2018年09月19日

Love, サイモン 17歳の告白

今年の春先、ハリウッド大作
「ブラック・パンサー」が
全米の批評家から、
かなり高い評価を受けていた。
それと同時期、小品ながらも、
同じくらい高評価を受けていた
ゲイ・ムービーがあった。

それがこの「Love, サイモン 17歳の告白」だ。

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それほど大スターが出る訳ではなく、
日本では劇場公開すらされなかった。

ところが、先週、ネット配信で
やっと公開されることになったので、
休みの昨日の深夜、早速観てみた。

映画は、ジョージア州の
アトランタの高校に通う
ごくごく普通の高校生サイモンの話だ。

妹と優しい両親に恵まれて
車で学校に通う何不自由ないサイモン。
しかし、彼には誰にも言えない秘密がある。
今さら、それが「ゲイ」ということで
この2018年のアメリカでも?と
驚かされる。

やっぱりアメリカと言えども、
大都会ではない片田舎では、
PCやスマホのネット社会の中でも
かなり閉鎖的なのだと改めて納得する。

結局、自分のことを誰にも言えずにいる彼だが、
ある時にネット上に同じ高校に
「ブルー」というハンドルネームを持つ
ゲイの青年がいることを知る。

サイモンは、このブルーにメールを
送り、唯一の心の拠り所としていく

そんな最中、このメールのやり取りを知った
クラスメイトから、サイモンの女友達を
自分に紹介しないと、バラすと脅迫される。

この辺りまでは、コメディ要素が強く、
高校生の馬鹿騒ぎが加わって、
なるほど、ゲイを題材にしながらも、
いわゆる青春映画によくある映画なんだな、
う〜む、と観ていた。

しかし、後半になり、
この映画はメキメキと存在感を表してくる。

これからも決してなくならないだろうとも
思われる同性愛者への偏見やいわれのない差別。

差別感はないとしても、父親や教師が
ふと言葉にしてしまう会話が
サイモンの心を閉ざしていく。

そして学友などであれば、
それは故意に激しいモノになっていく。

こういう最悪な状態から、彼がいかに
抜け出していくか、という事と共に、
一体「ブルー」とは誰なのか、という
サスペンスが気持ちを存分に
盛り上げてくれる。

チャーミングであり、
心躍る秀作ロマンチック・コメディだ。

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2018年08月16日

映画業界のシンデレラストーリー「カメラを止めるな」

6月に僕が旅行から帰国して
すぐに観たかった映画が「万引き家族」だった。
公開されるやいなや、カンヌ映画祭でのパルムドール受賞と
相まって、大ヒットをしていると聞き、正直驚いた。

アカデミー賞はともかく、
カンヌで賞を受賞する作品というのは
なかなか地味で、ヒットするのは
かなり難しいと言われる。

映画は、やはりカンヌで話題になった
「誰も知らない」に次ぐ素晴らしい作品で
是枝監督の驚くべき洞察力にハッとさせられた。


その「万引き家族」上映直後、都内の小さな映画館で
ひっそりと上映されながらも、
かなり話題になっている映画がある、と
仲が良い映画を語れる友人から聞いたのが
「カメラを止めるな」だった。

どんな映画かと聞くと、
何も聞かずに行ったほうがいい、と。
直後に劇場に行ったら、なんと
平日の昼間なのに、夜まで前日完売。
それも2度も。
2度目などは、かなり早めに行ったにも
関わらず、座る席がなかった。

そして7月に入るか入らないかの頃から
映画はあらゆる人、あらゆる媒体で取り上げられ、
うちの店でも多くの人が
口にするようになった。
そしてついにはシネコンの大劇場で
拡大公開されることになった。

これは映画業界では、かなりの大事件。
かつてアメリカで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」
という映画が同様の大ヒットをかました。
日本では最近「この世界の片隅で」が
それに近いモノかも知れないけれど、
今回の「カメラを止めるな」はその比じゃない。

