2023年12月17日

忘れられないプレゼント

カネモト君、38歳と、昨日クリスマスの
話をしていたら、あ、ちょっと
見てもらえます?とバッグから
小さな手袋を出した。
とても手には嵌められないような
大きさだ。

彼いわく「これ、絶対に手放せない
モノなんです。」と。

カネモト君は、生まれたてで
消防署の前に捨てられていた子で、
何日か消防署で預かったあと、
幼少期から高校まで孤児院で
育ったのだそうだ。

その孤児院の院長先生は、
ありとあらゆる場面でも
非常にテキパキと問題に立ち向かう人。

それだけでなく、どの孤児に対しても、
平等に接していたと言う。

一度だけ、カネモト君は!同じ孤児の男の子を
好きになった、と院長に話したことが
あったらしい、

その際、院長は、きっとそれは
カネモト君の初恋なんだ、その気持ちを
大事に、忘れないように生きなさい、
そう言ってくれたと話す。

そして、クリスマスの時は必ず、
一人、一人に、院長の奥さんが
編んだ帽子、マフラー、手袋など、
歳を重ねていっても、かわるがわる
プレゼントしてもらえたのだ、と。

高校を出て、カネモト君は、地方都市の
公務員試験を受け、消防の道に進んだ。

人のために役立つこと、
そして何日かわからないけれど、
自分を救い、育ててくれた
消防士の人々に気持ちを返すためだったと言う。

そして、このクリスマス時期になると、
いつもバッグの奥底にある
小さな手袋を見て、
院長先生の優しさ、誠実さを
思い出すのだそうだ。

クリスマス時期に相応しい素敵な話だった。

******************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
posted by みつあき at 18:01| Comment(2) | 人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
涙が出ました(T_T)
Posted by るんるり at 2023年12月19日 13:59
るんるりさん
いつもありがとう。
ホント、良い話ですよね。
Posted by みつあき at 2024年01月04日 01:07
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。