2020年02月17日

37セカンズ

アカデミー賞が発表されたその日から
「パラサイト」をやっている劇場は
どこも混み合っているらしく、
それに続いて対抗馬だった
ワンショット撮影と評判の「1917」もヒット。

そんな陰で、ひっそりと公開されている
日本映画「37セカンズ」。

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基本的にメディアに決して媚びない、
そう言われている坂本龍一氏が
絶賛している、という噂を聞いて
早速映画館へ行ってみた。

まったく中身を知らずに観たので、
主人公の女性が脳性麻痺で、
漫画家のアシスタント
(と言うか、ゴーストライター)をやっている、
というオープニングから
ちょっと苦手なお涙頂戴かと
少し引き気味で観始める。

しかし、母親からの手厚い
介護に感謝しながらも、
一歩外に踏み出したい、そう思って
アダルトコミックの編集部に
行ってから、彼女の人生は
少しずつ変わっていく。

中盤から、ドラマは思いも
寄らない方向へと運ばれる。
そこで表現されるのは、
幸福とは、自由とは一体何か、
ということだ。

家族の絆や人の受け入れ方、
信頼感なども含めて
描かれていくのだが、
それがまったく説教臭くない。
まさに、観客に媚びていない
制作姿勢に心打たれる。

監督のHIKARI氏は、
これが長編第一作、渾身の作品だ。

37セカンズ、というタイトルは
主人公が生まれた時に、
呼吸が止まっていた時間。
それが理由でこの病気になったのだ
ということだ。

決して大ヒットには繋がらない映画かも
知れないけれど、足を運んでほしい一作だ。

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2020年02月10日

アカデミー賞、発表

朝から今年のアカデミー賞の授賞式を観た。

Best-Picture-Oscars-2020.jpg

おおかた、下馬評通りと言えば、
そうだったけれど、
とにかくここでも取り上げた
「パラサイト 半地下の家族」が
まさかの作品賞、そして監督賞までも。

この映画、前哨戦と言われる多くの映画賞でも
作品賞を獲ってはいたものの、
過去、アカデミーで外国語の映画が
受賞したことはなかった。
増して映画の舞台も韓国のみ。

このところ、映画業界に乗り込んできた
Netflixの「アイリッシュマン」
「マリッジ・ストーリー」には
作品賞は行かないだろうと言われていた。

そして、やはり外国語ということで
「パラサイト」はないとすると、
「1971 命をかけた伝令」だろうと
僕もそう思っていた。

だからこの韓国映画初の受賞、
という快挙には驚きだけでなく、
今後、日本の映画業界も刺激になれば良いけれど、
そんなふうに思った。

今回の授賞式で僕が思わず
泣きそうになってしまったシーン。

監督賞を受賞したポン・ジュノ監督が、
尊敬するスコセッシ監督に
「あなたの『最も個人的なことは、
最もクリエイティブなことだ』という言葉を
とても大切にしている」と言い、
会場にいる人々がスコセッシを囲い、
スタンディングオーベーションになった時。

また、「ジョーカー」で主演男優賞をとった
ホアキン・フェニックスが
「自分にとって出来ることは、声なき人たちの
ために声をあげる機会があること。
男女平等や人種差別、先住民の人権を考え、
お互いに助け合うことが必要だ」
そんなスピーチを聞いた時だった。

日本のアカデミー賞やレコード大賞などで
こういったスピーチに胸を鷲掴みに
されたりしたことはない。

ありとあらゆる事に忖度をしながら、
という日本人の国民性は
本当にちょっと考えなければいけない、
そんなことを考えさせられた
素晴らしい授賞式だった。

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2020年02月03日

全編ワンショット映画のこと

今年のアカデミー賞でも、ひょっとすると
作品賞か、と言われているのが
再来週から始まる「1971 命をかけた伝令」
という戦争映画。

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ひと足先に観させてもらったけれど、
とにかく話題になっているのが、
最初から最後までカメラを止めることなく、
ワンショット撮影、
いわゆる長回ししている
(ように見せている、というのが本当のところ)
というのが話題の一作だ。

試みとして、この撮影方法、
個人的には緊張感もあるので大好きだし、
何より演劇畑でも高い評価を受けている
サム・メンデス監督
(『アメリカン・ビューティ』!)だけに、
すこぶる出来が良いのでお勧めだ。

もうずいぶん前だけれど、
テレビドラマの「ER」などでは
全編ではないけれど、
この手法をよく使っていて、
そのたびに興奮して観た。

とにかく俳優がとちったり、
カメラがおかしなモノを映したりすると
すべて最初から撮り直しなのだ。

全編と言わずにも、カメラが
ずっと何分も何十分も移動しながら、
多くの部屋や街を動き、そこに
人が話したり、動いているだけで
ドキドキしてしまう。

さてさて、そんな全編ワンショット
(のように見える、ということも含めて)
撮影された映画を調べてみると、
これが意外と多かったりする。

最も古くて有名なのは、ヒッチコックの「ロープ」。

Unknown.jpeg

当時は、撮影フィルムのリールが10分しか
もたなかったので、同じカットのまま、
繋ぎ目で、出来るだけわからない編集をしている。
ヒッチコックモノとしては
「見知らぬ乗客」と共に、
隠れゲイ映画としても有名なので
興味がある人は是非。


