2023年03月16日

同性愛者への差別って

先日の首相秘書官問題で、
生々しい差別発言が
吐露されて少し経過した。

そこから巻き起こる問題に
様々な意見を持つ当事者の我々。

前にも書いたと思うけれど、
同性婚は当然の権利という人もいれば、
異性と同じにしなくて大丈夫、
そっとしておいて欲しい、という
人も当然のようにいる。

そんな中で、どういう人たちが
どれほど具体的な差別を
受けた人がいるんだろうか。


昨日来てくれたヨウジ君は、
去年、真横に寝ている最愛の恋人を
心不全で亡くした。

それから慌ただしい時間の中で、
呼んだ警察は遺体を確認しに、
そして、カミングアウトしていた家族も来た。

泣いているヨウジ君に
「ご関係は」と聞かれ
「パートナーです」と応えると
「わかりました」と言われたらしい。

結果的に遺体を検視するため、
そのまま警察に家族と共に行った。

これから検視で遺体と離されるという前に
「二人きりでお時間を過ごされますか」と
警察官に尋ねられたと言う。

その時は激しい感情に揺り動かされていて
何とも思わなかったらしいけれど、
改めて思うと、こういう時は
きちんと対応してくれるのだ、と
感謝したと言う。

僕も以前、パートナーが深夜に倒れて、
病院に救急車で運ばれた際、
病院側にも、パートナーであることを伝えた。
医師が、病状を僕に伝えるので、きちんと
ご家族に伝えてもらえるますか?
という問いかけに「もちろんです」と応えた。

そして、その後入院中も看護の方など全員が
パートナーとして受け入れてくれ、
想像以上の好意的な対応に驚いた。

ただ、お客さんや、世の中の人たちに聞くと
ありとあらゆるケースがあるとも言う。

パートナーがいても、周りの家族に
まったく伝えていないカップルも多いと思うし、
ヨウジ君や僕などは、逆に珍しい
パターンなのかも知れない。

ただ、いずれにしても諸外国のような
熾烈な差別を受けることが
日本ではそれほどなかったりする。

色々説明せずともわかる人はわかる、
そういう気持ちも手伝って、
きちんと伝えなくとも、というのが
日本人ゲイ独特な考え方なのかも知れない。

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posted by みつあき at 19:08| Comment(0) | LGBTQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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