2024年05月25日

20年という月日

昨日、たまに来てくれるサカタちゃんが
まさか、と僕が驚くお客さんを
伴って来てくれた。

それは、僕が35年ほど前に知り合って、
かなり仲良くしていた友人の
アツノブだった。

彼とは当時住んでいる場所も近く、
それぞれに彼氏がいても、いなくても、
週末には一緒にジムや映画や食事に
出向くほどの仲だった。

しかし、20年ほど前に、僕が彼の大切な部分、
いわゆる地雷を踏んでしまったことがあり、
それからは絶縁となってしまった。

僕自身、デリカシーがない部分もあるのだろう
おそらく友人やお客さんに、そんなつもりもなく
(これが一番タチが悪い)、軽口を叩いて
怒らせてしまうことは何度かある。

そういう人にとっては、怒る、というよりも
うんざりさせてしまう、
という言葉を使ったほうが
良いのかも知れない。

とにかく、アツノブともそういうことがあり、
それ以降、ジムや地下鉄の駅、他のゲイバー、
などでバッタリ会ったことも数回あったけれど、
ほぼ口を聞くこともなく、
時間だけが過ぎていった。

何人かの共通の友人から、
彼のご家族のことや、
東京を一時、離れた、ということなど、
彼の近況を耳にすることはあったけれど、
ここ10年は顔を見ることもなかった。

それが、昨日の金曜日、オープンしてほぼ
すぐに、アツノブは顔を見せてくれた。

最初こそ、「久しぶり」という挨拶を
したものの、それからは
まるで何事もなかったように
20年前とまったく変わることなく、
近況を語ってくれた。

もちろん、当時、亀裂が入った
その問題のことなど
まったく口に出すこともなく。

彼は以前から歌を歌う仕事をしており、
そんな話になった時に、一曲、この歌を
録音する時に、僕のことを考えながら
歌った、そうポツリと言った。

聞いたその歌詞には
「あの頃は‥‥優しく、往ったり来たり、
若い日の思い出」とあった。


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posted by みつあき at 18:55| Comment(0) | 友情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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