2025年03月24日

親をふたりで見送ること

昨日、旧友のタツジから
お父さんが亡くなったと電話があった。

ちょうど2週間ほど前、入院していた
タツジのお父さんの担当医から
「お父さんの状態が手の施しようが
なくなっているので、処置を止めてもいいか」
という連絡が突然あったらしい。

意識はなくなっていたけれど、
まさか他界することが、こんなに早いとは
思わなかったと言っていた。

タツジとそのパートナーは、
一昨年と去年に続けて二人とも
ガンを宣告され、その治療が
やっと落ち着いた矢先だった。

そして、お父さんと前後して
お母さんも体調を崩されているようだった。

タツジの両親にはずいぶん前に
カミングアウトしていたパートナーのサチオは、
「順番から言うと、多くの人が通る道だよ。
僕がいるから大丈夫。葬儀の時も車を出すよ」
と言ってくれたらしい。

そんなサチオの優しさにタツジは号泣したそうだ。
泣くだけ泣いて、それから「もう大丈夫」
と笑いながら電話をしてきた。
タツジらしさに、少しだけホッとした。

今週はタツジとサチオそれぞれの
ガン検診もあり、お母さんの検査もある中で
葬儀を行うことになるらしい。

人生いろいろあるけれど、
立て続けにこういうことが起こる中で
タツジはとても強くなったと思う。

出会った頃は喜怒哀楽が激しく、
その後、俺が店を出して数回来てくれたものの
「お客の雰囲気が合わない」と言って
来なくなってしまった。笑
それからもう15年ほど経つ。

落ち着いたら、電話だけじゃなく
いつかまたふらりと遊びに来てほしいなあ。
そう思った。

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2025年03月16日

叔父の思い出

昨夜、40歳のショウゾウが
久しぶりに来てくれた。
近況を尋ねると、大好きだった父親の兄、
つまり伯父さんが亡くなり、そのショックで
しばらく立ち直れなかったそうだ。

その話を聞いて、僕も母の弟である
叔父のことを思い出した。
叔父は岐阜県で建築会社を設立し、
現場に立つ姿が、颯爽としていて、
とてもカッコ良かった。

祖父母も暮らすその家に夏休みなどで
泊まりに行くと、叔父は
大抵パンツ一丁でビールを
飲みながら野球を見ながら
一日の疲れを癒していた。

その時、彼の太い二の腕や、
30歳を過ぎているはずなのに、
割れた腹筋を見てドキドキ
していたことをよく覚えている。

そんな叔父は、僕が高校を卒業した頃、
趣味の狩猟で友人と山に出かけた際、
足を踏み外した友人の猟銃が暴発し、
それを全身に受け、失明寸前になった。

調べた結果、日本は治療が難しく、
アメリカ、シカゴの医療機関に行くことになり、
「一緒に来てほしい」と僕に頼んできた。

僕は喜んだものの、当時渡米にはビザが必要で
それを取得するまでにひと月かかるため、
結局、父親が代わりに同行することになった。

帰国後、父は「目が不自由になった叔父は
頑固で苛立つことも多くなり、
人が変わったようだったから
結果的にはお前が行かなくて
良かった」そう話していた。

叔父の目は完治こそしなかったものの、
視力は5割くらいは回復し、
その後も比較的元気さを取り戻した。

しかし最終的に屋根修理中に
瓦屋根から落ちて死んでしまった。

元気でかっこ良かった叔父らしい
最期だったなあ、今、改めてそう思う。

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2025年03月15日

家を守る

帰国した?と僕の顔を見に来てくれた一人が
昨日は穏やかで上機嫌だったアサダちゃん。

彼は酔っ払うと、比較的ドスを効かせた声を
出すこともあり、うちでは珍しいタイプだ。
しかし、その根っこはとても良い人間である。

ここ数年、彼は一人で自宅から電車で
小一時間かけて、90歳になる
お父さんの様子を見に行っていた。

体が思うように動かないこともあるけれど、
頭はまだまだ冴えている父親だからこそ、
厄介なんだよね、何かと言えば
すぐ大声を出したり面倒なんだ、
アサダちゃんはよく話していた。

