古い知り合いのタモツ君が先日来てくれた。
タモツ君は、僕の友人の元彼だったせいか、
個人的には二人で食事をしたことも、
過去、それほど話をしたこともなかった。
ただ、店を始めてから、たまに来てもらうようになり、
ポツポツと話をしていると、意外と
彼のことをほとんど知らなかったことに気がついた。
タモツ君は、僕と5歳ほどしか離れていないけれど、
おそらく今では「イケオジ」のトップに
入る雰囲気だ。(イケてたのは昔から)
温和でガッチリ、昔からモテ筋だった彼だが
かと言って、その容姿を武器に
ブイブイと言わせていた、なんてことも
聞いたことがなかった。
元彼と別れてからも、地味ながらも(失礼)
しっかりと20年付き合っている相手もいる。
そんなタモツ君と先日、昔話をしていたら、
彼がゲイだということで悩んだりしたことは
ないと聞いて驚いた。
僕らが育った70年代から80年代にかけての頃は、
まだまだ男同士が愛し合う、なんていうことは
まったく認知されていなかった。
認知どころか、その手の映画も小説も
何も見当たらなかった時代、
僕などは、単純に自分だけが変態気質だと
悩み苦しんでいた。
しかし、そんな時代の中で、
当のタモツ君は、何故か小さな頃から
自分は男が好きで、いつか誰かと恋の花が咲く、
というようなぼんやりとしたファンタジーが
心の中にあったのだと言う。
人と違うことを辛いと思ったこともなく、
自分は自分の世界で生きていく、
そういう想いのほうが強かったようだ。
なるほど。
こういう独立した自由な気持ちを持つ、
ということは、こういう時代になっても
なかなか出来なかったりもする。
物静かだけれど、特に大きなモノに動かされず
自分らしく堂々としている。
嘘がない、そんなタモツ君の姿は
かつてブイブイ言わせていたイケメンたちよりも
おそらくずっと輝かしかったような気がする。
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