大雪が降った月曜日の朝
(アメリカでは日曜日の夜)
グラミー賞が放映された。
2月のグラミー、3月のアカデミー。
6月のトニー賞授賞式は、いつも
楽しみに観ているが、今回の
グラミー賞は格別だった。
誰が受賞するか、と言うよりも、
やっぱりこの授賞式は何よりもパフォーマンス、
そして美術セットやライティングの
素晴らしさにある。
去年、”First Car"のリバイバル・ヒットで
登場したカントリーのルーク・コムズ。
ここにオリジナルを作詞作曲、そして
本人が歌ったトレイシー・チャップマンが
サプライズ登場、ルークと共に歌うシーンは涙もの。
僕は彼女を、88年東京ドームが出来たその年に
ブルース・スプリングスティーンなどと共に
"Human Rights Now"というアムネスティの
イベントで観ている。
そして、ここのところ、どうしちゃった?と
思っていたマイリー・サイラスが
去年の大ヒット”Flowers"を引っ提げて、
他では歌ったことがない、というこの曲を大熱唱。
本人、これでポップ・ソロ・アーティストのみならず、
最優秀レコード賞まで獲った。
彼女の父親、ビリー・レイ・サイラスが
カントリー歌手で大ヒットする前は
男性ストリッパーとして有名だったなんて、
もう誰も知らないだろうなあ。
あと、ラスベガスで球体のスフィアドームで
観客たちに凄い視覚体験をさせているU2も
観ることが出来たけれど、これ、
いつか観に行きたい。
ただ、400~500ドルっていうから凄いけど。
追悼のシーンでは、去年亡くなった
シネイド・オコナーの"Nothing Compares 2 u"を
涙ながらに熱唱したアニー・レノックス、
故トニー・ベネットの映像と共に
歌ったスティーヴィー・ワンダー。
そして、なんと言っても、今回の目玉は
80歳になったジョニ・ミッチェルが
「青春の光と影」を歌い、
「青春の光と影」を歌い、
そのあとビリー・ジョエルが30年ぶりの
新曲を歌ったというシークエンスだった。
これ以外のパフォーマンスも含めて、
今回のグラミー、本当に素晴らしいの
ひと言に尽きた。
加えて、フランク・シナトラ、スティーヴィー・ワンダー、
ポール・サイモンの最優秀アルバム3回受賞というのを
超えて4回目の受賞となったテイラー・スウィフト。
この2日後(つまり今週の水曜日)から、東京公演、
という凄まじさ。
これは、どうしても観に行かなければ、とリセール
チケットを探して、昨日、挑んできた。
3時間15分、45曲をメドレーなしで
ほぼフルコーラスという凄さだった。