2026年01月07日

友人の家族写真から

ストレートの友人や、LGBTQの
親しい人たちから、正月に年賀状や
メール、LINEなどで家族写真が送られてきた。

ほんの少し前までは奥さんや旦那、パートナー、
そして子どもとの写真だったのに、
ここ最近は、そこに孫の写真が載ることも増えてきた。

孫!
子供も持ったことがない自分にとって
やっぱりどこか現実味がなくて、
まったく信じられない気持ちになる。

そして、去年から今年にかけて
世界情勢は大きく揺らいでいる。

「核なき平和」や「差別のない、多様性を
認める社会」へ向かっているはずだった流れが、
突然ひっくり返されたように、まるで
真逆の方向へ変わろうとしている。

僕には兄と妹がいて、甥っ子が何人かいるけれど、
それぞれ遠く離れて暮らしていて、
幼い頃に会ったあと、顔を見たのは
両親の葬儀のときくらいだ。

だからというわけではないけれど、
彼らやその子どもたちの将来を、
毎日のように案じて胸をいるかというと、
おそらく自分の子や孫がいる友人たちとは、
感覚が少し違う気がする。
これは「幸せ」なんだろうか。

直接守らなければならない
小さな命が目の前にいないからこそ、
少し冷静に世界を眺めていられるという、
不思議な余白のようなものも自分にはある。

もちろん、突然起こる災害など、
どうしようもないことはある。
それでも、戦争や、理由なき差別、虐待、
貧困のようなものは、少なくとも他国と比べれば
そこまでひどくはないはずだと、
どこかで信じていた。けれど、そんな前提は、ここ最近で
大きく揺らぎはじめている。

経済が回り、人々の暮らしが
潤うことはとても大事だとは思う。
ただ、そこに焦点を当てた結果として、
社会のあちこちに深い分断が生まれている気がするのだ。

そんな未来に、甥たち、友人たちの
子どもや孫たちが放り込まれていくのだとしたら。

新春なのに、ついついそんなことを考え、
この行く末が少しでも穏やかであってほしいと、
願わずにはいられない2026年だ。


******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 17:53| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月06日

家族の大きな変化から

先日、10年ほど前によく来てくれていた
ヨウダ君が久しぶりに店に顔を出してくれた。
彼はここ数年、仕事の都合で地方都市に
移動したけれど、今年になって
実家がある東京にはもう5、6回来たのだそうだ。

ヨウダ君の家は結構な資産家で、
父親はもう15年ほど前に亡くなり、
80代半ばのお母さんが一人で
暮らしているらしい。
そのお母さんがこの1年ほど、
オレオレ詐欺でかなりのお金を
振り込んでしまったり、地方の別荘を
かなり安く売却させられるなど、
ひどい目に遭っているという。

ヨウダ君は一人息子で、仕事の都合で
東京に戻るのは無理らしく、
何かあるたびに実家へ足を運んでいる。

当のお母さんは認知症が進んでいる
みたいだが、本人には自覚がない。
デイサービスの人を呼んでも、
何か盗られたと騒ぎ立てるし、
その人を庇えば「それじゃ、あんたが
私のお金を持っていったんじゃないの」と怒る。

こういう親族の苦労話は店でも
よく聞く話だが、本当に大変だと思う。

自分の母もそこまでではなかったが、
亡くなる数年前は、やっぱり
理解できないことが増えていた。

両親を見送った今となっては、
最近は自分の将来(いや、すぐそこかも)も
心配するようになっている。
両親を見送った立場としては、もう自分の将来
(それもすぐそこかも泣笑)を心配するようになった。
店をオープンした18年前には、そんなこと、
全く考えもしなかったのに。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 16:05| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月05日

AIが家族を少し変えた日

昨日来てくれたのは旧友のハジメだ。
彼は90を超えた両親を常に
心配しながら、週末には1時間ほど
かけて実家に帰っているという。
二人兄弟の次男である彼は、
結婚して都内に住む兄夫婦や
甥たちが少し親に冷たいのではないか、
日々、そう感じている。

