2019年12月17日

お勧め映画「家族を想うとき」

この時期から、お正月にかけての
映画業界は「スター・ウォーズ」の
ファイナルや、「アナ雪」のパート2などで
賑わうんだろうけれど、
僕個人として、お勧めするのが
「家族を想うとき」という映画だ。

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これは、ハッピーになったり、
スカーっとしたりする映画じゃない。
そういう意味では、クリスマスや
お正月にふさわしいかどうかと言うと
違うのかも知れない。

ただ、年の瀬になり、
社会、家族、自分自身を
見つめ直す、という意味では
胸をかきむしられるような
気持ちになる重厚で大切な一本だと思う。

原題は、"Sorry, We Miseed You"
宅配業者をやっている主人公が
相手が不在の時に置いておくメモ
「来ましたが、いらっしゃいませんでした」
という定例文がこれだ。

と、同時にこの文は、家族それぞれの
「ごめんなさい。あなたをずっと想っています」
という言葉とのダブルミーニングとなっている。


フランチャイズとは言え、低賃金で
あくせく働く夫と、老人介護でこれまた
走り回るその妻。
まだまだ自分の生き方を模索し、
問題を起こす高校生の息子と
親と時間を過ごせないことに
寂しさを持つその妹。

職場で、宅配先で、介護先で、
そして子供の学校で。
想像を超えるような出来事が次々と起こる。

そのひとつ、ひとつが、
驚くほどのリアリティがあり、
僕らは、この日本の日常と
重ね合わせていかざるを得ない。


ケン・ローチという監督は、1960年代から
反権力をテーマにした映画監督として、
多くの映画を作り続けてきた。

2000年代に入り、「麦の穂を揺らす風」と
「わたしはダニエル・ブレイク」は
カンヌの大賞パルムドールを取ったりもした。

ローチは、前作で引退することを決意しながら
この作品を取らなければ、と
80歳を超えて、メガホンを取った。

彼が渾身の気持ちを込めて
作り上げた映画のラストシーンを
あなたはどう観るのだろう。

今年のベストの1本だ。

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2019年12月09日

著作権切れの映画たち

休みの日の夜は、家で、最低でも
1本、録画したモノや配信で
映画を観るようにしている。

今年の春あたりにAmazon Primeで
大量に配信が始まったクラシック映画。
この中から、もう何十年も観ていなかった
「アラバマ物語」を観ようとした。

ところが、妙に画面がボケている。
古い映画だから仕方がない、
そう思いながらも、それだけでなく、
左右に画面が伸びているのだ。

横長テレビが出来てから、
スタンダードサイズのモノを
調整しないとよくなる
あのイヤな感じだ。

5分ほど観て、どうしても気持ち悪く、
結局、ずいぶん前にテレビで放映したモノを
録画しておいたバージョンを
改めて観直すことに。
(最初から、これで観ろよ、笑)

画像は60年代の映画とは思えないほど
綺麗で、なおかつサイズもしっかりしている。

映画は、30年代のアメリカの片田舎の
人種差別と闘う弁護士を、しっかりした
脚本と演出で観せている。
「ローマの休日」から約10年後の
グレゴリー・ペックの渋い演技も堪能出来た。


ところで、配信版が何故に
あそこまで酷い画像だったか。

Primeのクラシックがすべてかどうか、
確認をしていないけれど、
いわゆるパブリック・ドメインで
著作権切れのモノなのではないかと。

要は公開されて70年
(1978年以前に作られたモノは50年)
というモノは自由に取り扱うことが
出来るのだ。
だから、60年代のモノが
ドバ〜ッと出てきたワケだ。

よく、本屋などで、1枚500円とかで
売られているDVDとかがそれ。
僕は観たことはないけれど、
ディズニー・アニメの古いモノとか
ピンボケで色などもまったく違うとか。

要は、資金力がないビデオ会社などが
オリジナルをコピーして、その上に字幕を
付けたモノとか、粗悪なモノが多い。

ここで白状をすると、僕が昔いたビデオの会社でも
当時、著作権切れたモノを安く売りに来た
おっさんがいて、映画好きな僕は飛びつき、
8タイトル近く売ったことがあった。

バスター・キートンのモノや、
ヒッチコックのイギリス時代、
あの人種差別映画と叩かれた「国民の創生」
(これなんか、一部カットされた酷いモノ)。。。

まだ僕が20代で若かった無知さと、
ビデオがまだ発売され出した頃で
そういう形でも人の目に触れたほうが
良い、という気持ちからだったけれど、
今となっては、廃盤にして良かった、
心からそう思う。

あまり画質とか気にならない、
という人はともかく、
そうではない人は、観る前にしっかりと
調べたほうが良いかも知れない。



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2019年12月04日

映画三昧の夜

昨夜は休みだったので、
映画好きの友人のカツタと、
映画評論家のキタガワさんと一緒に
もの凄く久しぶりに食事をした。

出版社に勤めているカツタが
記事を書いてもらっている事や、
僕の前の仕事関係で世話になっていた、
という事から、二人ともキタガワさんと
面識があり、もう20年以上前から
数ヶ月に一度食事会をしていた。