そんなお父さんが去年の中ごろ、
当初とても嫌がっていた
老人ホームに入ることになったらしい。

週末のたびに顔を見に行くと、
「おう、久しぶりだ」と毎回言われる。
先週も来たじゃないかと言っても、
「いや、もっと久しぶりだ」と譲らない。

さて、そんな父親が実家に戻ることは
ないだろう、そう考えながら
広い実家をどうするか、考えると言う。

5部屋もある一軒家で、内部はともかく
外壁や屋根など、修繕が必要な箇所が
次々と出てくる。

庭の木々は伸び放題で、
使っていない両親の部屋に
入ると、驚くほど埃まみれになっている。
おまけに、子供の頃から住んでいたため、
近所付き合いもあり、
回覧板がまわってくると言うのだ。

面倒なことは山ほどあり、
頑固な父親に少し腹が立つこともある。
それでも、その父親が一生懸命建てた家を
売る気にはとてもなれないそうだ。

あれだけ「うちの父親は」と愚痴をこぼしている
アサダちゃんだが、その優しさが、
こうしたところに現れている気がする。

だからなのか、僕は酔っ払った時のアサダちゃんから
彼のお父さんの姿が少し見える気がするのだ。

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2025年02月26日

GREEN DAYに来た友人家族の話

昨夜は、海外のバンドの中での
3本の指に入るGREEN DAYの
来日コンサートに出かけた。

これは去年、ミラノの競馬場で観た
ワールド・ツアーの流れ。
ただ、あちらで観たのはかなり大層なモノで
36曲という長さだったけれど、
昨夜はそれよりも、10曲ほど少なかった。

それでも、15年ぶりの来日には
2万人のファンは文字通り狂喜乱舞。
もちろん、彼らの熱いステージに
年甲斐もなく、興奮させられた。

ボーカルのビリー・ジョー・
アームストロングは
バイセクシャルだと
公言しているらしいけれど、
実際、男性とは性的な関係を
持ったことがないらしく、
LGBTに対する擁護だったらしい。

まあ、それはともあれ、
52歳とはとても思えないほどの
パフォーマンスだった。


さて、そのライブに一緒に行ったのが
ストレートで店にも何度も来てくれている
都内の友人だ。

彼は大のロック好きで、実は20代の頃から
コンサートチケットを買う列に並び、
そこで知り合っていた。
その後、共にブルース・スプリングスティーンの
ファンだとわかってから、 
僕もカミングアウトし、
彼の家族とも仲良くしていた。
(先日、Vaundyに行った大阪の友人も
同じ仲間だ)