最近では、そのワンカット撮影
ということにこだわったことを題材にした
日本映画「カメラを止めるな!」で
その面白さに注目している人も多い。
(ただし、この映画は前半30分のみがワンカット)

Unknown-5.jpeg

同じ邦画では、「ライブテープ」
そして「アイスと雨音」というのが
全編ワンカットらしいけれど、僕は未見だ。

去年公開された「ウトヤ島、7月22日」は
ノルウェーで起こった銃撃事件を描いた映画で
サスペンスたっぷり。

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また数年前に公開されたドイツ映画「ヴィクトリア」
というのが、知り合ったばかりの若者たちが
凄まじい一夜を過ごす、というこれまた
緊張感溢れるサスペンス映画だった。

Unknown-2.jpeg

近作では「バードマン あるいは
(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」という
長いタイトルのアカデミー賞映画も、
ほぼワンカットとして見せている。

Unknown-3.jpeg

アレクサンドル・ソクーロフというロシアの
ゲイ監督が撮った「エルミタージュ幻想」は
美術館を見事にワンカットで見せていくドキュメンタリー。

Unknown-4.jpeg

このあたりはなかなか評価が高いけれど、
画面4分割をそれぞれワンカットで撮影した
と言われる「タイムコード」
(リービング・ラスベガスのマイク・フィッギス監督)は
学生映画みたいと酷評(これは僕は未見)

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いずれにしても、どこからどこまでが
本当にワンカットで、CGなどで
ごまかして作られているかは微妙だが、
なかなか楽しいので
良ければ、それぞれビデオででも是非とも。

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2020年01月29日

昔、あの日、あの時

もうすぐ、アカデミー賞の発表だけれど、
今年は"Little Women"
(日本題は「ストーリー・オブ・マイ・ライフ
/わたしの若草物語」
ってなんじゃ、こりゃ)が
作品賞などにノミネートされている。
昨夜の休みの夜は、予習も兼ねて、
1946年に公開された(70年以上前!?)モノを
Amazon Primeで観てみた。

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実はこの映画、僕が中学校の時に
大阪からわざわざ神戸の三宮まで
観に行ったことを覚えている。

記憶が定かであれば、この時に
2本立てだったのが、
ヴィヴィアン・リーの「哀愁」だった。
思えば、マーヴィン・ルロイ監督2本立て。
若きエリザベス・テイラーも良いけれど、
何度観てもジューン・アリスンが
素晴らしかった。

2本とも、その時代でさえ、
かなりクラシック映画だったけど、
名画座をかける劇場だったし、
なんとこんなに何十年も経っていて
細かいところまで覚えていたのには驚いた。

さてさて、僕はどこの映画館で
どんな映画を観たか
(これは舞台とかライブとかもそうなんだけど)
何故か、かなり鮮明に覚えている。

多くは一人なのだけど、誰と観たかも含めて。

昨今のことは、まったく忘れてしまっているし、
そんな事はどうでも良いのに、
特に20代前半までの記憶は凄い。

関西では昔「ぷがじゃ」と呼ばれた
「プレイガイドジャーナル」(関西版ぴあ
のようなモノ)があって、
それに丸を付けながら、
中学校時代は映画館を回った。

その時代、どこで何をやっていたか、
それを調べようとしても、さすがに
ネットでは出てこない。
これは国会図書館の新聞でも見ない限り
わからないのかも。

もっと人や世の中の役に経つことを、
とか思いつつも、いつかは
調べてみたい、とかくだらないことを考えた一夜。

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2020年01月15日

アカデミー賞ノミネート!

一昨日、今年のアカデミー賞のノミネートが
発表された。

11部門と最も多くノミネートされたのが
大ヒットしながらも、賛否意見が別れている
「ジョーカー」だ。

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今年の話題は、Netflix制作の2本の映画
「アイリッシュマン」と「マリッジ・ストーリー」が
作品賞にノミネート。
去年の「ROMA/ローマ」も作品賞か、と
言われていたけれど、多くの劇場関係者を含めた
映画業界の中で、配信サービスをやっている
会社のモノは、なかなか賞には結びつかないという話だ。

そんな中、前哨戦とも言われる多くの作品賞を
受賞しているのが、ここでも紹介した
「パラサイト/半地下の家族」だ。

ただ、過去、英語圏以外の作品が
作品賞にノミネートされても
一度たりとも受賞したことはないので
これまた難しい、そう言われている。

そう思うと、ゴールデン・グローブ賞の
ドラマ部門で作品賞を受賞した
「1917」の可能性が高い。
これは僕もひと足先に観させてもらったけれど、
戦場をひたすらカメラが主人公を
ワンショットで追いかけるという傑作で
十分、オスカー作品賞になってもおかしくない。

主演男優賞も、絶対と言われる
馬面俳優アダム・ドライヴァーは
やっぱり「マリッジ・ストーリー」
と言うことは、「ジョーカー」の
ホアキン・フェニックスに
なるのだろうか。

主演女優が手堅いと言われていた
「アス」のルピタ・ニョンゴはノミネートから落ち、
ゲイ・アイコンのジュディ・ガーランドを演じた
レニー・ゼウィルガーの頭上に輝きそうだ。

