2018年10月30日

映画「ボヘミアン・ラプソディ」

来月公開されるロックバンド、クイーンの、
と言うよりも、フレディ・マーキュリーの
生涯を描いた「ボヘミアン・ラプソディ」の
試写をひと足先に観させてもらった。

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クイーンは、僕が高校生の頃に
「キラー・クイーン」を初めて耳にした。
それまで聴いたロックとは
まったく違う音色に興奮させられた。

大学生になり、旅行先のロンドンで「オペラ座の夜」
「華麗なるレース」2枚のアルバムを書い、
その重厚、かつまさに華麗なロックオペラに
心酔し、擦り切れるほど聴いた。

その後、来日公演にも3度行き、
その何度目かに、フレディが
ゲイであることも知った。
親しくさせてもらっている
バー、九州男さんにフレディが
来たことも、翌週か翌々週に
店に行った際に聞き、
地団駄を踏んだのも良い思い出だ。

映画は「Xメン」などの監督で
ゲイだとカミングアウトもしている
ブライアン・シンガー。
意外と俗っぽい演出だけれど、
何よりも改めてクイーンの楽曲、
フレディの歌声
(ほとんど彼の生歌が入っている)には
痺れさせらる。

クイーンを今の30歳以下の人たちは
まったく知らないのだろうか。
数年前、テレビドラマ「グリー」の
第1シーズンの最終話で
「ボヘミアン・ラプソディ」が
流れるシーンは素晴らしく、
そこで知った若い人もいるかも知れない。

今回、僕が驚いたのは、
フレディがペルシャ系インド人
ということだった。
ずっとイギリス人だと思い込んでいたけれど、
彼の恋人ジム・ハットンが書いた伝記
「フレディ・マーキュリーと私」には
そんな事、書いてあったっけ?

そして、彼はその事にコンプレックスを持ち、
また歯が出ている事も悩みの種だったようだ。
映画中、その歯のおかげで
音域が広がり、高音が出るのだ、
と言うシーンは笑える。

彼が45歳の時にHIVで亡くなったことは
有名だが、今回、この映画ではそこは深くは
描かず、オープニングとラストで
クイーンが復活した「ライブ・エイド」の
コンサートを完璧に再現しているのが心憎い。
ここでの"We Are The Champion"には
不覚にも泣きそうになってしまった。

一般的にはともかく、
クイーン、そしてフレディのファンには
たまらない映画だと思う。

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2018年10月27日

マッケラン氏の言葉

イワサキさんは、
ロンドンに仕事で行った時に、
ゲイの友人に食事に誘われた。
そして、レストランに行くと、
同じ席に、なんと「Xメン」や
「ロード・オブ・ザ・リング」の
イアン・マッケランが座っていたのだと言う。

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マッケランはゲイとして
カミングアウトしているのは有名で
ロンドンのプライド・パレードの先頭を
歩いたことも僕もよく知っている。

イワサキさんの友人が
なんと古いマッケランの友人だったらしい。

その食事中に、イワサキさんに
「日本の映画、演劇界のゲイ事情はどうか」と
聞かれたらしい。

彼は、演劇や映画の世界はよくわからないが、
「日本では、オネエタレントや
女装のゲイの人がよくテレビに出ていて、
俳優や歌手などで広くカミングアウト
している人はほとんどいない。」
と伝えると
イアンは「それは本当に残念だ」と
言っていたらしい。

イアンは「ゲイだからと言って、
すべての人がカミングアウト
するべきではない。そう思うけれど、
人の前に出る有名人こそ、
勇気を持って、アウトするべきだと思う」
と言ったと言う。

それはカミングアウト、
ということだけではなく、
著名であればあるほど、
良くも悪くも人の目に触れるし、
影響力もある。

そういう意味では、良いと思うこと、
世の中に理解してもらうべきことを
きちんと表現するべきだ、
そう言っていたと言う。

マッケランは実直で
本当に真摯な気持ちを
初めて会うイワサキさんに
ぶつけてくれたらしい。


確かに、インターネットで
「日本の有名人 ゲイ」と調べても、
みんなが知っている人はとても少ない。

逆に、欧米ではどんどんと
カミングアウトする人が出てくる。

もちろん、バーでは、あの人がゲイらしい、
というまことしやかな話も出るし、
火のないところに煙はたたない、
と言いながらも、
ゲイや良い男はすぐにゲイにしたがる、
という話もわかるから、いつも話は
半分に聞いている。

たまに聞くのは、カミングアウトなど
してしまえば、仕事が来なくなる。
それが怖くて、絶対出来ない、と
言っているという話だ。
少なくとも、一度
「売れた栄冠」を手にした人たちは
ものすごくデリケートに考えるようだ。

映画や、テレビドラマの主演をする俳優や
女優が、いつの日かカミングアウトする日が
この日本にもやって来るんだろうか。

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2018年10月09日

「男はつらいよ」の楽しさと残念さ

なんと、ここ1年半ほどかけて、
渥美清の「男はつらいよ」シリーズ
48作品をすべて観た。

僕が若い頃、夏休みやお正月の
日本映画と言えば寅さんで、
今のようにシネコンの
指定席がなかった時代だけに、
映画館には長い行列が出来たりしていた。

40歳以上の人はテレビも含めて、
何本かは観ているはずだ。

映画は、連続したドラマではなく、
どれを観ても、一作品として独立しているので
一作ごとに、十分楽しめる。

とは言っても、最後の数本は
吉岡秀隆演じる寅さんの甥っこ、
満男の恋愛ドラマとして
繋がりがあったことは
あまり知られていない。

と同時に、数本観ただけで、寅さんが
その時代を代表する「マドンナ女優に恋をして
ふられる」というワンパターンのマンネリ、
という印象も強いのかも知れない。

ところが、きちんと観ていくと、
これがそれぞれに、まったく流れは違い、
時には寅さんがふられているワケではなく、
マドンナは寅さんを好きなのに、
照れがあったり、自分から引き下がる
ということも多数あったりするのだ。

何よりも、素晴らしいのは渥美清の演技。
脚本を現場には持ってくることはないらしく、
セリフは完璧に入っていると言う。
テキ屋のシーンなどは、
ほぼアドリブというのもホントに凄い。

他の役者とやり合う時の
間(ま)のとりかた、
一人で語る流暢、
かつ職人芸と思うほどの芝居は
何度観ても、唸らされる。

寅さんを観ながら、ゲイ的なモノを
感じることは何もなかったけれど、
今さらながら「え...?」と思う光景があった。

42作目の「男はつらいよ ぼくの伯父さん」だ。

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笹野高史扮するバイクに乗る中年男が
バイクで怪我をした甥の満男を救う。
そして同じホテルの部屋に泊まるのだが、
いきなり深夜に女装して、
満男に迫る、というシーンがある。
これはさすがに、今なら、かなり問題になるだろう。

ゲイなら男のコを目にすると迫りたくなる、
というのは良しとしても、
ゲイ=女装する、というイメージを
植えつけてしまう。
加えて、それがお笑いの要素として
描かれているというのが、とても残念だった。

もちろん、このシリーズで
そういう思いになったのは
ほぼこのシークエンスくらいで
基本的には世界に名だたる
映画シリーズであることは
言うまでもなく、48作のほとんどが
観るに値する作品であることは間違いはない。

来年、2019年に、50周年を記念して
新たな作品(それもフルキャストで)が
公開されるのは本当に楽しみだ。

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2018年10月02日

映画「愛と法」

大坂の下町で、法律事務所を開いている
ゲイのカップルを描いた映画
「愛と法」を観た。

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日本人というのは、空気を読む、
ということを尊ぶ国民。
人に迷惑をかけない、
いやな気持ちにさせない。
その不快になる相手が
仮りに一部の人間であっても、
その気持ちを配慮する。