20年前にうちに遊びに来ていた
彼の子供たち、10歳の女の子と5歳の弟が
お互い30歳、25歳となって、
昨日、父親と共にライブ会場に来た。

彼らは両親からの影響もあり
(奥さんも大のロックファン)
開演前も終演後も、あらゆる
アーティストを仲良く語っていた。

いつもの事だが、子供を持たない僕が
激しく嫉妬を感じた瞬間だった。

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2025年02月06日

旧友カップルとの再会

ここのところ、古い友人と久しぶりに
会う、ということが続いていたが、
一昨日、20年来の友人カップルと
久しぶりに会うことが出来た。

こんなふうに会う時間を作っていかないと
いつ、もう会えなくなってしまうか、
そんなことを最近よく考える。

店に来てくれるお客さんたちとは
会えるけれど、旧友は
ゆっくり話せないためなのか、
なかなか店まで、
足を伸ばしてはくれない。

逆にまだまだこれからも、
いつだって会えると思っていたのに、
もうそんな年齢だとふと自覚する。

さてさて、この二人とは、
店をオープンするよりもずっと前に、
映画やプール、スキーなど色々な
イベントを共に楽しんだりもした仲だ。

店にはオープン時、数回来てくれたけれど、
千葉に住んでいるということもあって、
3年ほど前に、お互いの住まいの
中間地点で会ったのが15年ぶりだった。

今回も同じ駅の美味しい居酒屋だった。

彼らはヨシユキが59歳、マサオ君が65歳
という年齢だが、一昨年から昨年にかけて
二人は、双方ともガンの告知を受け、
手術やら何やらで大変だったようだった。

その様子はつぶさにLINEなどで
聞いてはいたものの、
昨年末に、二人はやっと落ち着いたと
連絡があったから、今回の再会となった。

聞くところに寄ると、
二人はこの20数年の間、
別れる別れない、ということが
2度か3度あったらしい。

ただ、二人を新たに結びつけたのは
ヨシユキが80を過ぎた両親に
カミングアウトしたことだったそうだ。

ご両親はしっかりと受け入れて、
それこそヨシユキが入院したり、
仕事に出たり、移動中で
お二人に何かあった時には、
すぐにマサオ君に連絡があると言う。

そんな近況も含めて、くだらない話も
色々していると「それは違うよ」「いや、こうだ」
というようなやり取りがどんどん飛ぶ。

一見、言い争いのようだったりするけれど、
二人とも何かと爆笑しながら落ち着く。

ストレートの男女の夫婦同様、
長く過ごしたゲイカップルも
変わらないなあ、
そんなふうに微笑ましく思った一夜だった。

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2025年01月24日

甥や姪へのカミングアウト

昨日は旧友のミツトモが来てくれた。

彼は、一度結婚をしたことがあり、
元妻にゲイであることがわかり、
ミツトモ自身の両親にアウティングされ、
裁判沙汰にもなったことがあった。

ただ、その裁判の際に、ミツトモの
両親は、ただ、ただ彼の味方を
してくれたと言っていた。

その後、彼は今のパートナーと知り合い、
おそらく35年近くの付き合いと
なっている。

ご両親とパートナーは仲良く、
共に食事をすることもあるようだ。

そんなご両親が、近々、結婚60年という
ダイアモンド婚のお祝いがあると言う。

ミツトモの妹や弟夫婦は
ミツトモとパートナーのことは
よく知っている。

ただ、その子供たちには
まだ、伝わっていないらしい。

今回、そのお祝いの会に
初めてパートナーを連れて行くことで
どういう説明をするか、と妹から聞かれ
「パートナーだ、と伝えてほしい」と
話したそうだ。

姪や甥は、まだまだ若い。
自分の叔父さんが、ゲイであることに
驚くことはあっても、さほどショックを
受ける世代ではないだろう。

こういう家族が増えることで、
少しずつ、理解も広くなっていけば良いのだけれど。

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2024年11月28日

末っ子談義

昨日来てくれたオサムが
「末っ子というのは、
どんなタイプだと思います?
家族の中ではどんな末っ子も
可愛がれるものなんでしょうか。」
そんなことを聞いてきた。

彼は30歳という年齢にも関わらず、
4人兄弟の末っ子なのだそうだ。
親に可愛がられ過ぎて、
ひとつ上のお姉さんから
やっかみを受け続けたことは
ちょっとした悩みだったらしい。

彼の年齢を思うと、せいぜい二人か
一人っ子が圧倒的に多いだろうに、
珍しい、と感じた。
僕らの時は、むしろ3人とか4人兄弟は
とても多かったけれど。

末っ子だから、どのように育つか、
親や兄弟からどう接さられるかは
もちろんその家庭環境や、
それぞれの性格にも
寄るのだろう、そう思う。

僕の家も実質4人兄弟だったけれど、
歳が離れている上に、それぞれが
離れて暮らしてもいたので、
子供の頃の交流はほとんどなかった。

ただ、末っ子の妹に関しては
それぞれが可愛がったものだ。

オサムの場合、上3人が女性、
ということもあって、
もう少し複雑だったのかも知れない。

そういう構成が理由でゲイに?
と思う人もいるだろう。

いずれにしても、家族の関係性などは
なかなかひと言で言い表わされず
決めることも出来ないものだ。
だから、彼の言葉には
なかなか応えられなかった。

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2024年08月03日

遺されていた手紙

ススム君、43歳は35歳の時に
当時付き合っていたパートナーを
どうしても両親に紹介したくて
カミングアウトしたと言う。

両親は驚き、お母さんは泣き崩れ、
お父さんからは絶対にあり得ないと
強く否定されたと言う。

恋人の紹介どころか、とんどもない
結果になり、かなり落ち込んだけれど、
その相手の存在によって、ススム君は
少しずつ元気を取り戻したのだそうだ。

その後、ススム君のパートナーが
事故で亡くなってしまったらしい。
ススム君は、お母さんだけに
伝えたら、一緒に泣いてくれたのだそうだ。

ただ、お母さんはお父さんに
その事を話してくれたらしいけれど、
父親はそれについてはひと言も
触れることはなかったらしい。

それがススム君が38歳の頃で、
亡くなった彼とは6年の付き合いだったらしい。


そして2年前。ススム君のお父さんは
若くして(まだ60代半だったらしい)
ガンにより、なくなったのだそうだ。

半年ほどの入院のさなか、
「最近は男とはどうなんだ」
と聞かれたと言う。
「いや、前の彼が死んでからは
まったく誰とも付き合ってないよ」
そう言うと「そかそか。まあ、付き合いだけが
人生でもないからな」というようなことを
話したらしい。