今年は例年よりも半月くらい早く
来月の9日に授賞式。
出来れば、また店でみんなと観られるようにと
目論んでいる最中。

楽しい一夜となれば・・・。

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2020年01月02日

2019年 映画ベストテン

去年も数多くの映画をスクリーン、
またテレビ画面で観ることが出来て、
恒例の10本枠というのが
なかなか厳しかった。

今年公開のモノで、先に試写などで
観ることが出来なかった映画は
入れなかったけれど、
先行公開されたモノや、映画配信サイトで
観た新作は入れることにした。
また、今年劇場公開をした
噂の「ROMA/ローマ」は、
僕は配信で去年のベストテンに入れたので
ここには入っていない。

ただ、順位を付けているものの、
あまり優劣はなく、どの映画も
強いインパクトと感動を与えてくれていた
とだけ書いておきたい。


1位
マックイーン:モードの反逆時

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去年のこれ、1本!というのは
かなり迷ったけれど、大好きな衣装デザイナー、
アレキサンダー・マックイーンの
このドキュメンタリーは衝撃的だった。
自分のやりたいことを追求する、という
アイデアと勇気をくれた1本。

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2位
家族を想うとき

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ついこの前もこのブログで紹介した
ケン・ローチ監督の新作。
かなりヘビーな辛い映画だけれど、
この映画が持つリアリティは
他作品ではなかなか観ることが出来ないほど。

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3位
サタンタンゴ

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僕が敬愛するタル・ベーラの作品で
ある意味、これが今年のベストとも言える。
7時間18分という長時間、
スクリーンに釘付けにさせられた。
一見、無意味とも思えたりもしながら、
美し過ぎる映像を眺めているのが
至福の時間だった。

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4位
パラサイト 半地下の家族

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先行上映されていて、ブログでも紹介した
この韓国映画はあらゆる賞を
受賞していることがなるほど!
と思わせる傑作コメディ・ミステリー。
ネタバレ禁止、何も言わないので
とにかく観てほしい一作。

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5位
マリッジ・ストーリー

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Netflix制作で「アイリッシュマン」と共に
年末限られた劇場で公開された。
結婚の難しさ、子供への愛を歌った
脚本の見事さには膝を打った。
オスカーに最も近いと言われる
二人の主演が本当に素晴らしい。

***********************

6位
キューブリックに魅せられた男

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キューブリック映画がいかに
素晴らしいか、というだけではなく、
彼を敬い、心まで捧げ尽くした
一人の男を描いたドキュメンタリー。
これも「マックイーン」と同様、
モノ作りの素晴らしさ、
そしてそこに賭ける執念を描いた傑作。

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7位
女王陛下のお気に入り

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本当に変な映画を作り続ける
ヨルゴス・ランティモスの
やっぱり奇妙だけど、
ものすごく魅力的な映画。
下品でところどころでくすりと
笑わせるのは前作「聖なる鹿殺し」と同様。

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8位

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え?これは何?という人も多いだろう。
Amazon primeで観ることが出来た新作。
一目を避けて暮らす父と娘が
やがて福祉局の監視下に置かれて、
という近未来のドラマだけれど、
これがものすごく良く出来ている。
劇場で観たかった1本だ。

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9位
スパイダーマン スパイダーバース

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意外と思われるかも知れないけれど、
実写版よりもずっと楽しく観ることが出来た
3Dアニメーション。
とにかく発想、そしてコミックを模倣した
クリエイティビティが
いちいち興奮させてくれた。

***********************

10位
ワイルドライフ

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カナダを舞台にした地味ながらも
しっかりと作られた家族映画。
そう。「家族を想うとき」と
「マリッジ・ストーリー」を
足して2で割ったような作品。
ジェイク・ギレンホールが
めちゃくちゃ良い味を出している。

***********************

次点
「グリーンブック」
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言わずと知れた去年のアカデミー作品賞だから
観た人も多いかも知れない。
賛否はあるけれど、黒人でゲイのピアニストと
バンカラで差別主義者(だった)
イタリア系の運転手、という
キャラクター設定が最高。
よく出来た脚本だと思う。

***********************

さて、本当なら今年初めて
日本では劇場公開された
「WEEKEND ウィークエンド」は
僕はずいぶん前に観ていたので
今回は入れなかったけれど
数あるゲイ映画の中で指折りの1本だ。

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本来なら、ベストテンの数本に
日本映画も入れたいところだけれど、
今年は15本ほどしか観られなかったのと
僕が観た中でこれは、と
思えるモノが少なかった。

そんな中でも「愛がなんだ」と「岬の兄妹」は
強い印象を受けた。

ともあれ、今年も素敵な映画に
たくさん出会えますように。

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2019年12月28日

オススメ映画「パラサイト 半地下の家族」

本来なら来年公開なのだけれど、
一部の劇場で昨日から先行上映として始まった
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」。

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去年のカンヌ映画祭での大賞
パルムドールに輝いたのがこれ。

