2023年11月24日

旧友との連絡

ここのところ、体調を悪くした、
という古くからの友人が何人も
いたりすることから、昨日、ふと思い立って、
二人のストレートの旧友に連絡をしてみた。

一人は高校の同級生で、大学の
途中まで一緒だったツカダ。

もう一人は大学のゼミで一緒になって
ストレートの中で初めて
カミングアウトしたアソウ。
あの頃、それはまったく問題ないけれど、
これからお前の家には泊まりに行けないなあ、
と言われて、笑ったことも懐かしい。

ツカダにもそのあと、数年してカミングアウトした。
今思うと、LGBTという言葉など
まったくなかった時代、
すんなり受け入れてくれた二人には感謝している。


ツカダは僕と同い年。
アソウは一浪していたこともあり、1歳上だ。
しかし、いずれにせよ、
みんな熟年を通り越して、おじいちゃんだ。


僕を通じて、ツカダ、アソウ、それぞれが
二人とも仲良くなっていたが、
共に誰もここ何年も連絡を取っておらず、
最後に会ったのは、
もう20年前くらいかも知れない。

ツカダも、アソウも、二十歳前後の頃、
それぞれの彼女と、僕の当時の彼女も含めて
ダブルデートをしたり、旅行に行ったりもした。

よくある話だが、それぞれ別れ、
それぞれが新しいパートナーと一緒になった。

ツカダは結婚した直後に2人の娘が出来、
彼女たちが幼少時に奥さんとうまく行かなくなり、
男一人で長女一人を育てあげた。

その子が生まれた時には、当時の僕の
ボーイフレンドとお祝いに
行ったのが懐かしい。

ただ、娘さんは非行に走り、
大変な時期もあったのはよく耳にした。
ただ、昨日話したところに寄ると、
彼女は大富豪の御曹司と結婚、
今や都内でも有名なタワマンの最上階に
暮らし、孫にも恵まれたようだ。

今はアルバイト的な仕事をしているツカダだが、
いよいよ動けなくなった時は、
娘さんがいるから大丈夫だと
ちょっと誇らしげだった。


アソウはアソウで、一度結婚に失敗したものの、
今の奥さんとはうまく行き、子供はいない。

若くして自分の会社を立ち上げ、
ずっと頑張っていたが、コロナ禍、
事業がうまく行かず
加えて、糖尿病を患い、
今はパートナーに頼って
年金暮らしなのだそうだが、
とりあえずは元気だと言っていた。

アソウは店に一度来てくれたことがあるが、
ツカダはない。と言うか、僕が気遣って
店には来なくていいよ、と伝えている。

3人が共通していたのは、映画や洋楽ロックが
好きだったことだ。
そんな話をすると、一気に18、9歳に戻る。

そういう話をし出すと、あれから何十年
経って、お互いがまったく違う道を歩んでいても、
見事に変わらないなあ、そう思う。

野垂れ死しない前に、3人で会おう、
そう話をして、それぞれとの会話を終えた。

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