彼岸やお盆を含めて年に3回ほど
皆で会う機会があるけれど、
兄の家族はここ半年ほど
顔を見せていないらしい。

親の世話ということではなく、
まだ元気なうちに、
あと何度会えるかわからない。

だから一度きちんと話してみよう、
そう思い立ち、兄と会って話したのが
昨日店に来る直前だったそうだ。

ただ、会う前に「決して責めるような
形ではなく、どう伝えたら良いか」
と真面目なハジメは結構悩んだと言う。

そこで彼氏に相談したところ、
「それはAIに尋ねた方が
良いんじゃないか」と言われた。

そして初めてAIを使い、「いかに
気持ちよく、わかりやすく、傷つけずに
この気持ちを伝えるか」を質問したようだ

するとAIからは、「こういう言い方は
避けた方が良い、代わりにこう言った方が良い」などと、逐一丁寧な文例が届いた。

それを昨日朝から整理し、会う直前まで
何度も頭の中で繰り返しながら
準備をして、兄に伝えたのだという。

結果、「お前の言う通りだ、
家族とちゃんと話してみる」と 
納得してもらえたようで、
ハジメは胸を撫で下ろしたらしい。

ハジメは特に家族には、カミングアウトを
していないけれど、こうした優しさは
昔から彼特有のものだなと、
少しホンワカした気持ちになった。


******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:55| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月28日

子供が出来たふたり

店によく来てくれるジョウジ君と、
15年付き合っているイギリス人のトーマス。
二人がうちの店に来るようになって、
もう6、7年は経つが、ずっと前から
「子供が欲しい」と言っていた。

そして、友人の独身女性と相談して
人工授精を行い、子供ができたという。
生まれて4ヶ月がやっとたった、と
それを伝えるために来てくれたようだ。

父親をジョウジ君にするのか
トーマスにするのか、随分と
話し合ったうえで、日本人である
ジョウジ君に、と決めたのだと言う。

相手が外国人だと、同性婚も可能だし、
さまざまな意味で日本人同士よりも
楽だと考える人もいるだろう。
だが、トーマスはずっと日本に
住むつもりらしく、基本的には
日本の法律の下で子育てを続ける予定らしい。

二人とも働いているため、日常的な世話は
女性の友人が担っているけれど、
夜には子供の様子を見に行き、
週末には預かって二人で育てているらしい。

幼稚園や学校、その周囲の人々に
どう説明するか。さらに、成長した彼
(どうやら男の子のようだ)に、
いつ真実を伝えるのか。
まだまだ考えるべきことは多いらしい。

僕の個人的な友人を含め、
店に来てくれるお客さんでも
子供を持つ人がずいぶん増えてきた。

法的にも経済的にも、男女間の夫婦と
まったく同じではない。
それでも、少なくとも僕がこの店を
オープンする以前には想像もできなかった光景だ。

彼らの子供にも、僕がこれまでに
見てきた子供たちのように、
健やかでよい子に育ってほしい、そう思う。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 16:56| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月30日

里親になる、ということ

先週、久しぶりにツカジマ君、
39歳が来てくれた。
彼は20代の頃から他店でスタッフを
やっていて、それ以来の知り合いである。
ルックスは本当に少年のようにさわやかだ。
あらゆる人からモテるタイプだったが、
昔からできるだけ身体の大きい人が
好きだと言っていた。

そのせいもあって、彼より5歳ほど年下の
パートナーができて、たぶん10何を超える。
コロナ禍で、どうしても子供が欲しくなり、
一緒に住んでいるパートナーと相談し、
里親になることを決意した。

里親の資格としては収入のほか、
どちらかがどれほど家にいられるかなどが
条件になっているが、その条件を満たせば
同性同士でも資格は問題ないという。

特に子供に対する希望は受け付けず、
子供側が「この人たちなら」と 
受け入れれば成立するとのことだった。

そして2年前、高校受験を控えた
男子中学3年生が彼らのもとにやってきた。
最初の面談の時、「今どき男同士で
恋愛するのは珍しくないから」と
言っていたけれど、その後の生活では、
そのことについて全く触れないようだ。

最初のうちは物静かだけれど、それなりに
穏やかに接してくれていたが、
最近は一緒に食事をする時以外、
ほとんど口をきかない。
ハグをしようとすると逃げていく。

まあ、ごく普通の高校生の反応だろう。
赤ん坊の頃から育てていれば、
良くも悪くも、もう少し違っていたかも
しれないと、ツカジマ君。

ただ、二人は望んで彼を受け入れたのだ。
できる限りの愛情をもって、成人するまでは
きにんと見届けたいと言っていた。

ただただ子供が欲しいと思って生きてきた
僕けど、当然そんなにすんなりと
うまくいくわけではない。
それでも、僕は今もどこかで
子供との生活を夢見る、そんなじいちゃんで
あることに違いはない。ごったモノだ笑
posted by みつあき at 18:58| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月03日