そして、まさかのアカデミー賞大本命に
近いとされるほど、全米のあらゆる映画賞で
作品賞、監督賞、外国映画賞など
総舐めにしている。

さすがに、オスカー作品賞はないだろうけれど、
監督、外国語映画は絶対とまで言われている、
それは何故か。

韓国だけではなく、日本、そして
世界中で問題になっている「格差社会」の
むごさ、凄さを、コメディタッチ、
かつサスペンスフルに描いているからだと思う。

映画に登場するのはふたつの家族だ。

家賃がすこぶる安いと言われる
アパートの半地下に住む低所得の家族。

もうひとつは、そんな彼らがひょんな事から関わる
高級な一軒家に住むリッチな家族。

ありとあらゆる手段でその富豪に近づき
少しでも金をむしり取ろうとする家族。

映画全編に出てくる階段、
そして水がありとあらゆるシーンで
象徴的に描かれる。

監督が、絶対にネタバレ禁止と強く
言っているので、
これ以上は書かないようにするけれど、
画期的な面白さに満ち溢れているこの映画。
正月に観るのにふさわしいかどうかは
ともかく、是非とも劇場で。

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2019年12月17日

お勧め映画「家族を想うとき」

この時期から、お正月にかけての
映画業界は「スター・ウォーズ」の
ファイナルや、「アナ雪」のパート2などで
賑わうんだろうけれど、
僕個人として、お勧めするのが
「家族を想うとき」という映画だ。

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これは、ハッピーになったり、
スカーっとしたりする映画じゃない。
そういう意味では、クリスマスや
お正月にふさわしいかどうかと言うと
違うのかも知れない。

ただ、年の瀬になり、
社会、家族、自分自身を
見つめ直す、という意味では
胸をかきむしられるような
気持ちになる重厚で大切な一本だと思う。

原題は、"Sorry, We Miseed You"
宅配業者をやっている主人公が
相手が不在の時に置いておくメモ
「来ましたが、いらっしゃいませんでした」
という定例文がこれだ。

と、同時にこの文は、家族それぞれの
「ごめんなさい。あなたをずっと想っています」
という言葉とのダブルミーニングとなっている。


フランチャイズとは言え、低賃金で
あくせく働く夫と、老人介護でこれまた
走り回るその妻。
まだまだ自分の生き方を模索し、
問題を起こす高校生の息子と
親と時間を過ごせないことに
寂しさを持つその妹。

職場で、宅配先で、介護先で、
そして子供の学校で。
想像を超えるような出来事が次々と起こる。

そのひとつ、ひとつが、
驚くほどのリアリティがあり、
僕らは、この日本の日常と
重ね合わせていかざるを得ない。


ケン・ローチという監督は、1960年代から
反権力をテーマにした映画監督として、
多くの映画を作り続けてきた。

2000年代に入り、「麦の穂を揺らす風」と
「わたしはダニエル・ブレイク」は
カンヌの大賞パルムドールを取ったりもした。

ローチは、前作で引退することを決意しながら
この作品を取らなければ、と
80歳を超えて、メガホンを取った。

彼が渾身の気持ちを込めて
作り上げた映画のラストシーンを
あなたはどう観るのだろう。

今年のベストの1本だ。

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2019年12月09日

著作権切れの映画たち

休みの日の夜は、家で、最低でも
1本、録画したモノや配信で
映画を観るようにしている。

今年の春あたりにAmazon Primeで
大量に配信が始まったクラシック映画。
この中から、もう何十年も観ていなかった
「アラバマ物語」を観ようとした。

ところが、妙に画面がボケている。
古い映画だから仕方がない、
そう思いながらも、それだけでなく、
左右に画面が伸びているのだ。

横長テレビが出来てから、
スタンダードサイズのモノを
調整しないとよくなる
あのイヤな感じだ。

5分ほど観て、どうしても気持ち悪く、
結局、ずいぶん前にテレビで放映したモノを
録画しておいたバージョンを
改めて観直すことに。
(最初から、これで観ろよ、笑)

画像は60年代の映画とは思えないほど
綺麗で、なおかつサイズもしっかりしている。

映画は、30年代のアメリカの片田舎の
人種差別と闘う弁護士を、しっかりした
脚本と演出で観せている。
「ローマの休日」から約10年後の
グレゴリー・ペックの渋い演技も堪能出来た。


ところで、配信版が何故に
あそこまで酷い画像だったか。

Primeのクラシックがすべてかどうか、
確認をしていないけれど、
いわゆるパブリック・ドメインで
著作権切れのモノなのではないかと。

要は公開されて70年
(1978年以前に作られたモノは50年)
というモノは自由に取り扱うことが
出来るのだ。
だから、60年代のモノが
ドバ〜ッと出てきたワケだ。

よく、本屋などで、1枚500円とかで
売られているDVDとかがそれ。
僕は観たことはないけれど、
ディズニー・アニメの古いモノとか
ピンボケで色などもまったく違うとか。

要は、資金力がないビデオ会社などが
オリジナルをコピーして、その上に字幕を
付けたモノとか、粗悪なモノが多い。

ここで白状をすると、僕が昔いたビデオの会社でも
当時、著作権切れたモノを安く売りに来た
おっさんがいて、映画好きな僕は飛びつき、
8タイトル近く売ったことがあった。

バスター・キートンのモノや、
ヒッチコックのイギリス時代、
あの人種差別映画と叩かれた「国民の創生」
(これなんか、一部カットされた酷いモノ)。。。

まだ僕が20代で若かった無知さと、
ビデオがまだ発売され出した頃で
そういう形でも人の目に触れたほうが
良い、という気持ちからだったけれど、
今となっては、廃盤にして良かった、
心からそう思う。

