2025年11月14日

映画「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」のこと

今日、街に待った「スプリングスティーン 
孤独のハイウェイ」が公開された。

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ここに何度か書いたように、僕は学生時代に
高円寺のロック喫茶(今はもうどこを探しても
ないだろう)で耳にした一人のロック歌手に、
人生が変わるほどの衝撃を受けた。

荒削りながらも、魂をむき出しにした歌声。
雷に打たれたとは、まさにあの瞬間のことだった。
傑作『明日なき暴走』“Born to Run”を歌う
ブルース・スプリングスティーンこそ、その人。

今日公開されたこの映画は、そんな彼を
モデルに据えているけれど、よくある
「ロックスターの軌跡」としては描かれていない。
むしろ、『ザ・リバー』(ヒットシングル
“Hungry Heart”収録)のナンバーワンアルバムを
出した彼が、その裏でどれほどのトラウマや
内面の葛藤に苦しみながら、次の作品を
生み出していったか、その真実に迫っている。

幼い頃のブルースを支配していたのは、
アルコールと精神の病に蝕まれた父の激しい暴力だった。
唯一の拠り所は、常に味方であろうとした母親の存在。
ブルースはそんな複雑な過去の記憶と、
決して癒えない痛みを背負いながらも、
周囲のスタッフやファンから「
次なるヒット」を期待され続けていた。

追い詰められた彼がたどり着いたのは、
自分のアパートの寝室だった。
そこでアコースティックギターを手に、
暗く重い世界観に挑み、それはやがて
『ネブラスカ』という傑作アルバムへと姿を変えていく。
マネージャーであり盟友でもある
ジョン・ランドゥの支えを受けながら、
彼は音楽を通して自らの心に
「許し」を生み出していく。それがこの映画だ。

あまりにも思い入れが強いため、
つい客観性を欠いてしまう。
映画として今年のベストではないかも
しれないけれど、か弱かった自分を
ある意味で育ててくれ、「ゲイの自分で
いいのだ」と示してくれたのが
ブルースその人だった。
そんな思いで、最後まで画面を見続けることができた。
関心があれば、ぜひ。

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posted by みつあき at 19:35| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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