2019年07月20日

火災の恐ろしさ

一昨日のトップニュースだった
京都アニメーションの放火殺人は
本当に心痛む事件で、
店でも、この痛ましい出来事を
とても見ていられない、
そういうお客さんが大勢いた。

親族の方たちや、この会社のファンの方々が
どれほど辛い思いをしているかと思うと、
言葉が出ない。

僕はとことん映画好きで、
アニメーションももちろん観るけれど、
この京都アニメーションの作品は
恥ずかしながら、まったく観たことがなかった。

世界中にファンがいて、
これほどまでにリスペクトされている、
という事実を報道で知り、
無知な自分を恥じた。

320.jpg

京アニの代表作とされる「けいおん!」


報道される中で、行き場を失った
従業員の人たちが火に包まれるさまを
耳にして、建物の構造も含めて、
改めて火災の恐ろしさを強く感じた。

僕自身、過去を振り返っても、
火災現場に居合わせたことは、ほぼない。
それこそ、4、5歳の幼少時に
自宅の風呂から、近所(と言っても
自宅から1キロほど)の家が燃え盛っている
のを目にしたくらいだ。

僕が先日、旅行中に、新宿2丁目で
火災があり、これも大きな話題となった。
ツイッターなどで見ると、ビルの間から
大きな炎が燃え上がり、
かなり大変なことになったようだった。

亡くなったり、怪我をした人がいない、
というのが幸いだった。

うちの店は火を使わないけれど、
携帯やPCそれ以外の電化製品からの
引火も含めて、気をつけていかなければ。

今回の事件で、お亡くなりになった方たちの
ご冥福をお祈りします。

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2019年07月19日

参院選前に

27になるアツシと35歳のヨシオが
二人で来てくれた。
なんかの話の流れでアツシは
ヨシオに「選挙、どこに入れようと
思ってる?」と聞いていた。

ヨシオが「実は俺、選挙行ったこと
ないんだよね」
そう言うと、アツシは驚き、
「え?僕は二十歳になった時に
一番嬉しかったのは、選挙が出来ることだった。
今は、18になったので、さらに羨ましい、
そう思う。」と言うと
逆にヨシオは驚いていた。


IMG_0804.jpg

僕が二十歳の頃は、さすがにアツシのような意識は
薄かったけれど、ちょうど25、6歳になる頃、
初めての比例代表が始まり、
そのことをきっかけに
投票するようになったことを
よく覚えている。

そして、たまたま、この選挙で
当時、ゲイである事を公言し、
雑民党なる政党を作って出馬した
東郷健氏が、選挙演説の放送で
差別用語を連発し、NHKがそれを
削除した、というちょっとした事件があった。

クローゼットどころか、まだ女性と
付き合ったりしていた僕は、
オネエ全開で、かなり過激な彼の発言を
少し嫌な気持ちになったりしていた。

しかし、その中のささやかにも強い真実に
考えさせられたことも事実で
それはいまだに僕の心に残っていたりする。

投票する、ということは、ある程度
政治のことを知ったりしなければならず、
ネットや携帯がなかった当時は
ただ、ただ新聞を読むしかなかった。

保守か、リベラルか、
どこの党に入れるか、
誰を支持するか、日本が、そして世界が
どういうふうに動いたら良いのか。
それは個人個人の生きて来た背景や
考え方によって、大きく違う。

歳をとってくると、
政治で決められてしまう色々なことが
生活に密接していることに気が付く。

自分の意思が反映されずに
物事が決められていく理不尽さはない、
そう思うようになったのは、
40も半ばを過ぎた頃かも知れない。
でも、今、思うと、それでは遅かったなあ、と。

若い頃に将来を見据えて、きちんと
投票する、という習慣を付けておけば
良かった、そんなふうに思ったりする。

たとえば同性婚とかでもいいし、
憲法改正でも、原発についてでも、
メディアで報じられていることに
疑問や怒りを持ったり、
もしくは賛同したり、
若い人たちが動けば、
何かが大きく変わるはずだ、そう思う。

20年後、今の若い人たちがどうやって
生きていくか、ということも含めて、
是非とも20代、30代の人たちに
選挙に行ってほしい。

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2019年07月17日

「決め事」が好きか、嫌いか

ヨウヘイは、まだ40前で、特にデブ専という
ワケでもないし、太りたくて仕方がないことでも
ないのに、ここ半年で10キロほど太った。

「どうしようかって、毎日思うんですが、
走ったりしたくないし、
運動で痩せたいと思わない」そう言う。
「夜だけ炭水化物を食べない、というのも
かなり効くって言うけれど」と僕が言うと、
「決め事を作るというのが苦手なんです」だそうだ。

同じルーティーンであることはもちろん、
とにかく自由でありたい、
やりたい時にやりたい事をやる、というのが
ヨウヘイの生き方らしい。

面白いなあと思ったのは、
たとえば仕事であれ、
プライベートであれ、電車に乗る際に、
降りた時に便利なように、
多くの人は駅の階段やエスカレーターの
近くに降りられるように、
いつも同じ車両に乗ったりする。
彼の中では、そういうのがまずない。
ない、と言うか、嫌なのだそうだ。
決めたくない。縛られたくない。


逆に、僕は超ストイック、
というワケでもないけれど、
とにかく決め事を作らないとダメなタイプだ。
いつジムに行き、いつこの映画を観て、
いつまでにこの本を読む、
店のこともしっかりと
スケジュールを決めておかないと、
自分がダメになってしまう気がするので
事前にビッシリとスケジュール表に
まとめておく。


そう言えば、前の会社に税務署が入ったことがあった。
その時に僕の手帳に「C」とか
「B」とか「L」とか「S」とか
書いてあって、「これは何の暗号ですか?」と
問い詰められたことがあった。