あまり画質とか気にならない、
という人はともかく、
そうではない人は、観る前にしっかりと
調べたほうが良いかも知れない。



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2019年12月04日

映画三昧の夜

昨夜は休みだったので、
映画好きの友人のカツタと、
映画評論家のキタガワさんと一緒に
もの凄く久しぶりに食事をした。

出版社に勤めているカツタが
記事を書いてもらっている事や、
僕の前の仕事関係で世話になっていた、
という事から、二人ともキタガワさんと
面識があり、もう20年以上前から
数ヶ月に一度食事会をしていた。

もちろん、敢えてゲイである事を
カミングアウトしていたワケではなかったけれど、
僕が店をオープンした時に、
誰かから2丁目だと聞かれていたようで、
それとなく、もうわかっているんだろうとは
思っていた。

ただ、昨日の食事会でカツタも
きちんとカミングアウトする、という事を
決心していたらしかった。

キタガワさんは、年間600本以上
映画を観る、という評論家の中でも
ツワモノで、それだけなく細かいところまで
覚えているので、驚くばかり。

最初からそんな彼女の話で盛り上がって
わざわざゲイ的な話をするタイミングが
なかなかつかめない(笑)

そんなこんなの時に、来年公開される
「影裏」という映画で、綾野剛と
松田龍平のデリケートな関係という話になり、
そこらへんから、僕のバーの話、
恋愛や同性婚の話まで一気に話が走る。

結局、カツタも「実は」という流れでもなく、
ごくごく普通に話が進み、
さすがに頭が良いキタガワさんも、
敢えて突っ込んだり、
どんどん聞いてきたりすることもなく、
すんなりと受け入れたようだった。

いずれにしても、あっという間の4時間半。
充実した一夜だった。

posted by みつあき at 20:10| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月27日

膨大な映像コレクションに頭を抱える

休みの日の多くは映画を観て、ジムに行く
というのが、旅行でもしていない限り、
僕の過ごし方だ。

ただ、稀に雨の日や、寒い日などは
ブルーレイ・レコーダーに
たまった映画や音楽のソフトを
ダビングしたり、ソフトに焼いたりして
1日を過ごすこともある。

焼いたBlu-rayにタイトルを書き、
それをPCのエクセルの表に入れ、管理する。

洋画、邦画、ライブ、LGBTモノ、
ミュージカルモノが、それぞれあいうえお順に、
ずらりと並んでいる。

一度映画館で観て、いつかもう一度、と
思っているモノも多いのだけど、
3割くらいは観逃しているモノも多い。

数えたら、ざっと1000本以上にものぼる。
我ながら、狂っている(笑)
こんなモノ、いつ観るのか。

昨今ではNetflixやらhuluやら、
配信も充実していて、ひょっとすると
僕が持っているモノの半分くらいは
どこかで簡単に観られるのかも知れない。

久しぶりに観ようと思って、
いざデッキの中に入れたら、
読み込めないこともあって、
こんな事なら、ポイポイ捨てちまおう、
そんなことさえ考える。

ただ、ミニシアター系のモノは、そこそこ
配信されてもするけれど、
意外と古いクラシック映画などが
なかなかなかったりするから
簡単にはポイポイ捨てられない。

映画をお店で流している場所もあるけれど、
僕なんかは、観ようと思っている映画が
途中から流れているとガックリ
来てしまうほうなので、それも出来ない。

いつか入院した時など、小さなブルーレイデッキで
深夜にこっそり観るのだろうか。
それこそ、その時にはほぼ配信モノで
十分だったりするのかも。
やれやれ。。。

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2019年11月25日

Bridgeカフェ ファイナル・デイ

昨日は、お知らせしていた通りに
Bridgeカフェの最終日となり、
僕が行った夕方にはもの凄い人だった。

連日の雨も上がり、気温も高く、
店内も混み合っているので、
冷房を付けなければいけないほどだった。

カフェは、もちろん夜の部に
いらっしゃっているお客さんも多いけれど、
カフェだけ、という人も多い。

4年以上経っていて、
着実にお客さんが増えていったことは
カフェ部の二人プラスお手伝いスタッフの
人徳なのだろうと思う。

また飲み物のみならず、
お菓子やケーキなど
工夫を凝らしたモノも
人気の秘訣だったようだ。

そこにはカフェにずっと来てくれていて、
それから夜へと以降してくれた
セイジ君やカズヤちゃんもいた。

また夜の常連だったオサムが
昔自分の学校の先生だったトシオちゃんと
バッタリ会った、というのも
このカフェだった。

街が混雑している日曜日の午後、
友人や初めての人とゆっくり
お茶を楽しんでいる人たちにとって、
ちょっと寂しくなってしまうようだ。

また、新たな形で会えることを楽しみに。
アキヒロ、キムカツ、
そして手伝ってくれたすべてのスタッフ、
お疲れ様でした。

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2019年11月24日

和田誠さんのこと

昨日、来てくれたイラストレーターの
タロウちゃんが、同じくイラストレーターでもあり、
映画監督もやっていた和田誠さんが
亡くなってしまったことが
とてもショックだったと言う。

彼は和田さんのイラストに憧れて、
自分でも描いてみよう、それが
今の仕事のきっかけだったようだ。

僕も高校生の頃に、キネマ旬報という雑誌を見て
その表紙がなんて素敵なんだろうと思い、
買い始めたけれど、これが煙草のハイライトの
デザインをした和田さんだと知ったのは
少しあとになってからだった。