もちろん、敢えてゲイである事を
カミングアウトしていたワケではなかったけれど、
僕が店をオープンした時に、
誰かから2丁目だと聞かれていたようで、
それとなく、もうわかっているんだろうとは
思っていた。

ただ、昨日の食事会でカツタも
きちんとカミングアウトする、という事を
決心していたらしかった。

キタガワさんは、年間600本以上
映画を観る、という評論家の中でも
ツワモノで、それだけなく細かいところまで
覚えているので、驚くばかり。

最初からそんな彼女の話で盛り上がって
わざわざゲイ的な話をするタイミングが
なかなかつかめない(笑)

そんなこんなの時に、来年公開される
「影裏」という映画で、綾野剛と
松田龍平のデリケートな関係という話になり、
そこらへんから、僕のバーの話、
恋愛や同性婚の話まで一気に話が走る。

結局、カツタも「実は」という流れでもなく、
ごくごく普通に話が進み、
さすがに頭が良いキタガワさんも、
敢えて突っ込んだり、
どんどん聞いてきたりすることもなく、
すんなりと受け入れたようだった。

いずれにしても、あっという間の4時間半。
充実した一夜だった。

posted by みつあき at 20:10| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月27日

膨大な映像コレクションに頭を抱える

休みの日の多くは映画を観て、ジムに行く
というのが、旅行でもしていない限り、
僕の過ごし方だ。

ただ、稀に雨の日や、寒い日などは
ブルーレイ・レコーダーに
たまった映画や音楽のソフトを
ダビングしたり、ソフトに焼いたりして
1日を過ごすこともある。

焼いたBlu-rayにタイトルを書き、
それをPCのエクセルの表に入れ、管理する。

洋画、邦画、ライブ、LGBTモノ、
ミュージカルモノが、それぞれあいうえお順に、
ずらりと並んでいる。

一度映画館で観て、いつかもう一度、と
思っているモノも多いのだけど、
3割くらいは観逃しているモノも多い。

数えたら、ざっと1000本以上にものぼる。
我ながら、狂っている(笑)
こんなモノ、いつ観るのか。

昨今ではNetflixやらhuluやら、
配信も充実していて、ひょっとすると
僕が持っているモノの半分くらいは
どこかで簡単に観られるのかも知れない。

久しぶりに観ようと思って、
いざデッキの中に入れたら、
読み込めないこともあって、
こんな事なら、ポイポイ捨てちまおう、
そんなことさえ考える。

ただ、ミニシアター系のモノは、そこそこ
配信されてもするけれど、
意外と古いクラシック映画などが
なかなかなかったりするから
簡単にはポイポイ捨てられない。

映画をお店で流している場所もあるけれど、
僕なんかは、観ようと思っている映画が
途中から流れているとガックリ
来てしまうほうなので、それも出来ない。

いつか入院した時など、小さなブルーレイデッキで
深夜にこっそり観るのだろうか。
それこそ、その時にはほぼ配信モノで
十分だったりするのかも。
やれやれ。。。

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2019年11月25日

Bridgeカフェ ファイナル・デイ

昨日は、お知らせしていた通りに
Bridgeカフェの最終日となり、
僕が行った夕方にはもの凄い人だった。

連日の雨も上がり、気温も高く、
店内も混み合っているので、
冷房を付けなければいけないほどだった。

カフェは、もちろん夜の部に
いらっしゃっているお客さんも多いけれど、
カフェだけ、という人も多い。

4年以上経っていて、
着実にお客さんが増えていったことは
カフェ部の二人プラスお手伝いスタッフの
人徳なのだろうと思う。

また飲み物のみならず、
お菓子やケーキなど
工夫を凝らしたモノも
人気の秘訣だったようだ。

そこにはカフェにずっと来てくれていて、
それから夜へと以降してくれた
セイジ君やカズヤちゃんもいた。

また夜の常連だったオサムが
昔自分の学校の先生だったトシオちゃんと
バッタリ会った、というのも
このカフェだった。

街が混雑している日曜日の午後、
友人や初めての人とゆっくり
お茶を楽しんでいる人たちにとって、
ちょっと寂しくなってしまうようだ。

また、新たな形で会えることを楽しみに。
アキヒロ、キムカツ、
そして手伝ってくれたすべてのスタッフ、
お疲れ様でした。

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2019年11月24日

和田誠さんのこと

昨日、来てくれたイラストレーターの
タロウちゃんが、同じくイラストレーターでもあり、
映画監督もやっていた和田誠さんが
亡くなってしまったことが
とてもショックだったと言う。

彼は和田さんのイラストに憧れて、
自分でも描いてみよう、それが
今の仕事のきっかけだったようだ。

僕も高校生の頃に、キネマ旬報という雑誌を見て
その表紙がなんて素敵なんだろうと思い、
買い始めたけれど、これが煙草のハイライトの
デザインをした和田さんだと知ったのは
少しあとになってからだった。

当時のキネマ旬報では、表紙だけではなく、
「お楽しみはこれからだ」という
和田さんのエッセイと映画のイラストが
連載されていて、当時の僕はこれに夢中だった。

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まだビデオもなかった時代に、
何故、ここまで映画の
詳細なことを覚えているのか。

当時、すごく若かった僕でさえ、
まったく目につかないようなところを
彼はどんどん見つけては、彼なりの
表現力で文を書き、イラストを描いていた。

これは衝撃的でもあり、憧れだった。
彼と共に、山田宏一氏、
そして随分あとになって三谷幸喜氏と
共に対談の連載などもしていて
これらも大変楽しませてもらった。

和田さんの文章やイラストを見ながらにして、
同じ映画好きでも、何故これほど観点が違うのだろう、
と少し劣等感にさいなまれたことさえあるけれど、
こればかりは生まれ持っている才能で
いたしかたない、
そうふんぎりが付いたのは
40歳も過ぎた頃だった。

それにしても、賑やかなあの奥さんの
平野レミさんは、どれくらい寂しい思いを
しているんだろう、などと
タロウちゃんと話をしていた。
ご冥福をお祈りします。

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2019年11月20日

ゲイが苦手な映画監督

昨日、今、大変話題のNetflix制作映画
「アイリッシュマン」を観に行った。

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劇場が限られているので、
僕は吉祥寺で観ることにしたのだが、
学生時代、よくこの辺りのジャズ喫茶に
行っていたことを思い出した。

ともあれ、「アイリッシュマン」は、
スコセッシらしい手堅い演出、
そしてデ・ニーロ、パチーノの
芝居には唸らされ、
(若いメイクは辛いけれど)
老いる、ということも深く考えさせられた。

しかしながらも、同じギャング映画
というジャンルの中では
やはり「ゴッド・ファーザー」には及ばない、
そうとも思った。


映画好きな友人は「スコセッシ監督作、というだけで
評価しなければならない、
という世の中の雰囲気がいや」と
言っていたが、少しなるほどとも思う。

確かに僕自身も、スコセッシは
「タクシー・ドライバー」
「アリスの恋」それからずっと飛んで
「ヒューゴの不思議な世界」
くらいが好きな映画で、
それ以外の作品は、意外と苦手かも知れない。

そんなことを友人とメールのやり取りで
話していながら、
ふと気が付いたことがある。

いささか乱暴な言い方をすると、
この「男臭く、比較的暴力描写が多い
タイプの映画」を作る監督は、
スコセッシに限らず、結構苦手、という
ゲイが多いのかも知れない、
そう思ったのだ。

西部劇、戦争映画、やくざ映画など
女性があまり出てこない映画なのに
(だから??笑)、あまりゲイは
飛びつかない。

監督で言うと、昔のジョン・フォード、
ジョン・スタージェス、サム・ペキンパー、
深作欽二、三池崇史、白石和彌とかが
入るかも知れない。

もちろん、この前ブログにも書いた野球の話同様、
それは偏見だという意見も多いだろうし、
僕も上記の監督作の中で好きな映画も結構ある。
(特に深作監督の『仁義の墓場』など最高)

それでは、ゲイが好む映画監督とは
誰なんだろう。
これは難しい。
最近増えたゲイだと公言している人の
モノは比較的良しとされるだろうけれど、
だからと言って好きかと
言われると難しかったりする。

監督とすると、かなりわからないけれど、
ジャンルで言うと「男の闘い」ならず
「女の闘い」これをゲイが最も好きだということは
間違いがなさそうだ。

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2019年10月16日

オススメ映画「WEEKEND ウィークエンド」

最初に、LGBTの映画祭(現レインボーリール)で
上映され、その時に見逃してしまい、
その後、ぴあが主宰した映画祭で観た時には
心を熱くしたゲイムービー
「WEEKEND ウィークエンド」が
日本でやっと公開された。

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2011年の作品なので、
なんと8年ぶりということだ。

話はいたってシンプルだ。
金表金曜日のある晩に
男が一人の男と出会い、
2日、夜を共にし、
日曜日に別れるまでの話。

酔っ払ってワンナイトスタンドに
なってもおかしくない関係。
たった3日間。
セックスの合間、合間に
行われる会話がリアルだ。

それぞれ家族への思い、
友人との距離感、
同性婚に対する考え方、
ありとあらゆる部分が違うけれど、
違うことが、
関係性をダメにするワケではない。
その違いを受け入れながらも
尊重し、リスペクト出来るか。

14階に住む男が
帰って行く男を毎度見下ろし、
その帰り方が、来るたびに
変化していく、そんな描き方が素敵だ。

ストレートに「ホモ野郎」と
バカにされ、怒りまくる男を
「放っておけよ」と無関心だった男が
ラストシーンで、罵倒された瞬間に
まなざしが変わっていくところなど
心憎い演出も魅力的。

ゲイ版「ビフォア・ザ・サンライズ
/恋人たちの距離(ディスタンス)」なんて
言われているのもよく理解が出来る。

数多くあるゲイ・ムービーの傑作の1本、
そう思う。

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2019年10月03日

サウンド・オブ・ミュージック愛が強過ぎて

さあ!!
いよいよ、明日である。
長々と仕込んできた、12周年だ。

思えば、今回企画から相談の
乗ってくれたBちゃんが、
「マスターが一番好きなモノ」を
何らかの形で見せればいいんじゃない?