お父さんの遺品の中

昨夜、久しぶりにサカモトさん、
52歳が顔を見せてくれた。
おそらくコロナ前からだから、
5、6年ぶりくらいだと思う。

その間に彼のお父さんが亡くなられたそうで、
東北地方の実家にお父さんの
遺品整理のために帰っていたらしい。

お母さんも高齢で老人ホームに入られていて、
彼の唯一のきょうだいであるお姉さんは
結婚して実家を離れているため、
整理はすべてサカモトさんに任されたのだそうだ。

お父さんは絵を描くのが趣味で、
風景画などでいくつか賞を取ったこともあり、
その水彩画や賞状などが残されていたと言う。

そんな中、お父さんの書斎の本棚の一番下に、
箱に入れられた多くのデッサンがあったらしいが、
それがすべて裸の男性のデッサンだったという。

水彩や油で描かれたものの多くは
ほとんど人物を描いたものはなかったのに、
デッサンは男性ばかりだったので、
サカモトさんはかなり驚いたらしい。

そのデッサン以外に、文章や持ち物に
ゲイだとわかるようなものはなく、
お父さんの言動にもそれらしいものはなかった。
ただ、クラシック音楽を愛し、
映画や書物が好きだったお父さんは、
ゲイだったのかもしれない、
改めてサカモトさんはそう思ったと言う。

複雑な気持ちになりながらも、
おそらくお母さんが本棚を触らなかったのは
幸いだったと言っていた。
サカモトさんがそうであるように、
多くの家族の中にもいろいろ秘密はあるのだろう。
それは、人が生きている限り、
ごくごく自然で普通なことなのかも知れない。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:30| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月08日

地方都市でのゲイの生活

昨夜久しぶりに来てくれたコウジ君は、
去年50歳を迎え、長く住んだ
東京を離れて地方都市の山奥にある
実家の農業を手伝うため帰省したそうだ。

そして、ゴールデンウィークを
利用して少し長めに上京したという。

実家は独身の兄と高齢の母親の二人で
切り盛りしており、そこに
コウジ君が帰っていった。

兄は昔ヤンキーで幅をきかせ、
悪友も多かったが、コウジ君は
大人しく、回りからは
オカマ呼ばわりされたこともあったと言う。

ただ、10年ほど前のある日に、
たまたま探し物をして兄の部屋に
入ったところ、押し入れに黒い袋があり、
中を見てみるとアフリカ系の
男優二人のゲイポルノが出てきたことがあった。
さすがに「兄ちゃんも?」とは聞けなかった。

久しぶりに実家に帰ると、
一度も都会に出たことのない兄は
相変わらず黙々と労働し、
子供や孫がいるような
古い悪友たちとも酒を飲んでいる。

もし仮に兄がそうだとしても、彼は心の奥底に
それを仕舞い込み、ただ野畑に出て働き、
コウジ君から見ると、くだらないテレビを
流し見して寝るという生活を送っているのだという。

そうした兄の様子を見ながら、
地方都市のゲイの人たちは(既婚者でも独身でも)
こんなふうに淡々とした生活を送っているのだと、
コウジ君は強く感じているそうだ。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 16:50| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月24日

親をふたりで見送ること

昨日、旧友のタツジから
お父さんが亡くなったと電話があった。

ちょうど2週間ほど前、入院していた
タツジのお父さんの担当医から
「お父さんの状態が手の施しようが
なくなっているので、処置を止めてもいいか」
という連絡が突然あったらしい。

意識はなくなっていたけれど、
まさか他界することが、こんなに早いとは
思わなかったと言っていた。

タツジとそのパートナーは、
一昨年と去年に続けて二人とも
ガンを宣告され、その治療が
やっと落ち着いた矢先だった。

そして、お父さんと前後して
お母さんも体調を崩されているようだった。

タツジの両親にはずいぶん前に
カミングアウトしていたパートナーのサチオは、
「順番から言うと、多くの人が通る道だよ。
僕がいるから大丈夫。葬儀の時も車を出すよ」
と言ってくれたらしい。

そんなサチオの優しさにタツジは号泣したそうだ。
泣くだけ泣いて、それから「もう大丈夫」
と笑いながら電話をしてきた。
タツジらしさに、少しだけホッとした。

今週はタツジとサチオそれぞれの
ガン検診もあり、お母さんの検査もある中で
葬儀を行うことになるらしい。

人生いろいろあるけれど、
立て続けにこういうことが起こる中で
タツジはとても強くなったと思う。

出会った頃は喜怒哀楽が激しく、
その後、俺が店を出して数回来てくれたものの
「お客の雰囲気が合わない」と言って
来なくなってしまった。笑
それからもう15年ほど経つ。

