宮藤官九郎という人の脚本は、
昔「池袋ウエストゲートパーク」や
「タイガー&ドラゴン」をちらっと観たりして、
「タイガー&ドラゴン」をちらっと観たりして、
そのあと、ゲイ映画(か!?)の
「真夜中のや弥次さん喜多さん」で
決定的に、この人のコメディ、
僕には合わないなあと思っていた。
しかし、朝の連ドラ「あまちゃん」に出会い!!
(ここには何度も書いたけれど)
ここまでハマるとは思わないくらいに
夢中になって観続け、
なんと去年の再放送も改めて
見返し、クドカン作品をいつか
きちんと観ようと思った。
そんなさなか、(結果的にまだ
ほとんど彼の作品は観ていないのだけど)
彼の新作「不適切にもほどがある!」が
店でも巷でも話題になり、
遅ればせながら、Netflixで観たけれど、
これがすこぶる面白い。
これがすこぶる面白い。
何かと、コンプライアンス、
コンプライアンスと言われる現代に
1986年から一人の男(阿部サダヲ)が
タイムスリップするという話。
また彼と入れ替わりに、吉田羊扮する
母親とその息子が、現代から86年へ。
まだインターネットも普及されず、
まだインターネットも普及されず、
スマホはおろか、携帯電話さえなかった時代。
炎上はないけれど、ちょっとした暴力や
パワハラ、セクハラが普通に横行していた。
パワハラ、セクハラが普通に横行していた。
過去シーンや、阿部サダヲが知らずに
言葉を発すると、いちいち
「この作品には、不適切な台詞が
含まれていますが、時代による
言語表現や文化・風俗の変遷を描く
本ドラマの特性を鑑み、1986年当時の
表現をあえて使用して放送します」なる
注釈が、何度も流れたりする。
86年当時をよく覚えている
現在40代後半以降は、あった、あった、と
思うだろうし、もっと若い世代は
その時代の格差に驚くかも知れない。
あの時代は無茶苦茶な自由で良かったと
思う年配者は少なからずいるだろうし、
逆にあり得ない、ウソだろ?と
憤慨する若者もいるだろう。
少なくとも、この時代の大きな変化に
救われた人も多いはずで、
そこをまったく描いていない、
と思う人もいるかも知れない。
ただ、過去、現在ともに、何が良くて
何が誤りなであるのか、
結構真面目に考えることができる
社会派コメディとして、僕は大変
よく出来ている、そう思った。
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