そういう言葉から、そか
「サウンド・オブ・ミュージック」か、と
思ったのが、6月くらいだったか。

この映画を超えるほどの名作、秀作は数あるし、
この映画が、映画史上のベストテンなどに
入らなかったりもする。

ただ、子供の頃の僕の胸を鷲掴みにしたのは確かで、
これがきっかけで、映画自体を好きになり、
舞台ミュージカルにも魅了されるようになった。
そういう意味では、何千本と観た映画の中で
これ1本、というのはこの映画に尽きるのだ。

ゲイのみならず、ミュージカル好きな人が
「最も愛する映画」とも言われるけれど、
もちろん映画は映画。
好きな人がいるように、嫌いな人も当然いる。

昨日店に来てくれた年上の
ミュージカルやオペラ好きの
サクムラさんは「僕はこれほど
退屈する映画はなかったし、
とにかく子供が出てくる映画がダメなので
苦手なんだよね」

スタッフの中では、観たことがない、
というのも何人もいたし、
30歳前後だと、生まれる四半世紀も前の映画だから
仕方がないし、今の時代に初めて
観るとどうだろうかとも思う。

なんてことをグチャグチャと考えながら、
自分のこの映画への愛を、きちんと
伝えるためにも、良い周年にしなければ、
そう思う。
この映画が好きな人も、嫌いな人も
まったく興味ない人も、
笑ったり、泣いたり(それはないか。笑)
出来るように、頑張ります。
お楽しみに。。。。

ちなみに、明日、明後日、ブログは
お休みさせてもらいます。

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2019年08月26日

オススメ映画「ロケットマン」

今日のオススメは、
公開中の「ロケットマン」だ。

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去年、大ヒットしたロック・グループ、
クイーンのフレディ・マーキュリーを描いた
「ボヘミナン・ラプソディ」。

その映画を最初、撮った
ブライアン・シンガー監督は
ゲイだとカミングアウトしているけれど、
色々な理由が重なり、9割の撮影後、降板。
その代わりとなったのが、
デクスター・フレッチャーという監督。

この人が、今回、エルトン・ジョンの
伝記映画を撮ることになった、と聞いた時は
ちょっとどんなモノかと首を傾げていた。

B.シンガーは、ゲイであるだけでなく、
「ユージュアル・サスペクツ」は「Xメン」など、
かなり腕がある人だと僕は思う。

余談だけれど、シンガー監督は「Xメン」の頃、
今はなきゲイバー「クロノス」に来て
壁にかかっている多くのゲイの有名人たちに
いつか加わってもらえる?と
マスターのクロちゃんが尋ねると、
まだカミングアウトする前だった彼は
丁重に断ったと言う。

さて、フレッチャー監督。
この人、5年ほど前に「サンシャイン 
歌声が響く街」というスコットランド舞台の
ミュージカル群像劇を撮っていた。

そんな事もあってか、
今回の「ロケットマン」は
ライブシーンが見どころになっている
「ボヘミアン〜」と違って、
全編ミュージカル仕立てになっている。

僕がミュージカル好きだからこの映画が
良いのか、と言うと、決してそれだけではなく
(十分、ミュージカルシーンも楽しいのだけれど)
大スターになっていく、と同時に
孤独と闘う彼の姿を、ひたすら明るく
描いていることが好感が持てる。
そして、何よりもエルトンの楽曲が素晴らしい。
そして親友でもあり、作詞家バーニーが書いた
その詩が、シーン、シーンの
エルトンの気持ちを代弁する。

僕にとっては、エルトンの曲は
青春時代、聴きに聴きこんだ。
確かに若いお客さんに聴くと、
"Candle in the Wind"しか
知らないという人もいるけれど
この映画では残念ながら流れない。
(個人的に、そこまで好きな曲でもないけれど)


ありとあらゆる依存症を断ち切るために入所している
施設のシーンから始まるオープニングも素敵だった。

エルトンを演じるタロン・エガートンは
まったく口パクなく歌っているのは好感が持てたし、
バーニー役のジェイミー・ベル(『リトル・ダンサー』!!)
の成長ぶりとウマさが
とっても印象に残った。

唯一どうかと思ったのは、孤独と闘い、
愛に飢えていたエルトンが今の最愛の恋人と
どうやって出会い、子供までアダプトしたか、

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2019年08月14日

オススメ映画「トム・オブ・フィンランド」

出来る限り、ゲイを扱った映画はここで紹介したい、
そう思っているけれど、もう公開して
2週間経とうとしているこの映画。

表題になっている「トム・オブ・フィンランド」の絵は
ゲイなら、観たことがある人も多いだろう。

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映画は第二次世界大戦後のフィンランドが舞台。
広告業界で働いて、夜は自分の趣味の絵を
描き続けていた帰還兵のトウコ。

この映画を観ると、当時のフィンランドが
どれだけ抑圧され、差別される世の中だったか、
そして誰にも打ち明けることなく、
クローゼットとして生きていくしかなかった時代
だということが生々しく描かれている。

その偏見と彼が闘っていく姿は
十分に感動的であり、
あの時代は、というよりも
今でもその片鱗はあちこちに
残っているのだから。

ゲイ=女性的、というイメージを
トウコ(後にアメリカに絵が進出してから
『トム・オブ・フィンランド』と呼ばれる)が
どれだけ崩していき、またマッチョなレザーの
ステレオタイプは、まさに彼自身が
創作していったファンタジーなのかも知れない。

彼が描く絵を映画の中で楽しむことが出来る、
というのもひとつの魅力。
世界的に売られている大型写真集は、
うちの店にも飾ってあるので、興味がある人は是非。

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2019年07月16日

お勧め映画「Girl ガール」

僕が30代の頃のことを考えると、
トランスジェンダー、前で言うと
性同一障害と言われていた人たちのことを
どれほど理解していただろう。
いや、理解はともかく、存在を
どれくらい受け入れていただろう。

時代が大きく変化すると同時に、
僕自身も変わってしまっていて、
それがいつ、どういうふうに変化したのか、
きちんと覚えていない。

しかし、僕がその事について、きちんと
考えようとし始めたのは、
このブログにも何度か書き、
今やありとあらゆるLGBTの活動をしている
杉山フミノ君と、14年ほど前に
僕が手伝っていたタックス・ノットで
出会ったことからだった。

「自分にペニスがない。元々あったモノが
付いていない、という感じ、その違和感は
もう障害以外でも何物でもない、そう思った。」と
フミノ君は僕に言った。

女のコのヴァギナに自分のペニスを
挿入したり、立ち小便をする、
そんな夢を何度見たか、わからない。
そんな話も聞いた。

彼との出会いのおかげで、僕は
自分の店のスタイルを確立することが出来た、
そう言っても過言じゃない。
ゲイバーではあるけれど、
極力そこにジェンダーに関して
線引きをしないということ。

それについて書き出すと、また
とりとめない方向に行ってしまうので
その話はまたの機会で。

*******************

今、東京で上映している「Girl ガール」という
ベルギー映画は、フミノとは逆の
男性として生まれてきながら、
自分を女性だと信じて生きている
主人公ララの話だ。

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設定は現代のベルギーで
バレリーナを目指すのがララだ。
彼女は、父子家庭に共に住む父親や弟、
学校の先生、そして友人たちも
彼女がトランスジェンダーであることを
理解している。

ひと昔前のことを考えると、
彼女は物凄く幸せであるはずだ。

しかし、トランスジェンダーの人たちが
他人に受け入れてもらえるかどうか、
という事でだけではない苦しみが
どれほどあるのかを、
この映画は教えてくれる。

肉体のこと、性のこと。
それは僕らゲイやレズビアンでさえ、
理解しているつもりでも、
まったく気が付かない心の葛藤、
深い傷が横たわっているのだ。

僕らゲイは、単純に男に性欲を感じる。
その部分を、かなり乱暴に言ってしまうと、
他人がどう考えようが、
(その部分が、昨今のLGBTの社会的な問題として
物議を醸し出していることは確かだけれど)
とにかく性的な問題さえ
自分で乗り越えていけば、なんとかなる。

しかし、トランスジェンダーの人たちは
決して、そうは行かないのだ。

人に気付かれないようにひっそりと
生きる、ということだけで
済まされない問題がそこにあるのだ。

LGBTの映画として、ということはなく、
我々が共存している人たち、
それこそ少数者のことを
理解できずとも、考えていかなければ、
そう思うことが出来る傑作である。


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2019年07月15日

レインボー・リールに行けなくて

毎年、この時期にLGBT関連の映画を
積極的に公開している
「レインボー・リール東京」。

先週まで旅行に行っていたこともあり、
帰って来て色々整理することがたまっていた
この三連休が朝までの営業、という
ようなことがあって、今回は
1本も観に行くことが出来なかった。

お客さんや友人たちは、せっせと通い、
これは良かった、あれは良かったという声も。
その中で、僕がとても観たかった、
そう思うのは「1985」という作品だった。

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まさにエイズ危機という時代に、
テキサスで暮らす保守的な家族と、
ニューヨークからクリスマス休暇で帰って来た
ゲイの主人公のドラマだそうだ。
モノクロの映像は美しく、
また脚本が素晴らしかったらしい。


今まで、映画祭で多くのゲイの映画を観て
素晴らしいと思ったモノも数多くある。
"The Beautiful Thing"として
非常に評価が高いイギリス映画は
「とても素敵なこと」というタイトルで公開された。
ほかにも「トリック」「ラター・デイズ」
「ブロークンハーツ・クラブ」
「第二の皮膚」「ヨッシ&ジャガー」
「ビッグエデン」「サマー・ストーム」
「シェルター」「湖の見知らぬ男」
など、本当にその年のベストに入れたいような
作品が多く公開された。

とは言え、ビッグバジェットでもなく、
有名な俳優が出ているワケでもないので
劇場公開されるモノは少ないし、
上に書いたのは、劇場はおろか、
日本ではDVDは配信サイトでも
観ることが出来ない。