これは映画業界では「シンデレラストーリー」とも
いうべく快挙なのだそうだ。そりゃそうだ。

僕がやっと行けた回は、そのシネコンで
最も大きいだろうスクリーンで、
終わったら、どこからともなく
拍手が巻き起こった。


最初30分のカットなしのワンカット撮影は
凄いと思いながらも、雑にも見えて
疲れてしまった。
ところが、このあとが凄い。
このワンカット、雑さに
どのような意味があるのか。
映画は、まさに映画のマジックを
見せつけてくれる。

とにかくその発想、企画力が
ものすごく魅力的だった。
そして、脚本、もちろん撮影も驚きだ。

300万円にも満たないと言われる
ENBUゼミナールという映画演劇学校の
シネマプロジェクトによる制作。
監督は、短編映画などを作り続けたという
34歳の上田慎一郎という監督だ。

ホームレスも経験した、というこの監督が
この後、ビッグバジェットで
どれほどの映画を作っていくのか、
期待して待っていたい。

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2018年05月03日

君の名前で僕を呼んで

去年、NYに行った時に、ゲイの間のみならず、
多くの人たちの関心を集めていた映画
「君の名前で僕を読んで」は、
今年になり、アカデミー作品賞を含めて
多くの賞の候補となって、大きく話題となっていた。

それから約半年。一昨日がやっと公開された。
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多くの人たちの間で同性愛、
特にゲイを描いた映画は、
ここ10年ほどの間に確かに増えた。
世の中がLGBTに対して
真剣に考え出したということや、
ネット社会になり、
マイノリティへの差別に対して、
とても敏感になってきたこともあるだろう。

ただ、この映画の新しさは、
他の多くのゲイ・ムービーのように
同性愛の苦しみや痛みに重きを
置いているワケでじゃないことだ。
むしろ、ごくごく普通の初恋、
その揺れ動く気持ちを、
たまたまゲイ、という形を借りて
表現しているところに
この映画の魅力がある。そう思う。

主人公のエリオは、
経済的に恵まれた両親に育てられ、
ピアノの演奏や、読書、語学に堪能な17歳。

彼の家族の住む別荘にやってきたのが、
7歳年上の大学院生のオリヴァー。
この二人が濃いに落ちるまでの描かれかたは、
スローテンポなだけに、人によっては退屈するかも
しれないけれど、逆にとってもリアリティもある。

ティーンエイジャーの時代に
恋心を持ったことがある人ならば、
誰もが共感できると思う。

この中で、その恋愛に対して、ネガティブな
反応をする人間はまったく出てこない。
何よりも特筆するべきは、
マイケル・スタールバーグ演じるエリオの父親。
観る前の人に、多くは語れないけれど、
彼の存在がこの映画を他には観ないほどの
名作にしていることは
間違いないと思う。
本当に素晴らしいシーンに、思わず
涙ぐんでしまった。

同じ監督、キャストで作られると言われている
続編の製作が本当に楽しみだ。

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2018年04月28日

メリー・ポピンズへの思い

昨日書いた「メリー・ポピンズ」についての
僕の思い入れについて、今日は書こう。

幼少時代、年に3回ほど公開されて
ほとんど両親に連れて行ってもらえた
ディズニー映画の中で、
僕がリアルタイムで観ることが
出来なかったのが
この「メリー・ポピンズ」だった。

その後、「風に乗ってきた〜
「帰って来た〜」「公園の〜」
「とびらをあけるメアリー・ポピンズ」という4冊の
原作を買ってもらい、読みふけった。
(この頃から、ゲイまっただなか!)
小学生の時、歯医者の待合室で
一生懸命読んだこともよく覚えている。

結局、やっとお目当の映画を目にしたのは
高校生の時のリバイバル上映だった。

想像していた以上に映画は素晴らしい出来で、
小学校時代に「サウンド・オブ・ミュージック」で
ジュリー・アンドリュースに魅せられていた僕は
彼女が演じたメリーには、
確実にノックダウンさせられた。

