一緒に来てくれたオサム君は、
くったくなく笑うごく普通な29歳。
ギラギラガツガツしてる感じではなく、
ある意味爽やかでもあり、
ノンケ風味だったりもする。
そんなオサム君は、こちらから聞く前に
僕、ビデオモデルや売り専を
やっています、と言うのでちょっと驚いた。
いや、そんなゲイには何度も会っているし、
僕自身、まったく偏見はないんだけど、
あまりそんなふうには見えなかった。
電車などぇ普通に見かけるような
リーマン風だからなのか。
彼いわく、数年前はビデオのメーカーに
世話になったり、売り専の店に
登録したりしていたけれど、
今は自分でonly fansやmy fansを
やったり、ホストも個人でやったほうが
とても楽だし、それだけで
食べていけるんですよ、そう話す。
とは言え、顔を出さずに出ている人たちは
やはりこの世界だけ、というのはなかなか
難しいし、自分とは違うタイプが多いと言う。
昔、メーカーなどに出ていた男優は、
確かにゴーグルやマスク、モザイクで
顔を隠す人が多かったけれど、
そついう人は非常に少なくなったらしい。
AV男優と言うよりも、まったくの一般人が
snsなどを通じて、ふらりと出てくるように
なったこと、そしてゲイがさほど
大したことではない、と思う若い当事者も
増えたからかも知れない。