それを思うと、何が何でも、この映画祭は
外してはならないのだ。

うううむ。
ともあれ、今日の夜はスタッフの皆さん
打ち上げでホッとひと息つくのだと思う。
お疲れ様でした。

これからも、この映画祭がずっと長く続きますように。
そして、来年こそ、しっかりと追いかけられるように
スケジュールを組まなければ、と反省しきり。

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2019年06月11日

ディズニー実写化を考える

先週末から始まった「アラジン」の実写化。
お客さんでもあり、友人のタダシが
土曜日店に来てくれた時に、
早速観に行ったと言っていた。
彼は「アニメのほうが想像力が膨らむから好き」
と言っていたし、僕も思うところあるけれど
(その件に関しては、以下に書きます)
昨日、観に行った。

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ここのところのディズニーアニメの
実写化には、僕はあまり好ましく思ってない。
元々、ディズニーアニメが好きである、
ということもあって、
それをわざわざ実写化する、
というのが理解できない。

基本的に実写同士であれ、
リメイクをする、ということが
オリジナルへのリスペクトだと
思えなかったりする。

そもそも、原作があるモノ。
それは文学であれ、漫画であれ、
それを映画化した時に、オリジナルを
超えることは、まずない、
僕はそう思っている。

ただ、敢えて言うと、原作を原案として、
まったく別物として作られる作品は
オリジナリティを感じることもある。

まあ、そんなこんなを考えながらも
結果的には観てしまうのだけれど。


さて、今回の「アラジン」。

僕は3Dで作られたモノは、基本的には
3Dで観たい、そう思っているけれど、
なんと「アラジン」の3D版は
4DXの劇場でしか味わえないようになっているようだ。

そもそも4DXは、アトラクションで
映画を集中して観られない、という意味では
行きたくない。

迷いに迷って、結局4DX劇場へと足を運んだ。

感想は・・・
正直言って、悪くはなかった。
映画も、そして4DXもだ。
物凄くオリジナリティがあるか、と言われると
ほぼアニメの流れを汲んではいるものの、
国家を動かそうとする政治力についてや、
ジャスミンの存在感などに深みがある。

そして、これはアニメもそうだけれど、
ランプの魔神のジーニーが出てきてから、
俄然、楽しくなる。
七変化するキャラクターをどんどん
見せていくアニメも舌を巻いたけれど、
(これは声優のロビン・
ウィリアムスの功績が大きい)
とにかくCGマジックで
目まぐるしく見せてくれる。
ウィル・スミスが適役か
どうかは、置いておいて(笑)

そのあたりのこの映画が持つアトラクション感覚
いわゆるディズニーランドにいるような感じ、を
4DXは十二分に感じさせてはくれる。

名匠アラン・メンケンの新曲「スピーチレス」を
ジャスミンに歌わせているのは良いけれど、
ミュージカル舞台のために書かれた曲などが
入っていなかったのは個人的には残念。

いずれにてしても、観て損はない
出来となっていると思う。

とは言うものの、基本的に
4DXは観たくはない、という気持ちも
変わらないし、
今後の「ライオン・キング」や
「ムーラン」のことを思うと、
ちょっとうんざりせずにはいられない(笑)

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2019年06月04日

オススメ映画「氷上の王、ジョン・カリー」

それまでは、なかなか日の目を
見ることがなかったアイススケートを
メジャースポーツに押し上げ、
さらに芸術の域まで昇華させた
伝説のゲイの英国人スケーター、
J.カリーのドキュメンタリー
「氷上の王、ジョン・カリー」が
公開されている。

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前にここに書いた
「マックイーン:モードの反逆児」は
今年のベストとも言えるゲイのデザイナーの
ドキュメンタリーだった。
そして、この映画も同様、
天才アーティストを描いた傑作。

まさか今ほどのフィギュア・ブームが
作られるとは思わなかった1970年代、
彼は自分の表現方法で
新たな世界を作り上げたカリー。

幼少の頃、バレエに魅せられ、
その道に入ろうとしていたところを彼は
父親から女性的だと止められたらしい。
その後、フィギュアに出会い、
スポーツだということで許される。

厳しい練習に加えて、彼の華やかで
挑発的なテクニックは大きく評価され、
インブルックでの冬季五輪で金メダルをゲット。

自分に正直である彼は、インタビューで
オフレコであることを条件にカミングアウト。
しかし、この全文が心ない記者によって
全世界へと報道されてしまう。

結果的に、自分が同性愛者であることを恥じたり、
否定することはなかったようだけれど、
カミングアウトを賞賛する声と共に、
嘲笑やバッシングも受ける。
そりゃ、40年も前だから、今とは
考えられない世の中だったと思う。

それでも、カリーは自分自身のテクニックを
厳しく追及していくけれど、
87年にエイズと診断されて、
新たな試練と向き合う。

マックイーンも、カリーも
フレディ・マーキュリーや、
ロック・ハドソン同様
エイズと闘うことになったアーティストだった。

映画には、今まで表に出ていなかった
彼のパフォーマンスが多く入っているし、
また、彼が残念にも気持ちを乗せることが
出来なかった、という日本公演での
スケーティングも観ることが出来る。

以下は予告編だ。


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2019年05月14日

アベンジャーズ・シリーズのおさらい

世界中で記録的な大ヒット!という
「アベンジャーズ エンドゲーム」。

日本じゃコナンやら、ピカチュウに
抜かれているようだけど、
全世界じゃ「タイタニック」を抜いて
「アベンジャーズ」に迫る勢いというから凄い。

こういうエンタメ系映画をこのブログで
紹介することが少ないせいか、
どうやら、好きではない、と思われがち。

いや、そんな事はない!と
声を大にして言いたい。

確かに、ドカーン、バキューン、
バタッ、グシャッ!
などという観ている時だけ興奮して
あとには何も残らない、というタイプは
あまり率先して観ないけれど、
このシリーズは違う。
キャラクター設定の妙が
多くの娯楽映画を超えている。

とは言え、あまりにもシリーズ本数が多いのと、
年数がどんどん経っていく。
ゴールデンウィークあたりから
ディズニーの配信サイトで
最初から復習することにした(笑)。
クラシック映画で観なければならないモノも
山ほどある中で、我れながらどうかと思う。

まあ、他の映画と違って、一度観ているので
電車の中や、ちょっとした時間に
観ることが出来るのが配信モノはありがたい。

そんな中で優れていると思うモノをあげると
最初に登場した「アイアンマン」はやっぱり欠かせない。

IMG_9104.jpeg
(初の色鉛筆作業←アナログ 笑
早く、ペンタブ使いこなせるようにならないと。。。)

ロバート・ダウニーJr.が
それこそ、プライベートのヤク中事件で
俳優人生が終わりか、と
言われていた矢先に出演。
やっぱり、完璧じゃないヒーローとして出てきたのが
良かった。
恋愛にもだらしなく、金の亡者でもあり、
正義や友情、チームワークに対する
考え方の違いで、キャプテン・アメリカと衝突したりする。
ガンダムやトランスフォーマーなど
ロボット型スーツにドキドキするのは
僕にもノンケ的な何かが残っているのか、
それとも、ゲイ目線で観ているのだろうか(笑)

シリーズの中で、
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は
ひと味もふた味も違う出色の出来。
ユーモア溢れる表現力は、練られた脚本も含めて
ホントに素晴らしい。

特に気に入っているのが、2作目の
オープニング。



あと、5タイトル残すばかりだけれど、
それからやっと「エンドゲーム」に辿りつく。
やれやれ。。。

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2019年05月04日

ゲイを治す!?

もう映画が始まってから少し経ってしまい、
このブログで紹介し忘れてしまった
「ある少年の告白」。

IMG_8995.jpeg

この映画では、ゲイを矯正するための
施設というモノがあり、
両親の希望もあり、そこに
入れられた少年を描いた実話の映画化。

ヒットしている「アベンジャーズ」シリーズの
最終作や、「シャザム!」などより、
この映画を観ている人のほうが多い、
というのがうちの店を表しているかもしれない。

そんな映画の話から、昨夜は「ゲイを治す」
つまりは「ストレートになる(戻す?)」ということが
出来れば、それを選ぶか、という話になった。

それなりに多くにお客さんたちは
「いや、このままで良い。」
そう言っていたけれど、
リョウサクを始め何人かは、
ストレート男子になりたい、そう言う。

「このままで良い」派は、やっぱり男の身体を
魅力的だと思いたいし、ゲイのほうが楽しく思える、
という答えが帰ってくる。

「ストレートに変わりたい」派は、
やっぱりいちいち偏見にさらされるのは
イヤだという意見や
女性と結婚し、子供が持ちたい、
そういう人もいた。

僕も。今でこそ、
まったくそうは思わないけれど、
その昔、「ノンケに生まれたら
どんなに楽だっただろう」
そう思ったことは何度もあったし、
昔の彼女にカミングアウトした時に
「二人で治していこう」なんて
稚拙なことを言ったこともよく覚えている。

子供は欲しかったけれど、
どうしても、という気持ちがあれば、
ゲイのままでも子供を作ることは
不可能じゃないし。

それにしても「治す」「矯正する」という
発想自体が、ゲイが病気である、とか
異常である、というモノだと気が付いたのが
30歳近くになってから、というのも
今思えば愚かなことだった。

