートも
彼女の相談役にもなった。

ただ、恋愛に関しても、彼女は
ほぼ泣き言を言うこともなく、
果敢に堂々と彼氏に向かっていっていた。

その後、Rは結婚し、地方都市に
20年住んでる間に二人娘を産み、
その二人が学校に入るということで
去年、東京に来たのだそうだった。

あれから25年。
旦那さんも、娘さんも
彼女の過去のことはすべて
知っているのだそうだ。

それは彼女が隠し続けたところで、
噂話などから、家族が不安に
思うことを心配したからだったそうだ。

とは言え、娘さんたちの周りに
偏見や差別のようなモノが
生まれないかはいまだに考えるところらしい。
それにはいつでもしっかりと
家族を守る覚悟だと話していた。

相変わらずきちんと
自分の意志を持っている姿は
さすがだと思った。
posted by みつあき at 16:41| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月12日

人を赦す、ということ

昨夜は、古くからの友人ゴウカップルが、
ゴウのお姉さんを伴って来てくれた。

ゴウはパートナーとこの15年、海外に
住んでいるのだが、ホームに入っている
80を越したお母さんに会いに年に数度、
日本に帰国している。

お母さんも10年ほど前に
連れて来てくれたことがあったし、
お姉さんも6、7年前に
一緒に来てくれたことがあった。

その際は聞いていなかったけれど、
実は、ゴウのお姉さんとお母さんは
昔からどうしても反りが合わず、
とあることがきっかけで
もう25年も会っていないと言う。

ゴウのお姉さんの子供が生まれ、
3歳になった際に、ゴウのお母さんは
その孫を抱きながら「あなたのお母さんは
私に意地悪をするのよ」と言ったひと言が
どうしても忘れられなかったのだそうだ。

もちろん、それよりも以前からお母さんへの
気になる部分や、彼女へのトラウマも
あったのだろう。

「ごめんなさい。だから、会わない部分で
自分が出来ることはするけれど、
万が一のことがあっても、葬儀も出ずに、
その痛みや辛さを自分は
背負っていくつもり」
彼女はゴウにそう言った。

ゴウはうん、うん、と頷きながら
「まあ、お母さんはもう半分ぼけていて
当時のことなんてまったく覚えていないけれど、
お姉ちゃんがそれでも
許せないと言うのは仕方がないよ」
そう言っていた。

家族には色々なことがある。

家族でなくとも、恋人、友人の間でも
「あのひと言が、あの行為が、
どうしても許せない」そういうことは
たくさんある、そう思う。

許すことが出来ない、という感情を
僕はかつて持ったことがあるだろうか。
一瞬でも、苛立ったり、
落ち込んだりはするものの、
長い人生で、あまりなかったような気がする。

それは両親から「罪を憎んで、人を憎まず」
と教えれれたからなのか、
それともそもそも気が弱いからなのか。
(それはないでしょ、と言う声も聞こえる)

誰かをどうしても赦せない、という人に
他人がどうこう言うことは出来ない。

それでも、それぞれが
赦し合う気持ちになれれば、
諍いも少しはなくなるだろう。

いつもそう思わずにはいられないのは
僕が甘いからなのだろうか。

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2023年06月11日

それぞれの生き方

昨夜、4人で来てくれた中で
30歳のソウイチ君と
37歳のモトキ君の二人は、
共にバレーボールを
やっている仲間同士だけれど、
性格はまったく正反対だ。

ソウイチ君は6年付き合って共に住んでいる
パートナーはいるものの、基本的には
クローゼットな日々を送っている。

会社はもちろん、ストレートの友人せさえ、
自分がゲイであることを
カミングアウトしたことはない。

と言うよりも、色々社会的なことを
考えて、レズビアンも含めた女性と
友情結婚をしようかとさえ考えている。

パートナーは、そんなソウイチ君の
気持ちは十分に理解してくれていると言う。


片や、モトキ君は前のパートナーと別れて8年。
その後、とても仲が良い兄と姉に
お酒の席でカミングアウト。

「お前の気持ちに、感動した!
この足で親に言いに行こう!」と
兄は言ってくれたのだそうだ。

それから数年、今や両親は
「誰か、良い人ができたら、
すぐに連れて来なさい」
などと言ってくれるのだそうだ。


どちらも、今のゲイ・ライフなんだなあ
いずれにしても、生き方はそれぞれ。
自分が決めていくことだ、そう思う。

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2023年06月08日

ドライバーの憂鬱

フジタ君は、宅配ドライバーをしている。
2丁目では、仕事の話をすると、
トラック運転出来るんだ、とか
身体を動かす仕事、かっこいいとか
言われるけれど、本人は正直、この仕事は
頭が痛いことだらけだ、そう話す。