落ち着いたら、電話だけじゃなく
いつかまたふらりと遊びに来てほしいなあ。
そう思った。

*******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 16:28| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月16日

叔父の思い出

昨夜、40歳のショウゾウが
久しぶりに来てくれた。
近況を尋ねると、大好きだった父親の兄、
つまり伯父さんが亡くなり、そのショックで
しばらく立ち直れなかったそうだ。

その話を聞いて、僕も母の弟である
叔父のことを思い出した。
叔父は岐阜県で建築会社を設立し、
現場に立つ姿が、颯爽としていて、
とてもカッコ良かった。

祖父母も暮らすその家に夏休みなどで
泊まりに行くと、叔父は
大抵パンツ一丁でビールを
飲みながら野球を見ながら
一日の疲れを癒していた。

その時、彼の太い二の腕や、
30歳を過ぎているはずなのに、
割れた腹筋を見てドキドキ
していたことをよく覚えている。

そんな叔父は、僕が高校を卒業した頃、
趣味の狩猟で友人と山に出かけた際、
足を踏み外した友人の猟銃が暴発し、
それを全身に受け、失明寸前になった。

調べた結果、日本は治療が難しく、
アメリカ、シカゴの医療機関に行くことになり、
「一緒に来てほしい」と僕に頼んできた。

僕は喜んだものの、当時渡米にはビザが必要で
それを取得するまでにひと月かかるため、
結局、父親が代わりに同行することになった。

帰国後、父は「目が不自由になった叔父は
頑固で苛立つことも多くなり、
人が変わったようだったから
結果的にはお前が行かなくて
良かった」そう話していた。

叔父の目は完治こそしなかったものの、
視力は5割くらいは回復し、
その後も比較的元気さを取り戻した。

しかし最終的に屋根修理中に
瓦屋根から落ちて死んでしまった。

元気でかっこ良かった叔父らしい
最期だったなあ、今、改めてそう思う。

*******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F



posted by みつあき at 18:34| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月15日

家を守る

帰国した?と僕の顔を見に来てくれた一人が
昨日は穏やかで上機嫌だったアサダちゃん。

彼は酔っ払うと、比較的ドスを効かせた声を
出すこともあり、うちでは珍しいタイプだ。
しかし、その根っこはとても良い人間である。

ここ数年、彼は一人で自宅から電車で
小一時間かけて、90歳になる
お父さんの様子を見に行っていた。

体が思うように動かないこともあるけれど、
頭はまだまだ冴えている父親だからこそ、
厄介なんだよね、何かと言えば
すぐ大声を出したり面倒なんだ、
アサダちゃんはよく話していた。

そんなお父さんが去年の中ごろ、
当初とても嫌がっていた
老人ホームに入ることになったらしい。

週末のたびに顔を見に行くと、
「おう、久しぶりだ」と毎回言われる。
先週も来たじゃないかと言っても、
「いや、もっと久しぶりだ」と譲らない。

さて、そんな父親が実家に戻ることは
ないだろう、そう考えながら
広い実家をどうするか、考えると言う。

5部屋もある一軒家で、内部はともかく
外壁や屋根など、修繕が必要な箇所が
次々と出てくる。

庭の木々は伸び放題で、
使っていない両親の部屋に
入ると、驚くほど埃まみれになっている。
おまけに、子供の頃から住んでいたため、
近所付き合いもあり、
回覧板がまわってくると言うのだ。

面倒なことは山ほどあり、
頑固な父親に少し腹が立つこともある。
それでも、その父親が一生懸命建てた家を
売る気にはとてもなれないそうだ。

あれだけ「うちの父親は」と愚痴をこぼしている
アサダちゃんだが、その優しさが、
こうしたところに現れている気がする。

だからなのか、僕は酔っ払った時のアサダちゃんから
彼のお父さんの姿が少し見える気がするのだ。

*******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F




posted by みつあき at 19:07| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月26日

GREEN DAYに来た友人家族の話

昨夜は、海外のバンドの中での
3本の指に入るGREEN DAYの
来日コンサートに出かけた。

これは去年、ミラノの競馬場で観た
ワールド・ツアーの流れ。
ただ、あちらで観たのはかなり大層なモノで
36曲という長さだったけれど、
昨夜はそれよりも、10曲ほど少なかった。

