2018年08月30日

自分の愛する場所

ひと月に一度くらい来てくれるムツオ君36歳は
九州地方で生まれ、タイの大学で学び、
仕事でオーストラリアに住んでいたと言う。

そんな話をしていたら、すぐ近くに
座った3人のタイからのお客さん
(中の一人は、もう8年以上、
うちに通ってくれているドン君)と
タイ語で久しぶりに会話をしたと言い、
楽しそうで良かった。

タイには、たった半年くらいしか住まなかった
と言うのに、あちらでタイ人と付き合ったからか、
若かったからか、タイ語の発音は完璧!と
彼らからお墨付きをもらっていた。
すごいなあ、とムツオ君と一緒に来た
アキヨシ君も驚く。


ところで、地方都市も含め、
今まで移住した場所は
数々あるけれど、どこが一番良かったかと尋ねると
ムツオ君、愛してやまないのは
やっぱり故郷の九州と、タイだと言っていた。

そんな話をすると、そこに来ていた
広島出身のソウジは広島だと言うし、
大阪出身のゴウはやっぱり大阪と言う。

親の都合でなんとニカラグアで生まれた、
と言うトシカズは、世界を転々としていて
大学時代に暮らしたベルリンだと言っていた。

そう言えば、名古屋で生まれたけれど、
長野で学生時代を過ごしたという
エイタは、いじめもあり、いやな思い出しかない
長野は絶対に入れたくない、そう豪語していた。

僕自身は大阪で生まれ、育ったけれど、
今まで暮らしたのは、高校3年間を暮らした松江、
そして今暮らす東京のたった3箇所だけだ。

愛する場所と言うのは、どうなのだろう。
大阪や松江は懐かしさというモノがあるけれど、
その土地を愛してやまない、
という事ではないのかも知れない。

ずっと住んでいたいと思うのは東京だし、
愛情がある、という意味では
いつも行っているニューヨークかも知れない。
陳腐ではあるけれど、そこにはブロードウェイが
あるから、というのが僕の答えかも知れない。
posted by みつあき at 18:39| Comment(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月23日

二十歳という年齢

昨日、台湾から21歳になったばかりで
警察学校に行っているというチョウ君が来てくれた。
多くの海外からのお客さんがそうであるように、
うちの店をネットで見て、
テラスがあり、禁煙で、落ち着いていそうだ
ということで行こうと決心したのだそうだ。

彼のご両親は、40代半ば。
21歳というだけあって、
まったく不思議じゃないんだけれど、
実際耳にすると、なるほど
自分の子供にしては、これくらいの年齢は
もう若過ぎるのだと妙じ納得。
でも実感がまったく伴わない(笑)

それにしても、儒教であり、
縦社会で厳しそうな台湾の中で、
ゲイでありながら、警察官になる、
というのは、なかなか厳しそう。

そのあたりをチョウ君に聞いてみると、
台湾では、近いうちの同性婚が決まりそうだ、
ということもあってか、
カミングアウトはともかく、
将来には希望を持っているのだ、と
チョウ君は言う。
なるほど。


思えば、一杯500円チャージなし、という
ハッピーアワーに釣られてなのか、
ここ数ヶ月、海外からだけではなく、
20代の人たちが、パタパタと何人か来てくれた。

二十歳になったばかり、という人も
先週、二人。

あまりにも昔で、思い出せないことも多くあるけれど、
僕が二十歳の頃、一人でバーに行こうなんて
思ったこともなければ、
それほどのお金も持っていなかった。

まだまだ受け入れていなかった、ということも
あるけれど、ゲイバーになんて、
もってのほかだった。

そう思えば、時代は変わった、と言うか、
自分が気弱過ぎたのか・・・。

ただ、いずれにしても
夢と希望に満ち溢れた年齢なのだ。
(遠い目)


posted by みつあき at 20:55| Comment(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月11日

中南米への憧れ

ゴールデン・ウィーク中は
多くの海外からのお客さんがいらっしゃった。

特にラファエルが手伝ってくれた日は、
ブラジルから彼を訪ねて、
お客さんが来てくれた。

うちには中南米の国からのお客さんは
結構多く、よく来てもらえる中にもアルゼンチン、
エルサルバドル、ペルーからの人がいるし、
エクアドルやグァテマラ、ジャマイカからのお客さんも
来てくれたことがあった。

基本的に、人を見る時に「どこの国の人は云々」とか
「どこの地域の人は云々」というふうに言うことほど
乱暴なことはない、そう思う。

きちんとしている、とか謙虚とか、
イエスノーがわかりにくい、と言われる日本人だけど、
当然ながら、そうじゃない人もいる。

ラテン系の人も、陽気で底抜けに明るく、
喜怒哀楽もわかり易いと言われがちで
もちろんそういう人は多い気がするけれど、
物静かで、とても落ち着いた人だっている。

人なつっこい人もいるけれど、
人見知りをする人だっている。

とは言え、生まれた場所が、地球の裏側だから
日本とは、かなり違う部分は多いのだろう。


僕自身、そんな彼らと接したりしているうちに、
中南米への思いはとても強くなった。

いつも初夏に行くニューヨーク旅行に加えて、
今回は思い立って、メキシコからキューバへと
足を伸ばすことにした。

本当はラファエルが育ち、今、スタッフのレオンが
行っているブラジルに行きたかったのだけれど、
それはまたの機会にすることに。

あと数ヶ月で、僕もとんでもない大台に突入してしまう。
歳なんて関係ない、と思ってはいたものの、
この年齢になると、
あとどれくらいブロードウェイの新作を観られるか、
というだけではなく、見知らぬどんな国を訪ね、
どんな道を歩き、どんな人たちと会えるんだろうか、
そう思う。

元気でいられるこのうちに、
出来る限りのことをやらなければ。
そんな思いがむくむくと湧いてくる。

スタッフやお客さんには、また少し長いあいだ、
迷惑をかけてしまうけれど、
見知らぬ中南米の土地を考えると
ワクワク、ドキドキしてしまうのだ。

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posted by みつあき at 18:27| Comment(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする