2024年11月18日

お客さんから知る他国で起こる真実

一昨日の深夜、オーストラリアから
去年に続いて2度目のアダム君、36歳が
再び、店を覗いてくれた。

丁度1年前に来てくれた際に、
やはり深夜で僕と二人になり、
お互いの色々な話をしたこともあり、
店を気にいってくれたようだった。

アダム君はイスラム系カナダ人で
両親はイスラムの戒律を非常に守り、
非常に厳しく育てられたそうだ。

そんな彼は、3年前に家族旅行で
イタリアに行った際に、
今の彼(彼も同じイスラム系のトルコ人)と
劇的な出会いをしたと言う。

家族でホテルで食事をしてから、
アダム君はひとり、夜の街(と言っても、
南部にある海辺の田舎町だから
ほぼ人はいなかったようだ)を
ぶらぶらと散歩していた。

丘のほうに上がると、
ハーパンとタンクトップに
バックパックを下げたかっこいい
若者が歩いていた。

あまりにもその姿に見入って、
アダム君はそれなりに距離を
とりながら着いていった。

丘の中腹で、海が見える場所にある
ベンチに彼は座って、タバコを吸い出した。

アダム君は、改めて初めて
顔を見たようなふりをして、挨拶をすると
「僕のあとを追っていたね」と彼が言った。
それが二人の出会いだった。

一人旅で来ていた彼とアダム君は
その夜、意気投合し、翌日から
家族に同世代の友人が出来たからと申し出、
二人で山々を登ることになったらしい。

その後、二人は距離を縮めながら
付き合い始めた。

イスラムの家庭で育った二人には
かなりの覚悟が言ったけれど、
少なくともアダム君の母親は
二人を許してくれ、来年、二人は
カナダで結婚すると言う。

もちろん、二人の父親は
激しい怒りで、許さないとも
言っているようだ。

「こんなこと、イスラム国家で暮らしていたら
僕らは死刑になりますね」
半分笑いながらも、まだまだそんな国が
今後も長く存在するだろうことを
僕ら日本人にはまったくピンと来ない。

しかし、こうして、店などをやっていると
そこには過酷な現実もあるのだ、と
改めて気がつくことも多いのだ。

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posted by みつあき at 19:23| Comment(0) | 海外からの訪問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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