当時のキネマ旬報では、表紙だけではなく、
「お楽しみはこれからだ」という
和田さんのエッセイと映画のイラストが
連載されていて、当時の僕はこれに夢中だった。

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まだビデオもなかった時代に、
何故、ここまで映画の
詳細なことを覚えているのか。

当時、すごく若かった僕でさえ、
まったく目につかないようなところを
彼はどんどん見つけては、彼なりの
表現力で文を書き、イラストを描いていた。

これは衝撃的でもあり、憧れだった。
彼と共に、山田宏一氏、
そして随分あとになって三谷幸喜氏と
共に対談の連載などもしていて
これらも大変楽しませてもらった。

和田さんの文章やイラストを見ながらにして、
同じ映画好きでも、何故これほど観点が違うのだろう、
と少し劣等感にさいなまれたことさえあるけれど、
こればかりは生まれ持っている才能で
いたしかたない、
そうふんぎりが付いたのは
40歳も過ぎた頃だった。

それにしても、賑やかなあの奥さんの
平野レミさんは、どれくらい寂しい思いを
しているんだろう、などと
タロウちゃんと話をしていた。
ご冥福をお祈りします。

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2019年11月20日

ゲイが苦手な映画監督

昨日、今、大変話題のNetflix制作映画
「アイリッシュマン」を観に行った。

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劇場が限られているので、
僕は吉祥寺で観ることにしたのだが、
学生時代、よくこの辺りのジャズ喫茶に
行っていたことを思い出した。

ともあれ、「アイリッシュマン」は、
スコセッシらしい手堅い演出、
そしてデ・ニーロ、パチーノの
芝居には唸らされ、
(若いメイクは辛いけれど)
老いる、ということも深く考えさせられた。

しかしながらも、同じギャング映画
というジャンルの中では
やはり「ゴッド・ファーザー」には及ばない、
そうとも思った。


映画好きな友人は「スコセッシ監督作、というだけで
評価しなければならない、
という世の中の雰囲気がいや」と
言っていたが、少しなるほどとも思う。

確かに僕自身も、スコセッシは
「タクシー・ドライバー」
「アリスの恋」それからずっと飛んで
「ヒューゴの不思議な世界」
くらいが好きな映画で、
それ以外の作品は、意外と苦手かも知れない。

そんなことを友人とメールのやり取りで
話していながら、
ふと気が付いたことがある。

いささか乱暴な言い方をすると、
この「男臭く、比較的暴力描写が多い
タイプの映画」を作る監督は、
スコセッシに限らず、結構苦手、という
ゲイが多いのかも知れない、
そう思ったのだ。

西部劇、戦争映画、やくざ映画など
女性があまり出てこない映画なのに
(だから??笑)、あまりゲイは
飛びつかない。

監督で言うと、昔のジョン・フォード、
ジョン・スタージェス、サム・ペキンパー、
深作欽二、三池崇史、白石和彌とかが
入るかも知れない。

もちろん、この前ブログにも書いた野球の話同様、
それは偏見だという意見も多いだろうし、
僕も上記の監督作の中で好きな映画も結構ある。
(特に深作監督の『仁義の墓場』など最高)

それでは、ゲイが好む映画監督とは
誰なんだろう。
これは難しい。
最近増えたゲイだと公言している人の
モノは比較的良しとされるだろうけれど、
だからと言って好きかと
言われると難しかったりする。

監督とすると、かなりわからないけれど、
ジャンルで言うと「男の闘い」ならず
「女の闘い」これをゲイが最も好きだということは
間違いがなさそうだ。

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2019年10月16日

オススメ映画「WEEKEND ウィークエンド」

最初に、LGBTの映画祭(現レインボーリール)で
上映され、その時に見逃してしまい、
その後、ぴあが主宰した映画祭で観た時には
心を熱くしたゲイムービー
「WEEKEND ウィークエンド」が
日本でやっと公開された。

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2011年の作品なので、
なんと8年ぶりということだ。

話はいたってシンプルだ。
金表金曜日のある晩に
男が一人の男と出会い、
2日、夜を共にし、
日曜日に別れるまでの話。

酔っ払ってワンナイトスタンドに
なってもおかしくない関係。
たった3日間。
セックスの合間、合間に
行われる会話がリアルだ。

それぞれ家族への思い、
友人との距離感、
同性婚に対する考え方、
ありとあらゆる部分が違うけれど、
違うことが、
関係性をダメにするワケではない。
その違いを受け入れながらも
尊重し、リスペクト出来るか。

14階に住む男が
帰って行く男を毎度見下ろし、
その帰り方が、来るたびに
変化していく、そんな描き方が素敵だ。

ストレートに「ホモ野郎」と
バカにされ、怒りまくる男を
「放っておけよ」と無関心だった男が
ラストシーンで、罵倒された瞬間に
まなざしが変わっていくところなど
心憎い演出も魅力的。

ゲイ版「ビフォア・ザ・サンライズ
/恋人たちの距離(ディスタンス)」なんて
言われているのもよく理解が出来る。

数多くあるゲイ・ムービーの傑作の1本、
そう思う。

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2019年10月03日

サウンド・オブ・ミュージック愛が強過ぎて

さあ!!
いよいよ、明日である。
長々と仕込んできた、12周年だ。

思えば、今回企画から相談の
乗ってくれたBちゃんが、
「マスターが一番好きなモノ」を
何らかの形で見せればいいんじゃない?

