90年代後半、多くのゲイの人たちが、
いかなるゲイ・ムービーよりも
いかなるゲイ・ドラマよりも、
熱狂したのが「セックス・アンド・ザ・シティ」
略して"SATC"。
その続編にあたる「And Just Like That...」の
第2シーズンが数日前の配信で終わった。
セックス記事のコラムニストであり、
恋愛至上主義のサマンサ、
弁護士で毒舌家のミランダ、
弁護士で毒舌家のミランダ、
性的に奔放で自由主義のサマンサ、
そしてお嬢様気質のシャーロット。
この4人がニューヨークを舞台に
まるでゲイかのごとく、男を語り、
交わり、燃え上がり、また、消耗もする、
それが7年に渡って放映された
SATCだった。
もちろん、脇を固める登場人物に
ゲイも出てくるだけでなく、
全編にそんなテイストも盛りだくさんだった。
全編にそんなテイストも盛りだくさんだった。
おそらく多くのゲイが脚本や
製作に携わっているんだろう。
製作に携わっているんだろう。
6シーズンあった本編が好評で
2本、映画版が作られたのはよく知られていて、
それからまさかの続編のシリーズが
15年以上経過して作られるとは
思ってもいなかった。
ただ、本編シリーズの途中から、ギャラの
問題でキャリー役のS.J.パーカーと
サマンサ役のK.キャトラルが
すこぶる折り合いが悪くなった。
結果的に、今回の続編シリーズには
サマンサは一切出ない、ということで
結構なファンも離れたとも聞いた。
あの傲慢で言いたいことを言う
過激な女を作り上げたサマンサ像は
確かに強烈な印象だったし、
彼女が出ないのなら、という
気持ちもわからなくもなかった。
かなりのドロドロなことまで発展したことも
ネットニュースで知っていたが、
そのサマンサが一度だけ
戻ってくる、というのが今回の
続編シリーズの最終回だった。
このシーンは、極秘に撮影され、
他の3人とも一切交わらない、という
条件がつけられたらしいけれど、
それでも彼女の登場シーンは
短いながらも見事だった。
今回のシリーズは、3人というのが
物足りないからなのか、脇のキャストが
多いだけでなく、かなりメインに
近くて、ドラマが散漫になる傾向が見られた。
しかし、それでも当初のシリーズファンには
垂涎のシークエンスやサプライズもあり、
個人的には十分及第点と思える出来。
続く第3シーズンも楽しみになった。