つい先日、大勢の仲間たちと一緒に
来てくれた日本人のお父さんと
オーストラリア人のお母さんの間に
生まれたハーフのケイン君。
一昨日、ふらりと一人で来てくれた。
まるでモデルのような容姿の30歳の
ケイン君だが、実直に自分の事業を
拡大し、この年齢で会社を作ったと言う。
先日、連れてきてくれた大勢の仲間は
その仕事で知り合った日本人や海外からの
アーティストだったらしい。
今は成功しているように見えるけれど、
オーストラリアに住んでいた幼少の頃は
アジア人とバカにされ、嫌な思いをし、
中学で日本に来た時も、外人、外人と
言われ、落ち込んだと言う。
僕からすると、こんな容姿なのに、と
思うけれど、彼はそんなルックス頼ることなく、
とにかくやりたいことをどんどんやって、
それで稼げるようになりたい、
そう思っていたらしい。
その意思は、母親譲りだと言う。
オーストラリア人女性の彼女は
やりたいことをやる、という人で
実は、子供がほしいけれど出来ない、
と言っていたカップルの相談に乗り、
ケイン君が10(歳の頃、自分のお腹を
貸し、代理母になったことがあった。
そしてそんな中で出来た子は、
誕生日やクリスマスの時には
家に遊びに来て、今はもう二十歳。
なんと数年前に、ゲイだとカミングアウトして、
ケイン君のお母さんも「生きたいように
生きなさい!」と彼の背中を押すようだった。
ケイン君の人生は、そんなお母さんの
強い言葉に因って生かされている、
そう信じて、今の仕事に打ち込んでいるらしい。
【関連する記事】