今年もアカデミー賞が放映された。
コロナ禍で2ヶ月遅れた93回に続き、
まだオン・ザ・マスクの客席、
そしてウィル・スミスの平手打ち事件で
後味が悪かった去年の94回。
この2年に比べて、今年は十二分に満足出来る
ある意味、色々な意味で感動的な授賞式だった。
最も注目だった「エブリシング、エブリウェア・
オール・アット・ワンス」という覚えにくく、
伝えにくいタイトルで、ほとんどが中国人キャスト
という作品が、10部門11ノミネートで
作品、監督ほか主要部門も含めて7部門も受賞した。
正直言って、僕はこの映画、初見では
面白さがよくわからず、ただ、ただ
ガチャガチャとしたマルチバース感に疲れ切った。
しかし、僕の好みかどうかは置いておいて、
2度目の鑑賞でなるほど、多くの人が魅了される
という理由が理解は出来た。
とにかく、この映画で受賞した主演、助演の3人、
そしてノミネートされたステファニー・シュー
(彼女は歌曲賞でも歌を披露していた)は
作品内で、凄まじいまでの演技力を披露している。
特に、助演男優賞を取ったキー・ホイ・クァンは
「インディ・ジョーンズ」や「グーニーズ」の
子役以降、なかなか泣かず飛ばずで
「難民だった自分がここまでなったのだから
君たちも決して夢をあきらめないで」と
声をつまらせながらのスピーチは素晴らしかった。
加えて、この映画の作品賞を手渡した
ハリソン・フォードと彼のハグは
「インディ・ジョーンズ〜」の時の
抱擁と重なり、泣かされた。
その光景を見た客席にいたスピルバーグは、
彼の自伝映画『フェイブルマンズ』が
ほとんど受賞しなかったのにも関わらず
本当に嬉しそうだったのも印象的だ。
また、同じ映画で助演女優賞を受賞した
ジェイミー・リー・カーティスは、
過去作はホラーも含めたエンタメ映画ばかり。
今回、多くの中国人キャストの中で国税局の
鬼職員を嬉々として演じていて、
まさかの受賞で
これまた体いっぱいに喜びを
現していたのが微笑ましかった。
両親が共にオスカー俳優の彼女は
「遂に取れた!」と天を仰ぎ、
打ち震えるシーン、ここももらい泣きだった。
加えて同作品から、主演女優賞で
勝ち得たミシェル・ヨーも、
多くのアメリカ映画に出ていたチャイニーズだけれど、
多くのアメリカ映画に出ていたチャイニーズだけれど、
オスカーとは無縁だった人。
以上の3人は失礼ながらも、ここで
オスカーを取らなければ、
もう取れないだろうと思われる人たちだ。
その俳優部門で、僕がとても嬉しかったのは、
「ザ・ホエール」で過食症の教師を
演じたと言うブレンダン・フレイザーの
最優秀主演男優賞。
彼は「ハマナプトラ」などで人気を博したあと、
僕が個人的には大好きなゲイ・ムービー
「ゴッド・アンド・モンスター」で
素晴らしい役を演じたりしていた。
しかし、男性からのセクハラで映画界から
遠ざかっていたようだったことは
今回、僕も初めて知った。
そういう辛さを乗り越えての受賞は
その表情からたっぷりと伺えた。
受賞は逃したものの、彼と同作で
共演したホイ・チャンが客席で
泣きながら大きく微笑んでいたのが印象的だった。
いずれにしても、今回の俳優賞、
それぞれの長い道のりとストーリーが
まるで映画のようで、そこが
エモーショルだった、そう言える。
さて、オスカーのことを書き出すときりがないけれど、
続きは、あと、もう少し続きます。
また次のブログで。
また次のブログで。
******************
各種公式SNSはこちらから
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge
GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F
Facebook→https://m.facebook.com/bridgetokyo/
Instagram→https://www.instagram.com/bridge.tokyo/
Twitter→https://mobile.twitter.com/gaybarbridge
GAY BAR BRIDGE
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-13-16 SENSHOビル 6F