年上好きなエイジロウ40歳は、
つい先日マッチングアプリで、地方都市の
55歳の人に会いに行ったらしい。
やり取りは1年ほど前からあり、
それほどマメに連連をしていた
ワケではないけれど、
たまたまその地方に仕事があり、
エイジロウは週末にかけて
休みを取ったらしい。
その相手は地方の新幹線の駅まで
車で迎えに来てくれて、
とりあえずお茶でも、ということになった。
実際、写真よりも良い男で、
口数も少なかったが
車の運転も丁寧で。
車の運転も丁寧で。
エイジロウはついついキュンと
してしまったようだ。
ただ、彼はずっと田舎暮らしのため、
付き合った経験もなく、
ゲイの友人もまったくいないと言う。
アプリを始めたのは、ここ2年ほどで
それで会ったのは3人ほどだと言う。
さすがにエイジロウも
それ以上は、詳しく聞けなかったらしい。
趣味は釣りと写真を撮ることだと言う。
エイジロウは、釣りはまったくしたくことがなく、
いつか連れて行ってほしいと言うと、
「いや、釣りはひとりでするものなので」
と言われたと言う。
「じゃ、今度写真を撮ってもらえますか」と
言うと、「人の写真は撮らない」
そう言われたようだ。
こりゃ、ダメだと思っていると
「飯、作るので、今日、うちに泊まっていくか」
と言われる。翌日が日曜日だったし、
万が一の時に、と泊まれる準備はしていた。
食事は魚や煮物、漬物や味噌汁など
食事は魚や煮物、漬物や味噌汁など
ほぼオシャレとはほど遠いけれど、
すべてが美味しかったようだ。
それほど期待しなかった夜の営み(笑)も、
バニラだったけれど、その人らしい
優しさに包まれた行為だったと言う。
東京に戻ってきてから、何度か連絡を
したものの、この1年と変わらず、
相変わらず淡々とした返信だ。
距離もあるし、付き合える訳ではない、
そうわかっていながらも、
エイジロウは悶々とした日々を
送っているらしい。
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