2023年01月16日

紳士であるということ

コロナ前には、数ヶ月に一度、
シンガポールから店に来てくれる
ジョンとライアンカップルが
年末、久しぶりに立ち寄ってくれた。

シンガポールはつい去年まで
同性愛は違法だったのが、法律的に
合法となって、それを記念に
彼らは日本のあと、
年末ハワイで同性婚をした。

ちなみに、まだ同性婚はできない
シンガポールや、日本は無効だが、
アメリカ本国で結婚証明書を出してもらい、
挙式をするのは、どこの国の人間も
大丈夫なのだ。

挙式を済ませてから、二人は
北海道にスキーに行き、
その帰りにまた東京に戻り、
土曜日深夜に店に来てくれた。

そして、昨日はたまたま休みだった僕を
彼らの宿泊しているホテル、
そしてレストランに招いてくれた。

若くして、ミリオネヤーとなった二人が
泊まっているのは、そのホテルの唯一の
スイートルーム。
品の良さと少し突き抜けた感があるセンスは、
まさにゲイ好みで素晴らしかった。

若くしてリタイアした二人は、このあとも
ヨーロッパを旅をするらしく、
コロナ後のツアーを楽しみにしていたようだ。

二人とも、子供の頃は大人数の家族で
それなりに苦労もしたようだからなのか、
彼らはLGBTのみならず、多くのマイノリティの
団体に寄附をしている。

加えて。どこに行っても非常に紳士的、かつ
細かいことに苛立つこともなく穏やかだ。
以前、彼らがずいぶん前から予約していた
レストランに誘われた際、
レストラン側の手違いで窓際のテーブルが塞がり、
玄関に近いことがあったが、僕には
頭を申し訳ないと頭を下げながら、
レストラン側に文句のひとつも言わず、
仕方がない、そう笑っていた。

持つものを持ってしまうと、
ついつい不遜な態度を取ってしまう人もいる。
そんなふうに、礼儀正しく、優しい二人には
教えられる事が多いのだ。




posted by みつあき at 18:52| Comment(0) | 海外からの訪問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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