そういう言葉から、そか
「サウンド・オブ・ミュージック」か、と
思ったのが、6月くらいだったか。

この映画を超えるほどの名作、秀作は数あるし、
この映画が、映画史上のベストテンなどに
入らなかったりもする。

ただ、子供の頃の僕の胸を鷲掴みにしたのは確かで、
これがきっかけで、映画自体を好きになり、
舞台ミュージカルにも魅了されるようになった。
そういう意味では、何千本と観た映画の中で
これ1本、というのはこの映画に尽きるのだ。

ゲイのみならず、ミュージカル好きな人が
「最も愛する映画」とも言われるけれど、
もちろん映画は映画。
好きな人がいるように、嫌いな人も当然いる。

昨日店に来てくれた年上の
ミュージカルやオペラ好きの
サクムラさんは「僕はこれほど
退屈する映画はなかったし、
とにかく子供が出てくる映画がダメなので
苦手なんだよね」

スタッフの中では、観たことがない、
というのも何人もいたし、
30歳前後だと、生まれる四半世紀も前の映画だから
仕方がないし、今の時代に初めて
観るとどうだろうかとも思う。

なんてことをグチャグチャと考えながら、
自分のこの映画への愛を、きちんと
伝えるためにも、良い周年にしなければ、
そう思う。
この映画が好きな人も、嫌いな人も
まったく興味ない人も、
笑ったり、泣いたり(それはないか。笑)
出来るように、頑張ります。
お楽しみに。。。。

ちなみに、明日、明後日、ブログは
お休みさせてもらいます。

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2019年08月26日

オススメ映画「ロケットマン」

今日のオススメは、
公開中の「ロケットマン」だ。

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去年、大ヒットしたロック・グループ、
クイーンのフレディ・マーキュリーを描いた
「ボヘミナン・ラプソディ」。

その映画を最初、撮った
ブライアン・シンガー監督は
ゲイだとカミングアウトしているけれど、
色々な理由が重なり、9割の撮影後、降板。
その代わりとなったのが、
デクスター・フレッチャーという監督。

この人が、今回、エルトン・ジョンの
伝記映画を撮ることになった、と聞いた時は
ちょっとどんなモノかと首を傾げていた。

B.シンガーは、ゲイであるだけでなく、
「ユージュアル・サスペクツ」は「Xメン」など、
かなり腕がある人だと僕は思う。

余談だけれど、シンガー監督は「Xメン」の頃、
今はなきゲイバー「クロノス」に来て
壁にかかっている多くのゲイの有名人たちに
いつか加わってもらえる?と
マスターのクロちゃんが尋ねると、
まだカミングアウトする前だった彼は
丁重に断ったと言う。

さて、フレッチャー監督。
この人、5年ほど前に「サンシャイン 
歌声が響く街」というスコットランド舞台の
ミュージカル群像劇を撮っていた。

そんな事もあってか、
今回の「ロケットマン」は
ライブシーンが見どころになっている
「ボヘミアン〜」と違って、
全編ミュージカル仕立てになっている。

僕がミュージカル好きだからこの映画が
良いのか、と言うと、決してそれだけではなく
(十分、ミュージカルシーンも楽しいのだけれど)
大スターになっていく、と同時に
孤独と闘う彼の姿を、ひたすら明るく
描いていることが好感が持てる。
そして、何よりもエルトンの楽曲が素晴らしい。
そして親友でもあり、作詞家バーニーが書いた
その詩が、シーン、シーンの
エルトンの気持ちを代弁する。

僕にとっては、エルトンの曲は
青春時代、聴きに聴きこんだ。
確かに若いお客さんに聴くと、
"Candle in the Wind"しか
知らないという人もいるけれど
この映画では残念ながら流れない。
(個人的に、そこまで好きな曲でもないけれど)


ありとあらゆる依存症を断ち切るために入所している
施設のシーンから始まるオープニングも素敵だった。

エルトンを演じるタロン・エガートンは
まったく口パクなく歌っているのは好感が持てたし、
バーニー役のジェイミー・ベル(『リトル・ダンサー』!!)
の成長ぶりとウマさが
とっても印象に残った。

唯一どうかと思ったのは、孤独と闘い、
愛に飢えていたエルトンが今の最愛の恋人と
どうやって出会い、子供までアダプトしたか、

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2019年08月14日

オススメ映画「トム・オブ・フィンランド」

出来る限り、ゲイを扱った映画はここで紹介したい、
そう思っているけれど、もう公開して
2週間経とうとしているこの映画。

表題になっている「トム・オブ・フィンランド」の絵は
ゲイなら、観たことがある人も多いだろう。

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映画は第二次世界大戦後のフィンランドが舞台。
広告業界で働いて、夜は自分の趣味の絵を
描き続けていた帰還兵のトウコ。

この映画を観ると、当時のフィンランドが
どれだけ抑圧され、差別される世の中だったか、
そして誰にも打ち明けることなく、
クローゼットとして生きていくしかなかった時代
だということが生々しく描かれている。