その後、何度も再上映や、DVDなどで
映画を堪能したあと、
ロンドンでミュージカル舞台化されたモノは
観ることが出来ず、
ブロードウェイに移ってから目にすることが出来た。

小説、映画、舞台、それぞれまったく違う
魅力に溢れている。

ただ、言えるのは
誰にでも厳しく、時には高慢で、
思ったことに決して口を閉ざさない
乳母兼家庭教師のメリーの
包み込むような優しさは
すべてに共通する。

今回の舞台版、ダブルキャストで
僕は濱田めぐみ版しか観ていないけれど、
十分オリジナルにも匹敵するメリーを
表現していた。

この原作を書いたトラヴァース夫人と
ウォルト・ディズニーとの確執を描いた映画
「ウォルト・ディズニーの約束」の中でも
「メリー・ポピンズ」はしっかりと描かれており、
なおかつ、今年にはオリジナル映画の続編
「メリー・ポピンズ・リターンズ」が
公開されると言う。

僕の思い入れは、まだまだ続きそうだ。

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2018年03月14日

何故、映画を観るのか

先日、初めて来てくれたセツオ君 30歳は
生まれてこのかた、
映画館に一度も行ったことがないと言う。
もちろん、自宅にはビデオデッキもあったし、
それで映画を観たこともあるけれど、
いわゆる劇場というところに
足を運んだことがないのだそうだ。

そか。
ビデオが出来てから、
そんな人もたくさんいるのかも知れない。
ネット配信などが当たり前の今、現在、
さらにそういう人たちは増えていくのだろう。

そんな話に僕が驚いていたことから
「マスターは、何故、映画を観るのですか?」
という問いかけになった。

何故、映画を観るか。
ここまで実直に聞かれたことがなかったので
単に好きだから、
という答えにはしたくなかった。

人によっては、デートのために、
という答えもあるだろうし、
気晴らし、ストレス発散
という人もいるだろう。
そこには、笑いたい、泣きたい、
というエモーショナルなモノを
求める人も多いと思う。

よく「今のオススメって何でしょう」と
店で尋ねられるのだけれど、
それは人によって
まったく違うと思うし、
僕が、もしくは多くの人が良いと言っているモノが
必ずしもその人にとって良いとは限らない。

これは多くの本、音楽など、どれもが同じだ。

増して、多くの人が観ているというランキングのような
モノなど、ほとんど当てに出来ない。


話を戻そう。
僕が何故、映画を観るか。
単純に映画館(もしくは劇場)のあの雰囲気が
子供の頃から好きだった。

暗くなり、緞帳が開く瞬間(最近はカーテンが
付いていない映画館のほうが圧倒的に多いのだけれど)
そのワクワクした気持ち。

そして何よりも、自分の生活について、
キャラクターについて、人生について
教えるということが好きだった。
それが何よりも楽しかった。

幼少期から青春期、
多くの影響を受けたと思うけれど、
この年齢になっても、少なからずある、
そう思う。

それはたとえば、アクション映画で
ちょっとしたシーンで主人公がつぶやく
言葉からも感じとることもあるし、
前衛映画でほぼセリフがなかったりする中でも
見つけることが出来る。

どれほど想像力を膨らませ、
自分自身がその映画とどう関わり、
ある意味、どう戦うか、ということに
僕はどうやら喜びを感じるようだ。

酷いなあ、これはないなあ、
そう思う映画も時にはある。
でも、そんな中でも学ぶべきところは
やっぱりあるのだ。

それを生かすか、殺すかは
映画ではなく、自分の中にあるんじゃないか。
そんなことを思いながら、
日々、スクリーンに向かったりしている。

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2018年03月12日

ウォルト・ディズニーへの思い

昨日、常連のキョウジが
「テレビ局の企画で、『ディズニーアニメで
何が好きか』というアンケートを頼まれていて、
30人分、集めなければならないので、
お客さんに参加してもらってもいい?」と
チェック用紙を持ってきた。