それでも、15年ぶりの来日には
2万人のファンは文字通り狂喜乱舞。
もちろん、彼らの熱いステージに
年甲斐もなく、興奮させられた。

ボーカルのビリー・ジョー・
アームストロングは
バイセクシャルだと
公言しているらしいけれど、
実際、男性とは性的な関係を
持ったことがないらしく、
LGBTに対する擁護だったらしい。

まあ、それはともあれ、
52歳とはとても思えないほどの
パフォーマンスだった。


さて、そのライブに一緒に行ったのが
ストレートで店にも何度も来てくれている
都内の友人だ。

彼は大のロック好きで、実は20代の頃から
コンサートチケットを買う列に並び、
そこで知り合っていた。
その後、共にブルース・スプリングスティーンの
ファンだとわかってから、 
僕もカミングアウトし、
彼の家族とも仲良くしていた。
(先日、Vaundyに行った大阪の友人も
同じ仲間だ)

20年前にうちに遊びに来ていた
彼の子供たち、10歳の女の子と5歳の弟が
お互い30歳、25歳となって、
昨日、父親と共にライブ会場に来た。

彼らは両親からの影響もあり
(奥さんも大のロックファン)
開演前も終演後も、あらゆる
アーティストを仲良く語っていた。

いつもの事だが、子供を持たない僕が
激しく嫉妬を感じた瞬間だった。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F



posted by みつあき at 18:25| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月06日

旧友カップルとの再会

ここのところ、古い友人と久しぶりに
会う、ということが続いていたが、
一昨日、20年来の友人カップルと
久しぶりに会うことが出来た。

こんなふうに会う時間を作っていかないと
いつ、もう会えなくなってしまうか、
そんなことを最近よく考える。

店に来てくれるお客さんたちとは
会えるけれど、旧友は
ゆっくり話せないためなのか、
なかなか店まで、
足を伸ばしてはくれない。

逆にまだまだこれからも、
いつだって会えると思っていたのに、
もうそんな年齢だとふと自覚する。

さてさて、この二人とは、
店をオープンするよりもずっと前に、
映画やプール、スキーなど色々な
イベントを共に楽しんだりもした仲だ。

店にはオープン時、数回来てくれたけれど、
千葉に住んでいるということもあって、
3年ほど前に、お互いの住まいの
中間地点で会ったのが15年ぶりだった。

今回も同じ駅の美味しい居酒屋だった。

彼らはヨシユキが59歳、マサオ君が65歳
という年齢だが、一昨年から昨年にかけて
二人は、双方ともガンの告知を受け、
手術やら何やらで大変だったようだった。

その様子はつぶさにLINEなどで
聞いてはいたものの、
昨年末に、二人はやっと落ち着いたと
連絡があったから、今回の再会となった。

聞くところに寄ると、
二人はこの20数年の間、
別れる別れない、ということが
2度か3度あったらしい。

ただ、二人を新たに結びつけたのは
ヨシユキが80を過ぎた両親に
カミングアウトしたことだったそうだ。

ご両親はしっかりと受け入れて、
それこそヨシユキが入院したり、
仕事に出たり、移動中で
お二人に何かあった時には、
すぐにマサオ君に連絡があると言う。

そんな近況も含めて、くだらない話も
色々していると「それは違うよ」「いや、こうだ」
というようなやり取りがどんどん飛ぶ。

一見、言い争いのようだったりするけれど、
二人とも何かと爆笑しながら落ち着く。

ストレートの男女の夫婦同様、
長く過ごしたゲイカップルも
変わらないなあ、
そんなふうに微笑ましく思った一夜だった。

*******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F







posted by みつあき at 18:53| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月24日

甥や姪へのカミングアウト

昨日は旧友のミツトモが来てくれた。

彼は、一度結婚をしたことがあり、
元妻にゲイであることがわかり、
ミツトモ自身の両親にアウティングされ、
裁判沙汰にもなったことがあった。

ただ、その裁判の際に、ミツトモの
両親は、ただ、ただ彼の味方を
してくれたと言っていた。

その後、彼は今のパートナーと知り合い、
おそらく35年近くの付き合いと
なっている。

ご両親とパートナーは仲良く、
共に食事をすることもあるようだ。

そんなご両親が、近々、結婚60年という
ダイアモンド婚のお祝いがあると言う。

ミツトモの妹や弟夫婦は
ミツトモとパートナーのことは
よく知っている。

ただ、その子供たちには
まだ、伝わっていないらしい。

今回、そのお祝いの会に
初めてパートナーを連れて行くことで
どういう説明をするか、と妹から聞かれ
「パートナーだ、と伝えてほしい」と
話したそうだ。

姪や甥は、まだまだ若い。
自分の叔父さんが、ゲイであることに
驚くことはあっても、さほどショックを
受ける世代ではないだろう。

こういう家族が増えることで、
少しずつ、理解も広くなっていけば良いのだけれど。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F

posted by みつあき at 19:10| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月28日