IMG_0800.jpeg

これは僕のジムの日程表で、
単に胸のトレーニングの日、
背中の日、脚の日、肩の日という
イニシャルを書いただけなのだと
説明をしたのだが、とても不思議がられたりした。

いつもながら、何が良いか、悪いかなんて、
まったくないけれど、ヨウヘイの話を聞いて、
人って本当にとことん違うのだなあ。
つくづくそう思った。

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2019年07月13日

夢を追いかけること

つい最近、30になったばかりのセイヤが
昨夜、深夜に来てくれて、
久しぶりにゆっくりと話をした。

セイヤは、学生時代、
小さな会社を設立、
それでひと儲けして、2年もしないうちに
この先はもうないだろう、と閉業。

それから、彼は前の会社に移り、
その後、今の会社へと転職した。

現在の会社には不満はないし、
仕事もやり甲斐があるけれど、
セイアYとしては、数年後には独立し、
自分がやりたい事に向かって
走って行きたい、と言う。

イヤはまさに
日本の経済をしっかりと見据えて
ビジネス論理を追求していっている、
そんなふうにも見え、
僕自身とはまったく違う
生き方をしているように思えたりした。

しかし、話せば、話すほど、
僕自身が店をやった流れ。
自分が、そして店を支えてくれる
お客さんやスタッフたちが
幸福感に満ち溢れる、
そこに行きつきたい、
と同時に、前回の旅行なども含めて
自分の夢の自己実現をすること、という意味では
ほぼ同じなのだ、そう感じた。

とは言え、自分が30歳の頃、
セイヤのようにそういう事について
真剣に追求していたか、と言うと
まだまだ、もう少し目先のことで
精一杯だったような気がする。

IMG_0797.jpg

いずれにせよ、闘志がある若さというのは
素晴らしいなあ、そう思った。
頑張れ、セイヤ。

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2019年07月07日

展示会"Art After Stonewall"、ブロードウェイ・ミュージカル "Ain't Too Proud"

昨日、書き忘れたけれど、4日の日は
独立記念日で、思えばこの日にNYにいるのは
初めてで、そういうワケでブロードウェイのショウも
昼夜含めて3本のみ。
昨日、書いた「ビートルジュース」は
その中の1本だったので、ラッキーだった。

その後、何度かこのブログにも書いた
NYに住む友人のミキオとその娘のリリーと
共にハドソンリバーに沈む夕日を観ながら食事。

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そのあとは、僕が世話になっている
アパートのルーフトップから
独立記念日の花火を楽しんだ。
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さて、昨日は昼間の公演はなかったため、
昼間は、ちょうどこの時期NYUのギャラリーで
やっている"Art of Stonewall"という
展示会を観に行った。
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NYのゲイにとって、とても重要な
ストーンウォール事件
(今回のバレードもそれから50周年ということで
盛り上がったのだけれど)以降の
LGBTアートに関しての展示会だ。

実はこの展示会は二箇所に分かれていて、
一箇所では、70年代を中心に
ここでは80年代を中心にしたモノだ。
明日にでも、もう一箇所に行くつもりだけれど。

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「性差別」「エイズ」「LGBTがアメリカ社会に与えた影響」
という3つのカテゴリーに分けられて
多くの絵画や、造形物、メッセージ、音、映像などが
展示されていて、非常に興味深くもあり、
心打たれるモノがあった。

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上の写真にあるように、オードリーの
「ティファニーで朝食を」に
レズビアンらしき女性が出ていたのは
まったく記憶になかった。


さてさて、夜のショウは
原題 "Ain't Too Proud:
The Life and Times of The Temptations"を鑑賞。
これは、文字通り、アメリカで次々と
ヒットを飛ばしたアフリカ系コーラス・グループ
テンプテーションズのサクセス・ストーリー。

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演出は「ジャージー・ボーイズ」を大ヒットささた
デス・マカナフで、
この人は"The Who's TOMMY"や
ドナ・サマーの生涯を描いた
"SUMMER"なども作っていて、
かなり音楽通なんだろう。

確かに、今回のこの舞台も、
「ジャージー・ボーイズ」同様、
メンバーそれぞれの問題や苦悩などを
織り交ぜながら、ライブを見せていく、
というスタイル。

ただし、アフリカ系で
モータウンに所属していた彼らは
かなり激しいダンスも含めて
スタイリッシュに見せていく、というのは
「ジャージー〜」のフォーシーズンスとは違うところ。

装置は、いたってシンプル。
結構派手なモノを見続けている中では
抑えめのLED映像や、シンプルな装置が
退屈に思えるか、というとそれがそうでもない。

しっかりとした脚本と
ライブの融合が、
セット美術などのシンプルさを、
逆に生かしているのかもしれない。
そして、これこそがヒットの要因なんだろう。

数年前に観た「モータウン」もそうだったが、
とにかくお客さんが楽しそうに
一緒に歌う、というのが
ブロードウェイならでは。そう思った。


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2019年06月18日

ケイヴィさんのこと

旅行中だけど、さすがに
今日の観劇記は書けないし、
先週書こうと思って書き忘れていた
先輩バーにあたるケイヴィさんが
先月でクローズしたことを
ちょっと書こう。

ケイヴィさんは、うちが始まるよりも
6年も前に渋谷にオープンしたお店で
その時から渋谷にあったお店は
今ではプラムさん一軒だけ。

トシカズさんとは2丁目で、それこそ
もう30年も前から知り合っていたが
ケイヴィさんがオープンしてからは、
渋谷という土地柄、僕が伺ったのは
10回ほどかも知れない。

