もう1年以上前に、アメリカで
話題になり、でもあまりにも地味な作品で
日本では公開出来るのだろうかと
思っていた"Mass"「対峙」が
公開された。
このあまりにも地味なタイトル、
まるで小劇場の舞台劇か、と思うほどだったけれど、
確かに前編演劇のを見ているようだった。
メインの役者は4人。
高校生銃乱射事件を起こした加害者の少年の
両親と、被害者の少年の両親。
謝罪と嫌悪、憎悪と赦し、そして双方にある
絶望的とも言える深い悲しみ。
ぶつかり合い、それでもどこかで
受け入れることが出来るのか。
両者ともの子供に対する愛情、
どれだけあの子を愛していたか、
それを吐き出すことで
まるで死んだ子を取り戻すかのような時間。
それが、ほぼリアルタイムで描かれていく。
そこには事件が起こった背景になった
映像や、ニュース、外部からの情報などは
一才入らず、彼らの言葉を頼りに
我々は事件の全貌を少しずつ見えてくる。
あまりにも悲惨な出来事。
多くの人がほぼ経験はしてない、
しかしながら、ことの大小あれども、
十分想像できるような世界がそこにある。
たとえば友人の過失を責める者と
かばうことなど、この日本でも
小さな現実を思い起こす人もいるかも知れない。
また、世界中で起こる言われない殺人事件、
その被害者は、いかにしてその実現を
赦すことが出来るのか、と考える人もいるだろう。
キリスト教のベーシックな教えが
生活の基盤になっている人も多い欧米人と
無宗教な人間も多い日本人との差を
強く感じるかも知れない。
結末まで見て、納得する人も、
涙を抑えられなくなる人もいれば、
どうしても腑に落ちない人もいるだろう。
しかし、そういうセンシティブな問題を
こういう形でとりあげた製作者、監督に
僕は強く敬意を感じた。
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