末っ子談義

昨日来てくれたオサムが
「末っ子というのは、
どんなタイプだと思います?
家族の中ではどんな末っ子も
可愛がれるものなんでしょうか。」
そんなことを聞いてきた。

彼は30歳という年齢にも関わらず、
4人兄弟の末っ子なのだそうだ。
親に可愛がられ過ぎて、
ひとつ上のお姉さんから
やっかみを受け続けたことは
ちょっとした悩みだったらしい。

彼の年齢を思うと、せいぜい二人か
一人っ子が圧倒的に多いだろうに、
珍しい、と感じた。
僕らの時は、むしろ3人とか4人兄弟は
とても多かったけれど。

末っ子だから、どのように育つか、
親や兄弟からどう接さられるかは
もちろんその家庭環境や、
それぞれの性格にも
寄るのだろう、そう思う。

僕の家も実質4人兄弟だったけれど、
歳が離れている上に、それぞれが
離れて暮らしてもいたので、
子供の頃の交流はほとんどなかった。

ただ、末っ子の妹に関しては
それぞれが可愛がったものだ。

オサムの場合、上3人が女性、
ということもあって、
もう少し複雑だったのかも知れない。

そういう構成が理由でゲイに?
と思う人もいるだろう。

いずれにしても、家族の関係性などは
なかなかひと言で言い表わされず
決めることも出来ないものだ。
だから、彼の言葉には
なかなか応えられなかった。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
x→https://x.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:32| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月03日

遺されていた手紙

ススム君、43歳は35歳の時に
当時付き合っていたパートナーを
どうしても両親に紹介したくて
カミングアウトしたと言う。

両親は驚き、お母さんは泣き崩れ、
お父さんからは絶対にあり得ないと
強く否定されたと言う。

恋人の紹介どころか、とんどもない
結果になり、かなり落ち込んだけれど、
その相手の存在によって、ススム君は
少しずつ元気を取り戻したのだそうだ。

その後、ススム君のパートナーが
事故で亡くなってしまったらしい。
ススム君は、お母さんだけに
伝えたら、一緒に泣いてくれたのだそうだ。

ただ、お母さんはお父さんに
その事を話してくれたらしいけれど、
父親はそれについてはひと言も
触れることはなかったらしい。

それがススム君が38歳の頃で、
亡くなった彼とは6年の付き合いだったらしい。


そして2年前。ススム君のお父さんは
若くして(まだ60代半だったらしい)
ガンにより、なくなったのだそうだ。

半年ほどの入院のさなか、
「最近は男とはどうなんだ」
と聞かれたと言う。
「いや、前の彼が死んでからは
まったく誰とも付き合ってないよ」
そう言うと「そかそか。まあ、付き合いだけが
人生でもないからな」というようなことを
話したらしい。

その時に病気になって、気が弱くなった
父親の変化が垣間見れた瞬間だったと言う。

お父さんの葬儀が終わり、父親の部屋を片付けていたら
お母さんへの手紙と一緒に「ススムへ」と
書かれた手紙が出てきたと言う。

そこには、同性愛者であるススム君を
許してあげられなかった悔恨、
またパートナーを失った時に
優しくできなかったことへの謝罪、
そしてこれから堂々として生きていってください、
という文章がしたためられていたのだそうだ。


僕自身、若気のいたりでカミングアウトして
父親の怒りを買い、その後ススム君同様、
良い結果へと変化しただけに、この話には驚いた。

結果的にうちの家族は受け入れ、許し、
同意してくれたけれど、僕から聞いた時の
ショックは今想像しても、
かなり大きいモノだったと思う。

改めて親御さんへのカミングアウトという問題は
ひと筋縄ではいかないし、
何度もここで書いているように
強くは勧められない、僕は今でもそう思っている。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 19:17| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月02日

関西での通常って?