トシカズさんと言えば、
昔、共に行っていたタックス・ノットでは
彼のパートナーとの旅行の手作りアルバムが
本当に話題となっていた。
まだ、まだネットや携帯がなかった時代。
現像した写真を貼るだけではなく、
そのアルバムの装丁の素晴らしさ。

凝りに凝っていたあのアルバム同様、
とにかく美的センスが
抜群のトシカズさんだけあって、
行くたびに、店内の装飾は派手に変化し、
来る人たちの目を楽しませてくれていた。

また、若いスタッフが多く、
その若さに囲まれているトシカズさんは
そのファッションも若々しく、
雑誌の「レオン」から抜け出たようだった。

19年というなんとも微妙な年で
マスターのトシカズさんは
美術関係の大学に入るとのことで
クローズとなったようだ。
何とも素晴らしい。

19年後に、僕がBridgeを続けていられるかどうか。
それは神のみぞ知るだろう。

トシカズさん、お疲れ様でした。
素敵な学生生活をお送りください。

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これは、ケイヴィさんが8周年の時にお祝いに行き、
僕が店をやることを伝えた時の写真。
12年前だ。。。ひゃあ。

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2019年06月14日

感謝の日々

先日、鍵が壊れてしまい、
多くのお客さんに迷惑をかけたことを書いた。

その時に来てもらえた
24時間対応の鍵屋さんは
かなりの力づくでドアと
鍵がロックされている部分を壊し、
とりあえず、応急処置をしてくれた。

このブログを読んだ翌日、
よく来てくれているショウヤが
「ひょっとすると、僕が直せるかもしれません」
と言ってくれた。

うちの店の鍵は、もうずいぶん古いタイプらしく、
ある意味、ドアごと、
変えなければならない、
もしくは結構な大きい工事をしなければ、
というのが鍵屋さんの答えだったが、
ショウヤいわく、
この古い形のドアロックの部分が
自分の身の回りにあるかも、と。

そんなワケで、2度3度に渡り、
鍵部分を見てくれた結果、
工具持参で店に来てくれて、
ものの30分ほどで完璧に直してもらえた。

これで大工事をしていたら、一体
いくらになったことやら。。。


また、つい先週、ベランダに昼間
鳩が集まり、そのフン対策のことを
ここに書いたところ、やっぱり常連の
フミヤが「自分もやっている畑などを
カラスだとかに荒らされているので
ついでだから、何か見繕って持っていきますよ」と
昨日、色々な害鳥対策グッズを
わざわざ買って持ってきてくれた。

まさか、そんなことを考えてくれるとは
思っていなかっただけに、これまた
めちゃくちゃ有り難かった。

店を閉めて帰る時に、
そういうさまざまな対策グッズを
置いたり、ぶら下げたりすることにした。


他にも、先日、メニューを変えた際に
韓国語の部分をどうするかと考えていたら、
やっぱり常連のアキヨシ君が
僕がやります、と名乗り出てくれた。
そして何と3日後には、完璧なモノを
メールで送ってきていただいた。

それも、わからない部分は、
彼の行きつけの韓国居酒屋の主人などに
聞いてくれた、と言う。


そのどれもが、僕がつぶやいていた
数日後の対応で、その早さに驚くやら
頭が下がるやら。

IMG_9240.jpg


その心遣いが身にしみて、
本当に助けられることばかり。

これは、お客さんのみならず、
うちのスタッフにも言えることだけれど、
多くの人のおかげで
うちの店は成り立たせてもらっている。
日々、そう強く感じる次第だ。

この場を借りて、心から本当に有難うございます、
と日頃の御礼を伝えさせてもらいたい。
感謝しております。。。。

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2019年06月13日

偶然の出会いは必然か

昨夜は、海外赴任していて
仕事で一時帰国しているヤスジ君 45歳が
友人のノリオさん 50歳を連れて来てくれた。

ヤスジ君とノリオさんは、2年半ほど前、
ノリオさんがヤスジ君が住む国に
旅行に行った時に、出会い系のアプリで
知り合ったのだと言う。

とても面白いのは、ヤスジ君は
とても若い頃からゲイの活動はしていながらも、
結局、結婚してしまったということ。
海外赴任も家族で共に住んでいて、
たまに日本に帰ると、こうして息抜きをするようだ。

片や、ノリオさんは、同性愛に関しては
ずっと気持ちを抑えて来ていて
自分を受け入れたのが40過ぎ。
いまだに人とは付き合ったことはないらしい。

さて、二人が初めて会った時に
ショットバーで色々な話をしながら
飲んで、意気投合したようだが
話し始めて1時間ほどで衝撃の事実が。

ノリオさんは30歳過ぎて、ある会社を辞め、
他者に移ったのだが、その辞めた会社で
ヤスジ君は現在働いている、ということ。

それだけでなく、なんとヤスジ君の年上の奥さんは、
なんとノリオさんの当時の同僚だった、らしい。

IMG_9220.jpeg

当然、ヤスジ君の今の会社の先輩や同僚など
多くはノリオさんが知っている人だらけ。

このような偶然、というのは
店をやっていて、ものすごく耳にするから
僕個人としては慣れてしまっている。

二人は友人同士になったし、
たまたま海外で知り合ったけれど、
ノリオさんは日本在住。
ノリオさんとヤスジ君の奥さんが
偶然出くわすようなことはもうないだろう。
でも、必然と思わずにいられない
出会いであったことだけは確かだそうだ。