一日にどれほど商品を何件、届けられるか、
時間と体力との闘いだのようだ。

エレベーターがないマンションで
重い荷物を持って何階もの階段を上がり、
住人がいないことがわかった時には
愕然とする。
そういうマンションに限って、
オートロックじゃなかったりするし、
チャイムさえ玄関まで行かないとない。

さらに、再配達が多ければ多いほど、
時間も無駄になるし、
その上クレームを出されたりすると
心が折れそうになる。

加えてさらに頭が痛いのが、
来年の今頃は、時間外労働が
40時間も減らされ、それだけ
手取りも少なくなってしまうことだ。


そんなことなどお構いなしに、
出会い系アプリなどで知り合う人が
仕事で着ている格好をしてくれ、
と言われることも多く、
正直、良い気持ちはしない。

それでも、相手に嫌われたくなく、
そういう格好で、再会して、
コトが終わると、それ以降
連絡がなかったりすると
ホントに泣きたくなったりすると言う。


フジタ君の話を聞くまでもなく、
ボールペン1本でも翌日まで
送料無料で届く、というシステム自体に
問題がある、そう思う。

大体、どうしても翌日までに必要なモノは
多少労力を使っても、自分で書いに行けばいいし、
そうでなければ、多少高くても
きちんとお金を払うべきだ。

再配達の場合も、もちろん
再配達量は加算されることは当然だと思う。

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2023年06月05日

40歳前のゆらぎ

元スタッフのヨウイチロウが
土曜日に久しぶりに来てくれた。

彼はここ1年半ほど、
大阪で仕事をしていた。
たまにふらりと来てくれたり、
連絡があったりしていて、
場所が変わっても楽しくやっている、
という感じだった。

確かに大阪での生活は
なかなか楽しかったようだけれど、
仕事は色々あったのだろう。

あまり詳しいことは聞かずに、
都内ですでに新たな仕事を決め、
頑張っているのだと言うから
安心した。

僕が会った時は、まだ25歳にもなっていなかった
彼は、もう38歳。びっくりである。


以前にも書いたかも知れないけれど、
ヨウイチロウは、海外で生まれ、育ち、
日本の地を初めて踏んだのが
うちの店に来る半年くらい前だった。

とは言っても、お母さんが教えてくれた
日本語で、ほぼ完璧に日本語は話せたし、
なおかつ英語その他の言語も
いくつか話すことが出来るから大したものだ。

彼は大変な読書家で、店にいる時は
よく本や映画の話をたくさんした。

店に入ってから、数年後、それこそ、
1年半ほど、台湾に住んでいたこともあった。

ただ、考え方が普通の日本人の同世代とは
少し違う、というようなことをよく
言っていた気がする。

と言うか平均的な日本人の若者、
というのがどうなのかはわからないけれど、
僕は彼が彼らしくいられることが
最も素晴らしいことだと思う。

ヨウイチロウが、店、出がけに
「みつあきさんの40前って
どういう感じでした?」と聞いた。

僕の場合は、映画に骨を埋めようとしながらも、
流れで男女モノのAVプロデューサーなどをし、
それでそれなりの生計を立てていたことに、
内心、これで良いのか、常にそう思っていた。

AVが悪い、とかそういうことではなく、
映画が好き、なおかつゲイである、
という自分が、もうそこに40歳、という
年齢がある、ということに愕然としたのだ。

ストレートの40歳と言えば、
子供を学校に入れ、家を養う、という
自立をしているように思えた。

そんな悶々としていた時代だなあ、と
改めて思い出した。

ヨウイチロウも含めて、40歳前後の
ゲイは、20代、30代とはまた何か違う
思いがあるだろう。
良い経験をたくさんして、
素敵な50代に向かってほしい。

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2023年06月03日

ゲイバーが決める線引き

それにしても、昨日の土砂降りの雨は
本当に凄かった。
僕の家の場合、うちから駅までそれなりに
長い橋を渡り、そこは普段でも強い風が吹くため、
こういう日はホントに酷い。
店に行くことに気が重くなる、ということは
滅多にないけれど、昨日だけは
ちょっとヘビーだった。

おそらく、開けたところで、昨日ばかりは
数人かと思いながらも、
足首濡れてもいいように、
いいおじさんがハーパンで店に向かった。


しかしながら、こういう時だからこそ、と
来てくれた常連のお客さんや、
地方都市から、また友人をこぞって
連れて来てくれた人たちで賑わって
本当に有り難かった。

そんな中、偶然、二人の既婚者が来てくれていた。
一人はゲイで、一人はバイ。
二人とも、色々あって、離婚調停中。
これは特にゲイバレした、とか
ということではないらしいけれど、
そのあたりはかなりデリケートな問題だ。

