2025年04月19日

ヨウ、最終日

昨夜は、スタッフのヨウがいよいよ
最終日を迎えるということで、
普段なら僕と二人きりで
静かに店を回すはずだった。

しかし、そんな夜に限って、
ティムが「手伝いますよ」と言ってくれ、
気がつけば他のスタッフたちも
次々と顔を出してくれた。

まるで何かの合図でもあったかのように、
みんなが自然と集まってきた。

加えて、ヨウの友人たちも負けじとやって来て、
彼に最後の挨拶をしようと笑顔を見せた。

春の陽気が夜まで残る心地よい
一日だったことも手伝って、
店内はいつになく賑やかで、
笑い声が絶えなかった。

ベランダを覗くと、スタッフたちが肩を寄せ合い、
大爆笑している。誰かがふざけて変なポーズをとれば、
すかさずシャッター音が響く。
その様子を見ていたお客さんたちも、
「ここまで仲が良い職場って、
なかなかないかも知れないね」と、
呆れたような、でもどこか羨ましそうな
顔で笑ってくれていた。

営業後、家が近いヨウとタクシーに乗り込んだ。
「この1年、スタッフもお客さんも、
全く知らない人たちと関われたのは、
本当にいい経験でした」とヨウは言った。

さらに、「もしかしたら仕事次第で、
思ったより早く帰国するかもしれない。
その時はまた、ぜひ」とも。

たった1年だったけれど、彼がここで過ごした時間と、
そこで生まれた出会いや語らいは、
きっと彼の中にも、深く刻まれているんだろう。

僕はこの18年間、ほぼ毎日のように
そんな瞬間を積み重ねてきた。
水商売というと、どこか浮ついたイメージを
持たれることもある。
でも、この年齢になっても、
こうして多くの人と出会い、
影響を受け、考えさせられることがある。
そんな日々こそが、僕にとっては何よりの宝物だ。

ヨウの言葉を聞きながら、
改めてそんなことを思った夜だった。

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posted by みつあき at 19:52| Comment(0) | スタッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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