2024年08月15日

お勧め映画「ルックバック」

今の日本の映画興行収入の中で10本中、
7,8本が日本映画、そしてその中の
2,3本がアニメだったりする。

80年代、洋画全盛の時代を過ごした
僕としては、これはかなり驚愕。

中には、テレビで評判だったモノの映画化も
多く、日本のテレビドラマやアニメを
ほとんど観ない僕だから、どうしても
邦画を観る機会がどんどん減ってしまう。


そんな中、2年ほど前に、
お客さんから勧められて読んだ
漫画家藤本タツキ氏が描いたコミック
「ルックバック」が映画化されたと聞いた。

これは行かねばと観に出かけたら
これがまさかの58分という短編にも
かかわらず大傑作。

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(左が原作コミック、右が映画ポスター)

話は、学校新聞に四コマ漫画を描いている
小学四年生の少女藤野が主人公。
そして藤野を上回る絵力を持つ
少女京本と運命的な出会いをする。
二人は、高校の年齢になり、
デュオとして、漫画家デビューをする、
という流れだ。

何より目を見張るのが、藤野がいかに
自分の全力を振り絞って、漫画に
かけていくか、という迫力は
原作も凄いけれど、アニメならではの
表現力で見せていく。

作品は、原作にかなり忠実で、
主人公たちや周りの登場人物が語る
セリフまで、ほぼ同じ、という
徹底ぶりだ。

ただ、そこには独特のアニメの動き、
キャストの声のトーン、
そして構図や光の差しかた、
音楽の流れ方などが加わり、
キャラクターの存在感が
大きく膨らむ。

物語は、後半、大きな事件を挟んで、
二人の関係とその深さが
エモーショナルに昇華していく。

観終わったら、すぐにもう一度
観たい、そう思わせてくれる
数少ない一本だった。

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posted by みつあき at 16:35| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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