一昨日、関西から二人のお客さんが来てくれて
一人は機関銃のように、よく喋り、
もう一人はそれを受けて爆笑しながら
さらにその彼を乗せていく、
というまるで漫才を見ているようだった。

その時に、他のお客さんが僕を差して
「マスターも関西人だよ」と言い、
「っぽくないと言われるでしょう」と
二人は言う。

確かに。僕は実際、15歳までしか
大阪の地で育っていないし、
両親とも関西出身ではないので
こればかりは仕方がない。

思えば、東京での生活も、もう
大阪で暮らした3倍以上になっているのだから。


それで思い出したことがある。
僕が高校の時(僕の高校は
島根県だった)のクラスメイトが
やっぱり関西人で(和歌山と大阪の中間くらい)
夏休みに彼の家に遊びに行ったことがあった。

着いたばかりの僕とご両親の会話が
凄かった。

僕が「トイレ、お借りします」と言うと
お母さんが「あ、ちゃんと返してよ!」
と笑いながら言い、それに続けて
お父さんが「うんこか、小便か?」と聞く。

あ、「おしっこです」と僕が言うと
お父さん「オッケー。それなら100円!
うんこやったら、500円とるで〜」と言い、
「また始まった〜」と、友人や
弟、妹も含めて家族が大爆笑。

彼の家にいた3日間、一事が万事、
そういう流れで、我が家とはまったく違い、
驚いたことをよく覚えている。

決して上品とは言えないけれど、
いつも笑いに絶えない。
もちろん、エモーショナルな家族なので
僕が見ていないところで、
怒ったり泣いたり、というような
こともあるのだろう。

その時に、羨ましさと言うより、
こんな家族もいるんだ、とつくづく
自分の家族とは違うんだなあ、そう思った。

もちろん、関西の人がすべからく
そうではないことはよくわかっている(笑)

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 16:34| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月13日

病院で

このブログでは、僕の私生活や
パートナーとのことについては、
気恥ずかしさもあって、あまり書いていない。

ただ、今回は思うところがあったので、
ちょっと私的なことだけど、
書かせてもらうことにした。

実は3年前にも一度あったのだが、
先週、パートナーが深夜、下血を
してしまい、救急で大学病院に行き、
入院をすることになってしまった。

こんなふうに書くと、
心配される方も多いと思うので
先に結果を伝えると、前回同様、
「大腸憩室出血」だった。

そして細かい検査の結果、止血して
落ち着いたら、おそらく問題ないだろう、 
というお医者さんの話だった。
今週には他院し、すぐに仕事も出来るだろう
ということだ。

さてさて、前回もそうだったが、
救急で行く際、救急隊の方も、
病院の看護師、そして担当医からも
二人の関係を聞かれる。

共に暮らしているパートナーである、
と伝えると、担当医から「それであれば、
何かあった際に、貴方に病状を
伝えると、親族には伝わるのですね」
と聞かれ、了解すると、それからは
何事もスムーズに流れていく。

翌日、荷物を持って見舞いに行っても、
フロントで彼の名前を言うと
「あ、パートナーの方ですね」と言われる。

こういうことを目の当たりにすると、
日本も変わったんだなあと思う。

ただ、同病院の看護師をやっていたと言う
お客さんに聞くと、どう見ても
パートナーだろうと思うゲイカップルでも
大体「友人」だと伝えるケースも多く、
パートナーと言っているのは
耳にしたことがないそうだ。

うちの場合は、双方の関係や
共に住んでいることも親族がわかっているので
問題はないけれど、多くの場合は
家族などにカミングアウトしている人も
少ないだろう。
そう思えば、僕たちは
かなり特殊な例なのかも知れない。
増して、この年齢のカップルだと。

いずれにしても、そういうことから
改めて色々学ぶことも多いし、
病院サイドも改めて
気付くこともあるだろうとも思う。

年齢的に、これからまた、
色々あるだろうけれど、
どの医療機関でも、こういう形で
すんなりと進めば、有り難いのだけれど。

*****************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 18:11| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月09日

見合いの果てに 続き

そう言えば、数日前にコメントをいただき、
以前、書いたブログの続きはどうなったか、
ということで、すっかり抜け落ちていたので
今日はその後の彼の話を書くことに。

前、書いたブログは以下
その後、ススム君は、実家にも見放され
自分らしく生きていこうと決めたのが
40歳になる前だったようだ。

アウティングのあと、勘当されて10年、
ただ、そのあと、ススム君のお母さんが
よく連絡をくれ、
「私はずっとあなたの味方だ」と
言ってくれたことが、
その後の彼を支えてくれたのだと言う。