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2019年06月09日

女性恐怖症

今まで何度か来てくれている
サクラダ君 43歳は
うちの店が女性が入ってもいい、
ということを
昨日初めて知ったと言う。

「ホントに申し訳ないですけど、
僕、女性がいるだけで絶対無理なんです。」
そう言う。

子供の頃から、サクラダ君いわく
「病的なまでに」女性が苦手だった。

匂いや肉体的なことも含めて、
声、雰囲気、考え方(これは
彼の勝手な解釈だろうけれど)、
そのすべて女性的なことが嫌なのだと言う。

高校もわざわざ自分の能力よりも
ちょっと落ちる男子校を受けた。
大学はそういうワケにはいかなかったけれど、
極力、女子とは距離をとった。

今まで女性の友人などいたこともないし、
仕事もわざわざ女性社員がいない仕事を
選んだのだそうだ。

IMG_9211.jpg

サクラダ君は、子供の頃、両親が
事故で亡くなり、そのあと独り身の
叔父さんに育てられたということもあったし、
実は幼少の頃、お母さんに
DVを受けていたことが原因なんだと思うそうだ。

いずれにしても、そういうトラウマが自分が
ゲイになった原因なんだろうと思うようだ。
差別だとか、蔑視とか言われようが、
自分の中の女性への嫌悪感、不快感、
ある意味、恐怖症とも言えるこの感覚は
一生、治まることはないのだと言い切る。


これを聞いて、
子供の頃から、人やモノに対して
嫌悪感を持ったり、腹をたてたりすることを
逆にいけないことだとされていた僕自身は、
「不快感を持つ」「それを表現する」ことを
抑えたり、という癖が付いてしまっている。

サクラダ君と、僕とがどちらが楽で、
どちらが正しいか、
なんて誰も答えられないと思うし、
いずれにしてもバランスが
取れていないのかも知れない。

人間、というのは本当に厄介で
複雑な生き物なのだ。

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2019年06月03日

「エモい」という言葉から学こと

先週、年下のコに心が揺れる恋愛話を
このブログで書いたけれど、
そんな話をお客さんと話していたら、
25歳のセイイチが「僕の場合、
最近あったエモいことは・・・」と言う。

「エモい??それなんだ?」と尋ねると
元々は音楽などが心地良いとか、
アガる、とかという意味で
"Emotional"から来ていたけれど、
今はもう少し感傷的、感情的な意味で
使われたりするらしい。

30代後半のモトヤにも聞くと
ここ数年、よく使っているようだ。

IMG_9197.jpeg

そんなこんなで、調べてみると
僕らも普通に使う(笑)という表現のことを
今では「草生える」
(wwwwというのが草が生えているように
見えるから、らしい)と言っていたり、
ツイッターとかでよく見る「それな」
というのが、「うんうん、
そうだね、確かにね」という深い共感を
表わす言葉だったり、と
まったく知らなかったことに気がつく。

正直、日本語の乱れ、とよく言われたり、
どうせ、流行ったり廃れたりするのと言われる。

僕の学生時代も「池袋」を「ブクロ」
「六本木」を「ポンギ」
「吉祥寺」を「ジョージ」と
マスコミ業界では言っていたけれど
僕は使いたくなかったし、
「ら抜き言葉」も出来るだけ
気をつけようと思っていたりする。

とは言え、意外にこの言語の変化というのは
興味深かったりもする。

105歳で亡くなった
僕が尊敬する聖路加医院の日野原さんは、
「若者が使う言葉は、素直に耳を傾け、
自分も使えるようにしたい、
言葉は生き物で、どんどん変化するモノだ」
そう言っていた。

加えて、辞書などを編集し、
言語学者でもある金田一春彦氏も
「言葉は変化して当然。
そうやって今現在の言葉がある」
とおっしゃっている。

なるほど。
使う、使わないはともかく、
存在を受け入れていく、というのは必要。

PCやネットやスマホを絶対使わない、
というのも、ひとつの生き方だけれど、
それを受け入れないと
社会が見えてこない、ということにもなる。

新しいことへの嫌悪感、恐怖心を
持つことなく、いかに柔軟に取り入れていくか。
それは僕にとっては、大切な選択肢だと気がつく。

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2019年05月30日

自意識の強さとは

今日は、ゲイだとかストレートだとかは
まったく関係ない話。

昨日来てくれたタムラちゃんは
僕よりもちょっとだけ若いのに、
会社を早期退職していて、
悠々自適な毎日を暮らしている。

仕事をやっていた時には
まったくそんな事を感じなかったけれど、
今はふと気が付くと、2日ほど
誰一人とも口を聞いていないことがあって
ビックリするのだそうだ。

そんなタムラちゃんは、結構
独り言が多いのだとか。
テレビを観ながら色々言うのもそうだが、
ふと気が付くと、キッチンで
お風呂で何かにつけ
ひと言、ふた言、喋っているのだと。

まず、独り言を言うことはない僕だが、
タムラちゃんの話で感心したのは、
自分で作った食事を食べる時にも
必ず大きな声で「いただきます」
「ごちそうさま」と言うようだ。

僕は人がいれば、外でも家でも
それくらいはきちんと言うけれど、
一人だとまずない。
これは素敵なことだなあ、と。

僕の場合、独り言を言うこと自体、
気恥ずかしい、という思いがある。
それは鏡で顔を見る、というのも同じ。

そんな話をすると、タムラちゃんは
ええっ!と驚く。
逆にタムラちゃんは、物凄く鏡を見ると言うのだ。
特に、テレビなど観て感激して、泣いたりすると
どんなふうに自分が泣いているのか、
鏡の前に行き、どんなふうに
涙が流れるかを見るのだそうだ。

IMG_9160.jpeg

これには僕も驚きだ。

僕が自意識が強過ぎるから、
独り言も鏡も見ないのか。
とも思うけれど、タムラちゃんも
自意識は十分に強いのだとは思う。

人との違いは本当に面白い。

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2019年05月24日

クロノスの思い出とサトウさんの死

昨夜、昔、僕が通っていたクロノスで
会っていたナカハラさんが来てくれた。

クロノスでの思い出話に花を咲かせていると、
ナカハラさんが「クロちゃん(マスターのこと)、
死んじゃったのってもう
18年も前になるんだよね」と言うから
「あの時、クロちゃんって、いくつだっけ。
70くらい???」と僕が尋ねると
「何、言ってるの?62だよ」
とナカハラさん。