その時に病気になって、気が弱くなった
父親の変化が垣間見れた瞬間だったと言う。

お父さんの葬儀が終わり、父親の部屋を片付けていたら
お母さんへの手紙と一緒に「ススムへ」と
書かれた手紙が出てきたと言う。

そこには、同性愛者であるススム君を
許してあげられなかった悔恨、
またパートナーを失った時に
優しくできなかったことへの謝罪、
そしてこれから堂々として生きていってください、
という文章がしたためられていたのだそうだ。


僕自身、若気のいたりでカミングアウトして
父親の怒りを買い、その後ススム君同様、
良い結果へと変化しただけに、この話には驚いた。

結果的にうちの家族は受け入れ、許し、
同意してくれたけれど、僕から聞いた時の
ショックは今想像しても、
かなり大きいモノだったと思う。

改めて親御さんへのカミングアウトという問題は
ひと筋縄ではいかないし、
何度もここで書いているように
強くは勧められない、僕は今でもそう思っている。

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2024年08月02日

関西での通常って?

一昨日、関西から二人のお客さんが来てくれて
一人は機関銃のように、よく喋り、
もう一人はそれを受けて爆笑しながら
さらにその彼を乗せていく、
というまるで漫才を見ているようだった。

その時に、他のお客さんが僕を差して
「マスターも関西人だよ」と言い、
「っぽくないと言われるでしょう」と
二人は言う。

確かに。僕は実際、15歳までしか
大阪の地で育っていないし、
両親とも関西出身ではないので
こればかりは仕方がない。

思えば、東京での生活も、もう
大阪で暮らした3倍以上になっているのだから。


それで思い出したことがある。
僕が高校の時(僕の高校は
島根県だった)のクラスメイトが
やっぱり関西人で(和歌山と大阪の中間くらい)
夏休みに彼の家に遊びに行ったことがあった。

着いたばかりの僕とご両親の会話が
凄かった。

僕が「トイレ、お借りします」と言うと
お母さんが「あ、ちゃんと返してよ!」
と笑いながら言い、それに続けて
お父さんが「うんこか、小便か?」と聞く。

あ、「おしっこです」と僕が言うと
お父さん「オッケー。それなら100円!
うんこやったら、500円とるで〜」と言い、
「また始まった〜」と、友人や
弟、妹も含めて家族が大爆笑。

彼の家にいた3日間、一事が万事、
そういう流れで、我が家とはまったく違い、
驚いたことをよく覚えている。

決して上品とは言えないけれど、
いつも笑いに絶えない。
もちろん、エモーショナルな家族なので
僕が見ていないところで、
怒ったり泣いたり、というような
こともあるのだろう。

その時に、羨ましさと言うより、
こんな家族もいるんだ、とつくづく
自分の家族とは違うんだなあ、そう思った。

もちろん、関西の人がすべからく
そうではないことはよくわかっている(笑)

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2024年05月13日

病院で

このブログでは、僕の私生活や
パートナーとのことについては、
気恥ずかしさもあって、あまり書いていない。

ただ、今回は思うところがあったので、
ちょっと私的なことだけど、
書かせてもらうことにした。

実は3年前にも一度あったのだが、
先週、パートナーが深夜、下血を
してしまい、救急で大学病院に行き、
入院をすることになってしまった。

こんなふうに書くと、
心配される方も多いと思うので
先に結果を伝えると、前回同様、
「大腸憩室出血」だった。

そして細かい検査の結果、止血して
落ち着いたら、おそらく問題ないだろう、 
というお医者さんの話だった。
今週には他院し、すぐに仕事も出来るだろう
ということだ。

さてさて、前回もそうだったが、
救急で行く際、救急隊の方も、
病院の看護師、そして担当医からも
二人の関係を聞かれる。

共に暮らしているパートナーである、
と伝えると、担当医から「それであれば、
何かあった際に、貴方に病状を
伝えると、親族には伝わるのですね」
と聞かれ、了解すると、それからは
何事もスムーズに流れていく。