彼らに限らず、たまに耳にするのは、
既婚者だと言うと、ちょっとうちの店には
合わない、とか断られたりすることはあるらしい。

これにはちょっとびっくりした。

もちろん、日本のゲイバーには、
女性を断る店も多くあれば、
体型や髪型で断る、ということも耳にする。
トランスジェンダーで、性転換もし、
まったく男性にしか見えない人が
「自分、実は女だった」と告白しただけで、
今日を最後にしてくれ、と言われた話も聞いた。

店を作るのは、その店のオーナーが決めるワケで、
自分が無理して、自分の店の雰囲気に合わない人を
入れないのは勝手だ、僕もそう思う。

ただ、それでなくとも、僕たちは
どこかで俗世間からは線引きされているワケで、
そういう僕らが、必要以上の線引きをする、
というのはどうなんだろう、
僕はいつも考えてしまう。

それが、いわゆる「人権」とイコールか
どうか、ということも含めて。

そういう意味では、二人の話を
色々な角度から聞かせてもらって
とてもためになったし、
周りのお客さんたちもふむふむ、と
自分に当てはめて考えたりしていたようだった。

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2023年06月02日

テニスボーイの華麗な半生

まだ30歳のマサルは、1年くらい前に
人に連れられて遊びに来てくれて、
そこからチョコチョコやって来てくれる。

テニスをずっとやっているせいか、
ちょっと浅黒い締まった筋肉質の彼だが、
5年ほど前からアプリで知り合った
パートナーと共に住んでいるようだ。

ただ、彼が面白いのは、高校時代までは
まったく男に興味がなく、女のコと
何人やるか、と仲間と
競いあっていたほどだと言う。

確かに女からも、男からも
モテるタイプとは言え、
実直に見えるマサルが、
そこまで女好きだったとは意外だった。


そんなタイプなのに、何故こっちの世界に
入ったとかと、彼の隣に座った
ヨウヘイちゃんが興味津々で聞いた。

マサルが大学の時に、通学電車で
ゲイの人に触られて、
それがあまりにも気持ち良く、
ほぼ日課になっていったことが
始まりだったらしい。

その車両はその界隈では有名で、
いつもは股間やお尻を触ってくる
何人かの中で、ギュッと手を握ってきた
サラリーマンがいたとのこと。

その人と電車を出て、駅のトイレで
やってしまったのが初体験だったようだ。

余談だが、公衆が使用するところで、
という人はかなり多い。
トイレ、温泉、公園、映画館。
僕も若い頃、そういう経験はあるけれど、
使用したい人の迷惑になるだけでなく、
発見された時に、やっぱりゲイは、と
言われるので、こればかりは
気をつけて欲しいなあと、いらぬ心配。

閑話休題。
その彼にハッテン場やら
2丁目の情報を教えられ、
これほど簡単にセックスが出来る!
ということがゲイに目覚めた理由だと言う。

僕は女性とは付き合ったものの、
バイセクシャルではないので、
バイの人はこういう感覚なのかなあ、と
ちょっと不思議な気がした。

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2023年05月18日

性を売ったあとで

オサム君、40歳は10代後半の頃から
ずっと長い間、売り専をやっていたらしい。

母子家庭で育ち、その後、母親の再婚相手が
とても厳しくて、10代は反抗の連続だったと聞いた。

高校も行くか、行かないかという状態で家を出て、
そこから雑誌の広告で売り専を知り、
自活し、母親にもお金を送金するようになった。

その売り専の店には、色々な若い子が出入りし、
彼自身、酒やドラッグに
溺れた時期もあったのだそうだ。

ただ、オサム君が他の人たちと違ったのは、
なんとか一般社会で通用するべく、
そのお金で高校を卒業し、大学へ通い、
自分が興味がある経済の勉強も
どんどんしていき、
資格もいくつか取ったのだと言う。

プライドも高く、言いたいことも言う、
という性格は、誤解されることも多かったようだが、
彼をきちんと知る人は、
その生き方を応援し、リスペクトさえ
してくれていたようだ。

