僕は店で映画の話をしていて、話の流れを
伝えることはあっても、肝心の部分
いわゆるネタバレになるようなことは
いわゆるネタバレになるようなことは
ほぼ言わないようにしている。
それは、僕自身が基本的に知りたくないからだ。
多くの映画についてのサイトを見ると
「ネタバレあり」か「なし」ということが
非常に重要に書いてあるところを見ると
僕と同様な意見の人も多いことはわかる。
しかし、お客さんの中には
「まったく問題ない」
「むしろ、結果を知っていたほうが、
そこに向かっていく経過を楽しめる」
という人もそれなりにいたりするから、
へえ、なるほど、と思うことがある。
自粛期間中、新宿のTSUTAYAに久しぶりに行き、
まだ未見で、配信もない巨匠サタジット・レイ監督の
「大地のうた」三部作を借りてきた。
ちなみに、なんと、この新宿のTSUTAYA、来月でクローズ。
物凄く残念。でも、この配信時代、仕方がないのか。。。
閑話休題、このDVD、何とオープニングに
故・淀川長治氏の解説が付いている。
へえ、と思い、観初めてみると、なんと
物語をどんどん話しはじめ、
かなり肝心のところどころか、
ラストまですべて解説してしまうのだ。
僕は途中、嫌な予感がして、終わってから
改めて観たから良かったものの、
この編集はないだろう、そう思った。
せめて、チャプターリストを作って、
本編と淀川さんの解説は別にするべきだ。
映画は3本とも、映画史上に残る傑作と
言われるだけあって、見事なモノだっただけに
このリマスター時代に、かなり悪い画質と共に
この最初の解説があるのはとても残念だった。
これを見て、思い出したのが、もうずいぶん昔、
東京国際映画祭で、ゲイムービーの
「バード・ケージ」を上映した時のゲストが
淀川長治氏で、映画上映前の1時間の解説の中で
ラストシーンのオチまでを語り、
会場から珍しく凄いブーイングが
起こったことがあった。
淀川さんの名誉のために言っておくと、
僕は彼の映画への愛情や表現力はとても好きで
大変尊敬をしていた。
それはある意味、評論というモノを超えて、
その後、観た作品よりも彼の語り口のほうが
ずっと興奮したり、感動したこともあった。
僕が行っていた映画学校の講師でもあり、
週一度の彼の授業がどれほど楽しかったか。
しかしながら、やはり結末を知りたくない僕にとって
ビビらずにはいられなかったことは確か。
貴方は、ネタバレOK派?NG派?
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