62!?
まさか、今年、僕がなる年齢なのだ。
ちょっとビックリである。

そうか。
僕がせっせと通っていたのは僕が20代後半で
その時に、彼は40代中盤。

それから僕はたった20年くらいしか
あの店に行けていなかったのだ。
そして、その半分ほどは恋愛やら
仕事やらに忙しくて行けなかった時期もある。

Unknown-2 2.jpeg

数年行かなくても、クロちゃんは
「ボトルでいいでしょ?」と
もう味もほとんどしなくなったウィスキーを
出してくれた。

そして、いつものように最近観た映画の話を
まくしたてるようにしてくれて、
他のお客さんが話す人気の娯楽映画を
「あんなのただの通俗映画でしょ」と
笑い飛ばしてクサしたりしていた。

クロちゃんの楽しい話はとめどなく続き、
魅力的で、いつも終電時間を逃してしまい
タクシー帰りとなった。

あの素敵な時間を
与えてくれていたクロちゃんが
亡くなったのが、
まさかの僕とほぼ同い年とは。

あれほど僕は人を魅了することは出来ているのか。
あれほど映画の話で人を引き込むことが出来ているのか。
お客さんたちを、あんなにワクワクさせているだろうか。

それを考えると、自己嫌悪になるし、
所詮、クロちゃんを超えることは
死ぬまで無理だろう。

ただ、ナカハラさんから、
この彼の亡くなった年齢を改めて聞いて、
今後、僕が彼の年を超えて、
彼の姿を目指して
(かなり無理はあるものの)
きちんと、これからも店を
やっていかなきゃいけない。
そんな気持ちになることが
出来たのは良かった。


加えて、クロノスの写真があるかなどと
ネットを調べていたら、上の看板しか
見つからなかった。

けれど、そんなネットの中で、
なんとクロノスで知り合った
映画評論家のサトウムツオさんが
今年の2月にお亡くなりになっていた、
ということを記事で知った。
まだ58歳だったと言う。

そしてなんと、ムツオさんは
クロちゃんが生きていた時に会った
最後のお客さんでもあったらしい。

彼も僕と同世代で、クロノスで
出会った時に話はしたものの、
試写室で会っても、会釈するほどで
会話にはならなかった。

今、思えば、僕がゲイであることを
気にされて、特に声をかけて
もらわなかったのかも知れない。
今さら、少し遅くなってしまったが、
ご冥福を祈りたい。

いずれにしても、こういうことで
二人の才人が、60歳という
まだまだ若い年齢で亡くなったことを
知る不思議な一日だった。

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posted by みつあき at 16:42| Comment(2) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月19日

憧れていた制服系の行く末

エイジ君 33歳は、自衛官、
消防士、警察官など
制服系公務員にはめっぽう弱い。

思想が右とか保守とかというワケじゃないけれど、
とにかくあの「男らしさ」を象徴する
マチズモ文化は高校の頃から憧れていた。

IMG_9122.jpeg

そのベースは、もちろん自分が
ゲイであるということ。
彼に限らず、制服系に憧れるゲイは
山ほどいるけれど、
彼は、高校の頃から
警察官になるのだ、
そう心に決めていたらしい。

しかしながら、エイジ君の父親は
昔暴走族上がりということもあって、
大の警官嫌い。
エイジの就職の話の時に猛反対もあって、
結局、公務員試験を受けることが出来なかったそうだ。


そのあと、彼は家を飛び出し、
東京に来て、自分でアルバイトをし、
金を貯め、大学に行くことにする。

大学を卒業してから、改めて
警察学校に行くつもりだった。
しかし、ちょうどその頃、付き合った彼氏に
また反対され、その夢は断念。
普通に就職した。

その彼にはふられてしまったけれど、
さすがに会社を辞める気はなく、
その後、ネットで制服マニアの
人々との交流が始まる。

そういう人々は、驚くような
制服(上に書いた公務員系の制服以外、
宅配便系、作業着系、運動系)、
ありとあらゆるモノ、あらゆる制服を
持っていて、エイジ君ものめり込んでいった。

そして、去年の夏、彼は
他のマニアから譲り受けた
警察官の制服を少し大きめのバッグに入れ、
その手の趣味を持つ人と会うために
自宅を出た。

そして何と生まれて初めて警官から職務質問に合う。

「バッグの中、見させてもらっていいですか」

制服が実際使用された本当のモノだということがわかり、
入手先などを強く問われ、エイジ君はしどろもどろに
なったとのこと。
結局、譲られた相手の連絡先などが
手元になく、制服は没収。
エイジ君がそれを着て歩いていたワケでは
なっかったことは良かったが、
少なくとも軽犯罪法にあたると
こっぴどく注意されたらしい。
たくさんの書類も書かされたようだ。

エイジ君の高校生の頃からの警察署に入る夢は
まったく違う形で、現実となった。

ゲイ、ストレート問わず、
性的ファンタジーの行き過ぎには
やはり注意しなければいけない。

ちなみに、今回のブログのカテゴリーは
「エロ」に入るかどうか、
色々考えてみたけれど、
「人生」に入れることにした。。。

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posted by みつあき at 14:33| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月17日

差別用語って

京マチ子さんが亡くなったことから、
最近よく来てもらっているショウジさんと
アメリカ人の古い友人のベン(彼はすごく日本通)と
古い日本映画の話をしていた。

そんな中で、ベンがつい最近、
名画座で渋谷実という監督の映画を観た、
という話をしていた。
思えば、渋谷実という監督の作品に
京マチ子は出ていないのだけれど(笑)

