ディカプリオとスコセッシ監督という
黄金コンビがまたまた傑作を生み出した。
「キラーズ・オブ・フラワームーン」がそれ。
アメリカ先住民が、花が咲き乱れる
5月に出る満月を「フラワームーン」と
呼んだらしいけれど、その先住民
(この映画では、オーセージ族と
呼ばれる人々)が次々に殺される、
という事件の裏側を描いた一作。
1920年代、石油発掘で金がどんどん
舞い込んできたオクラホマ州に住む先住民たち。
それを快く思わなかった白人なんだけど、
複雑な経済社会で生きるためには、
白人の後見人がいなければ、
金を受け取ることが出来ない。
そういう背景を、スコセッシは
オープニングでモノクロのニュースフィルムを
見せるように描き出している。
ディカプリオはそういうオーセージ族の
女性と結婚し、いつかその受益権を
相続しようとする男アーネストの役だ。
つい先日、久しぶりにリバイバルで観た
「タイタニック」とはまったく違う、
50歳を目前に控えたディカプリオが渋い。
また、その叔父で、アーネストに
どんどん葉っぱをかける牧畜業者の役を、
これまたスコセッシ組のロバート・デ・ニーロが
相変わらずケレン味たっぷりに演じる。
そして、何と言っても、ディカプリオの妻となる
オーセージ族の女性を演じる
オーセージ族の女性を演じる
リリー・グラッドストーンが素晴らしい。
常に穏やかにアーネストを支え、愛し、
信じていこうとしながら、
恐れや怒りという心情を
抑えられた演技で見せていく。
そして、裕福な彼女の姉妹たちは
次々とあらゆる事故死を遂げていく、
という展開から、ドラマは
重く、悲壮感を帯びていく。
まったく知らなかった、というか
葬り去られたこのような歴史が
もう老練と言われるようになった
スコセッシによって、じっくりと
描き出されていく。
3時間半という上映時間に、
気が重くなる人も多いと思う。
でも、これはスクリーン、それも
IMAXでしっかりと観られることを
ぜひとも勧めたい。
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