2023年08月07日

お勧め映画「インスペクション ここで生きる」

僕の若い頃の時代は、「ゲイ」という
アイデンティティを教えてくれたり、
そういう事実を識る、ということが
出来るツールなど何ひとつ、なかった。

ここ、20年ほどで、時代は変わり、
そのような自分と同様な人々が
存在する、ということを
何となく理解した人は今は多いだろう。

そんな世の中になっても受け入れたり、
絶対に赦すことが出来ない、という人も
どこにでも必ず存在する。

どこかの首相秘書官だった人のように。

日本ではそういう流れになっているが、
もう少し進んでいる、そう思えた
アメリカの20年前、アフガン戦争に
突入した頃。
そんな時代を舞台にし、軍に入った
一人のゲイの青年を描いた映画が
「インスペクション ここで生きる」だ。

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自分の愛する母親に受け入れられることが出来ず、
ゲイや薬物中毒の人間が集う
ドミトリーで半ばホームレス生活を
していたアフリカ系青年フレンチ。

彼は、それなりのお金が受け取ることが
出来る、と海軍の志願兵として入隊。
地獄の訓練生活に入る。

僕たちは、過去キューブリック監督の「突撃」
「7月4日に生まれて」「フルメタル・ジャケット」
のような過酷な軍隊でのしごきを
目にしてきたが、そこでのゲイ差別を
描いているのは珍しい。

やはり昔「ソルジャー・ストーリー」という
舞台劇の映画化にも、そういうシーンは
出てきたが、今回ほど
はっきりとは描かれていなかった。

これは、監督の自伝的映画だと言うから
これほどの事実があったのだということだ。
そしてリアルな辛いシーンをところどころに
観せながら、救いも感じさせるのは、
この監督がこの映画を作っている
事実なのだと思う。

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posted by みつあき at 16:45| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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