そして、渋谷実と言えば貧困を描いた
「気違い部落」という映画があった、
という話になる。

「気違い部落」なんて、絶対テレビとかでは
放映出来ないし、ある程度良識がある人は
口にするにもはばかられる。
「気違い」も「部落」も
共に差別用語として認知されているからだ。

ベンは「アメリカに比べると、日本は
昔は使っていたけれど、今は使ってはいけない、
という言葉が多過ぎる気がする」そう言った。

彼が以前、テレビ出演の仕事をした時に
「白雪姫」の話になり、「七人の小びと」と言ったら
「小びとは放送禁止用語なので、使わないでくれ」
とディレクターから言われ、驚いたと言う。

また昔「バックス・バニー」というウサギのアニメに
出ていたポーキー・ピッグという小心者の豚が
あちらでは、どもる(いわゆる吃音をする)
タイプで、それを日本で
吹きかえる時に、かなり頭を抱えたということも
耳にしたことがある。

確かに、気違いも部落も、小びともドモリもダメだし、
クロンボ、おし、めくら、つんぼ、ちんば、びっこ、
ドカタ、百姓、コジキ、ふと考えただけで色々ある。

それぞれに言い換える言葉も用意されているけれど、
「どもり」を「言語障害者」と言い直したりすると
個人的にはそっちのほうが
差別的な感じがしたりもする。

アメリカなどでは、アフリカ系の人を"Nigger"ニガー
などと使ったりすることは、かなりタブーのようだけれど、
そういう言葉は非常に少ないらしく、
かりにあっても(ニガーも含めて)
コメディや、皮肉を含めて
(要は決して差別をしているワケじゃない、という
理由を含めながら、という意味)
使用したりすることは多いようだ。

IMG_9114.jpg

中指をおっ立てたり、Fワードと言われる
"Fuck"や"Faggot"(ホモ野郎)みたいな言葉は
テレビじゃ、モザイクが入ったり、ピー音が
入ったりするようだけれど、映画や日常で
ジョークで使われたりすることも多いと言う。

最近はSNSの炎上も含めて、どんどんタブーと
されることが多くなって、気を使うことも山ほどある。
そこに悪意がない、と相手に伝わる、ということが
最低上限だが、笑い飛ばせるジョークという形を
とる寛容さも、僕は必要だったりする気がする。

ちなみに色々調べてみると、
放送禁止用語のリストというモノを見つけた。
面白いので、貼っておくことにする。


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2019年04月29日

それぞれのプライド

一昨日の寒さとは違って、日中晴れ渡った中、
昨日行われた今年のプライド・パレードは大盛況。

去年まで、歩く人が事前登録が必要だったのが
歩きたければ誰でも歩くことが出来る、
というように変化。
本当に、ここ数年、多くの人たちの尽力もあって
LGBTをとりまく環境が変わっていくことを強く感じる。

IMG_8982.jpeg
(絵は、大好きな映画「パレードへようこそ」の
ポスターを元に書いたモノ)

パレード帰りに多くのお客さんが来てくれた。

そんな中、初めて新橋のとあるお店のマスターが
僕と同世代の友人サトルさんを連れて来店。

サトルさんは、20代後半の時に、
友人の集まりで、初めて女性好きな女性と
知り合い、自分が「ゲイである」という
アイデンティティを理解出来たそうだ。

彼女はレズビアン、自分はゲイ。
それでも、お互いに尊敬出来、
気になる存在になっていき、
結婚をしたのだそうだ。

サトルさんと彼女はお互いに
同性に惹かれながらも、セックスを
することも出来た。
確実に、相手を尊敬し、なおかつ
好きなのだ、そう思ったと言う。

それから30年近く。
彼女には好きな相手が出来、
サトルさんも何人かの相手と付き合っては
別れたりもする。

それぞれ、好き勝手なことをしながらも、
帰る場所はひとつだそうだ。

彼らはお互いを尊敬しながらも、
ゲイであるプライドを持っているのだ。

こうして、うちの店に来ている間にも
彼女からLINEが入り、
「いいなあ。私も連れて行ってほしい。
一緒に飲みたい」そう言っているのだそうだ。

「そういう意味じゃ、僕たちは
仮面夫婦、とか偽装結婚ではないと思う。
子供さえ出来なかったし、お互いに
同性愛者だけれど、こういう形も
あっていいんじゃないか」
そうサトルさんは言う。

そう。
どんな形があってもまったく問題ない。
それぞれが納得し、幸せであれば、
それで良いのだ、サトルさんの話を聞いて、
つくづくそう思った。

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2019年04月19日

付き合った中での4分の1の時間

ユウゴさんは、僕がこの店をやるずっと前から
他店などで僕を見かけてくれていたというお客さん。

店を始めてから数回、
来てくれてはいるけれど、
前に僕と会ったのが8年も9年も前だということ。
顔だけは覚えているけれど、
細かくはわからなかった。

パリ在住で、帰国するのが
年に一度くらいで、数年前にいらっしゃった時は
他のスタッフだったそうだった。

ただ、ちょっと話をしたら、
日本で知り合ったフランス人の彼と共に
40歳になる前に二人でパリへ行ったのだ、
という話を以前してくれたのを思い出した。

そして、20年連れ添った彼は
なんと去年、肺ガンで亡くなったということだった。
まだ、52歳という若さだった。

昨日のブログでも、僕と同い年で亡くなられた
お客さんのお父さんの話を書いたけれど、
連日、ちょっと重い話になってしまう。


ユウゴさんの彼のガンが発覚したのは
今から6年前の2013年。
フランスで同性婚が成立した
その年だったと言う。

もちろん、彼らは結婚をしたらしいが、
2013年という年は
ユウゴさんカップルにとって、
喜びと苦しみが一緒に起こった
大きく意味を持つ年だったようだ。

当初、パートナーは、
余命3ヶ月と言われたらしいが
良い薬と巡り会えたおかげで、
そのあと、彼は5年生き延びることが出来たと言う。

20年のうちの5年間、
つまり二人が付き合ったうちの
4分の1は、ほぼ病気と闘った日々だった。

ユウゴさんは二人が付き合い始めてからの
20年間に撮った写真を小さなアルバムに
していて、僕に見せてくれた。

「会ったこと、ありませんか?」
そう言われて、見てみると、僕はそのフランス人の彼を
覚えていた。

僕が店をやるずっと前に、一言、ふた言、
会話したことがあった。
その小さなアルバムで笑っている二人の笑顔は
本当に素敵だった。

IMG_8885.jpeg


ユウゴさんは言った。
あと、彼はそんなに長く生きていけない、
それはわかっていたし、
覚悟も出来ていた。

身体が弱くなっていき、
刻一刻とその日、
その時間が近づいてくるのが理解できても、
やはり想像が出来ていなかったのだそうだ。

でも、これだけ長く愛していた人が
目の前で息を引き取った瞬間、
本当に頭の中が真っ白になり、
これほどの辛さ、悲しさがあるだろうか、
そう強く感じたと言う。

父親が亡くなった時の悲しさとは違った。
あの時、母親は気が違ったのかと
思うほど嗚咽していた。
その意味、気持ちが、
今回、初めてわかったのだと言う。

二人でパリで買った広い家に一人で住み、
残された彼の親御さんや兄弟にも
親切にしてもらっていながらも、
このポッカリ空いた穴を
どうやって埋めればいいだろう。
そう思う日々のようだ。


今まで何人ものお客さんのパートナーの死を
耳にした。

幸いにして、僕は今まで付き合った誰とも
まだ永遠の別れをしたことがない。

でも、必ずいつの日か、そういう思いを
することがあるのだ。
そして、昨日も書いたように、それはまるで
決められたように線が引かれてしまうんだろう。

ユウゴさん自身が決して鼓舞したり、
頑張ろうとしたりせずに、
その都度感じる気持ちを吐き出していく
というふうにしているところが
今後のユウゴさんの行く道を決めるのだろう。
そう思った。

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2019年04月10日

友人の出産

先月の頭に、友人の女性 アイカから
「子供が生まれました」と
連絡があった。

彼女は店を始める前からの知り合いで
その時、彼女には彼女がいた。
つまり、アイカはレズビアンだった。
その彼女とは、僕が店を開くよりも
ちょっと前に別れ、
ちょうど店が1周年を迎える頃から
10年ほど、新しい彼女と付き合っていた。

一昨年の暮れ、その彼女とも
パートナーとしては、あまりうまく
行っていないということを耳にしていた。

そして去年。
「仕事でとある場所に行った時に、
一瞬で恋に落ちてしまった」ことを聞いた。
それも相手は男性だと。

アイカのお母さんとは何度かお会いしていて、
店にも来ていただいたことはあった。
お母さんの本音としては、
男性ときちんと結婚してほしい、
というのが希望だったけれど、
当時、アイカはとりあえず好きになっているのが
女性だから、と言っていた。

アイカは、自分がバイセクシャなのか
レズビアンなのかは
自分でもよくわからない、そう言っていた。
そんなことはどうだっていい。

最も大切なのは、彼女が今回
大きな決断をし、子供を授かったということだった。
それも40歳、というちょっと高齢での出産。
無事に元気な赤ちゃんだったようだ。

IMG_8767.jpg

アイカから、子供を抱いている
本当に幸せそうな写真が送られてきた。

ストレートでも、ゲイでも、
バイセクシャルでも、
とにかく自分が幸せである、と思うことが
最も大切なのだ、そう思う。

アイカと、アイカの娘さん、
そして旦那さんがずっと幸福でありますように。


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2019年04月06日

モノの価値

ゆうべ、僕と同世代のアキヒトさんと
ヤマムラちゃんが来ていて、
アキヒトさんがバブル時代に買った
ロレックスの腕時計について語っていた。

そもそも、自分の人生の中で
(って大げさだけど)腕時計を
ほとんどしたことがない、という僕だが、
実際、高価な腕時計を目にすると、
さすがに、その美しさにうっとりとしてしまう。

rolex_yougo180704-min.jpg

計算され尽くしたデザインの見事さ、
シンプルながらも圧倒的なゴージャス感。

価格を聞くと、
安い家が一軒買えるほどの
値段なのだそうだ。
モノに寄っては、その後、
どんどん価値が上がり、
オークションサイトで、かなりの値段で
やり取りされているというから凄い。

絵画や造形、建築など
僕もアートと名が付くモノへの
興味は尽きない。
それらを目の前にすると、
何時間でも観ていたい、
という気になるのは確か。
それは時計もそうだったりする。

しかし、それらを自分で持っていたい、
と思うか、と言うと、そこまででもない。

それこそ自分の目で、愛でていれば
(ダジャレのつもりじゃない。笑)
それでかなり満足だったりする。

高価なモノには、確かに
それだけの価値があるけれど、
何万、何十万、何百万と出して
どうしても身の回りに
置いておきたい、
という欲がほぼないのだ。


逆に安モノ買い、ということに関しても同様。
スーパーとかで、何十円か何百円か
安い、という事にもそれほど飛びつかない。
たまたま、目にしたモノが安ければ
それを買うことはあるけれど、
安くて品が落ちるのなら、
ちょっと高くても少しは良いモノのほうが良い、
と高価なモノとも少し矛盾しているから
自分でも不思議。