そこには、1937年の「白雪姫」から
ずらりと、ディズニーのアニメーションのタイトルが
並んでいた。

僕も子供の頃、映画が公開するたびに
両親に映画館に連れて行ってもらっていただけに
今までのディズニー映画は、ほぼ網羅している。

僕のディズニー映画のベストは「眠れる森の美女」
続いて「ファンタジア」だろうか。


まあ、そんな事はともかく。
図らずも、一昨日の朝日新聞の朝刊に
ディズニーは「ダンボ」「バンビ」に続いて
「空軍力の勝利」という戦意高揚映画を制作していたことが
と書かれていた。
それは知る人ぞ知るモノだったらしいが
不覚ながらも、僕は知らなかった。

ネットを探してみると、Youtiubeに
かなり綺麗な動画が掲載されており、
一部はカラーで再現されていて
全編としてはモノクロでアップされていた。

さすがに40年代とはとても思えないほどの
さすがのタッチには感心する。
しかし、そこには東京を攻撃するシーンもあり、
それが東京大空襲のスイッチとなった
とも言われているらしいから驚きだ。

あのディズニーが「戦意高揚映画」?と思いきや、
ウォルト・ディズニーは、意外にも有名なタカ派で
ハリウッドの赤狩りの時に、
熱烈な愛国主義者だと言っていたようだ。

彼が白人至上主義でもあり、非常に強い
差別感を持っていたのも有名。
60年代までディズニー・スタジオには
女性はもちろん、黒人も社員としては
雇われていなかったと言う。

その背景には、実は彼はゲイであったという噂もある。
そういう彼の劣等感が
ホモフォビアやレイシズムに繋がっていたのかも
しれないし、そういうことが
さらに彼を国粋主義者に
していった、とも考えることも出来る。


それでも、何故彼はこれほどまでに
素晴らしいアニメーションを作り出すことが
出来たのか。
子供たちの夢をはぐくみ、
それがランドにも繋がる流れとなったのは何故だったのか。


彼の深層心理や哲学への気持ちを考えながらも、
僕の中に作られたディズニー幻想などを
改めて客観的に考える良い機会になった
そう思う。

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2018年03月09日

今年のアカデミー賞

去年は店をあげて、みんなでアカデミー賞授賞式を
投票も含めて楽しんだのだが、
今年から月曜日はマサヤの
Saku Saku Mondayとなったため、
僕はうちで楽しむことにした。

一昨日来てくれたお客さんと話していて、
観た何人かが反応をし、
僕自身も今回、最も感動したのが
フランシス・マクドーマンドの受賞スピーチだった。

彼女は、もらったばかりのオスカー像を
床に置き、
「この会場の中で、今までアカデミー賞を受賞したり、
ノミネートされたりした女性、全員、起立して。
これはみんなのモノです。」
と言った。

そして、「"inclusion rider"という
言葉を覚えておくべき」と
ちょっと意味不明な言葉を残して、
舞台を去って行った。

この"inclusion rider"は、
アメリカ人でもよくわからなかったりする言葉だそうで、
あとで調べてみると、
「映画の中に、マイノリティや障害者などを
ある程度の割合で入れる」ということらしい。

一昨年の黒人俳優が異常に少ない、と
スパイク・リー監督などが辞退したことや、
去年、黒人、そしてゲイを扱った「ムーンライト」が
作品賞をとったこと。

そして今回、多くのセクハラやパワハラを訴えた
#Me To”、”Time's Up"の運動、
また、作品賞をとったメキシコ出身のデルトロ監督も
多様性を強く伝えていたことなど、
政治発言とは別の「平等」ということに対する
アプローチは、胸に訴えかけてくれた。