翌日、荷物を持って見舞いに行っても、
フロントで彼の名前を言うと
「あ、パートナーの方ですね」と言われる。

こういうことを目の当たりにすると、
日本も変わったんだなあと思う。

ただ、同病院の看護師をやっていたと言う
お客さんに聞くと、どう見ても
パートナーだろうと思うゲイカップルでも
大体「友人」だと伝えるケースも多く、
パートナーと言っているのは
耳にしたことがないそうだ。

うちの場合は、双方の関係や
共に住んでいることも親族がわかっているので
問題はないけれど、多くの場合は
家族などにカミングアウトしている人も
少ないだろう。
そう思えば、僕たちは
かなり特殊な例なのかも知れない。
増して、この年齢のカップルだと。

いずれにしても、そういうことから
改めて色々学ぶことも多いし、
病院サイドも改めて
気付くこともあるだろうとも思う。

年齢的に、これからまた、
色々あるだろうけれど、
どの医療機関でも、こういう形で
すんなりと進めば、有り難いのだけれど。

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2024年03月09日

見合いの果てに 続き

そう言えば、数日前にコメントをいただき、
以前、書いたブログの続きはどうなったか、
ということで、すっかり抜け落ちていたので
今日はその後の彼の話を書くことに。

前、書いたブログは以下
その後、ススム君は、実家にも見放され
自分らしく生きていこうと決めたのが
40歳になる前だったようだ。

アウティングのあと、勘当されて10年、
ただ、そのあと、ススム君のお母さんが
よく連絡をくれ、
「私はずっとあなたの味方だ」と
言ってくれたことが、
その後の彼を支えてくれたのだと言う。

それから、マッチングアプリで
何度か出会いや別れを繰り返し、
今はアメリカ人と5年ほど付き合っていて、
昨年から共に暮らし出したと
言っていた。

彼の実家にはまだ行っていないけれど、
skypeなどで、彼の家族と
顔を見ながら話したりする。

そして、ススム君のお母さんも近いうちに
彼らのうちにこっそり訪ねてくる、と
言っていたのが、ふた月前だったので
もう会っているのかも知れない。

ススム君は、見合いに寄って
嫌な思いをしたものの、その件がなければ
自分の生き方を変えられなかっただろうと言っていた。

父親や他の家族はともかく、
母親がこうして受け入れてくれようと
していることも含めて、
自分が受けた痛手は
今の現在を作るためだったと
あの感情的な彼女に感謝もしている、
そう言っていた。

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2024年03月08日

里親から里親へ

38歳のモトキ君は、実のご両親二人が
体調不良ということで、幼少時に
里子に出されたのだそうだ。

数年に一度、実のご両親とは
会ったりしていたものの、
体調が悪くて会えなかったり、
会えてもほんの少しだけ、という
ことも多かったのだそうだ。

しかし、彼を育ててくれたご両親は
子供に恵まれなかったこともあって、
精一杯の愛情でモトキ君を育ててくれ、
大学まで出してくれた。

そして、実の父親はモトキ君の高校時代、
母親は大学時代に亡くなられてしまったらしい。

何とも言えない虚しさの中で、
モトキ君は育ててくれた両親を心から
リスペクトし、大切にしよう、
そう心に誓ったのだそうだ。


モトキ君が就職をし、落ち着いた
20代後半の頃から、両親から
「誰か好きな人はいないのか」
「早くモトキの子供が見たい」
そう言われた。

彼は子供の頃から自分がゲイであると
気が付いていたけれど、
この両親には、絶対にわからないように
しなければ、そう思っていた。

そして、5年ほど前に最愛の同世代の
パートナーが出来た。
彼は家族にカミングアウトしていたが、
どうしても話せないモトキ君と説明し、
パートナーもよく理解してくれた。

ただ、最近、40前になり、自分の今の
両親への最大の恩返しは、自身が子供を持ち、
育て上げる事ではないか。
そう考え始めた。

人工授精で誰かに産んでもらおうか、などと
パートナーともそんな話をした。
しかし、自分がそうだったように、
親に恵まれない子供の里親になる、
結局、それが最も良いかも知れない、
そう思った。