とは言え、自暴自棄になり、
落ちるところまで
落ちたこともあったらしい。

このまま、人間のクズと呼ばれ続けてもいいのか、
そう悩んだ時期も何年かあったらしい。

そこから、自分を立て直すグループに参加し、
ここ数年、自分に合った仕事を見つけ、
日々、悪戦苦闘しながらも、
自分が出来うる限りのことに
トライしていっている。

そして年に一度、郷里の母親の元に帰り、
若い頃には気がつかなかった
彼女の深い愛情に支えられ、
今があることを実感する日々なのだと言う。


「性を売る」ということに抵抗ある人は
ゲイでもストレートでも多くいる。

僕自身、自分に興味がない人とセックスをする、
ということに興奮できないタイプだけれど、
それでも性的サービス、という仕事は
世の中には、とても必要だと思っている。

知り合いでもあるハスラーアキラこと、
張由紀夫さんが書いた「売男日記」という本がある。

その世界観、人間観察、そして彼の心のひだが
手にとるようにわかった一冊だったけれど、
オサム君の話を聞いて、
あの本を読んで感銘を受けたことを思い出した。

オサム君、40歳。

30歳になった時よりも、50歳になった時よりも、
一番、僕がショックを受けた年齢だった。

それは、多くのストレート男性が
自立し、結婚し、強い責任感を持って
生きていることへの引け目のような
モノだらけだったのかも知れない。

でも、オサム君を含めた今の40歳は
あの当時の僕よりもずっと大人びていたり、
社会性があったりする。
SNSなどで、多くの情報を得て、
ストレートも含めて他人と比べず、
自分の力を信じることが出来る、
そんな時代になっているのかも知れない。

これから素敵な50代に向かって、
頑張ってほしいなあ、そう思った。

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posted by みつあき at 20:39| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月05日

ただの憧れの人が自分のゲイ人生の始まり

ゴールデンウィークど真ん中の昨日の深夜、
たまに来てくれる50代後半のイシイさんが、
ひと回り下のコウイチさんを連れてきてくれた。

コウイチさんは20代そこそこで結婚、
男になんてまったく興味がなかったけれど、
大学の水泳部の先輩のイシイさんと
久しぶりに会って、一緒に飲んだのが
もう何十年も前らしい。

イシイさんはまったく女性に興味もなく、
結婚どころか、男性と遊びまわっていた。
もちろん、それをカミングアウトは
しなかったものの、
本人いわく、そういう印象をコウイチさんに与えて
しまったのかも知れないようだ。
そして、その席でコウイチさんに「好きです」と
突然告白された。

コウイチさん自身、まったくゲイという
意識などなかったのに、
何故だったのか、わからない。
ただ、人として尊敬できる上、
ずっと憧れていたことが、
そういう言葉にして出たのかと思うと言う。

結局、二人は一度そういう関係になったようだが、
とにかくタチをやりたがるイシイさんに
コウイチさんはアナルセックスは無理だと応え、
結局、それ以上の関係にはならなかった。

ただ、それからコウイチさんは離婚し、
結果的にゲイへの道を歩き始めたと言う。

二人にはそれぞれ、もう20年にも渡る
パートナーがいる。

で、たまにこうして二人で会い、
あの時は、とか、当時の水泳部の連中に
突然カミングアウトしたらどうなるか、など
あり得もない話で盛り上がったりするそうだ。

最初は憧れの気持ちで告白し、
それが自分をゲイだと認識することになった
コウイチさんは、今となっては
イシイさんに非常に感謝していると言う。

また、あの時に無理して、アナルセックスを
しなくて良かった、とも笑っていた。
posted by みつあき at 19:08| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月04日

還暦のお祝い

ここ3年ほどコロナ禍ということもあって
まったく店に来られなかった
ヤスユキと、タカオカップルが
久しぶりに来てくれたのが先週。

ヤスユキは僕とさほど変わらず、
タカオはもう少し年下だ。

大体、コロナ前は週末にふらりとやってきて
僕とちらほら喋るか、
友人たち大勢で来てくれて
終電で帰った行ったのが常だった。

しかし、昨日は珍しく他店を回って
0時も回った頃来てくれ、
0時前は比較的ヒマだったのに、
いきなり30代40代で満席になった
店内で、多くの人たちと話が出来て
満足気で結果的に4時近くまでいてくれた。

そしてなんと、タカオが
還暦を迎えたばかり、ということで
みんなで乾杯をした。

大体、僕も含めて50代以上が
集ったりしていると、
誰それが病気になったとか、
将来の不安などの話になる。

思えば、僕らが20代の頃にジジイと
思っていた年齢に、ハッと気がつくと
なっていたりする。
いくら、当時の50以上と現在は
変わったとは言え、年齢は年齢なのだ。

しかし、まだまだ現役の40代が
たっぷりと元気をくれた、と
タカオは嬉しそうだった。

体調に気をつけながら、
まだまだやりたいことをどんどん
追求しながら、楽しんで生きていこう、
タカオの表情を見ながら、僕もそう思った。

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