ジムはともかく、映画館に至っては、
少なくともイタリアでは、
探すことさえ出来なかった。
(ポルトガルの映画館事情はまた今度)
映画マニアには有名なローマの撮影所、
チネチッタに隣接する映画博物館は
古い映画ファンにはかなり興奮できる場所だった。
そこにはフェリーニ、ヴィスコンティ、
アントニオーニ、セルジオ・レオーネなど
イタリアを代表する巨匠たちが
作った映像がふんだんに流され、
衣装や美術の数々やスクリプト、
編集技術などの記録まで残っている。
(何故か、我らがパゾリーニ笑は、見当たらなかった。)
もちろん、それ以外にも、外国人が撮った
「ローマの休日」や「愛の泉」「旅情」など
アメリカ映画の作品群も
あらゆる角度から展示されていた。
中でも、フェリーニの世界観を表現した
“FELLINIANA”という展示場は素晴らしかった。
カサノバ」を模したエントランスから、
中には蝋人形さながらもマストロヤンニや
「甘い生活」で使われた車などがワクワクさせてくれ、
その奥にはイタリアの古い映画館さながらの
施設まである。
撮影所には入れなかったけれど、この場所から
また少し離れたところに「チネチッタ・ワールド」という
ディズニーランドや、USJのような
アトラクション中心の場所もあるようだ。
映画や観劇ではなかったけれど、今回
目にしたパフォーマンスは、
ロックのグリーン・デイと、ミラノ・スカラ座の
「ウェルテル」だった。
この両方を観る、というのはおそらくグリーン・デイの
7万人の観客の中でも僕くらいだったかも知れない。
オルタナティブと言いながらも、グリーン・デイの
楽曲はポップというだけではなく、
日本でも過去観た公演では胸を鷲掴みにされたし、
今回も変わらず、年甲斐もなくものすごく楽しかった。
巨大な競馬場でのライブじゃ、
始まる前から芝の上で寝転がったり、
ビールを飲みまくる。タバコもガンガン吸う。
これはライブ中も同じだ。
マリファナらしき臭いもどこからか、漂ってくる。
まあ、屋外だし、海外ではあるあるなんだろうけれど。
そうそう。飲み物がチケット制だった。
このチケットが5枚で10ユーロ。
4枚でビール一杯。水は2枚。
ということで、5枚だけでは、余ってしまい、
それがさらなる儲けになる、という仕組みだ(笑)
なおかつ、ライブをやっている途中、
鮨詰めの観客を縫うように、
ビールを売りに来る上半身裸の男たち。
もうギュウギュウなのに、「ほら、ビールだよ!」と
ガンガン売りにくる、というのも日本じゃ
観られない光景だった。
17時から始まるというのが、前座もあって、
結局始まったのは20時半も過ぎてからだった。
それから3時間近く、久しぶりに立ちっぱなしの
鮨詰め状態で観たけれど、その熱いステージに
年齢も忘れ、その瞬間はまったく
疲れることもなかったのが不思議だ。
ミラノ・スカラ座は、パリ、ウィーンと共に
三大オペラ座と言われるひとつ。
(ウィーンも行かねば!)
外観こそ、工事中で小さく地味だったけれど
(そりゃNYのメトに比べちゃうと。。。)
それでも中に入ると、やはりバルコニーが
燦然と赤く輝き、息を呑む。
今回の「ウェルテル」
ニューヨークのメトなどと違って
ショウストッパーがないと言われるな中で
まだ30代のB.ベルネールのアリア「オシアンの歌」は
まったく場面が続かないほどの拍手喝采だった。
イタリアでのエンタメはこのような感じ。
残念だったのは、ローマで「真実の口」が
時間が過ぎて見られなかったこと、
そしてミラノから「君の名前で僕を呼んで」の
ロケ地巡りをしようと思っていたにもかかわらず、
叶わなかったことだ。
まあ、仕方がないか。。。
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