それから、マッチングアプリで
何度か出会いや別れを繰り返し、
今はアメリカ人と5年ほど付き合っていて、
昨年から共に暮らし出したと
言っていた。

彼の実家にはまだ行っていないけれど、
skypeなどで、彼の家族と
顔を見ながら話したりする。

そして、ススム君のお母さんも近いうちに
彼らのうちにこっそり訪ねてくる、と
言っていたのが、ふた月前だったので
もう会っているのかも知れない。

ススム君は、見合いに寄って
嫌な思いをしたものの、その件がなければ
自分の生き方を変えられなかっただろうと言っていた。

父親や他の家族はともかく、
母親がこうして受け入れてくれようと
していることも含めて、
自分が受けた痛手は
今の現在を作るためだったと
あの感情的な彼女に感謝もしている、
そう言っていた。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F




posted by みつあき at 18:50| Comment(2) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月08日

里親から里親へ

38歳のモトキ君は、実のご両親二人が
体調不良ということで、幼少時に
里子に出されたのだそうだ。

数年に一度、実のご両親とは
会ったりしていたものの、
体調が悪くて会えなかったり、
会えてもほんの少しだけ、という
ことも多かったのだそうだ。

しかし、彼を育ててくれたご両親は
子供に恵まれなかったこともあって、
精一杯の愛情でモトキ君を育ててくれ、
大学まで出してくれた。

そして、実の父親はモトキ君の高校時代、
母親は大学時代に亡くなられてしまったらしい。

何とも言えない虚しさの中で、
モトキ君は育ててくれた両親を心から
リスペクトし、大切にしよう、
そう心に誓ったのだそうだ。


モトキ君が就職をし、落ち着いた
20代後半の頃から、両親から
「誰か好きな人はいないのか」
「早くモトキの子供が見たい」
そう言われた。

彼は子供の頃から自分がゲイであると
気が付いていたけれど、
この両親には、絶対にわからないように
しなければ、そう思っていた。

そして、5年ほど前に最愛の同世代の
パートナーが出来た。
彼は家族にカミングアウトしていたが、
どうしても話せないモトキ君と説明し、
パートナーもよく理解してくれた。

ただ、最近、40前になり、自分の今の
両親への最大の恩返しは、自身が子供を持ち、
育て上げる事ではないか。
そう考え始めた。

人工授精で誰かに産んでもらおうか、などと
パートナーともそんな話をした。
しかし、自分がそうだったように、
親に恵まれない子供の里親になる、
結局、それが最も良いかも知れない、
そう思った。

賛同してくれるパートナーと
財団に相談をし、準備を始めようとし始めた。
しかし、そこにはやはり両親への
カミングアウトという問題が今でも横たわる。

あの両親だから喜んでくれるのだろうか。
ただ、絶対に悲しませることだけはしたくない。
モトキ君の心は揺れているのだと言う。

僕自身、理由あってカミングアウトして、
幸いにして受け入れてもらえたが、
基本的に全ての人にアウトは
勧められない、そう思っている。

モトキ君の気持ちが痛いほどわかるだけに、
悩む彼に、ただ頷くことしか出来なかった。

***********************
各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F


posted by みつあき at 18:51| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月26日

パートナーの家族の葬儀に

アキトシとショウジカップルが
数ヶ月ぶりに来てくれた。

二人は、8年一緒に住んでいる。

この正月明け、アキトシのお父さんが
急に亡くなったと言う。

84歳で、体調は悪くしていたものの、
直前に会った時はまったくそういう様子も
なかったらしい。

二人とも親、兄弟にはカミングアウトしていて、
それぞれの家族と一緒に会ったことも
何度もある。

そんなワケで、東京から4時間かけ、
ショウジは仕事の休みをもらい、
アキトシの実家に行くことにした。

ただ、アキトシの親族は誰も何も知らない。
ちょっと家族間で面倒なこともあり、
通夜の直前に、ショウジのことは
古い友人ということで、とお母さんや
お兄さんと決めたと言う。

ただ、ショウジは通夜の日も含めて、
葬儀も出るし、うちに泊まることになる。

母方のおばさんが「あの人、誰」と
細かく聞いてくるが、
お兄さんがそのあたりは
ものすごくうまく取り計らってくれて
アキトシは、とても感謝したと言う。

お父さんはそれなりの往生なので、
親族のそれぞれは酒を酌み交わし、
淡々と通夜で昔の話などしている。

ただ、ショウジは、アキトシの
お父さんがどういう気持ちで二人を
受け入れてくれたか、その時の様子などを
思い出し、一人、号泣して
しまいそうになったようだ。

泣けば、泣くほど、親族だちから
なんでこの人が?と
思われてしまうのは、と
二人は焦ったらしい。

しかし、このことがさらに二人を
強く結びつけたようで、
それはそれで良かった、と笑っていた。

***********************
各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge

GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F




posted by みつあき at 16:59| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする