2023年07月15日

アイデンティティを見つけたのに

ここのところ、ずっと僕の旅日記を
書いてきたけれど、このあと、
ロンドンミュージカルが1本、
イスタンブール、カッパドキア、
そして旅行記総論(論ってことも
ないけれど)の4回がある。

しかし、帰国して一週間経っているのに
それを書き続けるよりも、
やっぱり店での日記を挟んで、
まだ、交代に書くほうが良いかと
今日からは少し店でのこと、
また昨今自分の身の回りで
起こったことを書こうかと。 

****************

昨夜来てくれたカズシ君は、
話をしていてもノンケッぽいし、
一見スポーツマンに見える33歳。

ただ、彼は子供の頃、母親や
お姉さんの着ている洋服や
化粧品を付けるのがたまらなく
好きだったと言う。

何度か、家族に見つかり、
怒られたものの、その癖は
中学一年くらいまで続いた。

ただ、学校ではサッカー部に入り、
それなりの成績を治めていたので
女子からプレゼントやラブレターを
もらって、それはそれで喜んでいた。

その時は女性の格好をすることが
ゲイやトランスジェンダーなのか、
そういうこととはまったく考えず、
女のコを好きになるものだ、
そう思い込んでいたのだそうだ。

しかし、中一のある夏休み、クラスメイトと
遊んでいる時に、実は女性の
格好をするのが好きだと伝えると、
なんと彼もそうだと言った。

それからその相手のうちに行った。
彼の母親はシャンソンなど小さなクラブで
歌っている歌手。
ゴージャスな衣装が山ほどあって、
それを互いに着て、遊ぶようになった。

そして、そのうち、女装した彼が
メイクをして口紅をつけたままで
なんとキスをしてきたのだと言う。

それからされるがまま、二人で
色々な格好をしたまま、下半身をいじりあう、
そういうことが何度も続いたのだそうだ。

しかし、カズシ君に彼女が出来て、
それもなくなった。
とは言え、まだ中学生。
女のコとそういう関係になるのは
まだまだ早過ぎたし、
自分でも彼女に性的なことを
望んでいたのか、わからなかったと言う。

加えて、カズシ君の脳裏には常に
女装した彼とエッチなことをしている
そんなことが思い出されたのだと言う。

カズシ君は、その後、高校に行く前あたりで
世の中のLGBT事情を知る。
そして自分はどこに当てはまるのか、
考える日々だったのだそうだ。

男が好きなのか、女装したいのか、
はたまた、ひょっとしてトランスなのか。
悶々とした日々が続いていた。

そういうさなかに、ryuchell氏が
離婚を決意し、自分らしく生きる、
というメッセージを発表した。

カズシ君は、なんだか
ずっとモヤモヤしたものが
取れたのだと言う。

しかし、それから数日前の衝撃的な出来事。
カズシ君は、本当にショックな日々を
過ごしているのだそうだ。

僕自身、ryuchell氏のことは
非常にショックだった。
本人の苦悩はおもんばかることさえ
出来ないけれど、とにかく自死することを
僕は決して良しとは思えない。

せっかく与えられた命。
そして残された元奥さん、子供さん、
そしてご両親ほか、ご家族や
友人たちの辛さを考える余地も
なかったんだろうことは
本当に切なく考えてしまう。

*************************************

各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge


GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F





posted by みつあき at 18:58| Comment(0) | LGBTQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。