それは一見、親切で優しい、
そう思われるかも知れない。
でも、そんな中、気づかないうちに
我慢をし、ストレスを溜めてしまい、
それが逆にネットを炎上させる
ということにつながっていくような
そんな時代になっていることは確かだ。


この映画は、そんな現代の日本人に
物申す青年弁護士二人のドキュメンタリーだ。
二人はゲイだということを公言し、
その上で多くの弱者の弁護を買って出る。

もちろん、依頼人はLGBTなどだけには
限らない。
親の都合で戸籍を持つことが出来なかった人、
自己表現するアート作品をわいせつだと
逮捕されてしまう造形作家、
(この『ろくでなし子』さんのくだりは
とっても面白い)
国歌斉唱の時に、席を立たなかったことで
言及された教師などなど。
彼らの元には、体制がそっぽを向くような
問題を抱える人たちが弁護を依頼しにくる。

これらの問題に頭を抱え、悩みながらも、
真摯に向き合い、解決していこうとする
彼らの姿を中心に映画は描いていく。

問題のひとつ、ひとつは非常に興味深く、
どうなっていくか、と目を見張るシーンも多い。
二人の生活と、その問題が同時に進行していく
演出が、人によっては散漫に見えるかも
知れない。

ただ、実生活でも、この二人が
過去、反対した姻族や友人たちに
いかに受け入れてもらい、
協力してもらえるようになったか、
という過程は、感動的だ。

また、彼らの元に転がり込んで来た居場所を
失った一人のストレ=トの若者との
3人の生活から見えてくる真実も
とても興味深く、
それこそ、彼らの人と成りが見えてくる。

うちの店にも何人もの弁護士を
やっているお客さんが来てくれるが、
これを見ると、改めて彼らへの
尊敬の念を抱かずにはいられない。

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2018年09月19日

Love, サイモン 17歳の告白

今年の春先、ハリウッド大作
「ブラック・パンサー」が
全米の批評家から、
かなり高い評価を受けていた。
それと同時期、小品ながらも、
同じくらい高評価を受けていた
ゲイ・ムービーがあった。

それがこの「Love, サイモン 17歳の告白」だ。

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それほど大スターが出る訳ではなく、
日本では劇場公開すらされなかった。

ところが、先週、ネット配信で
やっと公開されることになったので、
休みの昨日の深夜、早速観てみた。

映画は、ジョージア州の
アトランタの高校に通う
ごくごく普通の高校生サイモンの話だ。

妹と優しい両親に恵まれて
車で学校に通う何不自由ないサイモン。
しかし、彼には誰にも言えない秘密がある。
今さら、それが「ゲイ」ということで
この2018年のアメリカでも?と
驚かされる。

やっぱりアメリカと言えども、
大都会ではない片田舎では、
PCやスマホのネット社会の中でも
かなり閉鎖的なのだと改めて納得する。

結局、自分のことを誰にも言えずにいる彼だが、
ある時にネット上に同じ高校に
「ブルー」というハンドルネームを持つ
ゲイの青年がいることを知る。

サイモンは、このブルーにメールを
送り、唯一の心の拠り所としていく

そんな最中、このメールのやり取りを知った
クラスメイトから、サイモンの女友達を
自分に紹介しないと、バラすと脅迫される。

この辺りまでは、コメディ要素が強く、
高校生の馬鹿騒ぎが加わって、
なるほど、ゲイを題材にしながらも、
いわゆる青春映画によくある映画なんだな、
う〜む、と観ていた。