華やかだけではなく、色々な意志を持ったスピーチで
思いを伝えようとする授賞式。
どこかの国の授賞式も、
もう少し変化すればいいのに、なんて思うのは
僕だけだろうか。

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2018年02月27日

冬から春公開のLGBT映画 その2

この前のブログに続いて、
ゲイ関連映画をあと2本。

来月下旬に公開されるのが
「BPM ビート・バイ・ミニット」というフランス映画。
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舞台は90年代のパリで、HIV感染者の差別を訴えた
ACT UPで抗議活動をしていたという監督自身の
実体験を描いたドラマ。

さすがに事実の映画化だけに、その活動は
リアリティがある。
それだけではなく、エイズを発症した相手と共に
生きることと背中合わせにある抗議活動への疑問も
なるほど、と唸らせてくれる。


最後の1本は、「君の名前で僕を呼んで」
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これは去年、ニューヨークに行った時に
とても評判になっていたゲイ映画。

80年代、イタリアの別荘で
ひと夏を過ごすアメリカ人一家。
両親とも仲が良い17歳の男の子と
その家に呼ばれた博士課程を専攻する
24歳のアメリカ人青年。

前回、ここで書いた「彼の見つめる先に」とは
またひと味違うゲイの切ないラブストーリー。

この時代に於いて、
ゲイへの偏見もなければ、
それによる苦しみということに
焦点が当たっていない
ということが映画を深くしている。


こんな映画のほかにも、
もう終わってしまった特集上映のモノが2本。

1本は、ナショナル・シアター・ライブで
上映された「エンジェルズ・イン・アメリカ
第一部 至福千年紀が近づく」。
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これは1989年にブロードウェイで上演されたゲイの舞台で
その後、日本でも何度も上演され、
TVドラマではA.パチーノやM.ストリープが出演。
でも、僕は今回のこの上演が最もグッと来た。
「スパイダーマン」をやったA.ガーフィールド、
カミングアウトしているN.レイン、
そしてゲイTVドラマで火がついたR.トヴェイなど
それぞれの役者の白熱の演技が見ものだった。
第二部の「ペレストロイカ」は来月公開予定で、これも楽しみ。

あと、ノーザンライツ・フィルム・フェスティバルという
北欧映画でたった3日間だけ上映された
「トム・オブ・フィンランド」。
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これは、同名の有名なゲイの画家を描いた
フィンランド映画で、日本公開は無理だろうなあと
思っていたら、まさかのこういう形での公開となった。

1940年代、同性愛という認識などまったくなかった時代、
フィンランドで過激な絵を描き続け、
その後、アメリカ、そして世界中で火がついた
彼の人生をドラマ化したモノ。

数年前にLGBTの映画祭、Reinbow Reelと、
数回の映画祭でしか公開されなかった
「湖の見知らぬ男」と同じように、
この映画も未公開、DVD化もされないとすると
本当に残念。

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2018年02月23日

冬から春公開のLGBT映画 その1

今年になって、多くのLGBT関連の映画が
公開される予定がたっていて
今日のブログではそれを紹介したい。

現在公開中の「ハーヴェイ・ミルク」は、
リバイバルだが、30年以上経った今でも
決して輝きを失わない一本だ。
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ショーン・ペンが演じた「ミルク」の
原案にもなったゲイとして公言し、
初の公職に就いた男のドキュメンタリー。
アカデミー賞もとったこの映画は、
民主主義とは何か、という問題を
考えさせながらも、マイノリティについても
しっかりと考えることが出来る一本。


これも公開中の「アバウト・レイ 16歳の決断」。
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男性として生きたいと思うトランスジェンダーの
エル・ファニング、
そして動揺を隠せない母親ナオミ・ワッツ、
レズビアンの祖母スーザン・サランドン
と、豪華キャストの共演は見もの。


