2025年03月19日

お勧め映画「ウィキッド」

昨年、ちょうどトランプが大統領選に
圧勝したというニュースが飛び込んできた頃、
本国でヒットしていたミュージカル映画
「ウィキッド ふたりの魔女」の
試写を観る機会を得た。

原案となった「オズの魔法使」も
オリジナルの舞台版も何度も観ているだけに、
この映画をどれほど待ち望んでいたか。

その期待を裏切らない2時間40分という長さ、
そして完成度の高さ。想像を超える
カタルシスに身震いさせられた。

それから2ヶ月あまり。
試写はDolbyAtmosで観たが、
今回はIMAXレーザーでの鑑賞。

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どれほどの種類のポスターがあるんだろう笑


映画は「オズの魔法使」の物語から始まる。
悪い魔女が死に、それを喜ぶ市民たち。
そして、そこに降り立つ良い魔女グリンダ。
この冒頭シーンから物語は展開していく。

アリアナ・グランデ扮する
善い魔女とされるグリンダと、
シンシア・エリヴォ扮する
悪い魔女、エルファバ。
それぞれの異なる生き方を
選びながらも友情を育む姿が描かれる。

緑色の肌を持って生まれ、
人々から差別され、孤独な人生を
送ってきたエルファバ。
何不自由なく育ち、自分の容姿や
人気のことしか考えていなかった
ブロンドのグリンダ。

見た目も性格も対象な二人が、
それぞれ何をきっかけに
変化何を持って大きく
変化していくかが描かれている。

彼らが住む世界には
言葉をっ話す動物たちが共存じている。
しかし、ある時から彼らは市民権を失い、
社会から追放されていく。

その矛盾に立ち向かうのが、
「悪い魔女」とされるエルファバだ。

この舞台が初演されたのは湾岸戦争中。
当時はアメリカとイラク、
それぞれの「正義」を問う
メッセージと言われていた。

しかし、2025年現在、
「黒人が仕切る国は便所」
「有色人種の女性議員は辞めろ」
「アメリカには男と女しかいない」
などと差別発言を繰り返すトランプ政権。
その混乱ぶりにふかく憂う作品として
僕は受け止めた。

普段なら政治発言を強くする人が出る
グラミー賞やアカデミー賞でも、
今回は名指しでトランプを批判する声は
聞かれなかった。

それほどに、民主主義を守り続けてきた
アメリカが、この権力者に押し潰されそうに
なっているようだ。
そんな中で、この映画と出会えたことは
大きな意味を持つと思う。

もちろん、細かく計算され、美術や
衣装も素晴らしい。
CGに頼らず、9万本ものチューリップを植えたり、
回転する大学の図書室や
エメラルドシティへ向かう列車など
手作り感溢れるセットにも感動する。

舞台で堪能したミュージカル
ナンバーもそのまま収録されていて、
とりわけラスト15分超えの”Defying Gravity”
は圧巻で、鳥肌がたった。

まさかの今回がパート1だけ、
ということにも
すっかり納得してしまう出来だった。

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posted by みつあき at 19:56| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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