しかし、後半になり、
この映画はメキメキと存在感を表してくる。

これからも決してなくならないだろうとも
思われる同性愛者への偏見やいわれのない差別。

差別感はないとしても、父親や教師が
ふと言葉にしてしまう会話が
サイモンの心を閉ざしていく。

そして学友などであれば、
それは故意に激しいモノになっていく。

こういう最悪な状態から、彼がいかに
抜け出していくか、という事と共に、
一体「ブルー」とは誰なのか、という
サスペンスが気持ちを存分に
盛り上げてくれる。

チャーミングであり、
心躍る秀作ロマンチック・コメディだ。

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2018年08月16日

映画業界のシンデレラストーリー「カメラを止めるな」

6月に僕が旅行から帰国して
すぐに観たかった映画が「万引き家族」だった。
公開されるやいなや、カンヌ映画祭でのパルムドール受賞と
相まって、大ヒットをしていると聞き、正直驚いた。

アカデミー賞はともかく、
カンヌで賞を受賞する作品というのは
なかなか地味で、ヒットするのは
かなり難しいと言われる。

映画は、やはりカンヌで話題になった
「誰も知らない」に次ぐ素晴らしい作品で
是枝監督の驚くべき洞察力にハッとさせられた。


その「万引き家族」上映直後、都内の小さな映画館で
ひっそりと上映されながらも、
かなり話題になっている映画がある、と
仲が良い映画を語れる友人から聞いたのが
「カメラを止めるな」だった。

どんな映画かと聞くと、
何も聞かずに行ったほうがいい、と。
直後に劇場に行ったら、なんと
平日の昼間なのに、夜まで前日完売。
それも2度も。
2度目などは、かなり早めに行ったにも
関わらず、座る席がなかった。

そして7月に入るか入らないかの頃から
映画はあらゆる人、あらゆる媒体で取り上げられ、
うちの店でも多くの人が
口にするようになった。
そしてついにはシネコンの大劇場で
拡大公開されることになった。

これは映画業界では、かなりの大事件。
かつてアメリカで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」
という映画が同様の大ヒットをかました。
日本では最近「この世界の片隅で」が
それに近いモノかも知れないけれど、
今回の「カメラを止めるな」はその比じゃない。

これは映画業界では「シンデレラストーリー」とも
いうべく快挙なのだそうだ。そりゃそうだ。

僕がやっと行けた回は、そのシネコンで
最も大きいだろうスクリーンで、
終わったら、どこからともなく
拍手が巻き起こった。


最初30分のカットなしのワンカット撮影は
凄いと思いながらも、雑にも見えて
疲れてしまった。
ところが、このあとが凄い。
このワンカット、雑さに
どのような意味があるのか。
映画は、まさに映画のマジックを
見せつけてくれる。

とにかくその発想、企画力が
ものすごく魅力的だった。
そして、脚本、もちろん撮影も驚きだ。

300万円にも満たないと言われる
ENBUゼミナールという映画演劇学校の
シネマプロジェクトによる制作。
監督は、短編映画などを作り続けたという
34歳の上田慎一郎という監督だ。

ホームレスも経験した、というこの監督が
この後、ビッグバジェットで
どれほどの映画を作っていくのか、
期待して待っていたい。

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2018年05月03日

君の名前で僕を呼んで

去年、NYに行った時に、ゲイの間のみならず、
多くの人たちの関心を集めていた映画
「君の名前で僕を読んで」は、
今年になり、アカデミー作品賞を含めて
多くの賞の候補となって、大きく話題となっていた。

それから約半年。一昨日がやっと公開された。
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多くの人たちの間で同性愛、特にゲイを描いた映画は、
ここ10年ほどの間に確かに増えた。
世の中がLGBTに対して真剣に考え出したということや、
ネット社会になり、マイノリティへの差別に対して、
とても敏感になってきたこともあるだろう。

ただ、この映画の新しさは、
他の多くのゲイ・ムービーのように
同性愛の苦しみや痛みに重きを
置いているワケでじゃないことだ。
むしろ、ごくごく普通の初恋、
その揺れ動く気持ちを、
たまたまゲイ、という形を借りて表現しているところに
この映画の魅力がある。そう思う。

主人公のエリオは、
経済的に恵まれた両親に育てられ、
ピアノの演奏や、読書、語学に堪能な17歳。

彼の家族の住む別荘にやってきたのが、
7歳年上の大学院生のオリヴァー。
この二人が濃いに落ちるまでの描かれかたは、
スローテンポなだけに、人によっては退屈するかも
しれないけれど、逆にとってもリアリティもある。