映画や舞台、音楽など
ほぼ目の前から消え、記憶だけに
残っていくモノに大金を
払ってしまう傾向がある。
我ながら矛盾だらけの
ヘンテコなおっさんだ。
そう思う。

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posted by みつあき at 19:56| Comment(0) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月03日

六本木の夜

休みの日に、飲みに外に出かけることは
ほとんどないのだが、
昨夜は友人に誘われて、
ぶらっと飲みに出かけた。

それも六本木だ。
70歳になるストレートのマスターが
やっている素敵なバー。

彼は食道癌を宣告されているけれど、
素晴らしい音を奏でるスピーカーから
自分の好きな曲をかけながら、
死ぬまで飲み続けるぜ、と
お客さんと共にグラスを傾ける。

そこにはトム・ウェイツから、ジョニ・ミッチェルから
初期の桑名正博のバラードまで流れる。

18508387.jpg

もう80になろうとしている
ちょっとニューヨークのラ・ママに
いるようなおば様や、
漫画家だと言う年齢不詳のおじさん
(絶対、僕よりも年下だ。笑)もいたり。


そんな中で、出会ったのが52歳の
破天荒なとあるカラオケバーのマスター。
今の店に行きつくまで、数件の店を
やっては移り、と繰り返しているのだそうだ。

そもそも、17歳の時に年齢を誤魔化して、
歌舞伎町のホストクラブで働き、
そこから30年ほど、
ホストをやっていたのだとか。

彼の生活の最も重要なことは、
女性とのセックス、もしくは
マスターベーションだと言う。

今まで交わった女性は、1000人は下らないと言うし、
セックスがない時は、1日、2度か3度は
自分でやるのだと。

僕の店で、あまりノンケの人の性生活を
聞くことはないけれど、ゲイじゃないのに、
こんな人はいるのだ、とビックリした。

確かに、性に奔放なのは、ゲイだけじゃない(笑)


彼の話で面白かったのは、
自分の店に行く途中、ラジオの取材だと声をかけられ、
「何について?」と聞くと、取材を受けてから話すと
言われ、店に呼んだら
「いい歳だけど、チャラく見える人の取材だ」と言われ、
腹がたつけれど、確かにそうだなあと
爆笑していた。

確かに派手な色使いの装いで、
ほぼ毎日のように警察の不審尋問に合うようだ。

性的にはかなりの破天荒な日々を送って来たけれど、
ドラッグはもちろん、警察にお世話になるようなことは
絶対やらないのがモットーだ、と。
10代でお酒を飲んでいたということ以外、
あとはクリーンに生きていきたいのだと。

そんなこんなで、すっかり
ノンケ飲みになった夜だったけれど、
とても楽しい一夜だった。
こういう日もあっていい。

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2019年04月02日

平成を振り返る

昨日は、元号が変わったということで
メディアのフィーバーぶりは凄かった。
テレビ各局が、ほとんどその話題。

昭和天皇が崩御し、平成に変わった時は、
事態が事態だっただけに、
もう少し厳かだったけれど、
今回は結構お祭り騒ぎ。
決して悪いワケじゃないけれど、
僕にとって、元号が変わるというのは
特に何ら感慨深いモノもない
というのが本音だ。

新元号の「令和」
「令」について、安倍首相が色々と話していたが、
やはり個人的には「人に何かを命じる」という意味や
「きまりごと。おきて」というような感じは
否めなかったりする。
まあ、出来る限り、ネガティブに取らず、
良い形で受け入れていこうとは思うけれど。

さて、自分にとっての昭和がどうだったか、
平成がどうだったか、と考えてみると、
どこが昭和でどこが平成なのか、
年表などを見てみないと
なんとも言えなかったりする。
それくら曖昧であり、元号で考えること、
ということに不慣れだったりするからかも知れない。

jiji_obuchi_heisei.jpg


改めて年表などを見てみると、
僕の場合、圧倒的に映画や音楽で
平成という時代を測ることになる。

平成元年の邦画を見ると
「魔女の宅急便」が公開され、
「ドラえもん」の映画版も
この年から公開されたらしい。
今でも記憶に残る邦画のヒット作というのが
この2本のアニメというのもちょっと悲しい。
洋画では「ダイ・ハード」で
まだ知られていなかったブルース・ウィリスが
タンクトップでビル街を駆け回り、
「カクテル」で、若きトム・クルーズが
派手なバーテティングを見せた。

JPOPに目を移すと、
プリンセス・プリンセスが年間チャートの
上位を占め、そのうしろを
工藤静香やWinkが埋めていた。
思えば、この頃のヒット曲はまだまだ
僕の耳にも馴染深い。
でも、この数年先になると、日本のヒット曲は
もうわからなかったりする。


平成に変わった時は、僕はもう32歳。
だから昭和と平成を、
ほぼ半分ずつ生きていた計算となる。

32歳と言えば、バブル真っ只中。
まさか数年後、崩壊するなどと思いもせず、
驚くほどの消費文化の中だったし、
僕が最も新宿2丁目に通っていた頃かも
しれない。

そしてこの時期あたりから、
僕のゲイ・アイデンティティというのが
大きく変化し出したのかも知れない。

自分がゲイであることが嫌で、常にクローゼットで、
出来る限り誰にもわからないようにしていたのが
今思えば昭和の僕。

そう考えれば、偶然にも平成の幕が切られた
その頃から、ゲイである、という確固たる
自覚をもった僕が生まれたのだ。

そういう意味では、平成というのは
僕にとって非常に意味が
あったの時代なのかも知れない。

令和という時代を僕自身が
どれくらい生きるかはわからないけれど、
さらに新しい自分を見つけ、
成長出来ることを願いたい、そう思う。

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