賛同してくれるパートナーと
財団に相談をし、準備を始めようとし始めた。
しかし、そこにはやはり両親への
カミングアウトという問題が今でも横たわる。

あの両親だから喜んでくれるのだろうか。
ただ、絶対に悲しませることだけはしたくない。
モトキ君の心は揺れているのだと言う。

僕自身、理由あってカミングアウトして、
幸いにして受け入れてもらえたが、
基本的に全ての人にアウトは
勧められない、そう思っている。

モトキ君の気持ちが痛いほどわかるだけに、
悩む彼に、ただ頷くことしか出来なかった。

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2024年01月26日

パートナーの家族の葬儀に

アキトシとショウジカップルが
数ヶ月ぶりに来てくれた。

二人は、8年一緒に住んでいる。

この正月明け、アキトシのお父さんが
急に亡くなったと言う。

84歳で、体調は悪くしていたものの、
直前に会った時はまったくそういう様子も
なかったらしい。

二人とも親、兄弟にはカミングアウトしていて、
それぞれの家族と一緒に会ったことも
何度もある。

そんなワケで、東京から4時間かけ、
ショウジは仕事の休みをもらい、
アキトシの実家に行くことにした。

ただ、アキトシの親族は誰も何も知らない。
ちょっと家族間で面倒なこともあり、
通夜の直前に、ショウジのことは
古い友人ということで、とお母さんや
お兄さんと決めたと言う。

ただ、ショウジは通夜の日も含めて、
葬儀も出るし、うちに泊まることになる。

母方のおばさんが「あの人、誰」と
細かく聞いてくるが、
お兄さんがそのあたりは
ものすごくうまく取り計らってくれて
アキトシは、とても感謝したと言う。

お父さんはそれなりの往生なので、
親族のそれぞれは酒を酌み交わし、
淡々と通夜で昔の話などしている。

ただ、ショウジは、アキトシの
お父さんがどういう気持ちで二人を
受け入れてくれたか、その時の様子などを
思い出し、一人、号泣して
しまいそうになったようだ。

泣けば、泣くほど、親族だちから
なんでこの人が?と
思われてしまうのは、と
二人は焦ったらしい。

しかし、このことがさらに二人を
強く結びつけたようで、
それはそれで良かった、と笑っていた。

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2024年01月19日

呪われた家族からの解放

初めて来てもらった
50歳を迎えるノリタケさんは、
非常に厳しいおじいさんや
お父さんに育てられたと言う。

いわゆる家父長制度のど真ん中のような
家庭で、とにかく家族がいかに大切か、
親子の繋がりが大事かと
日々、説かれるような家庭だったらしい。

もちろん、30代になる前から
祖父からは「結婚はまだか、
早く子供を作れ」と急かされ、
その祖父とあまり仲が良いワケではなかった
父親も、その点については同様だった。

そんなワケで、ノリタケさんは
自分がゲイであることも含め、
彼はかなり悶々とした時代を
過ごしていたのだそうだ。

ノリタケさんは30代の頃、
自分が愛読している、とある雑誌に
自分が書いた簡単なコメントと
イラストを送ったところ、
その編集者が気にいってくれ、
もし良かったら、小説の
挿絵を描かないかと、連絡が入ったようだ。