ティーンエイジャーの時代に恋心を持ったことが
ある人ならば、誰もが共感できると思う。

この中で、その恋愛に対して、ネガティブな
反応をする人間はまったく出てこない。
何よりも特筆するべきは、
マイケル・スタールバーグ演じるエリオの父親。
観る前の人に、多くは嗅がれないが、彼の存在が
この映画を他には観ないほどの名作にしていることは
間違いないと思う。
本当に素晴らしいシーンに、思わず
涙ぐんでしまった。

同じ監督、キャストで作られると言われている
続編の製作が本当に楽しみだ。

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2018年04月28日

メリー・ポピンズへの思い

昨日書いた「メリー・ポピンズ」についての
僕の思い入れについて、今日は書こう。

幼少時代、年に3回ほど公開されて
ほとんど両親に連れて行ってもらえた
ディズニー映画の中で、
僕がリアルタイムで観ることが出来なかったのが
この「メリー・ポピンズ」だった。

その後、「風に乗ってきた〜」「帰って来た〜」「公園の〜」
「とびらをあけるメアリー・ポピンズ」という4冊の
原作を買ってもらい、読みふけった。
(この頃から、ゲイまっただなか!)
小学生の時、歯医者の待合室で
一生懸命読んだこともよく覚えている。

結局、やっとお目当の映画を目にしたのは
高校生の時のリバイバル上映だった。

想像していた以上に映画は素晴らしい出来で、
小学校時代に「サウンド・オブ・ミュージック」で
ジュリー・アンドリュースに魅せられていた僕は
彼女が演じたメリーには、
確実にノックダウンさせられた。

その後、何度も再上映や、DVDなどで
映画を堪能したあと、
ロンドンでミュージカル舞台化されたモノは
観ることが出来ず、
ブロードウェイに移ってから目にすることが出来た。

小説、映画、舞台、それぞれまったく違う
魅力に溢れている。

ただ、言えるのは
誰にでも厳しく、時には高慢で、
思ったことに決して口を閉ざさない
乳母兼家庭教師のメリーの包み込むような優しさは
すべてに共通する。

今回の舞台版、ダブルキャストで
僕は濱田めぐみ版しか観ていないけれど、
十分オリジナルにも匹敵するメリーを
表現していた。

この原作を書いたトラヴァース夫人と
ウォルト・ディズニーとの確執を描いた映画
「ウォルト・ディズニーの約束」の中でも
「メリー・ポピンズ」はしっかりと描かれており、
なおかつ、今年にはオリジナル映画の続編
「メリー・ポピンズ・リターンズ」が
公開されると言う。

僕の思い入れは、まだまだ続きそうだ。

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2018年03月14日

何故、映画を観るのか

先日、初めて来てくれたセツオ君 30歳は
生まれてこのかた、
映画館に一度も行ったことがないと言う。
もちろん、自宅にはビデオデッキもあったし、
それで映画を観たこともあるけれど、
いわゆる劇場というところに
足を運んだことがないのだそうだ。

そか。
ビデオが出来てから、
そんな人もたくさんいるのかも知れない。
ネット配信などが当たり前の今、現在、
さらにそういう人たちは増えていくのだろう。

そんな話に僕が驚いていたことから
「マスターは、何故、映画を観るのですか?」
という問いかけになった。

何故、映画を観るか。
ここまで実直に聞かれたことがなかったので
単に好きだから、
という答えにはしたくなかった。

人によっては、デートのために、
という答えもあるだろうし、
気晴らし、ストレス発散
という人もいるだろう。
そこには、笑いたい、泣きたい、
というエモーショナルなモノを
求める人も多いと思う。

よく「今のオススメって何でしょう」と
店で尋ねられるのだけれど、
それは人によって
まったく違うと思うし、
僕が、もしくは多くの人が良いと言っているモノが
必ずしもその人にとって良いとは限らない。

