僕はゲイとして生まれて、おそらく
ストレート男性よりも、セックスへの
執着が大きいと思う。
もちろん、異性愛者であれ、
同性愛者であれ、男という動物は
性的願望は、さほど変わらないのかも知れない。
ただ、性的弱者とされ、ある意味
男社会で長く虐げられていた女性に比べると、
そこに対する思いも強く、
さらにお互いに同じ性嗜好として
ゲイは自由に求め合うんだろう。
ゲイは自由に求め合うんだろう。
映画「哀れなものたち」は、
女性の、というだけではなく、
人はいかに自由に解放されるべきか、
という問題を、摩訶不思議に描いた怪作だ。
この映画の主人公、ベラは、
不幸な過去をふりきろうと海に
飛び込み自殺を試みた。
その後、ゴッドウィン博士に寄って、
彼女の腹の中にいる赤子の能を
自身に移植されることで、
自身に移植されることで、
新たな人生を歩み始める。
まさに、女性版フランケンシュタインだ。
見るモノ、触れるモノすべてが
新鮮で、わがままで手がつけられないほどの
幼児期から、ありとあらゆるモノを
吸収し、自我を持ち、自由を求めていくまで
それほど長くはかからない。
何よりも、今回、このベラを演じる
エマ・ストーン、映画のプロデューサーも
エマ・ストーン、映画のプロデューサーも
やっていながら、ここまでやるか、という
物凄いモノを見せてくれる。
なり多くのセックスシーンには、
目をそむける人もいるほど
グロテスクに見えるかも知れない。
そんな中で、彼女は
惜しげもなく、乳首から股間まで
全裸を見せる。
彼女は「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞を
手にしているから、今回は難しいかも知れない。
おそらく世論では「キラー・オブ・ザ・フラワームーン」の
リリー・グラッドストーンだと言われているし、
おそらくそうなるだろうけれど、
僕はエマに取らせてあげたい。
奇妙奇天烈、ぶっとんだ世界観で、
毎度興奮させてくれる
ヨルゴス・ランティモス監督は
今回も華麗なる美術、シチュエーション、
メイキャップと、これまた度肝を抜かせてくれる。
余談だけれど、先日、Prime Videoで観た
「Soltburn」というこれまた奇想天外な
ゲイ(?)ムービーは、クライマックス、
性的なシークエンスでもないにも関わらず
ガッツリとモザイクが入っていて興醒め。
ただ、この「哀れなるものたち」は
映画館で上映しているにも関わらず、
前編モザイクなし。
ネットを開けば、いくらでもペニスや
ヴァギナが見られる世の中、
そろそろ、このワケがわからない線引きを
なんとかしてほしいモノだ。
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