それが、ノリタケさんの
大きなターニングポイントとなったと言う。

その転機が、まさに、自分は自分のままで良い
という思いにもなった。

そうだ。
この家父長制という「呪われた家族」を
壊すために、子供を持たないゲイ、
という存在として自分は生まれたのだ、
そう思うと、かなり楽になったと言う。

その後、彼はデザイン事務所を辞め、
フリーランスとして
今は好きなように生きているのだと言う。

逆に、ゲイだから、子供を持てなかった、と
ちょっと後悔し続ける僕自身に
ノリタケさんの言葉は、
悔いても仕方がない、
という気持ちになるかもしれない。

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2024年01月15日

見合いの果てに

土曜日に初めて来てくれたススム君、
45歳は、かなり由緒ある家に生まれたようだ。

お父さんは誰もが知る大会社の社長で
お母さんも、他の会社を持っている。

妹二人がいる3人兄妹の長男で、
子供の頃から、それぞれを「さん付け」で
呼ぶようにしつけられたのだと言う。

食事の食べ方や、外での行動、言動は
細かく注意されて、学校に通うようになって
級友と生活がまったく違う、ということに
初めて気がついたらしい。

そんな家庭で育った中、
高校時代から、結婚のことを
やんやと言われていたそうだ。

結婚は、大学を出て、就職をしたら、
すぐにでも見合いをしろ、と
言われ続けた。
それも良い家のお嬢さんを選ぶから、と
全時代的なことを強いられたらしい。

そんな高校時代、自分がゲイだと
気が付き、同級生を好きになり
告白したのだそうだ。

その相手は、自分は男は好きには
ならないけれど、お前のことは
友人として、一生大切にする、
そう言ってくれたと言うのは
また別の話として書かせてもらおう。

とにかく、ススム君は見合いを8回くらいし、
そのたびに二人でデートの際に
「自分は男が好きだから、
他の理由で断ってほしい」と頼んだのだそう。

ただ、その中に、どうしても、
将来的にも経済的にもススム君の家に
入りたいから、ゲイでも良い、
という人がいたらしい。

結局、ススム君が断った腹いせに、
彼の両親に彼がゲイであることを
アウティングされた。

彼は家を勘当され、結局妹が婿養子を
取る、という形になったらしい。

今どき(と言っても、もう20年近く前らしいけれど)
まだまだそういう家庭があるのかと
驚かされる話だった。

その後の彼の後日談は、またの機会に。

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2024年01月13日

肉親との別れ

サトルはこの正月、実家に住む
88歳になられるお母さんを訪ね、
元気そうな顔を見て安心し、
東京に戻ってきた。

その2日後、近所の人から
ずっとテレビの音がしっぱなしだ、と
連絡があり、すぐトンボ帰り。

家に帰るとお母さんは
ベッドの上で、亡くなられていたそうだ。
横たわっているその顔は
まるで何事もなかったようで
安らかだったと言う。

何も心の準備が出来ていなかったけれど、
今まで色々な人から聞いていたように、
すぐに警察に電話をした。

そこから警察と医師が到着。
どうやら、心筋梗塞だったようだった。

一人っ子で、若くして父親を亡くした
サトルは、親戚とも縁遠く、
そのまま一人で葬儀の準備をしたのだそうだ。

ショックや、悲しむような時間は
まったくなく、ただ、ただバタバタと
色々な場所に電話をかけたり、
ネットで調べたりしたようだ。


僕は両親それぞれが亡くなった際は、
病院や介護ホームだったけれど、
葬儀への流れと、哀悼を感じるような
時間は確かになかった。

これから、数週間、そしてひと月を
超えた頃に、悲しみが襲ってくるのだろう、
サトルはそう言っていて、
まさに僕自身がそうだったことを思い出した。

肉親との別れには、それぞれの想いがある。
時間が経過すればするほど、
そんな悲しみよりも、
自分が親族と費やした時間を少し懐かしむ、
そんなふうに思うようになったのは
僕自身が歳をとったからだろうか。

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2023年12月15日

サンタクロースっていくつまで信じていたか

あと、10日でクリスマス。

昨夜、そんなクリスマスの話題で
「サンタクロースはいくつまで信じていたか」
という話になった。

そもそも、クリスチャンでもないソウスケは
「クリスマス・プレゼントもなかったし、
そういう話もなかった」と言う。

また、プレゼントをもらっていたそれぞれは、
小学校2、3年まで、という人が多かった。

僕の場合も、おそらくそれくらいの
年齢だったと思う。

小学校に上がるか、上がらない頃、
サンタへの手紙に「ピーターパンの絵本」
(ここでもまたディズニー!笑)を頼んで、
今日こそ、サンタを見る!と
ベッドの中でずっと起きていた。

しかし深夜にふと、枕元を見ると、
もう置かれていた、ということがあった。
おそらく知らず知らずのうちに寝入っていて、
そこで両親が置いてくれていたのだと。

さて、子供たちに囲まれているミツムラ君が
ある子供から聞いた、なかなか素敵な話を
聞かせてくれた。

と言うのは、クラスの仲間たちが
みんな「サンタはいない。
プレゼントは買ってきているんだ」
そんな話をしていた。

しかし。
その子の親御さんが、子供に欲しいプレゼントを
書かせて、子供の前でその手紙を見ないように、
封筒に入れ、封をして、
英語でサンタの住所を書き、
二人でポストに入れたのだ、と。

ところが、彼が書いたプレゼントが、当日、
自宅に届いたので、絶対サンタはいるんだ、
そう他の子供たちに言ったらしい。

あとで両親に聞いたら、その英語の手紙の
宛先は両親の会社の自分の名前だったと。

そんな話を耳にすると、いつものことながら
子供に恵まれたかったなあ、なんて
思うのは、ゲイの中で僕くらいなんだろうか。

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2023年12月14日

20年越しのカミングアウト

ここ2月ほど通ってくれている
ウチダ君、45歳は日本に在住する
ひと周り上の外国人の彼氏と
20年一緒に同棲している。

今住んでいるのは、そのパートナーが
購入した分譲マンション。

若い頃はまったく、そのようなことは
考えてはいなかったけれど、
万が一、彼氏の身に何かあると、
ウチダ君は部屋を出なければならない。
相手が日本人で、なおかつウチダ君が
年上であれば、養子縁組という形も取れるけれど。