これは多くの本、音楽など、どれもが同じだ。

増して、多くの人が観ているというランキングのような
モノなど、ほとんど当てに出来ない。


話を戻そう。
僕が何故、映画を観るか。
単純に映画館(もしくは劇場)のあの雰囲気が
子供の頃から好きだった。

暗くなり、緞帳が開く瞬間(最近はカーテンが
付いていない映画館のほうが圧倒的に多いのだけれど)
そのワクワクした気持ち。

そして何よりも、自分の生活について、
キャラクターについて、人生について
教えるということが好きだった。
それが何よりも楽しかった。

幼少期から青春期、
多くの影響を受けたと思うけれど、
この年齢になっても、少なからずある、
そう思う。

それはたとえば、アクション映画で
ちょっとしたシーンで主人公がつぶやく
言葉からも感じとることもあるし、
前衛映画でほぼセリフがなかったりする中でも
見つけることが出来る。

どれほど想像力を膨らませ、
自分自身がその映画とどう関わり、
ある意味、どう戦うか、ということに
僕はどうやら喜びを感じるようだ。

酷いなあ、これはないなあ、
そう思う映画も時にはある。
でも、そんな中でも学ぶべきところは
やっぱりあるのだ。

それを生かすか、殺すかは
映画ではなく、自分の中にあるんじゃないか。
そんなことを思いながら、
日々、スクリーンに向かったりしている。

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2018年03月12日

ウォルト・ディズニーへの思い

昨日、常連のキョウジが
「テレビ局の企画で、『ディズニーアニメで
何が好きか』というアンケートを頼まれていて、
30人分、集めなければならないので、
お客さんに参加してもらってもいい?」と
チェック用紙を持ってきた。

そこには、1937年の「白雪姫」から
ずらりと、ディズニーのアニメーションのタイトルが
並んでいた。

僕も子供の頃、映画が公開するたびに
両親に映画館に連れて行ってもらっていただけに
今までのディズニー映画は、ほぼ網羅している。

僕のディズニー映画のベストは「眠れる森の美女」
続いて「ファンタジア」だろうか。


まあ、そんな事はともかく。
図らずも、一昨日の朝日新聞の朝刊に
ディズニーは「ダンボ」「バンビ」に続いて
「空軍力の勝利」という戦意高揚映画を制作していたことが
と書かれていた。
それは知る人ぞ知るモノだったらしいが
不覚ながらも、僕は知らなかった。

ネットを探してみると、Youtiubeに
かなり綺麗な動画が掲載されており、
一部はカラーで再現されていて
全編としてはモノクロでアップされていた。

さすがに40年代とはとても思えないほどの
さすがのタッチには感心する。
しかし、そこには東京を攻撃するシーンもあり、
それが東京大空襲のスイッチとなった
とも言われているらしいから驚きだ。

あのディズニーが「戦意高揚映画」?と思いきや、
ウォルト・ディズニーは、意外にも有名なタカ派で
ハリウッドの赤狩りの時に、
熱烈な愛国主義者だと言っていたようだ。

彼が白人至上主義でもあり、非常に強い
差別感を持っていたのも有名。
60年代までディズニー・スタジオには
女性はもちろん、黒人も社員としては
雇われていなかったと言う。

その背景には、実は彼はゲイであったという噂もある。
そういう彼の劣等感が
ホモフォビアやレイシズムに繋がっていたのかも
しれないし、そういうことが
さらに彼を国粋主義者に
していった、とも考えることも出来る。


それでも、何故彼はこれほどまでに
素晴らしいアニメーションを作り出すことが
出来たのか。
子供たちの夢をはぐくみ、
それがランドにも繋がる流れとなったのは何故だったのか。


彼の深層心理や哲学への気持ちを考えながらも、
僕の中に作られたディズニー幻想などを
改めて客観的に考える良い機会になった
そう思う。

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