昨日2度目に来てくれた23歳のトニー君。
日本人のお母さんと
外国人のお父さんの間に生まれた
ハーフで、お父さんの血を強く引いていて、
見た目は、外国人に見える。
ただ、彼はほとんど日本語しか話せず、
街でいきなり英語で話しかけられたり、
勝手に外国人扱いされる。
子どもの頃は、いじめらたりもしたけれど、
大人になると気を遣われる。
もちろん、そういうことにも十分
慣れている気持ちでもいるけれど、
それでも、仕事でストレスが
たまっている時などには
面倒に思ってしまったりする。
心の中はすっかり日本人なのに、
外見だけでそういう扱いを受けてしまうのが
悔しかったり、残念に感じたりする。
それは、ゲイバーに行っても、
ハッテン場に行っても同様だと言う。
そういう話を聞くと、僕らゲイは
外見ではわからない。
これで外見だけで
そう見られてしまうとすると
一体どういう感じなのか
想像も出来ない。
欧米に行くと、いつもではないにしても、
微妙なアジア人差別を
受けてしまうことがある。
それは、おそらく日本人が他国に対する
違和感や、遠慮みたいなモノを
遥かに超えた嫌な思いである。
逆に言ってしまうと、人種は関係なく
いわゆる美男美女に当てはまる人は
ちょっと扱いが違ったりもする。
困ったモノだ、そう思いながらも、
僕自身も、性的なことだけではなく、
容姿で人の良し悪しを決めてしまったり
することはないかと問われると
正直、あるかも知れない。
トニー君のような人がお客さんで
来てくれて、こんな話を聞くたびに、
改めて自分を客観的に見ることが
出来るのはありがたい、そう思う。
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