パートナーのご両親は亡くなっているが、
兄弟は存在している。
ただし、同性婚はおろか、結構LGBTQに対しては
厳しい国なので、とても彼の親族には
話すことはできないのだそうだ。


そういう中、何を思ったか、ウチダ君は
先週、ふと実家に電話をして、
70を過ぎたばかりのお母さんに
カミングアウトをしたと言う。

お母さんは、昔からなんとなく
気がついていたようで、
驚き、たじろうこともなく、
すんなりと受け入れてくれたのだそうだ。

その流れで、今度の正月、パートナーを
実家に連れていくのはどうか、と伝えた。
お母さんいわく、ウチダ君のお父さんは、
おそらく受け入れられないから
連れて帰らないほうが賢明だ、という答え。

確かに、頑固で保守的、かつ最近、
ちょっと病気を患ったりしたらしく、
そういうお父さんに告げるのは
辛いところだろう。

僕、個人としては、ひとまず
パートナーとして、と言うよりも
世話になっている大切な友人である、
と紹介するのは、とも思うけれど、
人の家庭のことだ。そのあたりは難しい。

いずれにしても、ウチダ君のお母さんが
受け入れたことだけでも、良かった、そう思う。

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2023年11月13日

チャーミングな二面性

サトシ君 49歳は、子供の頃、
両親の壮絶な喧嘩を
いつも目にしていた、と言う。

父親は地方出身で、工場で働いており、
母親はスナックを経営していたらしい。

そして彼が5歳になるか、ならないかの頃、
母親が男を作ったことで両親は離婚。

父親は認めなかったものの、
母親からはマメに連絡があり、
中学、高校時代は母親の店に
友人だちを連れて、よく遊びに行ったのだそうだ。

真面目で固い父親にはさすがに
自分がゲイであることを
伝えることはできないけれど、
母親にはカミングアウトした。

そもそもやりたい放題の彼女は、
「貴方が生きたいように生きなさい」と
背中を押してくれたりした。

サトシ君は、その両親の真面目な部分と
無鉄砲な部分を両方、引き継いでいる感じだ。

学生時代は、野球を必死でやりながら、
片や、近所のトイレでハッテンもした。

今、現在も仕事はコツコツと地道ながら
部下などには厳しい。
しかし、性的なことは本人が
「アバズレだと思う」というくらい、
オープンだと言う。

自分のあらゆる部分を詳細に語ってくれる
サトシ君は、50前にして
チャーミングな人だなあ、そうつくづく思う。

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2023年08月24日

4年ぶりに妹と

コロナがあって、神戸に住む妹とは
数ヶ月に一度LINEをするくらいで
4年ほど会っていなかった。

そう。4年前に店に彼女が初めて
来てくれた時はこのブログにも書いた。

昨日は、都内でライブを観るため、
ということで、その帰りに店に来てくれた。

今年のはじめにスウェーデンに住む
兄が自宅には来たけれど、
遠慮してなのか、店には来なかった。
(過去、数度来てくれたことはあった)

思えば、母が亡くなってから、
兄や妹ともわざわざ会う、という
機会もなかなかない。

僕が墓参りに関西に帰っても、
そこで会おうかということもなく、
ついつい関西の友人と会ったりする。

今年の4月から妹の息子(つまり甥っ子)も
千葉に仕事で移動したようで、
会おうと言いながらも
そのままだったりする。

だから、そういう意味では
妹が僕の、ましてゲイバーに
ふらりと来てくれる、というのは有難いことだ。

母が店に来ていた時もそうだったが、
昨日も旧知のお客さんや新しいお客さんが
丁寧に優しく接してくれ、
妹のみならず、僕自身も
とても嬉しく思った。

前にも書いたけれど、自分が30代の頃などは
まったくこのような状態を想像していなかった。

お客さんの話などで、カミングアウトしても
なかなか受け入れられなかったご家族や、
そもそもアウトなんか
絶対出来ない人たちも多い中、
僕の年齢では、恵まれているのかも知れない。

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