それでも、いまだにそのような施設がある、
という異常さがはなはだ気持ち悪い。

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2019年04月23日

お勧め映画「先に愛した人」

配信サイトNetflixでは「LGBT映画」という
カテゴリーが設けてあり、日本では
劇場未公開のモノも多く、
観てみないとなかなか
その評価はわからない。

チェックを付けて、マイリストに
入れてみるものの、すべてはなかなか
観ることも出来ない。

そんな中で、キラリと光る
素敵な台湾のゲイ映画に巡り会えた。
これまたNetflix制作というのも凄いけれど。

日本題「先に愛した人」

英語タイトルが"Dear Ex"(拝啓、元カレ)
中国語の原題が「誰先愛上他的」(誰が最初に彼と恋に落ちたか)
っていうのも面白い。

映画は、ガンで夫を亡くした母親とその息子が
とある男(ロウ・チウというイケメン俳優)を
訪ねてくるところから始まる。

何と彼こそ、亡くなった男の彼氏で、
保険金が彼に残されていた、という話だ。

キレまくる妻と、逆ギレする男、
そして戸惑いながら、男の元に居付く少年。

この3人と、亡くなった男の過去映像が
重なって、アンバランスながらも
それぞれの関係が見えてくる。

それぞれが、失くしてしまった愛を求め、
激しくも切ないシーンが連続していくのだ。

カラフルに彩られた映像に
下手ウマなアニメーション処理がとても可愛い。

IMG_8906 2.jpeg

台湾の街、そして彼らが夢に見たバリ島など、
じんわりと心に残るシークエンス満載で
それぞれのキャストも魅力的だった。

映画館で上映されないのが残念だけれど、
オススメの1本。
必見。


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2019年04月16日

素敵なクレジットタイトル

僕は映画が好きだけれど、
オープニングのクレジットタイトルで
心を鷲掴みにされてしまうこともある。

もちろん、クレジットタイトルが良いからと言って、
必ずしも本編が上出来とも思えないし、
最近ではオープンニングでタイトルが
出ないモノだって結構ある。

でも、3分に満たないほどの
この最初の時間こそ、
映画好きには愛おしかったりするのだ。

もっとも、僕がクレジットタイトルに
興味を持ち始めたのは、中学生の頃、
ミュージカルの「ウエスト・サイド物語」だった。

口笛とともに、黄色、オレンジ、赤、紫、グリーン、
ブルーと、色が変化しながら何本もの縦のラインが
やがてマンハッタンの外観となっていく。
ここに鳥肌がたった。


このあと、リバイバルで観た
ヒッチコックの「めまい」と「北北西に進路を取れ」。

そして、この3本が、ソウル・バスという
アート・デザイナーによるモノだと知り、
それからこの人のクレジットを
追求するようになった。

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すべてではないけれど、彼のタイトルを
集めたモノなどを見ているだけで幸せだったりする。


その後、またソウル・バスとはひと味違う
タイトルデザインで有名になった
リチャード・グリーンバーグ。

「エイリアン」
大好きな「ガープの世界」

そして、グリーンバーグの事務所にいたのが、
今をときめくカイル・クーパーだ。
彼はところどころに、ソウル・バス風味を
見せたりしてくれている。

「セブン」
「パニック・ルーム」
「キス・キス・バン・バン」

そんなこんなで、素敵で
優れたタイトル・バックは山ほどあって
そういう映画のクレジットを改めて
YouTubeで探したりするのは本当に楽しい。

昨日、1日観ていて
オードリー・ヘプバーンのこの3本も大好きだし

「パリの恋人」

「シャレード」

そして「マイ・フェア・レディ」

007シリーズも上げるときりがない

「カジノロワイヤル」

「ゴールドフィンガー」

「ドクター・ノオ(007は殺しの番号)」

他にはこんなタイトルも素敵だ。

「ウエスタン」
「タイピスト!」

そしてなんと言っても今年はこれかな。


昨日の休みは、映画館にも行かず、
うちで多くのタイトルバックを観て
ワインを飲んでいた。
たまにはこういう休日も。。。

さて、今日は火曜日で通常、タクヤ営業になるけれど、
僕みつあきが入ります。お待ちしております。

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2019年04月09日

オススメ映画 マックイーン:モードの反逆児

先週末から始まった、ファッション・デザイナー、
アレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリー。

ゲイの人たちの中では、
同様にゲイであり、
なおかつ若くして自殺したという
意味でも有名だ。


個人的な話から話させてもらうと、
この天才ファッションデザイナーが亡くなったあと、
2年後の2011年、ニューヨークのメトロポリタン美術館で
開催された回顧展に行くことが出来た。


↓これが観に行った時のブログ

ブログにも書いたように、そこには彼の持つ
圧倒的な過激さ、そして奇抜なまでの
アーティスティックなイメージで会場全体が覆われ、
感激もひとしおだった。

この映画は、普通ドキュメンタリー映画が持つ
演出や編集の効果というよりも、とにかく
マックイーンの存在感、その突出した生き方が
とっても際立っている。

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さて、映画。
もちろん、かなり若い頃から撮影されている
彼自身の生活や、そのファッションを
作り出すスタイルなど
緻密に織り込まれてはいるのだけれど。

若きマックイーンは、駆け出しの頃、
デザイナーらしからぬ普通のシャツに身を包み、
いたずら好きでユーモア溢れる
どこにでもいる小太りの青年に見える。

ただ、彼がアーティスト性を自分の中に
見出してからの大きな変化、
それは彼の友人や仕事仲間たちからの
インタビューでも強く明確になっていく。

40歳という若さで死ぬ前の彼は、
見違えるほどスリムで
スタイリッシュないでたちだ。

映画の中で圧巻なのが、彼が次から次へと
披露していったファッション・ショーだ。
他のデザイナーでは決して考えられない、
一般人に着らることを拒絶しているような
衣装の数々、そして想像を超える強烈な演出。

「最高の賛美か、最悪な批判を持たなければ、
ショウをやる意味はない」
マックイーンはそう言った。

そんな彼の最後となるショーの様子は、
驚きを超えて胸が熱くなる。
必見。

予告編はこちらから

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