この映画と同様に、今週から公開される
トランスジェンダーを主人公にした映画
「ナチュラル・ウーマン」。
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最愛の恋人を失い、そこから
様々な差別と闘うというドラマで
今年のアカデミー外国語映画賞にも
ノミネートされている
これまた力強い一本。
実生活でも歌を歌いながら生活している
という彼女の存在感がグッとくる。


来月は、もう一本。
ブラジル映画の「彼の見つめる先に」。
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盲目の高校生と転校生の淡い初恋を描いた傑作。
これは、まだ恋愛をしたことがない、
というデリケートな時代と
思春期特有のセンシティヴな心模様が
丁寧に描かれている。
サンパウロという土地、
そして障害者でありゲイであることを気がつく少年。
彼を受け入れていく同級生。
切なくも、素敵な青春映画に仕上がっている。


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2018年01月03日

おめでとうございます! 映画ベストテン

あけまして、おめでとうございます。
2018年、今年もBridgeをよろしくお願いします。


さて、去年の映画ベストテン。

去年は例年のように200本を越えることが出来なくて、
なおかつ、邦画は本当に少なかった。

色々選ぶのには苦労したけれど、
とりあえず選んだものの、絶対的なモノではなく、
順不同。

1.ラ・ラ・ランド
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2.ムーンライト
3.マンチェスター・バイ・ザ・シー
4.ブレードランナー 2049
5.笑う故郷
6.ダンケルク
7.ヨーヨー・マと旅するシルクロード
8.ギフト 僕がきみに残せるもの
9.沈黙 サイレンス
10.お嬢さん
次点 メッセージ

これ以外にも、デ・パルマ
セールスマン
エリザのために
わたしは、ダニエル・ブレイク
ハクソー・リッジ
ベイビー・ドライバー
キングコング 髑髏島の巨神
エンドレス・ポエトリー
グッド・タイム
ノクターナル・アニマルズ
僕と世界の方程式
美女と野獣
ドクター・ストレンジ
ゴッホ 最後の手紙
LOGAN ローガン
ルージュの手紙
などは、どれも良かった。

「ラ・ラ・ランド」はアカデミー賞授賞式でも話題となった
「ムーンライト」と、迷ったけれど、
二度観て、唸らされた一本、
ミュージカル映画としてだけではなく、
恋愛映画、そして人生とはこういうモノ、
というメッセージを強く描いた秀作だった、そう思う。

今年も素敵な映画とたくさん出会えますように。

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2017年09月18日

10年間、貼られたポスターの入れ替え

もうふた月ほどになるけれど、うちの店、
カウンターの中に出入りをする側の壁にかかっていた
ペドロ・アルモドヴァルのゲイ・ムービー「欲望の法則」のポスター。

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これは僕がもう20年近く前に、ニューヨークに行った時に
ポスターショップを走り回って探し、
結果的にやっとスペイン・レストランで見つけて
譲ってもらった貴重なモノだった。

これは本当に好きなポスターで、長く家にも貼っていたモノを
持って来て店に架けていた。

この夏、またニューヨークに行った時に、
Posteriati Movie Poster Galleryで
見つけたのが、フランスのゲイ映画「湖の見知らぬ男」の
ポスターだった。

この映画は、過激な表現もさることながら、
有名な俳優が出ているというわけでもなかったので
日本では2度ほど、映画祭で公開されたのみ。
僕にとって、ものすごく面白く、よく出来ていただけじゃなく、
ポスターとしても、とても好きだった。

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実は、上にあるのがオリジナルで、これを探していたのだけれど、
その店にはなく、残念ながら買ったのは
アメリカ版だった。
ただ、フランスオリジナルのポスターは、かなりでかく、
その大きさのモノを貼るスペースは、
うちの店にはなかなかないので
これはこれで良かったのだけれど。

そんなわけで、このポスターを
次の10年間、貼るのかどうかはわからないけれど、
また多くのお客さんの目を楽しませてくれると
有難い、そう思う。

posted by みつあき at 19:55| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする