昨日来てくれていたエイタ君は、
既婚者の恋人がいる。
その彼は、完璧にバイセクシャルで
奥さんのこともとても愛しているようだ。
エイタ君は、そこが魅力なのだ、そう言う。
よく言う、バイセクシャルは、
ノンケっぽい(それは幻想だと
ノンケっぽい(それは幻想だと
僕は思っているのだけれど)、
エイタ君が彼、もしくは
バイセクシャル男性が好きなのは
そこではないようだ。
彼が思うに、バイセクシャルは、
性的にも、愛情も
ふたつの世界を持っていて、
片方は家庭を守るところで、
片方は男と自由に遊べるところだと。
いわゆる、女性で言えば、愛人、
そして昔で言うと妾。
自分は常に2番目で良いと、エイタ君は言う。
2番目、という世界の中で、大事にしてくれれば
それが一番嬉しいのだ、と。
もちろん、奥さんに嫉妬などまったくしないし、
自分勝手だとも思わない。
そういう2つの世界を
行き来する、という感覚が良いらしい。
むしろ、そうでないとアガらない、
それくらいの気持ちだったりするそうだ。
これも、ある意味、癖(へき)なんだろうか。
本当に人、それぞれである。
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