その偏見と彼が闘っていく姿は
十分に感動的であり、
あの時代は、というよりも
今でもその片鱗はあちこちに
残っているのだから。

ゲイ=女性的、というイメージを
トウコ(後にアメリカに絵が進出してから
『トム・オブ・フィンランド』と呼ばれる)が
どれだけ崩していき、またマッチョなレザーの
ステレオタイプは、まさに彼自身が
創作していったファンタジーなのかも知れない。

彼が描く絵を映画の中で楽しむことが出来る、
というのもひとつの魅力。
世界的に売られている大型写真集は、
うちの店にも飾ってあるので、興味がある人は是非。

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2019年07月16日

お勧め映画「Girl ガール」

僕が30代の頃のことを考えると、
トランスジェンダー、前で言うと
性同一障害と言われていた人たちのことを
どれほど理解していただろう。
いや、理解はともかく、存在を
どれくらい受け入れていただろう。

時代が大きく変化すると同時に、
僕自身も変わってしまっていて、
それがいつ、どういうふうに変化したのか、
きちんと覚えていない。

しかし、僕がその事について、きちんと
考えようとし始めたのは、
このブログにも何度か書き、
今やありとあらゆるLGBTの活動をしている
杉山フミノ君と、14年ほど前に
僕が手伝っていたタックス・ノットで
出会ったことからだった。

「自分にペニスがない。元々あったモノが
付いていない、という感じ、その違和感は
もう障害以外でも何物でもない、そう思った。」と
フミノ君は僕に言った。

女のコのヴァギナに自分のペニスを
挿入したり、立ち小便をする、
そんな夢を何度見たか、わからない。
そんな話も聞いた。

彼との出会いのおかげで、僕は
自分の店のスタイルを確立することが出来た、
そう言っても過言じゃない。
ゲイバーではあるけれど、
極力そこにジェンダーに関して
線引きをしないということ。

それについて書き出すと、また
とりとめない方向に行ってしまうので
その話はまたの機会で。

*******************

今、東京で上映している「Girl ガール」という
ベルギー映画は、フミノとは逆の
男性として生まれてきながら、
自分を女性だと信じて生きている
主人公ララの話だ。

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設定は現代のベルギーで
バレリーナを目指すのがララだ。
彼女は、父子家庭に共に住む父親や弟、
学校の先生、そして友人たちも
彼女がトランスジェンダーであることを
理解している。

ひと昔前のことを考えると、
彼女は物凄く幸せであるはずだ。

しかし、トランスジェンダーの人たちが
他人に受け入れてもらえるかどうか、
という事でだけではない苦しみが
どれほどあるのかを、
この映画は教えてくれる。

肉体のこと、性のこと。
それは僕らゲイやレズビアンでさえ、
理解しているつもりでも、
まったく気が付かない心の葛藤、
深い傷が横たわっているのだ。

僕らゲイは、単純に男に性欲を感じる。
その部分を、かなり乱暴に言ってしまうと、
他人がどう考えようが、
(その部分が、昨今のLGBTの社会的な問題として
物議を醸し出していることは確かだけれど)
とにかく性的な問題さえ
自分で乗り越えていけば、なんとかなる。

しかし、トランスジェンダーの人たちは
決して、そうは行かないのだ。

人に気付かれないようにひっそりと
生きる、ということだけで
済まされない問題がそこにあるのだ。

LGBTの映画として、ということはなく、
我々が共存している人たち、
それこそ少数者のことを
理解できずとも、考えていかなければ、
そう思うことが出来る傑作である。


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2019年07月15日

レインボー・リールに行けなくて

毎年、この時期にLGBT関連の映画を
積極的に公開している
「レインボー・リール東京」。

先週まで旅行に行っていたこともあり、
帰って来て色々整理することがたまっていた
この三連休が朝までの営業、という
ようなことがあって、今回は
1本も観に行くことが出来なかった。

お客さんや友人たちは、せっせと通い、
これは良かった、あれは良かったという声も。
その中で、僕がとても観たかった、
そう思うのは「1985」という作品だった。

220px-1985_poster.jpg

まさにエイズ危機という時代に、
テキサスで暮らす保守的な家族と、
ニューヨークからクリスマス休暇で帰って来た
ゲイの主人公のドラマだそうだ。
モノクロの映像は美しく、
また脚本が素晴らしかったらしい。


今まで、映画祭で多くのゲイの映画を観て
素晴らしいと思ったモノも数多くある。
"The Beautiful Thing"として
非常に評価が高いイギリス映画は
「とても素敵なこと」というタイトルで公開された。
ほかにも「トリック」「ラター・デイズ」
「ブロークンハーツ・クラブ」
「第二の皮膚」「ヨッシ&ジャガー」
「ビッグエデン」「サマー・ストーム」
「シェルター」「湖の見知らぬ男」
など、本当にその年のベストに入れたいような
作品が多く公開された。

とは言え、ビッグバジェットでもなく、
有名な俳優が出ているワケでもないので
劇場公開されるモノは少ないし、
上に書いたのは、劇場はおろか、
日本ではDVDは配信サイトでも
観ることが出来ない。

それを思うと、何が何でも、この映画祭は
外してはならないのだ。

うううむ。
ともあれ、今日の夜はスタッフの皆さん
打ち上げでホッとひと息つくのだと思う。
お疲れ様でした。

これからも、この映画祭がずっと長く続きますように。
そして、来年こそ、しっかりと追いかけられるように
スケジュールを組まなければ、と反省しきり。

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