2023年03月15日

第45回アカデミー賞授賞式 その2

前回のブログでは、今年のアカデミー賞の
俳優たちについて書いたけれど、
今回はそれ以外で印象的だった部分を。

何より、今回は出ないと言っていた
レディ・ガガが、「トップ・ガン:マーヴェリック」の
主題歌をほぼノーメイク、黒Tシャツ、
敗れたパンツで、アコースティックで
歌ったのには驚いた。
やっぱりうまい!
そして、ある意味、この人らしいなあ
そう思った。

その主題歌賞をとった「RRR」は、
主演の二人が会場に来ていたのに、
歌わないのはともかく、
せめて映画そのままのダンスを
観たかったのに、これは残念。

ただ、これを受賞したインド人作曲家は
受賞スピーチで、大好きだという
カーペンターズの
「トップ・オブ・ザ・ワールド」を
今回、自分がトップになったことの
替え歌として歌ったのが素敵だった。

作曲賞にノミネートされていた
ジョン・ウィリアムズは、91歳。
功労賞くらいな感じで獲らないかと
思ったら、そうは甘くはなかった。
まあ、何度も獲っているからなあ。

年齢と言えば、作品賞の「エブリシング〜」で
ミシェル・ヨーの父親役ジェームズ・ホンは
ノミネートなどされなかったけれど、
94歳だと言うから凄い。
日本の仲代達矢氏もまだまだ
頑張ってほしい。

高齢で生きている人もいれば、
若くして亡くなる人もいる。
亡くなった人を追悼するコーナー
メモリアルの司会はジョン・トラヴォルタで
彼が涙ぐんで紹介した最初の故人は
「グリース」で共演した
オリヴィア・ニュートン・ジョンだった。

そして、後半、最も胸を打ったのが
ドキュメンタリー賞の最優秀賞を
獲った「ナワリヌイ」の受賞シーン。

この映画は、ウクライナ戦争も含めて
プーチンを強く批判した男、ナワリヌイを
追った映画だった。
映画のラストでロシア政府に投獄された
本人の奥さんが息子、娘と共に
監督に連れられて、授賞式に登場。

「彼のメッセージを忘れることなく、
私たちの国が自由になることを願っている」
と志し高い強いメッセージで訴えた。

日本でこういう華々しいエンタメイベントで、
決して政治関連の言葉を聞くことはない。

過去の授賞式でも数々のスピーチが
話題となった。
日本人が自由にこういうメッセージを
発する時代は来るのだろうか。

そんな色々なことを考えた
今年は素晴らしいセレモニーだった。

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posted by みつあき at 16:41| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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