年末になると、
このゲイの劇団芝居を観なければ、
歳が越せなくなってしまう、
この気分は、僕が店をやる前から
もう何年も続いている。
もう40年以上も営業されている
もう40年以上も営業されている
ゲイバー「ペンペン草」のお客さんや
勇士が集って創り上げているのがそれ。
30年で一旦幕が閉じ、1年休んでから
また始まって3回目の公演、
「憧れのカスミ草」の最終公演を昨夜観てきた。
うちのスタッフであるハチや、
そのパートナーでもある旧スタッフの
シンジ、そして古くからの友人ユウジが
シンジ、そして古くからの友人ユウジが
出ていることも、楽しみだった。
今までこの素人ゲイ劇団(失礼)の芝居に
何度も爆笑させられた年末だったが、
長年観た中で、今回ほど堪能出来たことは
なかった。
過去、"TAKE 5"というタイトルで
何度か描かれていたゲイバーが
今回も舞台となっている。
ここで繰り広げられる昭和の
ゲイバーの中での会話は、
ほとんど中身がないトークだ。
誰それと誰それがどうした、とか
誰それが何かに引っかかったとか。
この、ある意味、どうでも良いトークが
まるで歌舞伎の様式美かのごとく、
リフレインされていく。
そう、この舞台の演出家のヒロシさん
(べんべん草のマスター)は、
役者が何度も同じセリフを投げ、
聞き返す、という繰り返しの
手法をよく使っている。
この小津映画のような、
もしくは山田太一的なやり取りが
時にはこれが退屈にも思えるけれど、
今回はそれがむしろ魅力的だ。
そして今までは、これ、どこが着地点?
あの話の結末やオチは?と
気になったりする部分もあったりもした。
しかし、今回は、すべてが腑に落ちる、
いや、それ以前に、そんなことは
どうでもよくなっちゃうのだ。
加えて、脚本の練りかた、
それぞれのシチュエーションの運びかた、
そして役者の間のとりかたなどが
ある種、プロ顔負けだったりする。
それほど、それぞれキャストの
ぶっ飛んだセリフが
これでもかとリズミカルにも
観客を虜にしていってくれる。
そう。ゲイの観客が望んでいることを
演者がきちんとそのまま返していく。
その合意する感覚が素晴らしいのだ。
これは、ストレートの人たちも含め、
もっと広く多くの観客に是非とも観てほしい。
たった3日間しか上演出来ず、
僕がその千秋楽しか行けず、
終わってからしか、紹介できないのが
とっても残念だ。
70を超えたひろしさんと、キャスト、
スタッフには、賞賛を送りつつ、
自分の店のありかた、生きかたを
考えさせられる一夜となった。
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